仁淀川日記
土佐を流れる清流・仁淀川や、高知の自然、身の回りのできごと、日常の風景を写真で紹介




私の家の回りには野良猫(必ずしも住所不定ではありません)がたくさんいます。
我が家にも、家の中で飼っているわけではありませんが餌をもらったり、近くで寝ていたり、折々には写真の被写体になってもらう茶猫(雄)がいます。


最近、真っ白の猫が、物置にしている建物の近くでうろうろしているのを見るようになりました。そのうち、物置のサッシドアが少し開いていることが何度かあり、気がつくとその白猫が大慌てで飛び出てくることがありました。
どうも雌猫のようで、もしかすると中で子猫を産む場所を探しているのでは思い、そうなったら面倒だと鍵を掛けました。


ところが数日経った頃、その白猫がなんとも哀しそうにニャーニャーと鳴きながら物置の近くを歩き回るようになり、もしやと思ってなかに入ってみると子猫の鳴き声が聞こえます。物置には不要になった箱や細々したもの、雑誌などを入れていますが、どこかの隙間に入り込んでいるらしく姿が見えません。ましてや人が入っていくと鳴き止み、物音もしません。
かなり探してみましたが見つけることができず、仕方がないので親猫に運び出してもらおうと、しばらくドアを開けっ放しにしておきました。野生の猫は危険を感じると巣場所を移動するだろうと思った次第です。


丸一日、そのままにしておいたところ、親猫も子猫の声もしなくなり、どこか安全な場所にでも避難しただろうと再び、ドアを閉めてしまいました。
ところがその後、なぜか室内の明かりが付いており、もう一つある木戸にも隙間ができていました。家人の誰かが木戸を開け、明かりを消すのを忘れたのかと思って訊いてみましたが誰も心当たり無し。


不思議に思いながらこちらも固く締めていましたが、今朝行ってみるとなんと、木戸がレールから外れて中にずれており、やはり少し開いています。そして木戸の桟には猫の爪跡と思われる傷跡がいくつも見えます。
どうやら未だに子猫は中にいるようで、親猫が授乳などのために出入りしているようです。


この木戸は開閉するのにコツが入り、人が開けるのにも結構な力がいります。それを爪で引っかけて動かし、開かなければレールから外してまで隙間を広げて出入りするスペースを確保したようです。部屋の明かりのスイッチはその木戸のすぐ近くにあり、どうも母猫がすり抜けるとき、スイッチに触ったのではないかと思いますが、母猫の必死の力に驚きました。


しかし、こうなると締め切ってしまうわけにも行かず、とりあえず子猫が自分で餌を取れるまで、親猫が外に連れ出すまで出入り口は確保してやらないといけないようです。野良猫ですので、これ以上増えるのも困りますが、こればかりはどうしようもありません。

[Photo : RICOH GRD2]

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