がん哲学外来メディカルカフェの地域での必要性を感じて

北区王子で始めた渋沢栄一記念王子がん哲学外来メディカルカフェもこの９月で３年になりました。毎月１回継続的にメディカルカフェを行い１年目２年目３年目と９月の設立時期はがん哲学外来の提唱者である順天堂大学医学部教授の樋野興夫先生をお呼びして記念講演を行いながら地域の公共施設や病院などにも広報してきました。最近では区役所の方からの紹介とがん患者ご本人からお問い合わせをいただきます。患者さんはゆっくりと安心して話せる場所を求めて探しに来ます。がん哲学外来メディカルカフェの地域での必要性を感じている今日この頃です。

次回の渋沢栄一記念王子がん哲学外来メディカルカフェ：１０月２２日（日）１３：３０～１５：３０
場所は北区NPOボランティアぷらざ・サロンコーナー（北区王子の北とぴあ４階）

歴史と哲学の欠如を痛感し現実の社会問題に行動する

もともと父の影響を受けて歴史が好きで伝記や歴史書の本は読みますが、学校時代の歴史の成績は良くありませんでした。しかし歴史の授業は単に歴史的出来事の年号を暗記するだけのもので、歴史的出来事の背景にある流れや人物の生き方を学ぶものではなく、私は尊敬する人物の伝記を読み始めたのが歴史好きになったようなものです。
来年は、明治維新から１５０年と言うことで、政府も記念事業を政策に準備を進めています。巷では書店にいけば明治維新に関する本がかなり並んでいます。明治維新は過去のものなのでしょうか。いや現実に政治や社会で、明治からの考え方が多く反映されています。また明治から始まる様々な社会問題は風化され忘れ去られようとしています。そこには現代の歴史や哲学の欠如があると思います。私自身も薬害やがんのことに関わる中で歴史や哲学が欠如していることを痛感しています。
薬害問題に関しても私が出会った薬害エイズ事件は先の大戦の７３１部隊に大きく関わっており、薬害という公害問題の構図は明治の足尾鉱毒事件の政官民癒着の関係を引きずっています。社会問題を解決するはずの政治は明治以来の派閥の構図を引きずり権力闘争は何ら変わっていません。
歴史の出来事の背景、人物の生き方を見失ってしまった現代の日本にも、少なくても歴史や哲学の重要性を感じて行動している人たちはいます。現実の目の前の社会問題と関わりながら歴史と哲学を学び実践していきたいと痛感しているところです。

「悲嘆とともに生きる」上智大学グリーフケア研究所特別講習会に参加

本日は上智大学グリーフケア研究所主催の特別講習会「悲嘆とともに生きる」に参加してきました。午前中は上智大学グリーフケア研究所長の高木慶子先生のお話し、午後はJR西日本福知山線で事故で娘さんを亡くされた榊原牧子さんのお話しとグループ演習でした。すべての人々に悲嘆者になりえるもので、それが人間であり、人は自己中心的になりがちであるけれど、一人ひとりは悲嘆を抱えており他人に向ける心があるからこそ自分の存在に気づく、人と人との支え合うことの大切さに気づくものであると、いろいろ考えさせられた有意義な一日でした。
自分自身のグループ演習で６名１グループとなり「今、あなたの中で気がかりなこと」を出し合いながら、自分の存在に気づかされ、気づきを深めることが出来ました。

準備もいよいよ大詰めーHPVワクチン東京訴訟支援ネットワーク設立総会に向けて

１０月２１日のHPVワクチン東京訴訟支援ネットワーク設立総会に向けて本日夕方準備会を行いました。当日の中身や会場設営など準備も大詰めに来ています。あとは当日まで事務局会議を開いて細かいところを詰めたり会場下見をしたり忙しくなってきます。今日も多くの人々で話し合いました。これからは広報も含め集まってくれた一人ひとりが連携して準備をして被害者を支援していくかです。一つ一つの小さな作業が積み重なって支援組織が動き出し被害者支援につながってくるものだと思います。

HPVワクチン東京訴訟支援ネットワーク設立総会
日時：２０１７年１０月２１日（土）１４：３０～１６：００
場所：国立オリンピック記念青少年総合国際交流棟国際会議室（参宮橋駅下車徒歩７分）
参加費：無料

HPVワクチン被害を丁寧に医療機関に訴えるー団体要請

１９日に引き続きHPVワクチン東京訴訟支援ネットワーク設立総会に向けて参加要請に薬害肝炎被害者とHPVワクチン薬害東京訴訟弁護団弁護士と共に都内の諸団体を回りました。今日は特に医療機関を回りましたが、ワクチンに対する立場もあり、丁寧にHPVワクチン被害を訴えながら理解を求めてきました。それぞれに立場もあり難しい問題もありますが、実際にお会いしてお話ししていくとつながりも出来てきます。これからも丁寧にHPVワクチン被害を訴えながら支援の輪を広げていきたいと思います。