宿から輪島は車で10分程度で到着します。
駐車場に車を停め、まずは朝市に向かいます。天気は良いですが、かなり風が強いです。
朝市通りに来ると、さすがに観光客が大勢います。さすが、輪島の顔です。
朝市自体は完全に観光客相手で、特に買いたいものものはないし、買い物を楽しみたいとお思いませんので、雰囲気だけ味わえれば十分です。
朝市を通り抜け、人が少なくなったあたりに「輪島ドラマ記念館」があります。輪島が舞台のNHK朝の連続ドラマ「まれ」関連の展示があります。大きくはありませんが、入場無料で、飲み物等も売っている小さなショップもあるので、朝市を歩いた後に休憩するにはちょうどよい場所にあります。
ここから川沿いに歩き、輪島塗会館に向かいます。
輪島塗会館は二階が有料の資料展示室で、一階が輪島漆器商工業協同組合直営のショップになっています。輪島塗のいろいろな店の製品を見て購入することができます。
輪島塗は、多分漆器の中では最も高価なのではないかと思います。漆の塗り自体が非常にきれいで色のバリエーションも多く、金細工や螺鈿も美しいですが、やはりその分値段は高くなります。
見ているだけでも楽しいですが、せっかく輪島に来たのでぐい吞を一つ購入することにしました。
桔梗の花の部分が青の螺鈿になっていて、結構気に入っています。
ここからいったん駐車場に戻ります。
やはり、輪島市街地には歩いている観光客はほとんどいません。大半の観光客は朝市通りにいて、あとは観光施設にちらほらいる感じです。
おそらく輪島観光の主流は和倉あたりに宿泊して、午前中に観光バスでやってきて朝市と主要な観光施設をバスで回り、お昼には帰っていくスタイルなのではないでしょうか。
最大の要因は、能登半島の先端というアクセスの悪さなのでしょう。富山や金沢から車で移動すると、どうしても移動だけで半日かかってしまいます。
輪島は観光地としての資質は高く、結構見どころはたくさんあります。輪島をじっくり見るためには輪島周辺に二泊する必要がありますが、輪島周辺にはキャパの大きな旅館や魅力ある旅館、公共の宿等あまりなく、宿泊施設が不足しているのも理由だと思われます。
さらに自動車専用道路の整備も日帰り観光増加に拍車をかけていると思われます。輪島駅前にも廃業した大きなホテルがありましたので、悪循環に陥っているように感じます。
輪島が現状で良いのであれば問題ないのですが、せっかくの豊富な観光資源を生かしきれていないようで、もったいないと思います。あと、輪島市内を歩いても朝市通り以外には休憩できるようなカフェ等はなく、歩いて観光するには適さないとも感じました。
ところで、能登半島ではキリシマツツジが有名で、分布は日本一の規模らしいです。歩道のプランターにも真紅のキリシマツツジが植えられていました。
駐車場に戻る途中、朝市通りに戻り、中浦屋で丸柚餅子を購入します。
駐車場に戻り、キリコ会館に向かいます。2015年に移転したばかりの新しい施設です。昨晩観た御神乗太鼓の公演はこの建物の裏手で行われています。
風が非常に強くなってきました。海辺にあることもありますが、まっすぐ立っていられないほど、車のドアを開けると手では押さえていられないくらいの強風です。ZOZOマリンスタジアムでもこれほどの強風はないかもしれません。
内部には実際にお祭りで使用されるキリコが展示されています。シンプルな形ですが、枠組みは総輪島塗ということで、見た目以上に豪華仕様です。
キリコ会館の3階は展望台になっています。
さて、輪島の観光について問題点を提起しましたが、我々もお昼で輪島を離れます。次の宿まで距離があるので、余裕をもって移動するためです。
あと、輪島ではこんなものも購入しました。
輪島塗のペンダント、蒔絵師さんが直接販売していたものです。
<その3に続く>