■駅前魔女食堂■

料理を作っては写真を撮る毎日です。「美味しいは正義!」を合言葉に食べ歩きもしています。

力強い蕎麦と聞いて「たけやぶ」に突撃してみた!辛味大根は大人の味!

2021-01-30 | 食べ歩き(三重)
このお店も蕎麦好きの先輩に教えてもらって、食べに行った夏の日。
そうなんです、この日差しは夕方のもので、この明るさはきっと夏ごろ訪問したはず。


地元の人は旧国道と呼ぶ、伊勢へと続く交通量の多い道路沿いにある「たけやぶ」は、それだけで蕎麦屋だとわかるネーミングです。
関東にある竹やぶとの関連はないように思います。

さて、「たけやぶ」の玄関には笑門の札がついた立派なしめ縄がかけられています。
この地方はお正月だけでなく常にしめ縄を飾るのだとか。
面白い習慣だと思います。


店内はテーブル席とカウンター席。
開店直後に入った私の貸切りとなっています(笑)
なんだかすごく贅沢な気分になりました。


お好きなところにと言われたので、カウンターの真ん中に座りました。
すごく趣のあるカウンターですよね。
店内は邪魔にならない音量でジャズ流れています。


山葵もよいけど、辛味大根も好きっ!
ということで、普通のざるそばと迷って(3秒ほど)、辛味大根そばを注文しました。


店主が注文を聞いてくれて、運んでくれました。
蕎麦も茹でていました。お会計もしてくれました。
ってことは、お一人で切り盛りされているみたいです。


佇まいがよいでしょ?
黒いブツブツが適度に見えるのが好ましい。
表面の少しの透明感からは茹で具合がわかります。


近寄って撮ってみました。
茹であがりはやや硬めですが、最近食べた他のお店より柔らかい。
硬さを目指してバリカタのところが多い昨今、この茹で加減はめちゃめちゃ好みです。
やはり麺はしなやかさが感じられないとねぇ。と思いながら何もつけずに一口食べました。
初めはあっさり目に感じるのですが、3噛み目くらいから強さが出てきます。
長めに噛んで美味しさを味わいました。


次に蕎麦に山葵をつけて食べてみます。
そしてその後にようやく辛味大根に!
辛味大根の入った器に蕎麦ツユを注ぎ、蕎麦をくぐらせて食べていきます。
ツユに蕎麦をつけるときに大根を少し持ち上げるようにして一緒に口にいれます。
夏大根は辛いからね〜。最初は量を気をつけておそるおそる食べてみます。
鼻を抜ける時の辛味がなんともたまらない薬味です。
プライムリブ(肉)を食べるときについているホースラディッシュは西洋山葵と言うのでしたっけ。
大根はラディッシュだから似ているのだけど、ホースラディッシュとは違う辛味なんですよ。


最後に蕎麦湯が届きました。
白濁の蕎麦湯はそれほど濃くないあっさりタイプでしたが、念のためほんの一口しか飲みませんでした。
蕎麦ツユは節が効いていますがクドさはなく上品にまとまっています。
私の中では松阪市街の蕎麦屋で「たけやぶ」は高ポイント。
気取ってなくて、お客を放っておいてくれる感が良いのだな、きっと(笑)




そば処 たけやぶ    

住所:松阪市和屋町186

営業時間:11:00~15:00     17:00~20:00

定休日:日曜日






名古屋の鮨に初挑戦!暖簾をくぐればそこは「なか澤」ワールドだった!

2021-01-24 | 食べ歩き(愛知)
味噌煮込みうどんを熱く語った勢いで、続けて名古屋のお店をUPしてみます。

肉女子だと思われている私ですが、実はお鮨も大好きです。
「鮨」という字は、魚へんに旨いと書きます。
お米の上に小さな魚の1片が乗っかっていて、同時に口にいれて楽しめる、一石二鳥の日本料理でございます(笑)

苦手な魚もありますが、一つだけだと少量ですし、アレルギー反応もほとんどない。
例えば、鯛のお刺身が出る。どうしても3切れほどは食べてしまいます。
ところがお鮨だと、1切れで良いではないですか。
お鮨は私向きのご馳走なんですよ。


