仁淀川日記
土佐を流れる清流・仁淀川や、高知の自然、身の回りのできごと、日常の風景を写真で紹介




天狗の森では今年も、ヤマシャクヤクやイチリンソウが咲いていました。



(ヤマシャクヤク)

セラピーロードや天狗の森コースから駐車場に戻り、着替えをしてからカルスト学習館の前にある植物園地を訪ねてみました。


(イチリンソウとスミレ)

写真を撮っていると、さきほど山道で出会った館長さんが出てこられ、園地に咲いている花の説明をして下さいました。


(上=ヒメレンゲ、下=ヒトリシズカ)


私も花を見て、写真に撮るのは好きなのですが、名前をなかなか覚えることができません。ましてや、初めて見る花の名前がわかるわけがありません。


(上=ヤマルリソウ、下=ネコノメソウ?)


館長さんは足下の小さな草花の美しさも教えて下さり、うっかり踏みつけないように気をつけました。
ただ、メモを取るものを何も持っていなかったため、せっかく教えて下さってもすぐに忘れてしまうのがたまりません。これからは小さなメモ帳を持って行くべきだと思いました。

花々には一応、名前を入れていますが確かではありません。間違いや勘違いがありましたら教えて下さい。


(上=ミヤマハコベ?、下=オオツクバネウツギ)


そんななか、非常に残念な話を聞きました。

この園地にはイチリンソウもたくさん咲いていたのですが、館長さんが留守にされた数日の間に、何株も掘り出されて盗られてしまったそうです。そこかしこに穴を埋めた後が見られ、なんとも哀れな姿です。


(上=サイコクサバノオ、下=ホウチャクソウ)


この花は園地の花ですが、クマザサの影に隠れるように咲いていましたので、盗掘を免れたようです。


(上=イチリンソウ、下=ジロボウエンゴサク)


私が歩いてきた天狗の森ルートにはたくさんのイチリンソウが咲いていました。でも、そこの花は誰も盗っていません。今日のように、他に登る人もいなければ誰にも知れないように盗ることも可能です。
でも、山が好きで野草を愛でる人は決して、それらを盗っていかないはずです。


(上=ヤマトグサ、下=アマナ)


そう思うと、この園地のイチリンソウを盗った人は山には登らなかった人だと思います。
天狗高原に通じる道路はずいぶんと整備され、誰でも簡単にやってくることができます。また、いわゆるカルスト台地の独特な風景や360度に広がる眺望も楽しむことができます。
それを求めてやってきた人達が、たまたま簡単に目に付く園地の花を盗っていったのでしょう。どうか枯らさないよう、少なくともお世話をしてくれることだけは祈りたいものです。

【撮影データ】
全て Nikon D200 Tamron 90mm F2.8 D Macro で撮影し、一部はフラッシュを使っています。

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