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2016年4月30日 香川旅行 1日目 その4(島宿真里-1)

2016年05月08日 18時37分51秒 | 旅行

オリーブ園から東に進むと、大きな町に入ります。

この辺は多くの醤油蔵があり、醬の郷と呼ばれています。車の窓を開けると醤油の香りが漂ってきます。

 

ちょうどこの日は醬の郷祭りが開催されており、多くの人でにぎわっていました。

 

なんとも風格のある醤油工場です。

 

 

 

この醤油蔵の道を少し上ったところに本日の宿があります。

 

 

「島宿 真里」。いつか泊まってみたいと思っていた憧れの宿です。ようやく宿泊することができました。

 

 

玄関前の造作も見事です。

 

 

玄関の内側。ここに限らず常に打ち水がされており、清々しい雰囲気です。

 

 

小さな中庭。向こうは食事処です。

 

 

 

ロビーは広くありません。宿泊客が集中すると相席となることも。

 

 

ウエルカムドリンクとお菓子。

良く覚えていませんが、左から

オリーブの入ったサブレ、柑橘のパウンドケーキ、みたらし団子、豆のアイスクリーム

だったと思います。

 

 

 

 

ロビーの横には自家製の果実酒があります。夕食後にロビーで飲むことができます。

 

 

 

 

 

 

「真里」には客室は7室しかありません。今回は二階の「て」の間を予約しました。二階にあるのは2部屋だけです。

 

入口。

 

居間。この部屋だけでも十分広いですが、

 

北側に寝室、浴室、テラスがあります。これらは最近増築されたようです。

 

 

寝室。非常に寝心地の良いベッドで快適でした。

難点はコンセントがないこと。スマホは夜間充電しながら枕元に置いておきたいものです。

あと、目覚ましもない、と思いましたが、朝、居間の片隅のわかりにくいところにあったことに気づきました。

最初から寝室に置いてあるほうが良いと思います。

 

浴室は木の香りが心地よいです。温泉ですが、残念なのは部屋のお湯も消毒有なこと。部屋の浴室は消毒なしでもよいと思うのですが。

 

 

テラスはこんな感じです。

 

テラスからは醬の郷の風景を見ることができます。「真里」は比較的住宅の多い場所の中にあります。

 

 

こちらは部屋の南側。土蔵は「ひし」の間、その向こうは温泉です。

浴室は二つあり、朝5時までは貸切、それ以降は男女別に変わります。

 

 

 浴衣は三種類の柄から選びます。男女共通です。

 

 

部屋の冷蔵庫。

アルコールは有料ですが、青いボトルに入った水と緑のボトルの香草茶は無料です。

 

 

夕食の前に貸切風呂に行くことにします。特に予約は必要なく、空いていれば何回でも利用できます。

 

貸切風呂へは一旦建物の外に出て、庭を抜けていきます。

 

 

貸切風呂は洗い場が3か所あり、二人で使うには十分です。ただ、男女別浴場として使うには多少狭いかと思います。

露天風呂は少しはなれているのと、蓋がしてあるので蓋の開け閉めが多少面倒くさいのが難点ですが、気持ちの良い風呂でした。

 

 

 

 

 小豆島に夕日が落ち、夕食の時間です。

 

 

                       <その5に続く>

 

 

 

 

 


2016年4月30日 香川旅行 1日目 その3(小豆島編-1 オリーブ公園)

2016年05月07日 18時07分14秒 | 旅行

高松からフェリーで小豆島に向かいます。

ちょうどこの日、G7の通信関係大臣の会合が高松で開催されるようです。

 

 

なので、フェリー乗り場横の広場はこんな状態になていました。大臣達は直島に渡り、視察をしたようです。

 

 

小豆島 土庄行のフェリー桟橋にフェリーが到着しました。土庄行は大体1時間に1本程度出ています。このほかに高速船も1時間に1本程度あります。

 

 

さらに小豆島の他の港へのフェリーもあり、さらに岡山、京阪神からのフェリーも出ていて、交通のアクセスは非常に良いといえます。

 

それだけフェリーが数多くあるにもかかわらず、9時発のフェリーは混雑していました。座席に座れない人がいるくらいです。

 

関東にいると小豆島は離島のイメージですが、実際には日帰りで行く人が結構いるようで、手軽な観光地のようです。島に渡ってレンタカーやレンタサイクルで島を巡る人を多く見かけました。

 

 

1時間ちょっとで小豆島に到着。

 

 

レンタカーを借り、島めぐりに出発します。

まずは、温泉に向かいます。土庄港から車で10分程度のところにあるオリーブ温泉です。

 

