goo blog サービス終了のお知らせ 

元・還暦社労士の「ぼちぼち日記」

還暦をずっと前に迎えた(元)社労士の新たな挑戦!ボチボチとせこせこせず確実に、人生の価値を見出そうとするものです。

仕事の業績を上げる挙げるためには=自分に重要・得意な有意義な仕事を見つけること

2020-10-21 13:53:06 | 職場・組織等
 アインシュタインの人生は思索の時間と集中力に費やし家庭を顧みなかったこと・人生バランス感覚も重要か
 
 仕事で業績をあげうるためには、どうしたらいいのか。あの相対性理論を構築したアインシュタインの例をみてみよう。彼の理論の構築には、「実験」があるが、普通、実験とは、ビーカーやフラスコを振って行うものであるが、彼の行った実験とは、頭の中での仮想実験である。それゆえ、「実験」に没頭しているときには、自分以外の他人や家族のことなどまったく眼中になかった。というよりは、それに没頭するあまり、上の空というより話しかけても聞こえなかったのである。人生の時間の多くは、この思索に費やされたといってよい。彼は確かに天才であったが、彼の業績の成果は、それ以上にこの思索にかける時間と集中力であるといってよい。

 名声を得てからも、アインシュタインは家族のことは顧みなかったので、妻がそれを求めると、逆に仕事に打ち込んだという。結婚生活が破綻しそうなとき、アインシュタインは、自分に洗濯物をきれいにとか自分の部屋で3度の食事をとか、自分が言えば話しかけるなとか書斎から即刻立ち去ることを妻に要求したという。昔からそんな感じではなかったが、時がたち、子供や妻への関心が薄れて、仮想実験にふけていくことになり、離婚後はますますその傾向は強くなったという。(※)

 エリック・パーカーは残酷すぎる成功法則の中で、次のように言っている。

 「ウォール・ストリート・ジャーナル」紙が報じたように、有意義な仕事に従事し続け、精いっぱい働いたものは、最も長生きしたのである。ここでの有意義な仕事とは、①自分にとって重要、②自分が得意とする、双方を満たすものをいう。自分が比類なく適していること(心理学者がいう「自分を特徴づける強み」)に従事する場合、その仕事は、幸せを増進する活動の中で最強のものとなる。
 ギャロップ調査によると、アメリカ人が自分の強みを生かし、最も得意とすることを毎日するようになると、心配やストレス、怒り、悲しみ、物理的な痛みに関する報告が減ることが分かった。もし自分の強みを生かせる仕事を丸一日、毎日続けられるとしたら、どんな人生を送れるか想像してみてほしい。もちろん、長時間仕事をしても苦ではないだろう。家に帰りたいと思わないかもしれない。(残酷すぎる成功法則 エリック・パーカー著 p354)
 私たちは仕事にかなりの時間を費やす。あんな仕事ばかりをしなければよかったと後悔する人は、自分の仕事がすきではなかったのではないか。困難だが、やりがいのある仕事は、私たちを幸福にし、満たしてくれる。そこで繰り返すが、もし有意義な仕事なら、それは「仕事」ではないかもしれない。(同p357)

 アインシュタインが仕事に没頭したその仕事は、エリック・パーカーのいう有意義な仕事のことであって、彼が仕事に対してストイックであったということではない。没頭するほど、家庭を顧みないほどにさせるほど、彼にとって、有意義な仕事に遭遇したということである。

 しかし、一般の人にとっては、そういうわけにはいかない。仕事は、あくまでも給料稼ぎのためでもあるし、時には苦痛でもある。だからこそ、今、働き方改革が言われているのだろう。アインシュタインは、頭からすっぽり抜けていたものには、特にワークライフバランスの問題がある。家庭も仕事も両立したいという方には、アインシュタインみたいな仕事のやり方は、極端すぎると言わざるをえない。もちろん、仕事を苦痛と感じないような有意義な仕事を見つけたならば、それを捨てることはない。会社から独立すれば(労使の関係の「労働者」ではない。)いくらでも制限なく働けるし、今は、高度プロフェッショナル制度もある。

