大学時代、姫路に下宿していた友人の部屋で1枚の写真を見ました。そこには天地が逆さまになった建物が写っていました。
「面白いやろ。それ岡山の喫茶店で、みんなでこの前行って来たんだ。」
岡山県の2号線沿いにあった、喫茶店「パピン」です。僕もそれから何年も経ってから1度だけここに足を運びました。目の前で建物を見ても驚きますが、中に入って更にビックリしました。店内も逆さまになっていたのです!
照明は床に。絨毯が天井に、天井に机がくっついていたり、植木も天井からぶら下がって、赤い電話BOXも逆さま。店内が全体的に、建物に合わせて少し傾いていて。ややこしいのですが、テーブルは水平だけどイスが傾いていたので、テーブルが傾いているように思える。ご丁寧にコップも傾いたコップを使っていたので、冷静に考えても、どれが傾いていて、どれが水平なのか判断に迷う。
映画「ポセイドン・アドベンチャー(古い・笑)」で、豪華客船が転覆した時の再現のような景色でした。
参ったのは・・・平衡感覚が狂い、店内にいると徐々に気分が悪くなったことです。(笑)阪神淡路大震災の時、僕は救援物資を持って、自転車で神戸の親戚の元に行きましたが、途中で気分が悪くなりました。ガス漏れ?等と最初は思いましたが、周囲の建物が地震で斜めになっていたので、僕の平衡感覚が狂っていたのです。この時、このお店に行った時のことを思い出しました。
この写真は、店内で販売していた貯金箱です。