マルナカという大きなスーパーと同じ敷地にあります。マルナカは旅行中、飲料を仕入れたり、おみやげものを購入したり、お世話になりました。イオン系なのでWAONが使えるのも便利です。

 

ここの温泉施設、内部はちょっとローマかギリシャ風でちょっと怪しい感じですが、よい温泉でした。

お湯はかなりしょっぱい、と思いきやかなり苦味、渋味が強いです。Mg,Caを多く含むためなのでしょう。

露天風呂はオリーブと花の植栽が見事で、テーマパークのようです。消毒臭が強いのが残念ですが、小豆島で入った温泉では一番良いお湯でした。

 

 

温泉に入ってさっぱりしたところで、島内観光に出発します。が、車が多く、土庄町内の主要道路は渋滞しています。島で渋滞に遇うとは思いませんでした。この辺は昨年訪れた上五島とはだいぶ違います。

 

 

土庄町を抜けると他に渋滞はなく、道の駅 オリーブ公園に到着します。

 

 

今や小豆島といえばオリーブですが、もともと小豆島にオリーブがあったわけではなく、明治になって持ち込まれたもので、何か所かで栽培を試みた中で小豆島だけが栽培に成功したもので、地中海に似た瀬戸内海式気候が、乾燥を好むオリーブに適したのではないかと言われています。

今や小豆島は何でもオリーブで、街路樹もオリーブ、土産物もオリーブ〇〇のオンパレードですが、何でもオリーブを入れればよいというものでもないと思うのですが。オリーブグミとか。

 

 

確かに今日は天気が良く、気温も25℃以上ありますが、空気が乾燥しているため非常にさわやかです。

 

 

 

気候のせいもあるのでしょうが、何かここにいるだけで晴れやかな気分になります。ある意味パワースポットです。

 

 

 

園内にあるOLIVAZというカフェで昼食をとることにします。30分ほど待つというので、その間に園内を散歩します。携帯の番号を書いておくと席が空いた時に連絡をくれるシステムになっているので、その場で待っている必要はありません。

 

 

 ここが現在小豆島で一番有名な風景でしょう。ギリシャ風車。

 

 

 

 これは昭和天皇御手播きのオリーブ。昭和25年に種をまいたということなので、樹齢66歳です。

 

 

オリーブだけではなく、ハーブもたくさんあります。

 

 

 

 店の近くに戻り待っていると電話がかかり、店内に案内されます。この時点で1時間待ちになっていました。

 

日本とは思えない景色です。

 

 

ドリンクはテイクアウト可能ですが、店内で注文してもテイクアウトと同じです。

 

 

料理は小豆島産オリーブオイルを使用しているとのことです。

野菜とチキンのパエリア。

 

 

リボッリータスープ。

 

 

味はまあまあですかね。

 

 

この後、ショップで土産物を購入しました。

右が食用の小豆島産オリーブオイル、左はシーズニングソルト。試食があり、おいしかったので購入しました。

中央は化粧用のオリーブオイルです。これは小豆島産ではないと思われます。小豆島のオリーブ業者は島内のオリーブ製品だけではなく、輸入オリーブオイルの精製品等も手掛けており、これであれば比較的リーズナブルな価格で購入することができます。

小豆島産のオリーブオイルは非常に高価で、なかなか手が出ません。

 

 

 

 

 

次は、オリーブ園に向かいます。

オリーブ公園と名前が似ていますが別の施設で、オリーブ公園から国道を数分土庄方面に戻ったところに入り口があります。

しかし、入り口は別れていますが上のほうではオリーブ公園とつながっていたりします。

 

 

ここも瀬戸内海を望む絶景の地にあります。

 

 

これは日本で最も古いオリーブの木だそうです。

実際には1908年に日本に導入されたオリーブの木から挿し木されたものということですが。

 

 

 

このオリーブの木の向こうには先ほどのオリーブ公園の施設が見え、歩いていくこともできます。

 

 

オリーブの木があるだけで日本離れした風景になります。

 

 

 

ここのショップでもオリーブオイルを購入。これはスペイン産と小豆島産のブレンドです。

  

 

少し早いですが、疲れたので本日の宿に向かうことにします。

 

                         <その4に続く>


2016年4月30日 香川旅行 1日目 その2(高松到着編)

2016年05月06日 00時05分55秒 | 旅行

285系は2M5Tという、電動車比率がかなり低い編成となっています。平坦区間では問題ないのでしょうが、関ケ原の登り勾配はやはりだいぶ苦しそうに上ります。

 