 結論的に最後に言えるのは、ストレスを感じず自分の強みが出る重要な仕事を見つけて欲しいし、それがまだ見つからなければ・・・・・・・・・・・・    
 と書いたが、日本ではまだまだ次から次へと仕事を動ける傾向にないこともあって、天性に合った仕事を見つけるのは困難であるし、世界的にも、一生のうちに変われる仕事の数は限られるので、難しいかもしれない・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・是非とも人生の中で家庭とか自分の生活で価値のあるもの(人間関係等)と仕事との両立を図って欲しいということである。それができ得るのは、その両者の間に自分なりのバランスを取ることであろう。

 (※)ここらのアインシュタインの言動については、後述のエリックパーカーの書「残酷すぎる成功法則」(同部分のページ)に詳しい。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

明智光秀の正義とは、誠実・正直。斎藤道三から学んだ人生観。

2020-05-22 15:52:22 | 職場・組織等
 会社においても会社・上司との思想信条が合えばうまくことは運ぶのだが・・・

 明智光秀の戦国時代で信条というか、生きていく上での「正義」とは、なんだったのだろう。NHKの大河ドラマ「麒麟がくる」では、まだ光秀の明智家が斎藤道三の家臣だったころのことが描かれている。斎藤道三が長男の義龍と対立し決戦前夜のこと、光秀は道三と義龍との仲たがいをやめさせるため、道三と最後の面会をする場面がある。

 対立の初めは義龍の弟殺害にあるのだが、斎藤道三は言う。わしはケチといわれてはいたが、自分に正直だった、誠実だったと。これが自分の正義だと。ところが、長男義龍は許せない、なぜなら、自分が生んだ息子なのに、守護だった土岐頼芸の子だと偽っているという。斎藤家の油売りではなく、守護の出身だということにして、権威づけをしているというのである。そして明智光秀に、正直に生きろと諭す。

 斎藤道三は息子義龍と「長良川の戦い」で対決し命を落とすが、最後にお前の父は誰ぞと投げかけて亡くなっていくのである。
 光秀は、道三が本当にケチだったが、正直に生きた道三の亡骸の下にすがりつく泣く。
 そして、幼き頃、一緒に育った斎藤義龍とは仲たがいをして、光秀の城は攻められ、落城するという筋書きである。

 作者が描こうとした光秀の人生観がここで見えてくるような気がする。光秀の正義、それは、誠実・正直なのではあるまいか。(ドラマの描く光秀はそうである)
 なぜ、光秀が謀反を起こし、本能寺の変で信長を打ったのか。
 今まで、様々いわれて、定説が定まらないところであるが、少なくとも、光秀のこの正義=誠実・正直から来ているようなような気がする。
 四国の平定を長曾我部元親に任せていたのが、手のひらを返し、もう一つの有力者・三好と手を組むといったような、およそ誠実からは、ほど遠いことをするような人物を上司に仰ぐことはできなかったこと、そんな信長の思想信条についていけなかったところに原因があるように思える。

 会社の人間関係にも、この思想信条が大きく影響する。会社(上司)の正義がなんなのか。その正義が合致すれば、会社(上司)にとことん付いていけるのである。

 明智光秀の前半生はほとんど謎だといわれており、今後、作者が、どういう光秀の描き方をするかは分からないが、今後の展開に期待したいところである。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ストレスの多い昨今!怒りを感じたら6秒間待つ!!

2020-05-18 17:28:36 | 職場・組織等
怒りの感情は6秒でピークに達する!その間腹式呼吸を!!

 最近、ストレスの多い日々が続きます。そのため、ちょっとしたことで、怒りを抑えきれずに誰かにあたってしまい、後からしまったと思う。なんであの場面で怒ってしまったのか、今さら後悔しても、もう後の祭りということもある。
 
 特にお得意様の前であったり、上司の前であったり、さらには上司など本人に怒りを爆発されたなら、これはもう最悪です。
 
 そんなとき、アンガーマネジメントは、たった6秒間やり過ごせばいいと教えます。怒りを感じて6秒間待つのです。
 そうすれば、怒りの感情は、爆発せずに済むといわれています。
 
