浅草の木材バカ四代

東京下町・浅草の材木屋。四代目社長日記

厳島神社=伊都岐島神社

2015-04-20 00:00:00 | 木の話題
ずっと行きたかった宮島に行ってきました。

海の中に建つ大鳥居。
実はこの鳥居、自身の重みだけで建っているのです。
もちろん、六本足で安定していることもあるのですが、特殊なつくりのクサビで柱と屋根の動きを吸収しているのです。
さらに、海底部分に松材の杭を打っていて地盤を強化しています。
さらにさらに、鳥居の上部の横に這わせている木は箱型で、その中に玉石が7トン詰めてあり、重しにしているのです。
だから台風が来てもびくともしないのですね。

鳥居の高さは16メートル。
主柱はクスノキを使っています。
腐りにくく虫に強い木です。
立ち木そのままを鳥居にしているところがカッコいいです。

現在の鳥居は1875年のものだそうですが、1950年に根継ぎ補修をしています。
いずれも国産材ですが、他県産のクスノキ。
次の代は宮島産のクスノキを使おうと、地元の人たちが育てているそうですよ。



ところどころ、桧で修繕されています。



N社長のお話を聞き、しっかり刺激も受けてきました。
その内容はまた改めて書きたいと思います。

後日談:
広島にウキウキしすぎて、牡蠣を食べ過ぎ。
集団食中毒のおバカ旅行でした
コメント
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