■駅前魔女食堂■

料理を作っては写真を撮る毎日です。「美味しいは正義!」を合言葉に食べ歩きもしています。

【伊勢 翁】で蕎麦切りを見学!二八蕎麦の後は達磨最中で締め括った休日の午後!

2021-11-29 | 食べ歩き(三重)
アクアイグニスの「そば切り 石垣」で情報を得て、この日はヴィソンという新しい施設にできた「伊勢 翁」に突撃してみた。
達磨翁、しかも山梨の翁出身ということで本日の蕎麦はどんなだろうかと楽しみに出かけてみました。

混雑が予想される集合施設ですから、早めがよいとおもって開店時間20分前に到着しました。
木と漆喰とガラスでできたモダン和風のお店です。
入り口で名前を記入して順番を待つシステムになっています。



多くの蕎麦屋には、蕎麦を打つところをお客が見学できるようにとガラスで仕切られた蕎麦打ちコーナーがある。
しかし実際に蕎麦を打つ姿を見ることは少ない。
きっと営業前に打つので、食べる時間には蕎麦は打たないよねと納得している。

ここ「伊勢 翁」にも入り口の右手に蕎麦打ちコーナーがあり、ガラス越しに作業が見えるのですが、嬉しいことにちょうど蕎麦切りをしているところでした。

うっすらと緑色がかった蕎麦を切っています。
板を置いて幅の広い包丁でリズムよく切っていくのですが、折りたたんだ蕎麦生地にかなり厚みがあるのに細く均一に切るのは難しいはず。
押さえた板には角度がついているとか、包丁にも工夫があるとか・・・
さらには切っている台にどういう角度で体を構えているか等、興味深く熱心に見てしまいました。


切ったあとは、たっぷりのそば粉を全体にそして切り口につけていました。
そば粉の粗さも気になるところ。
毎日同じ作業を繰り返し、同じ量の蕎麦を打って→切って→箱に収納して・・・と考えなくても体が動くことでしょう。


実演が終わってしばらくすると店が開き、順番に店内に案内されました。
大きなテーブルに座ってさっそくメニューを確認します。


蕎麦は二八蕎麦一種類です。
冷たいのか温かいのか。
おっと、辛味大根そばがありますが、気をつけないとぶっかけ蕎麦かもしれません。
初訪問のお店は「ざるそば」と決めていますので、店員さんに相談してさるそばの薬味に辛味大根をつけてもらうことにしました。
初訪問なのに我儘なお客です。


注文が終わってほっと一段落。
蕎麦茶の向こうはテラス席。
外の緑が見えると落ち着きます。


サービスヤードとの仕切りに棚を作り、古伊万里の蕎麦猪口を飾っています。
蕎麦本なども飾ってありましたが近くに行くのが躊躇われて、動かずに大人しく座っていました。
待てができる大人です(笑)


しばらく経って届いたお盆にはつゆと薬味が乗っていて、この配置でおかれました。
真ん中は真打のスーペースです。


いよいよざる蕎麦、二八蕎麦が目の前に!!!
やはりこの季節は蕎麦がほんのりと緑がかってとても美味しそうです。


薬味は、ネギと少量の山葵、そして特別リクエストの辛味大根!


蕎麦つゆは自分で容器に移す仕様です。
達磨翁グループの蕎麦が好きだというのは、きっとこのつゆにあるのだろうと思っています。
お店によってつゆの節(旨味)と醤油の割合が全然違う。
その点、達磨翁だったらどのお店でもつゆの完成度が期待通りで、間違いないという安心感があります。
翁の蕎麦にはこのつゆという方向性が見えてるというのかな。
ちょっと説明が難しいけど、私の好みのど真ん中なのです。


結構量があります。
頑張って食べることにしましょう。


手打ち→手切りですし、先ほど実演を見ましたから、蕎麦の断面も確認してニヤニヤしながら食べました。
茹で加減はやや硬めです。最近は硬めのお店が増えてきました。
蕎麦の香りはほんのりとしか漂いませんので、気合を入れて感じなくては・・・。
次に蕎麦に山葵をつけてそのままで食べてみました。
すごく辛味が際立った山葵で、これなら少量で充分に満足できます。
そして辛味大根で・・・、おぉ辛さはすぐになくなって甘さがやってきました。
辛いのに甘い大根。不思議な味で、とても楽しくいただきました。

