青春タイムトラベル ~ 昭和の街角

昭和・平成 ~良き時代の「街の景色」がここにあります。

死がそこまでやって来た・・・

2007-09-30 | 日記

もう僕は駄目だ・・・もう死ぬんだ・・・

 

皆さんは、そういう恐怖に襲われたことはありませんか?それも1年後や数ヵ月後ではなく、すぐにでも死んでしまうという恐怖に怯えたことはありませんか?僕はあります。

食事前の方は後で読んで下さい。気分が悪くなっても当方免責とさせて頂きます。



あれは2年前の年末・・・


いつものような朝でした。昨晩の忘年会が遅かったのと、年末業務の疲れが溜まっていた朝。朝食を取り、トイレに行った時、その恐怖に遭遇したのです。

トイレは健康のバロメーター。しかしその日の朝のものは違いました。
まるで重油。いや、どす黒いコールタール、鉛色の海が我が家の洋式便器の中を埋め尽くしていたのです。目はそこを凝視し、1歩も動くことが出来ません。声さえも出ませんでした。一体どれだけの血液が腸の中に流れ込んだら、こんなことになるのでしょう!

トイレから出た僕の顔は蒼白。
僕の表情を見た家族が驚きました。僕は今見たモノについて話しました。すぐに病院に行くように、呆然とする僕は入院の準備をしました。



「あと何日生きることが出来るのだろう?」



なぜこの僕が・・・



タクシーを拾い救急病院へ。僕の順番が回って来ました。
こんな近代的な「白い巨塔」のロケに使われていそうな病院は初めて。子供まではしゃいで診察室に入る始末。
止める元気もありません。


「ここ数日間、食べたものを、落ち着いて思い出して下さい。」ドクターが言いました。


気が動転していながらも、必死で思い出します。
「イタリアンハンバーグ、ほうれん草のソテ、冷奴、トマト、カキフライ定食、アジのフライ定食、納豆、・・・・・・・・」


そんなこと聞く前に早くレントゲン撮れ!
胃カメラでも腸カメラでもすぐ入れろ!


そう心の中で叫びながら、1週間分を思い出し・・・・ついに昨夜のメニューまで来ました。
・・・「お好み焼き、もんじゃ焼き」

「あ~!パパ、1人で“もんじゃ”食べてる!ズルイ!」

「あんなもの上手くないぞ!あれはゲロ焼きって呼んだほうがいい!」

「でも僕食べたこと無いもん!」

「あんなもん食べるもんと違うぞ!ドロドロを貧乏たらしく集めて・・しかも何が混ざってると思う?イカの墨やぞ!習字する墨と同じ液体!真っ黒なゲロ食べたんやぞ!」


女性看護士さん達が、笑いをこらえ切れない様子。そりゃ漫才みたいに見えるわな!
でもこっちはもう死ぬんやぞ!そう叫ぼうとした時、

「ご主人、だ、大丈夫です。も、問題はありません」
ドクターも笑いをこらえ切れません。


え?知らなかった・・・イカ墨なんか食べたら、そのまま下に出て、暫く「あれ」がそういう色になるなんて・・・
今でこそ笑えますが、これまでの人生で唯一終わったと思った瞬間が、この事件でした。
この後、「イカ墨もんじゃ」は珍しいと看護士さんに言われました。

これ以来、関西から出張に来た者を、連れて行くのはこの店で、おごるメニューはイカ墨もんじゃになったことは言うまでもありません。そして続々と病院に行った者が後を絶たないのも、言うまでも無い。


予想外な家族 ~白戸家の人

2007-09-15 | ぶらり散歩

少し遅くなりましたが、8日の土曜日のお話。この日渋谷に行きました。ビートルズの「リメンバー」を買いに、ブックファーストに行ったのです。(これはなかなかの本でしたよ!)地下1階ではいつものように仕切りを作り、静かなサイン会が行われていました。(誰だか知りませんでした)

ついでにHMVにも足を伸ばしました。ドリュー・バリモアの「ラブソングができるまで」のDVDが発売されているハズ。その途中、こんな名刺を貰いました。「誰だ、こりゃ?」

くれたのは黒人男性。背が高くスマートでスーツの着こなしもいい。格好いいじゃないか・・ン?そんなに背は高くないぞ・・・僕とそんなに変わらないのにスマートって?

そうか!頭がめちゃ小さい!

そうです。頭が小さいというか小顔と言うか。側にいる同じようなスーツを着た日本人と比較しても、確かに格好がいい!貰ったのは携帯ショップの前!もうお分かりですよね。そう、名刺をくれたのは「お兄さん」でした。

お兄さんの名前、「予想GUY」って言うんだ!

このソフトバンクのCM家族。公式HPでは「白戸家」白戸ファミリーとなっており、家族構成は「私」「お父さん」「お母さん」「お兄さん」の4人家族。そうすると、折角分かった名刺のフルネームとは名字が違う。「白戸」と「予想」。どうでもいいけど、後から思いつきで矛盾点を作るのは良くない。

しかし大勢の女性が携帯で写真を撮っている。ここに「お父さん」か「私」でもいた日には、絶対に交通整理が要る!お兄さんに話しかけるのは外国人だけ。「お前誰だ?」「有名人なのか?」質問にお兄さんは微笑むだけ。側の日本人が、手に沢山「お兄さん」の名刺を持っているのに気がついた外国人。

「ひょっとすると、それ全部配るのかい?」

お兄さん「イエス」とご返事。

「それじゃあ、ティッシュ配りと同じじゃないか?」

この外国人の一言に、お兄さん絶対に傷付いているよ。日本人はちやほやしてるのに、外国人はキツイ(笑)でも有名になっても、実は大変だって言う人多いんでしょうね。