今日は投資顧問会社の社長さんのお誘いで破綻した経営者の講演会に参加してきました。破綻した企業は林原という岡山の創業百年以上もあるバイオ企業で創業当初は水飴屋さんでしたが、その製造技術を活かして抗がん剤、インターフェロンの量産化に成功し、その他にも年間売上も300億円する規模まで成長しましたが、ある日突然、取引銀行から支援を断られ2012年2月に会社更生法の適用を受けて破綻しました。破綻した理由は不透明な同族経営とかいろいろマスコミには流れたようですが、リーマンショック後の銀行側の貸付における企業評価が変わっての影響も大きかったようです。経営者の方も銀行の対応が大きな上場会社並の基準で評価を見てきて地域に密着した中小企業に冷たいとうことを語られていました。詳しくは「破綻ーバイオ企業・林原の真実」林原靖著があります。
今日講演を聞いていて、今の社会全体が銀行をはじめ大企業といった一部の大きなものがそのお金の数、力をもとに小さなものを食物にしていることを改めて感じました。これは私の仕事である保険も同じで、全ては大きな保険会社の判断基準で物事が動いていて、数が小さかったり少なかったりするものには目を向けない姿勢を感じている今日です。