浅草の木材バカ四代

東京下町・浅草の材木屋。四代目社長日記

柿の木ドライバー

2005-09-30 07:56:58 | 木の話題
ゴルフのドライバーの話です。
最近の主流はチタンなどの金属ヘッドですが、その昔はパーシモン(柿の木)が使われていました。
材に粘りがあって、重量と硬さのバランスが絶妙。
野球のバットに使われているタモやトネリコも使われていましたが、やっぱりパーシモンが一番だそうです。
実は今でもパーシモンヘッドのドライバー愛好家がいます。
金属ヘッドのパキーンという派手な打撃音と違い、実に耳に優しい打球音がしますし、木目を活かした洋ナシ形の優美なデザインはまさに芸術品。
たしかに最近の金属ヘッドのほうが飛距離は伸びるし、スイートスポットが広い分、打点を外してもそれほど飛距離は落ちません。
しかし、このミスを抑えるお助け機能が曲者で、自分のスイングの短所に気がつかない。
その点パーシモンはスイートスポットが狭いので、外せば極端に飛距離が落ちます。
つまり、安定感のあるスイング作りに役立つ。
スイングの練習用には最適なのです。
…、と言う私はてんでゴルフ音痴でして、スコアを数えるのが大変で無口になってしまうほど下手です。

≪eco-moku エコモク≫
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林と森の違い

2005-09-07 08:56:16 | 木の話題
「林」と「森」の違いっていったい何でしょうか?
皆さんは意味を分かった上で使い分けていますか?
林は「生やす(はやす)」が語源だそうです。
なので、人工的に生やし、育てた木々を指します。
一方、森は「盛る」が語源。
なので、自然と盛り上がるように生まれてきた木々を指すのです。
言葉って面白いですね。
「休」という字は、「にんべんに木」と書きます。
人間は木に寄り添ってはじめて休むことが出来るのですね。
「親」という字は、「立っている木を見せる」と書きます。
昔の親は子供と一緒に森や林に入って、木を見せていたのでしょうか。
風雪に耐えながらも少しずつ、しかしスクスクとたくましく育っていく様を見せながら、「人生は厳しいぞ、息子よ。しかしな、腐っちゃならんぜ、一年一年年輪を重ねるように成長していっておくれ。そして大地に深く根を張るんだぞ。」
なんてことを話していたのではないでしょうか。
私も子供と一緒に林や森に行き、森林浴をしながら人生を語りたくなってきました。

≪eco-moku エコモク≫
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