〝燃える闘魂〟アントニオ猪木氏(77)が31日、神奈川・みなとみらいで「水プラズマ」の公開実験を行い、成功した!
猪木は九州大学の渡辺隆行教授と共にヘリックス社のプラズマ実験トラックを使い、水プラズマのデモンストレーションを敢行。詰めかけた観客が固唾をのむ中で装置が起動されると、轟音とともにピンク色のプラズマが発生。その中に差し込まれたアルミニウムの棒はどんどん短くなり、すぐに元の半分ほどの長さになった。
これまでアントンハイセル、サンゴ保護、永久電池など、世の中の為にと数多くの事業を手に掛けながらも、残念な結果に終わっていた猪木が、最後の大プロジェクトと協力を申し出て頑張っているのが、「プラズマを使って地球まるごときれいにする」プラズマだ!
プラズマとは、最大2万度の高温で、金属などを瞬時に蒸発させる技術全般のことを指す。猪木は昨年6月、テレビ番組で偶然、プラズマのことを知り、すぐに出演していた九州大学の渡辺隆行教授に連絡。実用化に向けて協力を打診した。プラズマを使えば、地球規模で問題になっているゴミ問題をまとめて解消できると。
猪木「コロナが通り過ぎて、次来るのはゴミ問題ですよ。地球に住めない状態になっているということを我々日本人は知らない。だけど、一歩 (外に) 出てみてください。ときどき映像でやるけど、映像で見るだけで実感はないですよね」。不法投棄のゴミの山、悪臭漂う河川、海洋ごみの汚染。日本のようにクリーンな国はまだまだ少ない。プラズマは例えば、鉄パイプなら、ものの数秒で蒸発させてしまう。ゴミを海に埋め立てたり、燃焼させて有毒ガスを発生させる心配もない。実用化されれば、焼却炉が不要になるかもしれない画期的なものだ。」
「一番は医療廃棄物。すごい量でしょ。防護服を着て、1回1回取り替えて。こんなの言い方を変えれば簡単ですよね。シャッと消えちゃう。病院に置けば。そんな大きいスペースはいらないですよ。それこそ、何十坪あれば。分かりやすく言えば、医療廃棄物をそこで処理する。移動させないでね。一瞬でしょう。1万、1万5000、2万度ですから。」
実用化にはまだまだコストダウンという問題がある。しかし、高温で廃棄物を蒸発させられるプラズマが実用化すれば、世界のごみ問題は解決に導かれる。猪木氏は「1人が笑えば1人が泣くんじゃなく、みんなが笑える世界になればいい」。猪木氏はこれからも、世界を見据えて活動を続ける。心から「闘魂最後の挑戦」が、実現することを心から願っています。