三多摩の鐘

The Bells of San Tama -関東のキリスト教会巡り-

カトリック麻布教会

2011年06月17日 | 東京のカトリック教会
カトリック麻布教会(教会堂名:イエスのみ心)
創立:1882年 ◇ 住所:東京都港区西麻布3-21-6

東京メトロ日比谷線の六本木駅で下車。かつて、この辺りに六本木WAVEという大型レコード店があった。モーツァルト専門コーナーを「フィガロ・ハウス」と称し、特にオペラのCDが充実していたのを覚えている。だが、私は猥雑な六本木の街が苦手で、僅か数回しか訪れなかった。その後、タワーレコードが渋谷に進出すると、六本木へ行く機会は絶えてしまった。数年前、六本木WAVEの閉店を風の便りに聞いた。今では、それがどこにあったのかも思い出せない。

麻布教会に着いた。ここもまた、明治時代からパリ外国宣教会の足跡が残されている。だが、その歩みは順風満帆ではなく、欧米列強を憎悪する排外主義の影響を被ってきた。また、この辺りは旧陸軍の歩兵連隊が駐屯し、教会にとっては窮屈な環境となった。さらに、東京大空襲では聖堂が全焼。戦後、ようやく麻布界隈から軍人の姿が消え、兵舎跡地には国立新美術館などが建っている。 聖堂は再建され、六本木にフランシスカン・チャペル・センターも出来た。

麻布教会の聖堂は、古き良きカトリックの雰囲気に満たされている。ここを始め、都内の赤羽教会碑文谷教会など、1950年代に建てられた聖堂は、まだ戦前の伝統的な様式が色濃く残されている。このような美しい聖堂で、時を忘れるほど祈りたい。それには、猥雑な六本木の街を避けて通りたい。次回は、聖心女子大学の聖堂を訪ねた後、麻布教会まで歩き、広い青山霊園を経由して、外苑前に出る巡礼コースを考えた。 都心のウォーキングを満喫しよう。


現聖堂献堂:1952年
“至聖なるイエズスの聖心(みこころ)よ!”
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