大阪・阪急沿線に住んでいる方なら、誰もがお世話になった「阪急そば」の店名が、2019年4月1日から「若菜そば」になりました。事業譲渡による名称変更ですが、物心ついた時から目にし、部活の帰りや昼食の取れない営業マン時代に、駅前や駅中でお世話になって来ました。名前だけの変更であっても違和感というか、喪失感が。
平成も残すところ後少し・・・。そんな折に、残念なお知らせです。
TOHOシネマズが鑑賞料金を改定。6月1日から一般1900円に料金が値上げとなります。僕が自分のお小遣いで映画に行くようになったのは、中学1年の時。お小遣いを貯めてというよりお年玉を切り崩し、前売券や割引を使って1000円前後の値段で映画館に足を運んだものです。勿論繁華街までの電車賃も、馬鹿にはなりませんでした。
写真は70年代の梅田駅前。この正面の建物から、左サイドの映画館が、現在のHEPナビオ・ヘップファイブになりました。
青春時代に何百本も映画を鑑賞して来ましたが、お金の無い僕は、そのほとんどが試写会でした。(笑)それでも、いろんな友の会のようなところの安売り券を買って、年間数十本も鑑賞していました。高校~大学当時の値段は、僕が今も持っている半券(下の写真)からも分かりますが、900円~1000円。
その後1050円、1100円と、少しづつ値段は値上がりし続けました。ここ数年据え置き期間が長かったのは分かりますが、1900円は正直高い。僕はシニア割引を使えるようになるまで、あともう少し!(笑)今回の値上げでさらに心待ちにしています。
テレビでの映画放送、レンタルビデオの普及で映画館への来場数が減少し、劇場維持のために料金が値上がりして来たのは分かります。現在ではネット配信が普及し、レンタルDVDの店舗は一人勝ちのツタヤさえも店舗はどんどん閉店中。大劇場がシネコン化し、娯楽としての映画館の役目は終焉に向かっているのでしょうか?僕はそんなことはないと信じています。でも、いつ映画館に行っても、かつてのように客席が満員ではないのが気がかりです。
中学の頃は映画館にテープレコーダーを持ち込み英語を録音。(違法ですが、昔は映画館の人が、熱心だねと言ってくれた大らかな時代でした。)テレビで映画の二か国語放送、ステレオ放送が始まると、すぐにその受信機を買い、英語を録音。ビデオが出るとそれを購入。そして、レーザーディスク~DVDと進化すると、字幕や吹替えの切り替えが可能になり、英語学習に映画を使うことは、どんどん誰にでも、いつでも可能なものになりました。
しかし、その反面いつの間にか洋画・洋楽の求心力が衰え、インターネットの普及と共に、海外への憧れというか、新しい流行は海の向こうからやって来るというような社会ではなくなりました。モノが無いからこそ必死でつかみ取りに行きますが、いつでも手に入るとなると、後回しになるからでしょうか?映画を字幕なしで観たいという動機で英語を学び始め、毎日映画を見るというような勉強方法も、そんなことをしている学生も、今はほとんど見かけなくなりました。僕の母校の大学では、映画研究会・ESSなどの活動を行う学生も、年々減少しています。
映画館の料金値上げは、ますます劇場から人を遠ざけ、人と一緒に映画を楽しむ機会を減らしてしまい、業界の地盤沈下につながるのではないかと危惧しています。映画や音楽は一人で楽しむものではなく、人と一緒に楽しむものだと僕は思うのです。映画館、コンサート、ドライブ・イン・シアターというような場所に、友人たちと連れ立って足を運んだのは、ついこの前のような気がするのですが。
春先の多忙な時期なのですが、隙間時間を利用して、クリント・イーストウッド監督・主演の「運び屋」を観て来ました。
イーストウッドも88歳。劇中では90歳の老人を演じて、相変わらず良い仕事をしています。派手なアクションは勿論ありませんが、実力派俳優達の味のある演技、「グラン・トリノ」のニック・シェンクの素晴らしい脚本による、孤独な老人と家族の絆を描いた作品です。