名古屋を通りかかった時でした。
ふと、ご馳走が食べたくなったのです。
少量でよいのでなにか美味しいもの。
こういう時はグーグル先生に聞いてみることにします。
いくつかの候補の中で、日曜営業のお店は少ししかありません。
隔週で日曜営業の「なか澤」に目が止まりました。
でもね、おひとりさまのカウンターはかなり敷居が高い。
さすがの私も少々迷いました。
とうとう空腹と好奇心に負けて「なか澤」の暖簾をくぐることにしました。


場所はよくわかりませんが、グーグルマップを見ながら到着したのは、御園通という看板のある小さな通りです。
ふむ、サブタイトルが御園銀座。
いったいどこなのでしょうか。伏見かな、栄かな。


日曜日なので周りが暗くて、「なか澤」さんの入り口が暖かく感じられます。


電話で席を確保しているにも関わらず、扉の前でしばし躊躇してしまいました。
初めてのお店に入るのはそれほど勇気が必要です。
「頼もう」と胸を借りるつもりでいざ入店!


考えてみれば、初めてのお店というのは、お客側だけでなくお店側も緊張するのかもしれません。
お互いにそんな素振りを見せずに、和やかにご挨拶をし、カウンターの中央に着席しました。
「コースではなく、お好みで握ってもらえますか?」という私の問いに、
「もちろんです」とにこやかに応えてくれる店主と、飲み物を準備してくださる奥様。
お二人で切り盛りされているようです。
アルコールは強くないけど一口程度に何か飲みたいと言う私に、
自家製烏賊の塩辛と、長珍(ちょうちん)という愛知のお酒でスタートです。


時期は早いのでは?と思いましたが、もう入手できるという若布(ワカメ)。
私ではこのような鮮やかな緑に仕上がりません。


他にもツマミの皿は出たのですが、うっかりと写真を撮り忘れ。
あろうことか続いて出てきた鮪(マグロ)中トロの写真も撮り忘れ!
最初の1カン目の鮪を撮り忘れて、イジケテお酒を啜る私です。
長珍という清酒は、飲み口すっきりですが、後にたるんとした甘さが喉に残り余韻が続きます。
お酒が好きな人にはたまらない余韻だと思います。


白身は甘鯛でしたか。今となっては定かではありません。
出す前にお醤油をさっと塗ってくれるので、食べるだけなのです。
口に入れた時のしっかりした魚の食感と、ほどけるシャリのバランスがよいと嬉しくなって、ニコニコと食べていたに違いありません。


烏賊がオススメだったので願いすると、肉厚の烏賊が出てきました。
スミイカだったかな。
すごくあっさりと喉を通っていきました。
ツーンとよく効いた山葵なのですが甘さが感じられて、素直にそう伝えると、大きな山葵を見せてくれました。
山葵の種類はもちろんですが、きっと下ろし方にもコツがあるのだと思います。


青背の魚は、コハダか鯖か・・・
コハダは春の魚、今の旬は鯖だよねってことで、迷わず鯖を!
目の前にトンとおかれたこの鯖の握りを二度見してしまいました。
私の好きなレアっぽい仕上がりです。
全体をジト見したあとに口に運び、しばし鯖の世界を堪能しました。
酢だけではなく塩も使うって話を向けると、なか澤さんでの処理の仕方を語ってくれました。
企業秘密でしょうから内緒にしておきますね(笑)
知りたい方はなか澤に行ってくださいまし。
とはいえ、聞いたところで素人にはできません。
職人の技に触れる感動というのがあって、じっくりと堪能いたしました。


思い返せば、私がひとりで鮨屋に行きたくなるときって、凹んでいたりちょっとメローな気分の時が多いかも。
ワガママを言いながら板さんに構ってもらって気分が段々上昇してくるのをじっと待っているのかもしれません。

三河湾で獲れた蛸もオススメしていただきました。
でもそろそろお腹が限界なので、蛸のお話だけしていました。
そうしたら、薄く2切れだけ切って目の前においてくれました。
オツマミだったら食べることができます。
店主のオススメ通り、とても香りの高い蛸の味。
明石の蛸よりも香りと味が濃く、青森の蛸とは少し食感が違う。
なかなか面白い素材です。


最後は気になっている穴子の握りを食べました。
コロンと丸い状態の穴子の握りに、顔には出さずに心のなかでクスリと笑いが漏れました。
小さなシャリを包むたっぷりの穴子。
あっさりめのツメ(甘いたれ)と山葵。


