いったいいつまで続くのでしょうか、このコロナ。
一個人では全くコントロールできない無力さに打ちひしがれています。
茫然自失です。
会社経営は自分が思い描いたような形にしていく過程の連続ですが、今回の出来事は全く思い描けない出来事でした。
有事というと戦争のことを指すと思いますが、今回のコロナは有事でしょうね。
非常時です。
非常時の経営って、どうすればいいのでしょうか?
じっとしていたほうがいいのでしょうか?
もがいてもがいてとにかく動いたほうがいいのでしょうか?
それとも冷静に今後どうなるかを予想し、構造改革の準備をしたほうがいいのでしょうか?
うちの会社は1905年の創業です。
日露戦争の最中でした。
まさに有事からの出発だったのです。
その後、スペイン風邪でコロナ以上の被害を受け、関東大震災ですべてなくなり、太平洋戦争で再びすべてを失いました。
会社としてはそんな大変な時期を経験しています。
初代や二代目はその時、どういう思いだったのでしょうか?
聞いてみたいです、ホントに。
でも、会社経営って平時であっても有事であっても不安はつきものです。
20年間経営していると、不安に慣れて抗体ができています。
どんな時も、前を向いて歩いていきます。
上を向いて歩くほどの余裕はないですが、下を向かないようにして、遠くを見ながら歩いていきます。
この人の日本史は腑に落ちます。
「日本史で読み解く日本人」井沢元彦
・和を以て貴しとなすの続きは、重大な事柄は一人で決定してはならない。必ず多くの人びととともに議論すべきであると書いています。
・他の国は権力を握った人が軍事警察を握るのですが、日本は神道に基づき、死は穢れで、あらゆる不幸の根源であるという思想があったものです…。
☆☆☆★★
今年も迎え火と送り火を家族でやりました。
毎年数日間、ご先祖様が家に帰ってきてくれます。
私が現在経営している会社は、私で四代目です。
この期間は、先祖が私の経営を評価しに来ているような気になります。
ドキドキです。
「おい、まじめにやってるか?」
「ちょっと決算書見せてみろ」
「社員は幸せにやっていそうかね?」
「お客さんに愛されているか?」
「今後はどうするつもりなんだ?」
死んだ先祖に取り繕ったって、カッコつけたって仕方ありません。
すべてを見透かされているようで、ちょっと居心地の悪い数日間ですが、私は最近、あまり動揺していません。
「しっかりバトンを受け継いでいます」と。
気軽に一気読みできる本。
でも、変だと思える法律や制度は声を上げて変えていかなきゃいけませんね。
「バカの国」百田尚樹
ニュースの中で、毎日のようにバカと思えることがある。
その数々のニュースをご紹介。
☆☆★★★
素敵な贈り物を歌舞伎座からいただきました。
木札です。
ただの木札ではありません。
数々の名舞台が演じられてきた桧舞台の張替えで出た桧を加工して、歌舞伎稲荷神社で祈祷した木札です。
すごくイイ取り組みですね。
舞台に対する愛と、材料に対する愛と、コロナ禍が早く終息し、安心して芝居を楽しんでほしいというお客さんに対する愛がこもっています。
こんな粋なことをしてくれる歌舞伎座、素敵ですね。
公演中止が続いていますが、益々応援したくなります。
何度でも読み直したい最高の一冊。
この一冊があれば自己啓発書はもういらないと思った一冊。
「嫌われる勇気」岸見一郎 古賀史健
・誰とも競争することなく、ただ前を向いて歩いていけばいい
・自立すること 社会と調和して暮らせること
・われわれは他者の期待を満たすために生きているのではない
・もしも人生が山頂にたどり着くための登山だとしたら、人生の大半は途上になってしまいます
☆☆☆☆☆