蕎麦つゆも忘れずにちゃんとつけて食べてみます。
しなやかな二八蕎麦、新蕎麦の香りを妨げず、つゆのしょっぱさが全体の味の厚みを広げてくれます。
醤油の風味を邪魔しないけどちゃんと自己主張して節(鰹節など)の仕事を全うしてるって感じです。
そうなんです、前回の蕎麦(そば切り石垣)よりほんの少しだけ魚系出汁が強い。
このつゆなら田舎蕎麦も食べてみたいなぁと、まだ未訪の山梨長坂翁に思いを馳せました。
さすがの私も山梨までは行きませんけど、あれこれ味の想像をするのは楽しいものです。


打ち立て茹でたての蕎麦を楽しんだあとは、デザートに達磨最中を注文してみました。
達磨の形をした皮に、自家製の小豆餡ということです。
器が・・・とても素晴らしい。
その上にちょこんと乗っかった達磨が可愛い〜(笑)
自家製の小豆餡は甘さ控えめで、パリパリの皮とあっさり餡子を楽しんで
蕎麦ランチを終えました。


居心地が良いのでのんびりと食べてしまいましたが、外にはかなりの待ち客がたたずんでいました。
蕎麦好きって多いのねと思った次第です(笑)
駐車場完備ですし、これから通いますのでよろしくね!と心の中でつぶやいて伊勢翁を後にしました。




伊勢 翁     HPはこちらです

住所:三重県多気郡多気町ヴィソン672番1 旨味15

営業時間:11:00~15:00、7:30~20:30

定休日:木曜日






南草津の【ヴェルサーレ】に突撃してみた!優しい味の一軒家イタリアンでした!

2021-11-16 | 食べ歩き(滋賀)
みたらし団子の充実した朝ごはんを終え、琵琶湖沿いをのんびりとドライブしながら集合場所であるJR南草津駅に向かいます。
南草津は初訪問の地です。
リゾートという雰囲気が強い大津とは違い、居住用のマンションが増えてきました。
迷わず駅に到着したのですが、築浅のマンションが多くて住むにはとても便利そうな駅周辺。
聞いたところによると、滋賀県で一番住みたい場所になっているのだそうです。

無事にランチ友と合流できていざヴェルサーレへ!
駅から発車する路線パスの後をのんびりと進んでも10分たらずでヴェルサーレに到着しました。
駐車場完備、写真には収まらないほどの大きな建物です。


明るい外観とは趣が異なって、メインダイニングは絨毯を敷き詰め、2重のテーブルクロス仕様のかなり豪華な内装です。
案内された席の後ろを見るとグランンドピアノが置いてあります。
もしかして・・・夜には生演奏が入るのかな。



その日はスタッフが少ないらしく、行き届かないことがあるかもと心配しながらあれこれお世話をしてくださるマダム。
もっとカジュアルなお店かと思っていたのに高級感たっぷりのインテリアにちょいと緊張気味の私でしたが、メニューの説明やカトラリーの配膳など過不足なく行われて徐々にリラックスできたのです。


ふかふかの椅子に座って一段落。
おもむろにメニューを開きます。
最近は予約時に注文を聞かれることが多いのですが、ここヴェルサーレは何も聞かれなかったということで、着席してからメニューを決めることができます。
その日の気分で決めることができるってなかなか良いですね。


海の幸のグラタン・・・これが一番人気らしいのですが、海老が入っていますから私はNG。
美味しそうな写真なのになぁ〜〜



ランチセットは3種類。
ライトランチは前菜+メイン1皿+デザート
ヴェルサーレランチは前菜+メイン2皿+デザート
フルコースランチは前菜+メイン3皿+デザート

正しくはセコンドピアットがメインになるのだろうけど、プリモピアットのパスタやリゾットもしっかり量があると思うので、メインと数えさせていただきました。
私の適量はライトランチなのだけど、せっかく遠出したのだから頑張ってヴェルサーレランチをいただくことに。
ランチ友はフルコースランチを挑戦することに決定です。