ピントの合ってない写真でごめんなさい。
小さいのだけど丸々とした姿は他では見ないオリジナルの穴子の握りでした。
身はしっとりふっくらでとても柔らかく、皮は弾力がありなかなかの強さです。
粒の揃ったシャリがなんともいえず調和しているのです。


数を食べない私に少しでも多く食べさせようとしていた店主さん。
鮨5カンで満足してお腹を摩る私に、「3月には是非お越しください。三河湾のトリ貝を食べにきてくださいね」と店主自らお名刺を出してくれました。
お客としてなんとか合格したようでホッとしました(笑)


トリ貝ってあれですよね、ゴムみたいな食感の貝ですよね。
と言うと、いかに私が安いお鮨しか食べてないのがわかります。

ただ一度だけ、とても新鮮でシャキシャキしたトリ貝を食べたことがあります。
たしか東京のお鮨屋さんだったと思うのだけど。
確かに美味しいトリ貝の記憶がでてきて、あのようなトリ貝だったら食べてみたいと思います。
次は3月に「なか澤」再訪を決めました。
その頃にはコロナが終息しているといいな。








鮨 なか澤     お店のHPはこちらです

住所:名古屋市中区栄1-6-7

営業時間:ランチ11:30~14:00   ディナー17:30~21:30

定休日:水曜日 日曜日は隔週で営業






オススメの名古屋めし!寒い日は山本屋本店の味噌煮込みうどんに限る!

2021-01-18 | 食べ歩き(愛知)
遠くに住む類友たちが口を揃えて「今度名古屋めし案内してよ」とか、「名古屋めしってどんなの?」とか言ってくる。
一応、名古屋めしは一通り食べているので話はできるのだが・・・

私は名古屋人ではない!(きっぱり)
通りすがりに名古屋のソールフードを食べたに過ぎないのである。
しかも、私の名古屋は名古屋駅(以下名駅)のみ。
蕎麦を食べに名駅から先に進んだことはありますが、ほとんど行動は名駅に限られています。

広くなった名駅をまだ全部掌握していないので、毎回名駅で迷子になっている私ですが、寒り始めたランチ時に味噌煮込みうどんが食べたいなと思って可能性のあるエリアを思い浮かべました。
名駅はいつも混雑していますから、ランチ時はどのお店も行列になっています。


味噌煮込みうどんのお店は名駅とその周辺に何軒もあるのですが、行列は避けたい。
しかも私が目指すのは、「山本屋本店」一択です。
新幹線口から遠くて、ほかの場所からも少し離れて静かなエリアを思い出しました。
新幹線で名駅に到着したら、JR構内を通っても行けるのですが、うっかりと大きな出口である太閤通口で改札を出てしまったら、赤い点線をたどってかなり歩かなければなりません。
その日、私はちょうど地図の下のほう、高島屋のコーナー付近にいましたので、JR広小路口まで急ぎます。

*地図は名鉄(名古屋鉄道)さんのサイトからお借りしました

広小路口改札を前を左折して突き当たりにお目当の「山本屋本店」が見えてきました。
並んでいる人が居ない!ラッキーです。


ペコペコのお腹がぐ〜となるくらい魅力的な看板です。


店内はほぼ満席状態。
私は広いテーブル席に案内されました。これで満席となりました。
かしわ入りにしようか悩んだのですが、基本の味噌煮込みうどんを注文しました。
「生卵は大丈夫ですか?」と聞いてくれます。
もちろん味噌煮込みうどんはこの卵がないと楽しめない。
そうなんです、生卵トッピングが苦手な私も生卵をオススメします。



ほどなく届いたのが、暖かいお茶とお漬物。
味噌煮込みうどんを注文すると必ずお漬物がついてきます。
そしてこのお漬物、店内を「お漬物はいかがですか?」と可愛い店員さんが追加を聞いて回っているのです。
このお得感がさすが名古屋と思わせるサービスなんです。


お茶を飲んでしばらく待つと、私の味噌煮込みうどんが運ばれてきました。
蓋を取る瞬間がわくわくします。


グツグツ煮立っているスープの状態を動画でも撮ったのですが、ここでお見せできないのが残念です。
スープとうどんと卵が一体になってグツグツしてるんですよ。
私がこの山本屋本店にこだわるのはうどんの茹で加減にあります。
ほんとこれは食べて体験してもらいたい茹で加減なんです。



