しげる牧師のブログ

聖書のことばから、エッセイを書いています。
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朝の露 <虹の契約>

2023-09-07 | 創世記
「生きて動いているものはみな、あなたがたの食物となる。緑の草と同じように、そのすべてのものを、今、あなたがたに与える。ただし肉は、そのいのちである血のあるままで食べてはならない。」(創世記9:3,4新改訳)

神は人の心が悪に支配されていることを認め、肉食をゆるされたが、血だけは食べないように命じられた。おそらく、洪水前にも人類はかってに動物を殺し、食べていたのであろう。また、人を殺すことだけは絶対するな、ときびしくお命じになった。これもすでに多くの殺人が行われていた事実を暗示(あんじ)する。▼かくてノアの子孫はまたたく間に増(ふ)え広がって行ったが、多くの人々は神のいましめを守らず、ふたたび世界に罪が満ち始めたことがわかる。現代はその続きといってよい。にもかかわらず、神はノアの契約のゆえに、人も生物も消滅(しょうめつ)させることはないと約束された。そして最終的には罪だけを滅ぼし、のろいが完全になくなった復活の世界を創出(そうしゅつ)されるであろう。その計画の中心こそ、こひつじイエスの十字架である。