さて、セットが決まったものの11月の限定メニューは迷いました。
プリモではジャガイモの田舎風煮込みスパゲッティとホタテのウニクリームスパゲッティを悩んだのだけど、結局はジャガイモのクリームスープに決定しました。
セコンドは、ブリと蕪の軽い煮込みか牛フィレ肉と鯛のミルフィーユを散々悩んで、牛フィレ肉と鯛のミルフィーユに決めました。
肉と魚を交互に重ねて・・・いったいどうなっているのか見たいのです(笑)



尽きることなくおしゃべりしていると前菜が運ばれてきました。
一口サイズの生ハムや茄子のラーザニャ風とか・・・塩味が突出することなく、これならたくさん食べることができそうです。



じゃがいものスリームスープ
もったりとして重い質感でしたが、見た目よりずっとあっさりとしていてイッキに食べてしまいました(笑)



パンはふっくらとしたフォカッチャ風、オリーブオイルと自家製山桃のジャム添えです。
少し酸味があってほんのり甘い、山桃らしさを残したジャムでした。


メインの、牛フィレ肉と鯛のミルフィーユ。
濃いめのバジルソースが合う一品でした。


重ねて蒸し焼き・・・かな。
味も2つが一体化していて、これはこれで有りだなぁと納得してしまいました。


デザートはもちろんアップルパイです。
はい、メニューのなかから迷わず1択でした(笑)


焼きたての温かいシナモンとアップルがたくさん詰まったパイです。


すごく気になったのが、ゴルゴンゾーラとレモンのプリン!
ランチ友が注文して少しお味見をさせてくれました。
口に含むとゴルゴンゾーラがしっかりと効いたクリームで、後でレモンが主張してきます。
レモンは強い主張ではないのだけどゴルゴンゾーラと共存しているというまことに美味しいデザートでした。
とろとろ状態なので果たしてプリンと呼べるのか・・・よくわかりませんが、とにかく新しい味で印象深い。
聞けば来年から新商品として売り出すのだそうで、今は先行してお披露目なのだそうです。


イタリアンといえば塩が決めてなのですが、ヴェルサーレは塩の突出を抑えてフレンチに近い塩加減。
食べ終わっても舌が痛くならず嬉しかったです。




ベルサーレ     HPはこちら

住所:滋賀県草津市追分南5丁目12-15

営業時間:ランチ11:00~15:00     ディナー17:30~22:00

定休日:不定休(月曜日)





琵琶湖の絶景を眺めながら【近江かぎやのみたらし団子】を頬張る至福のひととき!

2021-11-10 | 食べ歩き(滋賀)
琵琶湖近くでランチの約束があったので、早めにでかけてひとりで朝食でもと思いたった。
景色がよくてのんびりできて・・・
検索してみると「みたらし団子」という文字が気になった。

ここ最近の女子会では、みたらし団子話題が多い。
過去には自作に挑戦したこともあるみたらし団子。
熱く語る私のために各々がオススメのみたらし団子を差し入れてくれる。
ダイエット中ですがみたらし団子は別腹です。

朝ごはんにみたらし団子?
うん、良いではないですか!!!

気になったのはみたらし団子発祥の地とあることです。
みたらし団子はたしか京都下鴨神社あたりが発祥ではなかっただろうか。
滋賀県にもみたらし団子発祥の地があったんだ〜と軽く考えておきましょう。


ナビに住所を設定して出発したのは秋晴れの抜けるような青い空。
手に汗を握りながら高速道路を運転です。
めずらしく迷わず到着して、まずは近江かぎや・・・今は寺田物産といいます・・・の前にある唐崎神社にお参りです。



住吉大社のフランチャイズ、いえ同じグループの唐崎神社は近江八景では「唐崎の夜雨」といってたいへん有名なのだそうです。
大きな松の木があり以前は27mほどの大木だったのですが、太い幹の途中からぽっきり折れていました。
それでも残った枝ぶりからみてもとんでもなく大きい松だったのだとまじまじと見てしまいます。
松尾芭蕉の句碑がありました。
「唐崎の 松は花より 朧(おぼろ)にて」
なんと余韻を残す句でしょうか。



私が気になったのは、社務所の上に掲げられた「みたらし祭」という看板。
唐崎神社は婦人科系の病気平癒祈願で有名なのですが、毎年7月28日・29日は夏の健康祈願の大祭「願い串のお焚き上げ」があるのです。
みたらしと串というキーワードが真相に近づいてきましたが、なぜに神社とみたらし団子が結びつくのか・・・