熱いですから、最初は器の蓋を裏返して取り皿にします。
山本屋本店のうどんは、すごく固茹で!
ラーメンで言うところの「バリカタ」です。
茹ってない!!と言えるくらいの硬さなので、口に入れる時の反発力も半端ない。
取り皿にとって、ふうふうしながら少量を口に運ばないと、口の周りやお洋服がたいへんなことになります。
生卵をうどんに絡めてると美味しさ倍増です。
最初、嫌がる私に強制的に生卵付きで注文してくれた名古屋めし案内人さんに感謝です。



名古屋名物の味噌煮込みうどん、たくさんお店がありますが、私は山本屋本店と決めています。
先ほど熱く語ったバリカタのうどんと味噌スープと卵の三位一体が、ほかのうどん屋にはないオリジナリティがあるからです。
食べ終わる頃にようやくアルデンテになるうどんが、食べ終わるのが名残惜しいと感じさせるのです。

これを食べたのは3ヶ月ほど前かな。
また食べたいよ、山本屋本店の味噌煮込みうどん。
私が唯一リピートしたい名古屋めしなのです。
こんどは「かしわ入り」にしよう〜!




山本屋本店     お店のHPはここ

JR名古屋駅店

住所:名古屋市中村区名駅1-1-4 名古屋うまいもん通り 広小路口

営業時間:11:00~23:00

定休日:施設に準ずる







歴史を感じる佇まいの「松燈庵」でレディースランチを!

2021-01-11 | 食べ歩き(三重)
移動が自粛されたので、私の食べ歩きも行動範囲が狭くなりました。
が、大丈夫。
写真は撮ったものの、タイミングを逃してしまって更新できていないお店がたくさんあるのです。
この機会に、思い出しながら頑張ってご紹介できればと思います。


年に1〜2度集合してランチをご一緒するオバさまからの連絡で、今回は私がお店選びをすることになりました。
行ってみたいお店を3軒ほど選んでメッセージを送ったものの、全部却下されて途方にくれる私です。

どうしよう〜〜〜(汗)
おろおろする私に別のオバさまがいくつか候補を挙げてくださいました。
持つべきはオバさまネットワーク、ランチの達人です。


老舗の雰囲気が良いとオススメの「松燈庵」は、松阪城跡近くにあります。
確か松阪って、紀州藩の飛び地だったはず。
名奉行の大岡さんもここに赴任していたのを引き抜かれてお江戸に行ったとか。
お城の外すぐに石畳が印象的なお城番屋敷跡が続き、今は屈指の観光地となっています。

ナビをセットして出発したものの、お城番屋敷あたりでちょいと迷った私です。
松燈庵はすぐ近くだというのに見つけられずに、石畳を迷走したのは・・・私です。
のんびり観光散策されていた皆さま、ほんと申し訳ない。ごめんなさい。


なんとかオバさまより先に到着して、入り口のメニュー板の隣で待つ事に。
懐石・会席料理の松燈庵ですが、ランチは華やかな定食仕様になっています。
予約時に、「松御膳 四季」を注文しておきました。
これで席に座ったら何も考えずにおしゃべりに集中できる(笑)


畳の上にテーブルと椅子という席に案内されました。
昔ながらの日本家屋なのに寒くない。
どうやら床暖房完備のようです。
案内されたテーブルには、予約者の名前宛のウエルカムメッセージが置かれていました。
心にくい気配りです。


ほどなくして運ばれた「松御膳 四季」
お造り、天ぷら、八寸、茶碗蒸し、ご飯、お味噌汁、香の物、小さなデザート
が大きなお盆に揃っています。



お造りは、鮪、鯛、ハマチ(?)。
この近くでは鯛が獲れるので、美味しいかったです。


八寸に近づいて撮ってみました。
薩摩芋や柿、鰤(ブリ)など、季節のものが配置されています。
そうなんです、松燈庵を訪れたのは紅葉の季節でした。


帰る間際になって、こんな素敵なカウンター席を発見!
外が見えるって気分が落ち着くよね。
次回はここに座りたいなぁ。


食事の後は、温かいお茶が差し替えられました。
小さなブーケが添えられて、こういうところにも女子が好むサービスがあります。




松燈庵    お店のHPはこちら

住所:松阪市殿町1360

営業時間:ランチ11:00~15:00    ディナー 17:00~21:00

定休日:水曜日







和久傳「むしやしない」でお正月気分!鯖寿司と白味噌椀のランチ!