麻薬取引の映画ではありますが、暴力シーンや残酷シーンも抑えており、特に年配の方にはたまらない、味わい深い1本だと推薦させて頂きます!映画館の過度とも思える重低音や、やかましい音響が使われていないことも、個人的には嬉しかったです。
ブラッドリー・クーパーは、「アリー/スター誕生」の時とは別人のよう。ダイアン・ウィーストと共に抑えた渋い演技を見せてくれます。久々に見たアンディ・ガルシアの変貌ぶりには少々驚きましたが・・・。
タイトルの“The Mule”ですが、「運び屋」という意味だけではなく、「頑固者」という意味もあります。そのあたりも作品名を付ける際に、勿論考慮しているのでしょう。ぜひ、秀作を観に、劇場に足を運んでみて下さい。
ところで相変わらず芸能人が薬物使用で逮捕されるたびに、テレビや紙誌面を賑わせ、その人間が関与した過去の映画やテレビ番組が自粛されることが繰り返されます。馬鹿一人のせいで、ここまで周囲が迷惑を被って良いものかと、昔から思います。オリンピックでドーピング違反した選手がいたからといって、その競技全て、もしくはその五輪全ての映像をお蔵入りにすることはありません。
ちなみにNHKは、23日放送予定の「ALWAYS三丁目の夕日’64」を、「インディ・ジョーンズ最後の聖戦」に差し替えましたが、この映画にはヘロインとコカインの薬物中毒で亡くなったリバー・フェニックスが、若き日のインディ役で映画のオープニングを飾っています。ピエール瀧より酷い話では?わざわざ差し替えを行うのであれば、差し替え作品にも注意を払うべきです
これだけ芸能界に薬物汚染が広がっているのなら、薬物検査を実施すれば良い。飲酒検問を我々一般人が抜き打ちで受けることがあるように、若者に与える影響が少なくない芸能人などのテレビ等への出演に際し、薬物検査を実施することは、僕は無茶とは思いません。
ワニワニパニック が絶滅危惧種に!最近見ないと思ったら、製造元が倒産、更に保証期間外になっており、アフターサービス会社も部品不足で、修理を請け負うことが難しくなっているそうです。
僕が長い人生で遊んだゲームは、これと腕相撲、インベーダーの3つだけ。インベーダーは2~3回しただけで、しかも1面クリアしただけ。お金を使うのがもったいなくて出来なかった。ワニワニは、3年くらい前に友人に挑まれて初体験。(笑)
その時実は・・・負けました。それが悔しかったのと、やってて燃えた(笑)ので、見つけたら100円だけと、それでも人生で10回くらいしかしていないけど、楽しかった。
ワニワニが絶滅寸前と聞いた時、たまたま曽根のダイエーで見つけたので記念撮影!
「カットアウト盤」~恐らく死語でしょう。ご存知ですか?
レコード・ジャケットの片隅を切り取ったり、穴を開けたりしたもので、これをすることでディスカウント商品として市場に流すのです。輸入レコードのバーゲンでよく見ることが出来ました。
どうしてこういうことをレコード会社がするかと言うと、海外の売り方が日本のレコードの売り方と違うからです。
日本では例えば2,800円でレコードをリリースすれば、売れなくても価格は2,800円です。書籍やレコードの値引は、少し前まで全くありませんでした。ところが、海外では売れないものはドンドン値段が下がります。それでも売れないと廃盤となります。市場価値が無くなって廃盤になるのです。
すると廃盤でも商品は残る。これを売る為にカットアウトして、ディスカウント商品として市場に流すのです。その為、日本では価値があるのに安く買えたりします。(笑)生産中止や絶版と、「廃盤」は意味が違うので注意が必要です。
生産中止は、生産を打ち切って、メーカーは在庫を持っていません。絶版はメーカーが版権を放棄する事ですので、再発売はそのメーカーからはまずありません。(写真のように、クラプトンの「バックレス」も、当時はカットアウトで1,000円で売っていました。この1,000円は当時では、すごく安かったのです。)
ビリー・ジョエルの「ピアノマン」や「ニューヨーク物語」、ランディ・マイズナーの「ファースト」、ゲイリーU.S.ボンド等も、カットアウトの安売りコーナーの常連でした。