パンフレットを手に取ればなんと!「御手洗」と書いて「みたらし」とフリガナが付いていました。
御手洗とみたらいと読んでましたよ、私。
そういえば、無病息災を願って餅を振る舞うとろはたくさんあります。
みたらし(御手洗)+串+餅=みたらし団子
ようやく繋がったので安心してお団子を食べましょう。


神社側からみたみたらし団子のお店です。
神社のすぐ前です。


暖簾がまだ表に出てなかったので開店を待っていたのですが、入り口にはみたらし団子を手に持っている人が居ました。
え〜〜?もうオープンしてるの?
確かに入り口は開いてるけどさ・・・などと思いながら店内に入り、誰も居ないので少し不安になったのですが気配がわかったのかオバ様が出てきてくれました。


みたらし団子は5本からです。
注文をうけてから焼いてというか、炙ってくれます。
指で硬さを確かめてからタレにくぐらせてパックに入れてくださいました。
店内ではお札の販売もしているようです。
唐崎神社やこのお店の歴史も貼り付けています。待ってる間も退屈しません。

鎌倉時代に創業したこのお団子屋さんは、当代で19代目というのですがお団子を焼いてくれたオバ様が19代目ですかね?
「店内の写真を一枚撮らせてもらってよいですか?」と声をかけた私に、「どうぞ、どうぞ何枚でも」と気安く応えてくださいました。
ベンチがあったので店内で食べてもよいのかなと思ったけれど、店内は困るらしく「神社のベンチで景色を見ながら食べる人が多いよ」と教えてくれました。
他にも少しお話しをしてオススメ通り唐崎神社の境内にて遅めの朝ごはんです(笑)


うふふ、みたらし団子5本入りです!!!
焼いている時に香ばしい匂いが漂っていたので早くいただきたい。


対岸の近江富士を眺める場所に木製の長いベンチがあります。
その端っこに望遠レンズを設置したオジ様がずっとカメラを構えて居ます。
邪魔をしないように反対側のベンチにちょこんと腰掛けて、みたらし団子をいただきました。


1串にお団子は5個ついていました。
餅粉100%のお団子です。


タレははっきりと甘しょっぱくて、硬いお団子によく合っています。
味の濃さはあるのに適度にサラッとした液状で食べやすいタレです。
お団子は餅粉から作ったという感がありますが、このタレはなかなか好みです。


2本だけ食べてあとはお家で楽しむことにしました。
時間が経てばタレは固まっていましたが、レンジで1分ほど加熱するとちょうど朝食べたくらいの柔らかさになりました。

みたらし団子食べたさに衝動的に行ったにも関わらず、とても楽しい小旅行になりました。

さ、次回はこの後に続くランチの様子をお届けしますね。




近江かぎや(寺田物産)   食べログのページ

住所:大津市唐崎1-8-1

営業時間:9:30~16:00

定休日:木曜日






【かつぶし太郎】でしょうゆラーメングランデを食す!高級感たっぷりの出汁でした!

2021-11-08 | 食べ歩き(三重)
コンセプトのありそうな看板だと思っていたら、良質な出汁から作るラーメン屋でした。
女子会でも話題にあがったのですが、メンバーの誰も行ったことがない。
私に斥候役をやれというのです。


おそるおそる訪問したのが平日のある昼下がりのことでした。
お昼時のピークをはずしたので、店内には3組のお客様でした。
扉を開けると出汁のよい匂いが充満していました。


ずっと「かつおぶし太郎」と思っていたらなんだか文字が少ない。
よく読むと「かつぶし太郎」でございました。ごめんなさい。


店員さんに聞いてみると、鰹節など出汁を扱う会社がやっているラーメン屋なのだそうです。
醤油と汐、最初に食べるのはどちらがよいかな?と聞いてみると、
醤油のほうが出汁がよくわかるのでオススメですと答えていただきました。
シンプルなのもよいけれど、せっかくだから全部乗せの豪華なもの、「醤油そばグランデ」を注文することに。
食券制ではなく席についてから決めることができます。