大阪で運転停車。

 

 

時刻は4時34分。東京から6時間34分は、東海道新幹線開通前、1960年の151系特急「こだま」の6時間30分とほぼ同じです。「サンライズ」は余裕を持っているのかも知れませんが、50年以上前の国鉄のレベルの高さをほめるべきでしょう。

 

 

 

大阪を発車すると空が明るくなり、三ノ宮では完全に夜が明けました。車窓に瀬戸内海が見え始め、姫路を過ぎると山間部を走り、岡山県に入り岡山に到着です。

 

前日の首都圏は非常に風の強い荒れた天候でしたが、今日の中国地方は良い天気です。

岡山駅で「サンライズ出雲」と分かれ、瀬戸大橋線に入ります。

 

 瀬戸大橋を通るのは道路部分を含めても初めてです。開通前は本州四国連絡橋 児島・坂出ルートと言われていましたが、1988年完成なのでもうじき30年になるわけです。

 

 

 

 しかし、よくこれだけのものを造ったと思います。何がすごいって、30年前のパソコンの性能を考えると良くわかると思います。ハードディスクが1Mで10万円とか、カラー液晶はできないとか言われていたのは20年くらい前の話だったと思います。

 

 

橋の部分は複々線分の幅が確保されています。ここに新幹線が通る日は来るのでしょうか。

また、線路の下は金網になっていて、海が見えるのがちょっと怖い感じですが。

 

 

 

 橋を渡り終えると高架橋の三角線を通り、坂出駅に到着。香川県初上陸です。

 

 定刻7時27分に高松に到着。うどん県さぬきうどん駅だそうです。

 

この日の「サンライズ瀬戸」は高松が終点ではなく、琴平まで延長運転されます。高松で27分停車しますが、立ち食いうどんを食べるにはちょうどよい時間かも知れません。

 

 

 高松駅周辺はきれいに整備されています。

宇高連絡船があった頃は駅は港に直結していたはずなので、駅前広場になっている場所がもともとは駅だったものと思われます。

 

駅前広場にある、親切な青鬼くんの石像。香川県の観光推進マスコットキャラクターだそうです。

確かに、香川の人は親切で面倒見がよい、というのは今回の旅行を通じて感じました。

 

 

 

まずは朝食、高松に来たからには当然うどんです。

駅前にある「めりけんや」という店に向かいます。JR四国の関連会社のようで、駅構内の連絡船うどんと同じ系列です。

 

 

駅近くで早朝から営業しているうどん屋はあまりありません。ということでみんな考えることは同じ、「サンライズ瀬戸」の乗客らしい人が続々とやってきます。

 

釜たまと蛸のてんぷら。蛸のてんぷらは関東ではまず見かけませんが、柔らかくておいしいです。

 

 

ぶっかけとあなごてんぷら。

 

 

さぬきうどんの魅力は麺のコシ、モチモチ間のバランスと、だしの味付けで、それぞれの店で特徴があるのが面白いところだと思います。「めりけんや」は、一杯目に食べるさぬきうどんベンチマークとして十分なのではないかと感じました。

 

 

                         <その3に続く>


2016年4月29日 香川旅行 1日目 その1(サンライズ瀬戸)

2016年05月04日 19時01分13秒 | 旅行

2016年ゴールデンウイークは香川に行ってきました。

 

例年、ゴールデンウイークの時期は、ピークを少しずらせば航空機付のパッケージツアーが比較的安く利用できるのですが、今年は休みの並びが良いため、残念ながら安い時期がなく、鉄道で行くことにしました。

 

 高松までは新幹線で約4時間半ですが、今回はチケットが入手できたので、「サンライズ瀬戸」で出発することになりました。

2016年4月29日、21時40分頃にホームに向かうと、すでに入線しています。

 

いつの間にか時刻表から入線時刻の表示がなくなっていて何時に入線するのかわからないので、入線は10分前位だろうと思っていましたが、思ったより早く入線しています。昔は20分前入線が当たり前だったのですが、10分程度が当たり前の最近では珍しいでしょう。

 

夜行列車、寝台列車はここ数年で廃止が進み、気がつくと「サンライズ瀬戸」「サンライズ出雲」が、定期運転される旅客列車では唯一の夜行列車であり寝台列車となってしまいました。

 

JR旅客各社が夜行列車を廃止したのは、車両の老朽化、航空機や夜行バスとの競合による乗客の減少が理由ですが、それだけではないことは「北斗星」「トワイライトエクスプレス」「カシオペア」の廃止から明らかで、要は経営的にお荷物になってきているからだと思います。

