■駅前魔女食堂■

料理を作っては写真を撮る毎日です。「美味しいは正義!」を合言葉に食べ歩きもしています。

津市の「やま幸」で夏の鮨を堪能!大きな蛤や絶品の穴子に出会えました!

2021-08-27 | 食べ歩き(三重)
何を食べに行こうかと迷っていたら、何かの雑誌の見出しに「夏の鮨」という言葉を見つけた。
食欲が落ちるこの暑さ。
口当たりのよい鮨が食べたくなってしまいました。

ちょうと津市方面に用ができたので「やま幸」(やまゆき)に突撃することに!
ところが、近くまで行ったはずなのに鮨屋が見当たらない・・・(汗)
ナビに住所を入れたのに到着したのは住宅地の真ん中で、お店の気配がしないのです。
またやらかしたかな、私(涙)
google地図で検索してみると、微妙に場所が違ってるようです。
予定より15分遅れで「やま幸」の看板が見えた時にはほっとしました。
駐車場完備、立派な一軒家の「やま幸」に少々気遅れしながら入店しました。



「いらっしゃいませ」と威勢のよい店主の声に誘導されてカウンターの真ん中に座りました。
活きのよいお魚が並んだショーケースの真ん中で、気分上げ上げです。



最初のツカミを探りながら、メニューの説明を受けたり、私の食べ方を説明したりとしばらくお話しながら食べる準備ができました。
何事も間合いが大事です。



まずは、蛸の煮物を注文しました。
蛸の季節かどうかは知りませんが、お勧めの中にありましたし、密かに蛸の食べ比べをしているので興味があったのです。
細い足の蛸で歯ごたえがあります。
明石の蛸も細いですが、伊勢湾の蛸も細めなんです。
噛む毎に旨味がじんわりと出てきて満足の一品でした。



さて、私的にお決まりの「中トロ」からスタートです。
季節関係なくマグロから始めてしまいます。
小さなシャリを包んだしっとりと柔らかいマグロ。握ったあとにお醤油を塗って出してくれます。
脂肪がうっすらと全体に網羅しているのがわかるでしょうか?
筋を切断するように包丁を入れているので食べやすかったです。


白身は?と尋ねると下ろしたばかりという「イサキ」をお勧めしてくれたので、イサキを食べてみました。
見た目は鯛に似た切り身ですが、鯛と鱸(すずき)では鱸に近い魚です。
イサキの身の厚い部分と薄い部分があって、食感を楽しむことができます。
お若い店主とお見受けしますが、高い技術をお持ちかと思われます。


食べて見たかった甘鯛の昆布締めです。
上には塩がかかっています。緑のものは酢橘(すだち)をすりおろしたもの。
白身なのにイサキとは違うはんなりした食感に、やっぱり甘鯛好きだなぁと再認識。


夏といえば鱸のイメージがあるけど、最近は鱸を見ないわねという私に、
先月でしたらいやというほど水揚げされてたのですけど、急に出なくなりましたというお応えです。
お盆で漁が少なかったり、天候不順で獲れる魚が変わってきたらしいのです。
もう夏も終わりですもの。

次を悩む私に、「鰆(さわら)はいかがですか?」と勧めてくれました。
そういえば最近鰆を食べることが多いなぁ。
この近辺で水揚げされている大きな鰆に「トロ鰆」というブランド名がついたらしく、いろんなレストランでメニューに載っています。

「鱧と鰆と、どちらがおすすめ?」と聞くと、迷わず「鰆です」と言うので、自慢の鰆を注文しました。
おぉ、これは・・・厚みがあり、もったりとして細胞が密になったような身です。
鮃(ひらめ)のエンガワに食感が近いかも。
「魚編に春と書いて、春の魚ですけど、実はこれからのシーズンも美味しいですよ」と説明してくれます。
最近ほんと美味しい鰆に出会えます。



夏の鮨がテーマですから、雲丹食べておきたいですよね。
季節により産地が変わり、状態も変わりますから雲丹も密かに楽しみな食材です。
3種類の雲丹のなかから、「小粒でぷりっとしたのが好き」という私に利尻の赤雲丹を出してくれました。
確かに小粒。ぷり感よりもとろり感が強かったけど、余韻も短くて好みの雲丹でした。
やはりこの長雨で雲丹の入手も難しかったようです。


いろいろな話を聞きながらずいぶんお腹が膨れてきました。
でもね、この日は朝ごはん抜きですから、もう少し食べることができます(笑)


最初のほうで頼んでいたお味噌汁が届きました。
海老、蛤、アオサのかなから蛤(はまぐり)のお味噌汁をチョイス!
で、届いたのが・・・丼サイズの大きなお椀で思わず固まってしまった私です。
お椀の蓋を開けるとふっくらと大きな蛤が鎮座していました。
先日食べた大きな岩牡蠣くらいある巨大蛤。
旨味がじゅわ〜と広がってしばらく口がきけないほど。
この大きさをお伝えできないのがもどかしいです。



そして、最後の握りは・・・「穴子」!!!
半分に切って、ツメと塩の2つの味を提供してくれました。
この気配り、嬉しいなぁ。


まずは塩から食べてみます。
ミネラルたっぷりの塩と酢橘。
理想の厚みに煮上がった穴子がモチモチとしてあとを引きます。
いつまでも噛んでいたいのに溶けてなくなってしまった・・・そのあとに酢橘の余韻が続きます。
これは記憶に残る味です。
次にツメを塗ったほうも食べましたが、甘み抑えめのツメが穴子の強さを生かしているというバランスで、やはり穴子の食感がなんともいえず美味しい一口でした。


合間、合間にお店のことや店主の職歴を少しずつ伺いながら、とても良いひとときになりました。
次の来店はこの続きから食べないと。
そうなんです、まだ青物も巻物も食べてないのです。
お鮨を食べると幸せになれるので、また食べに行きます!




すし処 やま幸(やまゆき)    

住所:津市雲出本郷町1641-1

営業時間:ランチ 11:00~15:00     ディナー 16:30~22:30
     *現在、時短営業中

定休日:月曜日







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