 では、どうしたら6秒間やり過ごせるか。いい方法を考え付きました。
 
 深呼吸をするのです。いわゆる腹式呼吸ですが、深く鼻から息を吸い込んで、口をすぼめて、ゆっくりゆっくり吐き出すのです。
 これで、少なくとも6秒以上は時間を稼げます。
 時計をみて、時間を計ると、ゆっくりゆっくり息を吐きだすことにより、10秒はかかるようです。
 
 そして、怒りの感情に集中しないことが、まずもって必要なことですが、
 さらに余裕が出てきたなら、なぜ今自分が怒っているかを分析してみましょう。
 
 これらの行動が、怒りの相手がたが、なにか不思議に思わないかともいえるところですが、
 少なくとも怒りを相手に爆発されて後から後悔するよりはましでしょうし、
 6秒間というのは、そんなに気づかれるほどの時間でもありません。

 なま返事でも返しておけば、6秒後に気が付いたように、会話を続けるのは容易と思われます。

 かくいう私、年をとってから、怒りをこらえきれないことが多いのですが、
 これも、世の中の出来事に「こうすべき」<※注>というようなことを多く感じるからかもしれません。
 
 後悔、後にたたず

 <※注>「こうあるべき」というのは、誰でも持っているものですが、これが強くなると、
     怒りの感情の発生原因となります。
      そこで、できるだけこのあるべき基準は、「遊び」があったほうが、怒りは生じ
     なくなります。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

リンゲルマン効果とウマが合わない同志の職場の活性化!!

2015-11-06 18:36:45 | 職場・組織等
「皆で協力してやろう」は仕事の効率化は落ちる!<ウマが合わない=メリットも>(その3)

 和気あいあいの職場は、活気があり、職員同士の団結では、他のどこの職場に比べてもひけはとらないはずである。ところが営業成績となると落ちるということがある。結束の強い職場は、皆が力を合せるので全てにおいてうまくいくというのが常識的な考え方であるが、そうでもないというのが心理学的実験によって確かめられている。

 綱引きをやってみた実験例がある。1人で引っ張るときを100%の力を出したとすると、2人のときは1人当たりの出す力は93%、3人になると85%、8人になると49%になった。引っ張る人数が多くなればなるほど、一人で引っ張る力は、どんどん弱くなっていくというわけである。これは、一般には「手抜き」と呼ばれるが、本人たちにとっては必ずしもそうではなく、手抜きしているという感覚はないと思われる。しかしながら、現実には、結果は一人が出す力は、なぜか小さくなっている。自分が精一杯の力を出さなくても、無意識のうちにも人数が多いのだから適当でいいだろうということがあるからだと思われる。職場でも、あまりにも仲の良い職場では、同じようなことが起きている可能性はある。この傾向を発見した学者の名前を付けて、「リンゲルマン効果」と呼ぶ。

 ここで、職場の中にウマが合わないやつがいたらどうだろうか。重症ではだめであるが、軽くウマが合わない、ほどほどのウマが合わないのが、職場に与える効果を考えてみよう。そんなもの同士は、あいつには負けたくないと張り合うことになり、議論の場でも、反対の意見を出すことが多いが、逆にお互い良い意見を出し合い、職場が活発化することが考えられる。適度のウマが合わないというのは、悪い事ばかりでなくメリットもあるのである。

 逆に、先ほどのリンゲルマン効果の仲の良い職場では、こういった活性化の傾向は働かないことが多い。そこでは、出る杭は打たれるのごとく、一人だけ突出するのを避ける心理状態が生じる。トップの能力を持つものは、強調して、ほかの者に合せることになり、最大限の力は発揮せず、ペースダウンとなる。職場全体でも、皆に合せるごとく、ゆっくり仕事をするようになる。残業も皆でやれば怖くないというような、これこそ、自分の仕事の進捗具合とは関係なく、皆が残業となれば我もするという、自分の経験では昭和の古き良き時代があったように思う。これはメンタル面ではいい効果もあったとは思うが、今はそういう残業は許されないことは言うまでもないところでしょうか。結論的には、仲の良い者同士であるほど、他の者との協調性が優先して、仕事の効率性とか結果は二の次になることが考えられる。
 