客車の夜行列車を運転するということは、機関車を運転できる運転士を自社で賄わなければならず、また道路と違い夜間運転要員も配置しなければなりません。昔のように夜行列車が数多く運転されていれば良いのですが、本数が減少すればするほど効率が悪くなるので、全部廃止してしまいたいというのは経営側としては当然の戦略だと思います。

 

「サンライズ瀬戸」「サンライズ出雲」は、夜行バスや航空機に対抗するため、JRがまだ志が高かったころに製造された意欲作、285系で運転されており、電車であることが廃止を免れている最大の理由と言えるでしょう。

しかしすでに製造後18年経過しており、当時とは寝台列車を取り巻く環境は大きく変わっています。出雲大社ブームもあり、常にチケットがとりにくい人気列車となっていますが、JR側としては廃止しにくくなったことを後悔しているかもしれません。

 

 

 

 

 285系は、通勤時にいつも品川で昼寝しているのを見ていたのですが、乗車するのは初めてです。

かつて九州方面行の寝台特急が発車していたころに比べると寂しい感じは否めませんが、他に寝台特急はないので仕方ありません。

 

285系は全部で5編成しかありません。3編成がJR西日本、2編成がJR東海所属ですが、5編成とも出雲市にある後藤総合車両所出雲支所に配置され共通運用されています。

本日の編成はJR西日本のI3編成でした。

 

 

 

今回乗車するのは「サンライズツイン」。1編成に4室しかない予約のとりにくい部屋ですが、喫煙室ですが取ることができました。

 

この車両は階上にシングルデラックスが6室、階下にサンライズツインが4室あるだけで、1両当たりの定員はわずか14人と、空間を贅沢に使用した車両です。ちなみに新幹線のグランクラスでも1両当たりの定員は18人なので、それより少ないことになります。

 

この車両は二階建てではなく、通常レベルの通路からそれぞれの部屋へ階段で入っていく形になります。階段は向かい合う二部屋が共通で使用します。

 通路はすれ違うことも難しいくらい狭いですが、そもそも定員が少ないためすれ違うこと自体ほとんどありません。

 

 

 

 ベッド幅も充分で、寝たまま移動できる空間としては十分です。ただ、18年前の設計ということで、キャリーバッグへの対応がいまいちです。

 

部屋へと降りる階段はキャリーバッグを持って昇降するのが難しいくらい狭いです。部屋の中も通路側のベッド横に比較的大きく深い収納スペースがあり、1個は置くことができますが2個目はベッドの間の通路に置くしかありません。

ベッドの下が収納スペースになっているとよかったのですが。窓側ベッドの足元にも収納スペースがあり、大きめのショルダーバッグ等はここに置くことができます。

 

 

サンライズツインは階下にあるため、窓の下辺とホーム高さがほぼ同じです。これは二階建てグリーン車の一階と同じです。

 

 

 定刻22時に静かに発車。「サンライズ瀬戸」「サンライズ出雲」には車内販売はありません。飲料の自販機はありますが、アルコール、つまみ、夜食等は事前に用意する必要があります。

ということで、はせがわ酒店グランスタ店で日本酒とつまみを購入しました。

 

 

 部屋着はありますが、トイレ、洗面所は部屋を出ていかなければならないため、フリースとかジャージを持参することをおすすめします。

 

 

「サンライズ瀬戸」は22時に東京を出発し、7時27分に高松に到着します。

前身は寝台特急「瀬戸」で、19時25分に東京を出発、宇野で宇高連絡船に乗り換え高松には7時15分に到着するダイヤでした。当時は24系25型の☆☆☆Bネのモノクラス編成で、東京発の寝台特急の中では地味な存在でした。

「サンライズ瀬戸」は22時発で7時27分着なので、電車化と瀬戸大橋の開通により、所要時間が約2時間半短縮されています。

これにより所要時間は高速バスとほぼ同じ、飛行機の発便が到着する前に高松に到着するという、寝台列車として理想的な時間帯に運転されています。人気があるのも納得です。

また、「サンライズ瀬戸」はJR4社にわたって運転される唯一の列車でもあります。

 

 

 

「サンライズ瀬戸」「サンライズ出雲」は、横浜の後、熱海、沼津、富士、静岡、浜松と静岡県内はこまめに停車します。

のびのびシートであれば特急料金のみで利用できるため、昔の345M大垣夜行の最終電車としての役割も持っているものと思います。共同運行するJR東海の意向もあると思いますが。

 

 

 

 

                           <その2に続く>