注文が終わってひとあんしん。
カウンターに座ってキッチンの作業音を聞きながら、出来上がるのを楽しみに待ちます。
この時間が一番好きかもしれません。


麺をお鍋に入れる動作、茹で終了のタイマー音。
お湯を切る音、そして盛り付けに入ったらしい動き。
ほどなく醤油そばグランデが届きました。
清潔感のある佇まいです。


麺とスープはこんな具合。
思ったより醤油の色が濃いと思います。
センターには綺麗な食用花のトッピングです。
鶏チャーシューは炙りでした。
で、ネギではなく玉ねぎの刻みです。


スープを飲むと、TAROの文字がでてきました。
味付き卵はもちろん半熟で鮮やかなオレンジの黄身です。
その卵に魚を表した焼印が付いています。
海苔に店名をつけているお店は多いけど、卵にマーキングしているところは少ないかも。


ストレートの細麺で、トッピングは・・・
海苔
豚チャーシュー
炙り鶏チャーシュー
穂先メンマ
水菜
玉ねぎ
食用花
となっていました。


麺は堅めの茹で上がり。
もうほんの少し柔らかいほうが好みなのだけど、最近はバリカタのお店が多いのでこんなものだと思います。
濃い目の醤油味です。
よく効いた出汁は深みがあってとっても美味しいラーメンに仕上がっています。
節・・・魚系の出汁の具合は、さすが出汁屋さん!と大きな声で言えるくらい上品なものです。
そして昆布がかなり効いています。出汁の印象は昆布がかなり突出しています。
お店を出た後も半日ほど口のなかで出汁が彷徨っていました。
マスクをしているから特に出汁の1日でした(笑)

これから寒くなるとラーメンの季節になります。
しばらく経ったら次は「汐そば」を食べに行こうと思います。




かつぶし太郎     HPはこちらです

住所:松阪市京町515-19 SUNRISEビル1F

営業時間:11:00-14:00
     17:00-21:00(日-水)
     17:00-22:00(金・土)

定休日:木曜日






一軒家レストラン「ラ・デルニエール・ブシェ」でランチ!力強いフレンチでした!

2021-11-03 | 食べ歩き(三重)
知人のお薦めもあり、評判の良いお店なので気になっていたフレンチレストランです。
ちょうど友人からも問い合わせがあったので突撃することにしました。
過去に2度ほどお店に電話したのですが、空席がなく未訪問だったのです。
今回は友人との2年ぶりくらいのランチということもあって、何日も前に予約をいれました。

大きな通りから路地に入り、その突き当たりに駐車場完備の大きなお家。
扉を開けて手の消毒と検温です。
お好きな席にどうぞと言われたので、庭の見える窓際のテーブルを選びました。


可愛いパン皿(写真上)とアヒルの箸置き。
ここはお箸で食べられるフレンチなのですね。



大きめのテーブルには透明のパーテーションが置かれ、座ってみると天井が高いのでとても落ち着きます。
すぐに大きな黒板が運ばれてメニューを選ぶことになります。
私の予約したコースは、
アミューズブシェ
スープ
前菜
メイン・・・4種類から選べます
デザート・・・6種類から選べます
となっていました。



注文を終えて食べる心の準備も万端です。
賑やかな柄のランチョンマットにニヤニヤしながらもテーブルの上に見慣れぬものを見つけました。
写真の左端のパン皿の上、白く四角い容器です。
コールボタンでもなく一体何でしょうか。
実は、手を翳すと消毒液がミスト状で出てくる優れものでした。
入り口で手の消毒をしたのになぁと思ったのですが、これはパン用のものかもしれません。
パンはバゲットで出るのですが、手でちぎりますよね。
そのために手指を消毒するためのものなのかと思った次第です。



遠来の友とは2年ぶりくらい(それ以上かも・・・)のランチですから、おしゃべりが弾みます。
待つ時間も短くて、すぐにアミューズブシェが運ばれてきました。


料理名は覚えていませんが、クラゲ入りのゼリー寄せでした。
全体に酸味が効いており、爽やかな中にクラゲのコリコリ食感。
この後の料理への期待度が上がります。



ブルスゲッタ
サクッとしたバゲットにデンマーク産チーズとトマトがよく合います。
一味違う美味しいチーズ、マリネしたトマト、濃厚で甘さもあるバルサミコ、
バランスの良い一品でした。


前菜は四角いお皿に2品乗っかってます。
全体を撮るのは無理でしたので、一つずつ写真をとりました。
ポーチドエッグと生ハム入りのサクサクサラダ。
青ネギが入っているのにネギ臭くなかったです。


