幕末三舟というと勝海舟・山岡鉄舟までは名前が出てきますが、なかなかあと一人の名前が出てきません。その人物は高橋泥舟です。江戸城無血開城でよく出てくる人物は、勝海舟・山岡鉄舟と西郷隆盛です。山岡鉄舟は駿府で西郷隆盛と談判して、それを受けて江戸で勝海舟と西郷隆盛が会談して江戸総攻撃が中止になるのがよく言われるところですが、これを後ろで段取りを組んだのは高橋泥舟です。徳川慶喜が上野寛永寺で謹慎してそれを護衛したのが高橋泥舟で抗戦派が徳川慶喜に近づくのをしっかりと守っていました。徳川慶喜は高橋泥舟を信頼して駿府へ西郷隆盛との談判を命じようとしますが、自分が駿府へ行くと慶喜の命が危ないと従兄弟の山岡鉄舟を勝海舟に引き合わせて西郷隆盛との談判を検討させます。そして勝海舟は捕らえられていた薩摩藩士の益満休之助の付けて山岡鉄舟を駿府に送り込みます。このすべての段取りを組んだのが高橋泥舟です。高橋泥舟という人物がいなければ江戸城無血開城はなかったのです。裏方でしっかりと動く人物がいて事は成るのです。