2021-01-05 | 食べ歩き(愛知)
京都・堺町店2階にある茶葉席(喫茶スペース)でのわらび餅が大好物の私。
和久傳という響は美味しいとすり込まれています。

今回突撃したのは、名古屋駅のミッドランドスクエアー店の和久傳です。
ミッドランドスクエアーの地下1階には、パン屋さん、製菓材料店、高級食材のディーン&デルーカがあるので名古屋に行く時は比較的立ち寄る場所です。

店頭販売をしている「おおたせ」のスペースの奥に、「むしやしない」という軽食コーナーがあるんです。
初めての訪問なのでちょっとドキドキしました。

*写真は和久傳のサイトからお借りしました

あとで写真を確認してみると、店頭の写真を撮り忘れたことに気がつきました。
おまけにメニューの写真も撮り忘れてる・・・
なんてこった!!


店内は、カウンター数席と2人用の小さなテーブルが3卓。
「むしやしない」というのは京都ではお腹の虫をおさえる程度の軽食という意味からつけた店名で、その名の通りメインが1皿とお椀、そして香の物が小さなお盆に乗っかった献立になっています。

この日のランチメニューは、2種類。
縁起のよい海老が真ん中に乗っかった蒸しご飯。
竹の皮の入れ物に入って豪華に見えました。
もうひとつは、鯖寿司です。
どちらのメニューも、お椀は具材が野菜、汁は白味噌仕立てということで、京都のお正月を感じさせる嬉しい椀物と、デザート付き。


もちろん私は鯖寿司狙いでございます。
ここ最近、鯖街道の話題が出ていて、ずっと鯖寿司が頭の中に出たり消えたりしておりました。

鯖寿司にしますというと、「2カンですか?3カンですか?」と聞いてくれました。
鯖寿司2カンでお願いしました。


注文を終えてほっと一段落。
さあ、ランチの心構えができました。
熱々のほうじ茶がありがたい〜〜



しばし待って、運ばれたのが最上部の写真です。
蓋つきの瀬戸物って風情があります。
そういえば、子供の頃の実家のお重は瀬戸物でした。
新しいもの大好きな母が、古いお重を捨てて塗りのお重に変えたんだったと思い出しました。


そんなことを思い出しながら蓋を開けると・・・
美味しそうな鯖寿司!!!


鯖寿司は近寄って撮ってみました。
肉厚でしっかりした鯖。昆布も独特な風情です。
そして興味をひいたのがご飯です。
茶色はたぶん酢の色でしょうか。
この酢飯は突出した味ではなくかなり抑え気味の酸味で、鯖との一体感が良かったと思います。
ご飯と鯖と昆布を一緒に口にいれるととても美味しいのです。


鯖は思ったより表面が白くて、塩の時間が長いのかなと思いました。
切り口の内側をよく見るとレアな部分が残っていて、これが柔らかさとしっとり感なのだと納得です。


椀物は、京都風お雑煮を連想させる白味噌仕立て。
お雑煮ではないのでお餅は入っていませんが、生麩が入っていました。
金時人参とネギ、そして人参の下に面取りをした大きな大根が隠れていました。
お椀の大きさに切られた大根は、丁寧に面取りがされていました。
大ぶりに切られた人参も大根も、味が濃くて美味しいです。
滅多に白味噌仕立ては食べませんので、よく味わって味噌の加減を記憶しましたよ。


香の物の茗荷のお漬物は、春を感じて嬉しかったなぁ。
そして面取りした大根にかなり考えてしまいました。
最近、家で作るときは面取りなんかしないもの。面倒だから。
面倒になり、やってないことが多すぎる。
私は少し反省したのだけど、お店は伝承の調理法を守っていて偉いなと思いました。


Cafeスタイルのお店や小洒落た居酒屋など、入り易く美味しい店はたくさんあってそれはそれで良いと思う。
しかし、時々はこの和久傳のようなお店にも行って、素晴らしい技術に触れたいものです。


そんなことを考えていると、デザートが届きました。
ランチには少し遅めだったので、貸切です(笑)
お茶も熱々のものに取り替えていただいたので、ゆっくりと和久傳の「蓮もち」を食べました。



プニプニしてわらび餅に似た食感、黒砂糖かな?強めの甘みが嬉しいお菓子です。




和久傳 ミッドランドスクエアー店 むしやしない   HPはこちらです

住所:名古屋市中村区名駅4-7-1 ミッドランドスクエアB1F

営業時間:11:00~18:00

定休日:水曜日






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