「当世の政治は、何事でも杓子定規の法律万能主義でやろうとする。すれは理屈はなかなかつんでも居ようが、どうも法律以外、理屈以上に、言ふに言われぬ一種の呼吸があって、知らず識らず民心を纒めるといふ風な妙味がない。人心を慰安するところの余韻がない。」(勝海舟「氷川清話」より)
秘密保護法案も参議院で強引に採決に持っていこうとする政治の姿勢は民心をまったく聞く耳を持たないおごりでしかありません。勝海舟は幕府崩壊といふ大変な真下でも江戸市民を救おうと民心に心をかけ人心を慰安する余韻を持っていました。勝海舟が今の国会の秘密保護法案の審議過程を見たらなんと言ふでしょう・・・