青春タイムトラベル ~ 昭和の街角

昭和・平成 ~良き時代の「街の景色」がここにあります。

「フェア」という言葉の意味 ~マイ・フェア・レディ

2015-06-18 | 青春・名画劇場

日本人が、日常会話でまず使うことが無い言葉ですが、欧米人がとても大切にしている言葉があるのをご存知ですが?それは・・・

“fair” です。


日本人がこの言葉を聞けば、フェアプレー、公正、正々堂々という言葉を思い浮かべますが、勿論、そういうニュアンスが含まれますが、欧米人にとってこの言葉は、「感情や欲望に左右されない fair であること」を指します。そして、fair であることに彼らは誇りを持っています。意識して使うと良い言葉です。

正々堂々というのは、

“fair and square”です。公正かつ公平という意味です。

I want to win fair and square. というように使いますし、

He is very fair-minded. なら、彼はすごく公正です。

“It’s fair to say that ~”・・・

これは、「~と言ってもいいよね!」という、人の発言をプッシュする時の決まり文句です。



昔、「小さな恋のメロディ」という映画があり、その映画で使われたビージーズの「メロディ・フェア」という曲がヒットしました。

この映画の主題歌の1つのタイトルが“Melody Fair”です。Fairって??多分ビージーズのCDを買って対訳を見ても、メロディ・フェアとカタカナで書いているハズです。みんな意味が分からなかった。当時この映画は女の子にもすごく支持されていて、英語の先生が質問されていました。

先生「メロディ・フェアって名前だよ。姓と名。」

女子「違うんです。トレイシー・ハイド演じる彼女の名前は、メロディ・パーキンスです。」


実は“fair”という単語には次のような意味もあります。

(女性が)美しい、汚れのない、もしくは肌が白い、金髪の

 

オードリー・ヘップバーンの「マイ・フェア・レディ」を思い出したあなた。そう、その“fair”も同じ意味です。

ブロードウェイミュージカルの「マイ・フェア・レディ」に感銘を受けた、日産の川又社長(当時)が、クルマにも洗練されてゆく美しさを求めて、「フェアレディZ」という名前を自社商品に付けたのは有名な話ですね。


ベイマックスを見て・・

2015-06-08 | 英語の世界

その昔。70年代~80年代の映画の宣伝は、それは力が入っていました。今のようにインターネットもSNSもない時代ですから、面白くない映画であっても、ものすごく面白く思える予告編を作ったり、見事なキャッチコピーのついた広告を作成し、口コミで評判を上げる涙ぐましい努力を、映画の宣伝担当者はしていたものです。

予告編を見て、「これは面白そうだ」と映画館に足を運ぶと、予告編が全てだったり。そんな映画の時は、見終わった後に「よくも騙したな!」と、安くはない映画代を払ってしまった怒りを、劇場前の看板にぶつけてしまったこともありました。

さて、このGWに映画を観ました。ベイマックスです。

久しぶりに「やられた!」と、笑ってしまいました。

決してこの映画が面白くなかったということではなく、配給会社の宣伝の上手さに「やられた!」と思っただけです。僕はさらに短い宣伝を見て、「ドラえもん」のディズニー版のような映画を期待していましたので、見事に騙されました。(笑)悪い意味で言っているのではありません。もう映画に俳優は不要とまで思わせる、実写とアニメの境界を取り払ったような絵作りは、アナ雪以上の素晴らしい出来です。

そうそう、原題と違う邦題を付ける常套手段にも、見事にはめられてしまいました。(笑)

さて、この流れから英語を学ぼうということで・・・

映画やコンサート、いろいろな催し物に足を運んだ時の感想を英語で言えますか?

“It was good ~”や“It was fun”、あるいは“interesting”で面白い、面白くないを言うだけでは、大人の会話とは言えません。

何か感想を言う時、思ったよりもよくない時、自分が期待していたものと違う時にどう言うか。これはぜひ、覚えておいて欲しいと思います。


“It was not as good as I thought.”

(思ったよりよくなかった。)

“It was not as delicious as I thought.”

(思ったより美味しくなかった。)


こういう表現は使い道が多いですよね。決して面白くない、まずいというのではなく、自分の期待と違うものだっただけですから。ぜひ、これから使って欲しいと思います。勿論、期待通りのものに皆さんがめぐり逢うことを、願っています。