三多摩の鐘

The Bells of San Tama -関東のキリスト教会巡り-

カトリック麹町教会(聖イグナチオ教会)

2010年12月01日 | 東京のカトリック教会
カトリック麹町教会(教会堂名:聖イグナチオ)
創立:1949年 ◇ 住所:東京都千代田区麹町6-5-1

都内で最も有名な教会だから、乏しい知識を総動員しての説明は不要と思う。一般的には「聖イグナチオ」の教会堂名が広く知られている。四谷のランドマーク的存在だった旧聖堂が取り壊され、現在の新聖堂に姿を変えた時は、「これがカトリックの教会?」と困惑したものだ。ところが、今年の8月頃から週日のミサに与り始めて以来、徐々に安らぎと親しみを覚えるようになった。目白の東京カテドラルと異なり、建築家の強烈な個性に気後れすることもない。

11月2日に行われた「死者の日」のミサが印象に残っている。この日は亡くなった人々のために祈る「万霊節」。平日のミサに通い始めてから、これほどの大会衆は見たことがなく、聖イグナチオ教会の主聖堂も満席に近い。「本日のミサでは、故人の名を記したカードが奉納される」とのことで、カトリック信徒だった祖父の名を書き、所定の盆の上に載せた。「死者の日」に因み、司祭(ヴィタリ神父?)の説教も「復活」「永遠のいのち」などの言葉が頻繁に出る。

奉納の歌「みもたまも」(カトリック聖歌)が歌われる中、あちこちで献金籠が回される。大会衆の聖体拝領は、数名の司祭が分担して授け、さらに案内係の誘導によって、混乱もなく終了した。未信者として二度目の祝福を受ける。ミサ閉祭の後、再び静寂が戻った聖堂で、亡き祖父のことを思う。この聖イグナチオ教会には主聖堂のほか、マリア中聖堂、ザビエル小聖堂があり、隣接の上智大学四谷キャンパスにはクルトゥルハイム聖堂(明治期の貴重な洋館)がある。


現聖堂献堂:1999年


主聖堂(奥)とマリア聖堂(手前)
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