浅草の木材バカ四代

東京下町・浅草の材木屋。四代目社長日記

大ウッドデッキ

2006-03-20 09:36:33 | 木の話題
先日たまたま横浜に行く機会があり、ついでに横浜港大さん橋に行ってきました。
すごかったです!
一面に広がるウッドデッキは、まるで全体で巨大な船を表現しているようです。
ただ広いだけでなく、埠頭全体が芸術作品といっても過言ではないですね。
使われた木材の量はなんと1800立方メートル。
板を一列につなげると450キロにもなります。
樹種はイペ材でした。
耐久、耐水、耐塩性が高く、水に入れると沈むほど重厚な木です。
最近よく使われるようになったデッキ材です。
高さ30メートル~50メートル、直径50センチ~1.5メートルにもなる大木の広葉樹。
この木はブラジルで厳格な条件のもとに選択伐採された木材です。
1ヘクタールあたりの伐採数は2~3本に限定、若い木は切らずに十分生長した100~200才の木のみが伐ることを許されています。
この老木をきちんと伐採することによって、他の樹木に日光や空気が行き渡るようになり、森林再生を促進させることにもなります。
 
横浜港大さん橋の屋上広場は24時間オープンしているそうです。
もう少し暖かくなったら、360度パノラマの海をながめながら屋外カフェでコーヒーを飲んでみたいです。

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バオバブ絶滅の危機

2006-03-01 08:17:00 | 木の話題
大根が大地から半分突き出したようなルックスの木、それがバオバブの木です。
かなりユニークな形をしています。
木材としては出回っていない木ですが、童話「星の王子さま」に出てくる木として有名です。
物語では、"小さいうちに摘み取らないと、どんどん育って星を壊してしまう悪者"とされている木です。
この木が非常に少なくなってきているので、「バオバブの木 里親基金」なるものをNPOサザンクロスジャパン協会が行っております。
協会の名前のとおり、バオバブの木はサザンクロス(南十字星)が綺麗に見られる南半球のマダガスカル島にあります。
東アフリカのケニヤの隣にある大きな島です。
キワタ科の樹木ですが、マダガスカル最大の樹は幹が直径7m、樹高30m、樹齢500年以上に達するそうです。
なんで枝葉が少ない割には幹が異常に太いかというと、「樹皮下光合成」をするからです。
他の木のように葉で光合成するのではなく、幹で光合成をするので枝葉が少なくてもいいのですね。
まるで髪の薄いおデブなオヤジのようです。
星の王子さまでは悪者として書かれていますが、私はバオバブのそのルックスと生長の仕方が個性的で好きですよ。
ちなみに星の王子さまに出てくる「心で見なくちゃ・・・大切なものは目に見えないんだ」このフレーズも大好きです。

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