浅草の木材バカ四代

東京下町・浅草の材木屋。四代目社長日記

木の折箱

2006-11-07 17:59:59 | 木の話題
弊社は創業100年の歴史がありますが、地元浅草ではそう古いほうではありません。
4代目、5代目なんて方はざらにいらっしゃいます。
そんな浅草で、創業がなんと天保年間(1830年)という折箱屋「木具定商店」さんに先日お会いしました。
同じ木材関係なのに今まで面識がなかったなんて不思議です。
お会いしたのは6代目女性社長、信田さん。
木箱が出来上がるまでを丁寧にご説明いただき、感激しました。
素材は北海道産のエゾマツで、1~2ミリにスライスした経木を2枚貼りあわせた合板にして作られます。
寸法どおりにピタリと仕上げるのが職人技。
木でできた折箱に入ったごはんはおいしいですよね。
木は呼吸をしているので、水分の多いものは吸い取って少ないものは逆に保温してくれます。
殺菌効果もあるので、衛生的でもあります。
まさに日本人の生活の知恵ですね。
さらにプラスチックの箱と違って、捨てても土に還ってくれます。
ん~、いいじゃないですか、木の折箱。
本物です。
これからの時代、本物の時代ですよ。
木具定さん、大変なこともありますが、お互いがんばって続けていきましょうね。
同じ浅草に仲間を見つけたようで、元気になった一日でした。(タコ社長)

≪eco-moku エコモク≫
コメント
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