青山学院大学礼拝堂（青山キャンパス）

1929年竣工の青山学院大学間島記念館
（住所：東京都渋谷区渋谷4-4-25）

５月１日（木）、青山学院大学（青山キャンパス）の礼拝堂で大学礼拝に参列した。「チャイムの響きと共に始まる大学礼拝は、キリスト教大学（プロテスタント・メソジスト派）である本学の生命。礼拝こそは、キリスト教信仰を建学の精神とする本学の原動力です」（青山学院宗教センター発行のしおりから）。大学の授業期間中は毎日礼拝が守られ、学外の牧師が説教者として招かれているようだ。この日、世間はゴールデンウィークの連休だったが、大学は平常通り授業が行われていた。

青山キャンパスには２つの礼拝堂がある。まず、青山学院の象徴的建造物とも言うべき間島記念館（上写真）正面の左手に位置する法人本部（通称ベリー・ホール）内に、チャールズ・オスカー・ミラー記念礼拝堂（下写真１）がある。この由緒ある建物は戦前の旧神学部校舎で、国登録有形文化財に指定されている。そして、大学礼拝が行われているのは、新築の大講堂のようなガウチャー記念礼拝堂（下写真２）。この日は約300人以上（！）の学生が参列していた。授業の一環だろうか。

午前10時30分、礼拝はパイプオルガンの厳かな前奏で始まった。聖書朗読はコリントの信徒への手紙二（11・1-5）。吉田好里牧師（日本基督教団・新松戸幸谷教会）は「人生は転びの連続。使徒ペトロも転んだが、復活の主イエスに出会って、福音を宣べ伝える者に変わりました。だから、転びを恐れる必要はありません。問題は、そこから何を学ぶかということです」と話された。それにしても、これほど多くの若者たちと共に礼拝を守ったのは、私のプロテスタント系高校の卒業以来である。

1931年竣工のチャールズ・オスカー・ミラー記念礼拝堂


2001年竣工のガウチャー記念礼拝堂

◆大学礼拝（約30分）で歌われた讃美歌：
讃美歌：470「やさしい目が」、頌栄：28「み栄えあれや」。（番号は「讃美歌21」による）

ルーテル学院大学チャペル（日本福音ルーテル三鷹教会）

ルーテル学院大学チャペル
（住所：東京都三鷹市大沢3-10-20）

４月27日（日）、日本福音ルーテル三鷹教会で復活節第２主日の礼拝に参列した。場所はルーテル学院大学・神学校のチャペルである。「日本福音ルーテル三鷹教会は、1961年ドイツからの女性宣教師がその住居を開放して、集会を始めたのを発端にしています。その後、1987年に日本福音ルーテル武蔵野教会（現むさし野教会）を母教会として、現在のルーテル学院のチャペルで礼拝を開始し、地域の皆さんとの関係をより親しみをもてるものにしようと心がけています」（三鷹教会サイトより）。

小田急バスの西野停留所で降りる。戦前、この辺りは中島飛行機の敷地が広がっていた。同社は旧陸軍の戦闘機「隼」「鍾馗」「疾風」などを製造した軍用機メーカーである。小学生時代の私は、これら「傑作戦闘機」のプラモデル（ハセガワの1/72シリーズ）に熱中していたことを「懺悔」しなければならない（？）。戦後、中島飛行機の広大な跡地は富士重工業（スバル）、そしてルーテル学院大学、国際基督教大学（ＩＣＵ）、東京神学大学となった。今や日本のプロテスタント神学の「聖地」である。

ルーテル学院大学に着いた。敬虔な佇まいのチャペルは村野藤吾の設計で、三鷹市有形文化財に指定されている（なお、旧神学校チャペルは日本福音ルーテル日吉教会に移築された）。午前10時30分、礼拝はオルガンの厳かな前奏で開始。聖書朗読は復活したイエスが弟子たちに現れた場面（ヨハネ20・19-31）。李明生牧師は「復活の主イエスの『平和があるように』とは赦しと和解、祝福と希望の言葉でした」と話された。キャンパスの新緑に包まれ、福音の喜びに満たされたひと時となった。

チャペル内観（1969年竣工）


ルーテル学院に隣接する東京神学大学
（住所：東京都三鷹市大沢3-10-30）

◆礼拝で歌われた讃美歌：
前奏：「Christ lag in Todesbanden（キリストは死の縄目につながれたり）」（ツァハウ）、始めの歌：167「いざやこえあげて」、みことばの歌：103「キリストはよみがえりぬ」、感謝の歌：105「たぐいなきみめぐみよ」、終わりの歌：288「ひかりのわが主よ」、アーメン三唱、後奏：「Christ ist erstanden（キリストはよみがえりたまえり）」（フィッシャー）。（番号は日本福音ルーテル教会編「教会讃美歌」による）