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2023年1月6日 伊豆旅行 二日目 その2 (下田)

2023年01月19日 18時37分24秒 | 旅行

帰りの列車まで、3時間ほど、下田市内を観光します。

 

下田は幕末に開国の舞台となったといわれる場所ですが、まずその歴史を簡単におさらいしておきます。

 

1853年 ペリーが浦賀沖に来航

1854年 日米和親条約調印 下田が開港 ペリーが下田に入港

    吉田松陰が密航を企てる 下田条約が了仙寺で調印

    ロシアのプチャーチン入港 日露和親条約が長楽寺で調印

    安政地震で下田は大被害を受け、プチャーチンの艦隊も大破

1855年 西伊豆の戸田で建造された船でプチャーチン帰国

1856年 ハリス 最初の米国総領事として着任

1857年 きち(唐人お吉)ハリスに仕えるがすぐに解雇される

1858年 日米修好通商条約調印

1859年 横浜開港 ハリスは江戸に移り、下田の領事館閉鎖 下田閉港

 

ということで、下田が歴史の表舞台に立ったのはわずか五年間にすぎません。しかし、下田が果たした役割が重要であったことに変わりはありません。

 

 

まず駅の近くにある観光案内所で地図を入手し、街中散策スタートです。

下田についたあたりから天気が悪くなりました。雨が降らないと良いのですが。

 

 

 

宝福寺。唐人お吉の墓があります。また、坂本龍馬の脱藩が正式に認められた場所ということです。

当時の下田は風待ちの寄港地で、土佐藩主山内容堂公が寄港してこの寺に投宿していたところに、たまたま勝海舟が寄港し、すでに実質的に脱藩して勝海舟に師事していた坂本龍馬の脱藩を直談判し、認められたということのようです。

時に1863年、坂本龍馬暗殺の4年前の出来事です。

 

唐人お吉はハリスに解雇された後不遇の人生を送りましたが、2年間、中伊豆の𠮷奈温泉、12月に宿泊した東府やの前身の宿で湯治をしていたとのことです。

 

 

あとは絶対にこっちを向かない黒猫がいました。

 

 

 

宝仙寺の隣にある下田八幡神社。

折角来たので参拝していくことにします。

御朱印は書置きで良ければ、ということでした。

 

了仙寺。ペリーと日本の交渉場所で、下田条約が締結された場所です。

 

ペリーロード。上陸したペリー一行が了仙寺まで進んだ道です。

 

ペリーロード途中の階段を登ったところにある長楽寺。

ここで日露和親条約が締結されました。

 

 

旧澤村邸。

 

下田市街を流れる稲生沢川の河口部分。正面に見えるのは寝姿山です。頭のてっぺんから見ている方向になります。

 

ペリー上陸地。

 

 

 

ここから徒歩で道の駅 開国下田みなとに向かいます。

歩くには結構距離があり、疲れてしまいました。

 

 

この近くにある下田湾観光船に乗りたかったのですが、あいにく出航したばかりで、次の便は50分後、これを待っていると帰りの列車に間に合わなくなりそうなので、断念することにします。

先にこちらに来ればよかったです。

 

代わりに道の駅内にあるミュージアムに行き、時間をつぶします。

 

 

 

道の駅ですこしおみやげを購入。

 

道の駅の前にバス停があったので、路線バスで伊豆急下田駅に戻ってきました。

途中、少しだけポツリと来ましたが、何とか雨に降られずに済みました。

 

 

下田を観光した印象ですが、観光資源はそこそこあるものの、それを集客に結びつけられていないとの印象です。

行きの特急踊り子で、伊豆急下田まで乗り通す人が少なかったのがわかるような気がします。

それぞれの施設がバラバラな方向を向いていて、一丸となって観光客を呼び込もうという感じがないように思います。

あとは公共交通機関が貧弱なのも問題と思います。

今回周った観光拠点は駅からほぼ1㎞圏内にありますが、それぞれの施設を結ぶ公共交通機関がないため、徒歩で周るしかありません。

今回行かなかった観光船や水族館へはバスがありますが、本数が少なく、一度下田駅に戻らないと他方面にはいけないため、使いにくいです。

結局車か、観光バスでないと効率的に周れない状況になっていて、せっかく鉄道が来ている恩恵を生かせていないと思います。

 

また、最近観光地で見かけるおしゃれなカフェや雑貨店的なものもあまり見かけず、リノベーションもあまり行われておらず、寂れた印象があります。

ペリーロードももっと整備したほうが良いと思います。

駅から近く、施設の質が高い下田ロープウェイは合格ですが。

 

 

現在、下田に要求されているのは、列車で到着してから宿に向かう、またはその逆の2~3時間の隙間時間に効率的に周れる観光地、だと思います。

まず、駅の近くに観光の拠点となるような施設があると良いと思います。

また、それぞれの観光施設を周る周遊バスを30分間隔程度で運行すると、良いのではないかと思います。

 

下田にはもっと頑張ってほしいと思うし、そのポテンシャルは十分にあると思います。

 

駅で少し買い物をします。車ではないので、いつものように大量には買いません。

 

まず駅前の時計台のあるお土産物屋さんへ。この建物は最初に下田に来た時にもあったような気がします。

 

この店はなかなか購買欲をそそるものが置いてあります。

甘夏もちは、昨日の宿で出たお菓子と同じ、菓子舗 間瀬の製品。結構おいしく、もっと買えばよかったと後で思いました。

 

ババコウジャム。ババコウが何かわからずに買いましたが、パパイヤの一種で、南伊豆でのみ栽培されているようです。

 

 

駅の売店で、夕飯用の駅弁を購入。

 

 

 

                                         <その3に続く>

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