 そこで、リーダーたるものとしては、仕事の内容にもよるが、日本的発想の「みんなで協力してやろう」というばかりではなく、時折、十分なリーダーシップを発揮することにより、仕事の割振・分担、仕事の段取り等の具体的指示をした方が、効率的で、かつ、うまく仕事が運ぶことが考えられるのである。

 参考:「ウマが合う人、合わない人」樺旦純著(PHP文庫)

ウマが合う、合わないとは<その1>
。⇒ウマが合う、合わないとは<その2>  )
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ゲームの理論・心理学的実験が証明した「囚人のジレンマ」<ウマが合わないとは>

2015-10-31 06:22:19 | 職場・組織等
コミュニケーション不足は、自分だけで合理的判断をしたとしても、お互い裏切りあうという<ゲームの理論でも証明>

 自分の経験からは、一端嫌いになると、その人とはコニュニケーションをするのもいやになり、仕事以外の事では口も利かなくなる。そして、なるべく同じ場所に居るのは避けるようになり、同じ飲み会に誘われても出なくなる。こうなると、普段の必要な情報交換が不足するようになり、職場で議論する場があると、反発や逆に何も言わずに強調しなくなり、ますなす相手のことが嫌いにあり、悪循環に陥っていく。

これは、「囚人のジレンマ」という理論によって説明されている。横山秀夫のサスペンスのタイトルにでてくるあれである。はじめは数学者が考えたようだが、ゲームの理論によって、その状況が説明できるようになると、経済的に「合理的な人間」はどのような行動をとるのかを追及する経済学分野での展開(*1)となり、また、人そのもがどう考えるかという心理学的な実験によっても証明されている。これは説明がややこしくなり、自分が説明すると説明不足になるかも知れないので、前回の出てきた樺氏の「ウマが合う人、合わない人」から、そのまま引用する。次をじっくり考えながら読んでいただきたい。

 ある事件の共犯者二人が捕まった。警察は物的証拠をつかむことができず、二人が黙秘を通すと別件の一年の刑しか課すことができない。そこで、二人に自白させようと、別々の部屋で次のような司法取引をもちかけた。「お前が自白したら、本来なら5年の刑を3か月に減刑してやろう。ただし、相棒にもこれと同じ話を待ちかけているお前が黙秘を通して相棒が自白したら、お前の刑は13年になる
 二人の共犯者は連絡が取れない状況に置かれ、疑心暗鬼に陥る。自分が黙秘を通しても、相手がしゃべってしまえば、自分だけ13年の重刑になってしまう。かといって、2人ともそう考えて自白してしまうと、犯罪自体を認めることになり、2人とも本来の5年の刑になる。さらに、自分がしゃべって相棒が黙っていた場合、自分の刑は軽くなるが、相棒を「売る」ことになる。
 これが「囚人ジレンマ」である。相棒の信頼が確固たるものであれば、自分も黙秘を貫くのが一番である。しかし、実験結果は違った。2人とも自白して、2人がともに損をする状況に陥る傾向が強いことが分かっている。2人とも損をするこの状態を「共貧関係」と呼んでいる。
 2人ともが自白する状況は2人にとって良くない。これを避けるためには、自分が13年の刑を喰らう覚悟で相手を信頼して、黙秘を通さなければならない。しかし、一般的な傾向としては、そんな犠牲を払うよりは、自分が自白して助かろうという行動に出てしまうのだ。(以上、前著より引用)
 
 これは、お互いコミュニケーションが取れない状況にしていることに大きな意味がある。コミュニケーションが取れれば、強調してお互い黙秘を貫くだろう。しかし、コミュニケーションが取れず、情報がない状態で、お互い信頼関係もなくなり、疑心暗鬼となり、裏切り行為に出るのである。2人に確固たる信頼関係があれば、お互い黙秘を貫き、本来の罪は認めないことになるので、3か月の罪で済むことになるのだが、そうではなかったのである。
 
 (*注)経済学は、ゲームの理論で、合理的な人間が自分の利益のみを追求している限り、結果は共に損をすることを証明している。その身近な例として、寡占状態にあるチェーン店同士の値下げ競争を挙げているのだが・・・。参照⇒ゲームの理論での囚人ジレンマ<NAVER>

ウマが合う、合わないとは<その1>  

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする