2004年に、ゴルフの帝王とミシェル・ウィーの夢のラウンドが実現していた。この時のウィーは昨日の指摘のように、今とは別人のような体型をしている。ミシェル・ウィー(15)が1番ホールで男子プロが使うチャンピオン・ティーに上がると、ゴルフ界の帝王ジャック・ニクラス(64)が尋ねた。 「どのティーで打つつもりかな」 ミシェル・ウィーは自信満々に「バックティーで打ちます」と答えた。ジャック・ニクラスは「本当にバックティーで打つのか?真面目に私を驚かそうとするのか?」と軽い冗談を飛ばした。
ミシェル・ウィーは、ドライブショットでジャック・ニクラスを圧倒した。ジャック・ニクラスがミシェル・ウィーより遠くに飛ばしたのは2ホールのみだった。しかし、メジャー優勝18回をはじめ、PGAツアーで73回の優勝を誇るジャック・ニクラスのベテランらしい試合運びと正確なアイアンショットは、ミシェル・ウィーの目を釘付けにした。ミシェル・ウィーは「ジャック・ニクラスさんが今まで成し遂げた業績も立派だが、今でも現役であるのには驚いた」とし、「一緒にラウンドできて栄光」と語った。そして「これからも多くの人から忠告されると思うが、ジャック・ニクラスさんは『自分を信じなさい』と助言してくれた」とし、「この言葉が何よりもの教訓になった」と語った。
大御所たちの歓迎を受けたミシェル・ウィーは、ジャック・ニクラス、アーノルド・パーマー、トム・ワトソン、リー・トレビノのサインをもらい、彼らに囲まれて記念撮影をする栄光にも恵まれた。アーノルド・パーマーは「ミシェル・ウィーよりも年上の孫たちがいる」などと話しかけ、和やかなムードを演出した。