駅前再開発という名の下、昔ながらの駅前の景色が至る所で劇的に変化しています。それが成功して駅前が賑わっている場所もあれば、少子高齢化によって逆にシャッター店が増えて終わってしまったような駅もあり、人の世は常に予測不可能だと痛感します。
ここは大阪府吹田市の、昭和50年(1975年)の国鉄吹田駅前。僕が学生だった時で、確かに遥か昔の景色なのですが、心の中ではついこの前の景色なのです。だから、どうして今とこんなに変わったのだろうと不思議に思います。
左端が国鉄線路、中央口駅舎、中央億に駅前広場向かいのパチンコ店のあったビル。駅前から撮影場所に向かってバスがやって来ます。道路右手には懐かしい店舗の看板が並んでいます。
それが今ではこんな景色に。道路が広くなって事故が減ったのは大歓迎なのですが、バスやタクシー、自動車の数自体が当時と比べて激減し、何かしら閑散として見えてしまいます。
人で賑わってこその再開発なのですが、人を遠ざけてしまうのも再開発。昔ながらの店がそれを機会に店じまいし、携帯電話のショップばかりが立ち並ぶ駅前が、いかにあちこちに多いか。かなり寂しい気持ちになります。