浅草の木材バカ四代

東京下町・浅草の材木屋。四代目社長日記

日本神話と木の神々

2007-01-18 11:55:07 | 木の話題
日本人と木は昔から深いつながりがあったようです。
日本神話に木のことがいろいろでてきます。
昔の教科書では日本神話を教えてくれたそうですが、最近の教科書はご存知のように自虐的な歴史しか載っていません。
日本人らしさって、とても大事なことのように思えるのですが…。
 
日本神話に登場する神々で「木の神さま」といえば、スサノオノミコト、イタケルノミコト、オオヤツヒメノミコト、ツマツヒメノミコトが挙げられます。
日本書紀によれば、高天原を追われたスサノオノミコトは、御子であるイタケルノミコトを率いて朝鮮半島に天降ります。
しかし「この土地に居たくない」と、土で造った船で海を渡り、出雲国にやって来てヤマタノオロチを退治します。
イタケルノミコトはというと、スサノオノミコトにつき従って高天原から天降ったとき、たくさんの木の種を携えていたのですが、イタケルノミコトは朝鮮半島には種を植えずに、すべてを日本に持ち帰り、九州を手始めにこれを国中に撒いた、といいます。
また、次のようにも伝えられています。
高天原から天降ったスサノオノミコトは、「この土地に金銀の宝はあるが、船が無ければこの宝を活用することができない」と、髭や眉毛などの体の毛を抜いて杉・檜・槙・楠に変えました。
そして、その使い方を定めるとともに、そのほかの多くの木々の種を国中に撒くように命じ、スサノオノミコトの御子であるイタケルノミコト、オオヤツヒメノミコト、ツマツヒメノミコトは、この言いつけをよく守った、と…。
いずれにしても、日本が木々の緑豊かな国であるのは、スサノオノミコトと御子達の活躍によるもののようです。(出展:むすひ 発行:神社新報社)
 
日本神話を教えなくなった学校教育に代わって、せめて我々材木屋では代々この木の神々の神話を語り継ぎたいものです。(タコ社長)

≪eco-moku エコモク≫
コメント (3)
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