北大阪の中でも、伸び行く町と言われる吹田市・江坂は、大阪の中心で働く人たちの宅地でありながら、商業地でもある二刀流の町。1980年代でも駅から田んぼが見えたイメージが強いのですが、80~90年代には多くのお店や施設で賑わいました。勿論今も賑わっているのですが、当時のお店や施設が全て入れ替わってしまった感があります。
今日は80~90年代に、江坂に「この店あり」と言われた懐かしいお店を振り返ってみたいと思います。
喫茶「ミンデン」は、ビジネス街のオアシス的存在のコーヒーショップでした。ガラス張りの店内一杯に緑が溢れていて、森林浴気分でティータイムが過ごせました。ここの名物は「酸素コーヒー」。吸入器で10分ほど酸素を吸ってから、珈琲を飲もうというもので89年では500円でした。こちらは上のリンク先から詳細がご覧頂けます。珈琲にケーキをセットにすると550円だったので、「珈琲に酸素とケーキ、どっちを付ける?」が合言葉でした(笑)
江坂が注目されたのは、「東急ハンズ」のオープンが1つのきっかけだったと思います。当時は隣の「東急イン」での結婚式も、高級感があって華やかでした。1Fから4Fまで、プロ用の調理器具から文房具まで幅広く揃えていて、約500種のサンプルの中から希望のサイズ・形状のカーペットを作ってくれる「オーダー・カーペット」や「オーダー・ロールスクリーン・ブラインド」等、既製品には無い自分にピッタリの物を手に入れることが出来たのが画期的でした。
3Fの工房では素人には難しい穴あけ、溝付け等の細工を手伝ってもらえたし、1Fの印刷コーナーで、自分専用の名刺を発注している学生も多くいました。僕はここでパーティ・チケットの印刷を依頼しました。そのパーティで使う、オリジナルジグソーパズルの制作やビンゴゲームのレンタルをしたのも懐かしい。
こちらは江坂の文字通り顔だった「カーニバル・プラザ」。こちらは以前にも当ブログで特集していますが、客席数730席あまりは日本最大の広さでした。大正7年に建てられた旭川紡績の赤レンガ造りの工場を、そのまま利用。バーベキューホールとシーフードホール、港のラウンジの3つのコーナーに分かれており、長さ10mのサラダバーでの世界のサラダ食べ放題も忘れられない。ディキシーバンドが定期的に店内を演奏して回っていました。オーダーストップが夜中の12時というのも、今では信じられない。街に活気がありました。
パスタの「ハーツ」も懐かしい。天井が高く、広々とした空間が気持ちよく、中2階のパーティルームでは40~50人のパーティが出来ました。暖炉もありました。
お酒を飲む人には懐かしいのがバー「Down-D」です。こちらは現在も健在です!89年当時は黒を基調としたシックなインテリアに、間接照明が心地良かった。料理は毎月替わる6種のスペシャルメニュー(600~900円)や手巻き寿司サラダ(700円)が人気でした。