僕は古本を探すのが好きです。出張先の古本屋で珍しい本を見つけて、ネットオークションで儲けたこともありました。何年もの間に自分の趣味が変わったり、何回も引越しをする間に、お気に入りの本がいつの間にか本棚から無くなることがあります。そういう本を、自分の本棚にもう1度置きたいと思って、古本屋を巡るのです。
時には1度も読んだことの無い、素晴らしい本を見つけることもあります。でも僕は、自分の記憶に鮮明に残っている懐かしい本を探しに行っています。もう1度手にしたい本や、その頃高額で購入出来なかった本を探しています。僕の場合は、歴史や映画、音楽に関する本を中心に、その時代にベストセラーになりながら、今ではみんなが忘れてしまった本等にも興味を持っています。
以前は近所の古本屋や、出張先の本屋を探すだけでしたが、今ではインターネットで探すことも出来るようになり、買い物は本当に便利になりました。ただ、値段はネットオークションが始まってから、随分高くなりました。家にあるものを人にお譲りするというより、お金儲け目的の出品ばかりになって来たからです。
安く買うにはやはり自分の足で探すことです。先日懐かしい1冊を見つけました。これは「ライフ」誌の映画特集で、淀川長治氏が監修している本です。使われている写真が大きくて、しかも素晴らしいものが揃っています。箱に入った大型本で、比較的入手し易い本だと思いますが、状態がとても良く、値段が500円!とてもいい買い物でした。古本屋に入ると、ついつい時間が長くなってしまいます。