青春タイムトラベル ~ 昭和の街角

昭和・平成 ~良き時代の「街の景色」がここにあります。

“ 刑事コロンボ ” ~ピーター・フォークさん死去

2011-06-25 | 青春・名画劇場

米人気テレビドラマ「刑事コロンボ」で知られる俳優ピーター・フォークさんが23日、ロサンゼルス近郊の自宅で死去した。83歳だった。家族の代理人が明らかにした。死因は不明だが、2008年にアルツハイマー病と判明し、闘病中だった。家族に見守られる中での安らかな臨終だったという。

ピーターさんの養女のキャサリン・フォークさんは、「彼のアルツハイマーはかなり悪化していました」とCBSニュースにコメントしたが直接の死因については触れなかった。ピーターさんは、彼の医師が「彼が自分がコロンボだったことさえも覚えていないことを非常に残念に思う」と語っていたほどアルツハイマーの病状が進んでいたという。

養女のキャサリンさんは2009年にピーターさんが自身の世話ができないほど弱っているとして、裁判所に財産管理保護人が必要と申し立て、ピーターの妻シェーラさんと争っていたが、裁判所は妻シェーラさんを財産管理保護人に任命していた。

ニューヨーク州出身。10代から演劇に親しんだが、第2次大戦後、いったん公務員として就職。1950年代に舞台や映画で頭角を現し、シリアスな役柄からコミカルな中年役まで幅広く演じた。殺し屋役を演じた60年の「殺人会社」と、ギャング団首領の側近役で新境地を開いたとされる61年の「ポケット一杯の幸福」でアカデミー賞助演男優賞にノミネートされた。

68年に始まり、大ヒットした「刑事コロンボ」などで米テレビ界最高の栄誉、エミー賞の主演男優賞を計5回受賞。日本でも70年代から放映され、俳優・声優の故小池朝雄さんらの吹き替えで人気を博した。よれよれのレインコート姿で粘り強く犯人を追い詰める刑事を熱演し、決まり文句の「うちのかみさんがね」が流行語となった。
 

ビジネス最前線 ~特捜最前線メンバー勢ぞろい

2011-06-08 | こんな「モノ」ありました!

実は「特捜最前線」の放送も終盤を迎えていた頃、あるビデオテープが発売されていました。それは「ビジネス最前線」という全4巻のビデオテープで、各45分のものでした。僕はこれをもう1度見たいのです。どなたかお持ちの方がいらっしゃいましたら、ぜひお貸し下さるか、ダビングして頂きたいのですが・・・。

この「ビジネス最前線」という作品。株式会社社員教育研究所という会社が、昭和62年9月に発売した、企業向けの「研修ビデオ」なのです。「企業にとって不可欠な報告、コミュニケーション等を楽しく、抵抗なく身に付けることができる。」というふれ込みで発売されました。僕は最初に勤めた会社の研修でこのビデオを見たのですが、これが非常に面白かった。しかも内容もいい。そして何よりも素晴らしかったのが出演者です。二谷英明(神代課長)、本郷功次郎(橘警部)、横光克彦(紅林警部補)の3人の特捜メンバーが、この作品には出演していたのです。当時、総務課長からもらった、このビデオテープの販促用パンフレットを見てみましょう。

他にも北村総一朗など見たことのある顔が並んでいますよね。ちなみに価格は、4巻セットで148,000円。高いが、業務用ということなので妥当な価格であると思えないこともない。東映が制作に関係しているだけあって、このようなメンバーが提供出来たのだろう。原作者の財部一朗のプロフィールが、「地獄の訓練」開発者と書かれているのも笑える。また驚いたことに、このドラマの主題歌「戦士のバラード」を、横光克彦が歌っている!脚本・監督が特捜と同じく藤井邦夫というのも今考えるとスゴイ。(脚本が長坂秀佳だったら、上司がトリックでもしかける脚本になっていたのだろうか?それともバクダンものになっていたのだろうか?笑)撮影の内田正司も、特捜関係者だ。

ここまで書けば、興味の出て来た人もいるだろうから、この「ビジネス最前線」のストーリーも簡単にご紹介しておこう。


◆第一話「遅れた報告」
 人気テレビ番組”特捜最前線”のメンバーが好演する4部作のパート1で「報告の大事さ」「報告の鉄則」
をテーマとした作品。

◆第二話「切れたコミュニケーション」
 職場内における「コミュニケーション」の大切さを人間関係を通して語りかける。

◆第三話「部長の一喝」
 管理者が部下や他の部門に及ぼす影響の大きさを取り上げ「管理者の責任」の重さを見る者に再確認させる作品。

◆第四話「無届直行」
 1人の社員の規則違反で起きた問題が、次々に周囲を巻き込み、組織全体にまで波及してしまう。この過程を追って「規則を守る」ことの大切さを提示する。

僕の当時の研修ノートから第三話の「部長の一喝」を詳しく見てみよう。

営業企画課のOL・江川は、営業課の平野から横浜にある天野商店(特捜の監督の天野利彦のパロディか?)に、新製品のサンプルを届けるよう頼まれていた。しかしその日、営業企画課は多忙を極めており、特に土井は徹夜覚悟の様子。見かねた江川が、天野商店へのサンプルを届ける任務を翌日に延ばし、土井の仕事を手伝った。その夜、外回りから帰ってきた平野は、江川に頼んだサンプルが届けられていないことに気付く!実はこのサンプル、天野商店の仕入会議で取引するか否かの決定がされる商品サンプル。採用されれば年間5億円の売り上げとなるはずだった。その仕入会議がこの日だったのだ。平野は天野商店との新規取引を失った。問題点は何か。責任の所在はどこにあるのか。安藤営業課長、平手企画課長(横光克彦)を交え、苦み走った男たちの激論が、深夜の会議室に繰り広げられる。騒ぎを聞きつけて登場する楠木営業部長(本郷功次郎)。その顛末について説明を受けた後しばし黙り込み、「馬鹿もの!」と一喝する。

さて・・・皆さんはこの責任の所在をどのように考えますか?

誰がどのような根拠で責任を負うのか?


<解答>

結論的には主役サイド横光克彦の部下である江川や土井の責任ではありません!理由はお分かりでしょうか??

他部署の人間に依頼した仕事を、きちんとチェックしなかった、営業課平野の責任である。会社勤めの方にはお分かりですよね。この組織の鉄則!しかし、クライマックスの会議室でのやりとりが、何とも言えず特捜臭い。溜めに溜めた末の、本郷功次郎の「馬鹿もの!!」は、まさしく特捜「いぶし銀」の橘警部の演技でした。

主題歌「戦士のバラード」の歌詞も紹介しておきましょう。紅林警部補の横光克彦が歌っているのが、笑えますが。


「戦士のバラード」

1.
嵐が去った後の オフィスの窓に
ケヤキの若葉が まぶしい
課長の冷たい一言に 握った拳が震えた
怒りも涙も虚しさも 時の流れに消えてゆく
人は 叱られて育つ

もう 甘い男ではない
獲物を狙う 目が光る
野武士のように 鍛えられた戦士


2.
朝のドアを開けると 白い花瓶に
コスモスの花が 哀しい
部長のさりげない励ましに 背広の胸が弾んだ
喜びも笑いも優しさも 分かち合える時が来る
人は 組織が強くする

もう 甘い男ではない
荒波ついて 舟を漕ぐ
ナイトのように 鍛えられた戦士

どなたか「ビジネス最前線」を、お持ちの方がいらっしゃいましたら、ぜひ見せて下さい!捜査協力よろしくお願い申し上げます!