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2015年8月18日 南紀・志摩旅行 2日目 その6(里創人 熊野倶楽部-夕食編)

2015年09月01日 20時42分58秒 | 旅行

里創人 熊野倶楽部の食事は、「料亭 穀雨」という別棟の建物に移動することになります。

短い距離ですが、屋外を歩く必要があります。攻めてこの間は屋根付きの通路があってもよいと思うのですが。

 

 

建物の中は木をふんだんに使ったモダンな造りで、いい雰囲気です。

 

二人の場合、窓の外に向かったカウンター席に案内されます。このような旅館ではなかなか珍しいスタイルです。

 

 

飲み物メニューも地元のものを中心に充実しています。

 

 

日本酒を片口で頼むと、このような酒器で出てきます。これは和歌山県岩出市の吉村秀雄商店の「穏国(こもりく)」という銘柄です。

この辺の日本酒の特徴なのでしょうか、やや甘めで少し癖があります。

この酒器は先ほどの「紀南幸商店」で購入することができます。

 

里創人 熊野倶楽部の夕食は3種類のコースがありますが、今回は「迦陵」というコースです。値段的には3種類の中間のコースです。

 

最初にテーブルにセットされていたのは「彩の前菜」。

岩清水豚のローストと夏野菜のサラダ 完熟マンゴーとレモンのビネグレット。

見た目もきれいですが、野菜が非常においしいです。あと、ソースが絶妙です。経験的にソースのおいしい宿は料理のレベルが高いので、期待が持てます。

 

 

「旬魚のお造り」

二人分が一つの皿に盛られてきます。

地元にあがったマグロ、カンパチ、ヤリイカ、マダイ。

刺身の鮮度、切り方は申し分ありません。

 

これはメニューにない一品、料理長のサービス、このあたりの郷土料理、さんま寿司です。シャリとサンマの間に柑橘のピールが入っているのが特徴です。

 

「冬瓜のすり流し」

わずかに苦身のある冬瓜と出汁の合わせ方がいい感じです。さっぱりした夏向きの一皿です。

 

 

 このコースメインの一つ、「鮑の陶板焼き」。

鮑は柔らかく、肝の部分も苦味がありません。下に敷いてあるわかめも非常においしいです。そして、これをつける肝醤油も苦味がなく、濃すぎず、鮑の味を消さない非常に良い味付けです。

 

 

 

ここで次の日本酒です。

新宮市の尾崎酒造の「熊野ものがたり 逢神坂峠 純米酒」です。

やはり、やや甘口で少し癖のある味で、この辺の日本酒の特徴のようです。

 

 

「鱧のフリットとカポナータ」

鱧とイタリアンという組み合わせは意外でしたが、相性は悪くありません。

 

 

次のメインは肉料理と魚料理のどちらかを選ぶことになります。

せっかくなので、ひとつづつ頼みました。

肉料理「美熊野牛のステーキ」。

脂は少なめで非常においしい肉です。

 

 

そして、肉よりすごいのが、調味料で、左から「泡醤油、尾鷲の海洋深層水塩、橙ぽん酢」。

 

泡醤油は、醤油と出汁をメレンゲで固めたものだと思いますが、これだけで一品として成り立つと思います。味付けもちょうどよく、メインのステーキ以上のインパクトでした。

 

 

 

 

魚料理「旬魚のグリル 紀北産ひじきのソース」。魚は真鯛です。

 

ソースは言われなければひじきとはわからないかもしれませんが、確かにひじきの味がします。魚の焼き加減も素晴らしいですが、ここは肉料理に軍配が上がる感じです。

 

 

そして、メインの次にもう一品あります。「熊野地鶏のビネガー煮込み」。

やはり、ソースの使い方が非常に優れています。

 

 

「湯葉とオクラのお吸い物」

「玉蜀黍の炊き込み御飯」。御飯は伊賀米だそうです。玉蜀黍のほのかな甘みが御飯によく合います。

 

 

 

「本日のデザート」

これも非常においしいです。

 

 

里創人 熊野倶楽部の夕食は、見た目もきれいですが、味も素晴らしいです。今までに宿泊した宿の中でも上位に入ります。

 

ただ、食事の出てくるタイミングにムラがあったのが改善を要する点です。かなり短い間隔で出てきたり、しばらく出てこなかったり。

翌日の朝食じに床に夕食の時のゴミがそのまま残っていたので、これも改善が必要と思います。

食事処には若いスタッフが多いようでしたが、少し細かい気遣いが足りないような気がしました。

 

 

                       <その7に続く>

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