鯛のような白身魚のカルパッチョ。
綺麗なのだけど、お皿に深みがあるので撮るのが難しい〜〜


酸味のあるマリネ液?ドレッシング?に浸ったお魚です。
このドレッシングの酸味がとってもよい塩梅で、しばし会話を忘れてイッキ食い。


ポテトと長ネギのクリームスープ。
小さな容器にはこんもりと盛り上がったアーモンドの泡。
このアーモンドの泡をスープに加えていただきます。


クリームスープですが、泡状になっているので重くない。
「温かいスープの季節になったね」と話しながらあっという間に飲み干しました。


熱々のバケットが届きました。
温かいパンが多いのに、ここのバケットはクラムが熱々で指が震えるほどです(笑)
パリッとした外側と対照的に、もっちりと水分多いクラム(内側)の食感が嬉しくてたくさん食べてしまいました。



さて、いよいよメイン料理です。
友人のチョイスは「朝びき鶏モモ肉のロティ」です。
レタス添えで、ソースはなんとパイナップル風味のトロピカルソース!

レタスの印象が凄すぎて、鶏の存在が・・・(笑)


お皿を回してみると、皮の部分がよく焼けて美味しそうなチキンが見えております。
ボリュームすごいなぁ。
一口いただきましたが、見た目と違って淡白な鶏にコッテリのパイナップルソースが合っていました。


私が選んだのは、「三重県産豚バラ肉」
野菜のマリネ、生姜と3色のパプリカのソース!
たっぷり野菜で肉が見えない・・・(笑)
サラダのように見えますが、野菜のマリネです。
チキンのお皿と同じように、こちらもマッシュポテトが下にあり肉を固定しています。


一口大に切ってみました。
脂肪と肉が重なるバラ肉の部分、断面がわかるように切ってみましたが、
実はトロトロですごく柔らかいので切るのが難しかったほど。
これはお箸でも大丈夫です。結局お箸は使いませんでしたが、お箸が置かれた理由がわかります。
たっぷりのソースは濃いそうに見えましたが、あっさり味の豚に寄り添えるような優しい味でした。


店名の「ラ・デルニエール・ブシェ」の由来って何でしょうか。
フランス語はからきしダメなので、ヒントはないかと検索しましたが情報見当たらず。
直訳は「最後のひとくち」と出ましたので、最後の一口まで美味しくということなのでしょうか。
あるいは最後の一口まで気を抜くな!ということなのかな。

メインのお皿が下げられ、いよいよデザートの時間です。
友が選んだのは、「巨峰とベルベンヌのパンナコッタ」
色鮮やかで食欲がそそります。


そして私は「タルトタタン」を選びました。
秋です、林檎の季節です。
サクッと焼いたパイ生地とフロマージュ添えです。
フロマージュが出てくると、基本をしっかりおさえてるなぁと嬉しくなります。
ピンクのアイスは何だったのか忘れましたがあっさりと優しい味で全部食べました。


タルトタタンを近寄って撮ってみました。
黄金の飴色の林檎。
季節を感じる一皿です。


林檎のデザートは何度も作っているほど大好きな食材なのだけど、ここ「ラ・デルニエール・ブシェ」のタルトタタンは昔を思いださせてくれました。

フランスはリヨンの駅前でふらりと入った食堂。
言葉のわからない私に、そのお店の注文方法を手振り身振りで教えてくれたお兄さんたち。
林檎を運ぶトラックの運転手さんたちだったなぁ。
あるいは林檎農家の人たちで、どこかに林檎を運んでいる途中だったのかな。
もう随分前のことなのにふと思い出した情景です。


さて食事を終えて、珍しくメインのお皿がボリームのあるコースだったと思います。
お皿の数が多いコースでは、最近はメインの量が上品なお店が増えています。
でも、「ラ・デルニエール・ブシェ」のメインはたっぷりの量が盛られていて印象に残るものでした。




「ラ・デルニエール・ブシェ」     食べログのページです

住所:松阪市駅部田町1048−5
営業時間:ランチ11:30~14:00     ディナー18:00~21:00

定休日:火曜日、第1・3月曜日






Links

↓ ↓ ↓ ランキングとかSNSとかに参加してます。よろしかったらポチっとお願いします♪ にほんブログ村 料理ブログ おうちごはんへレシピ検索No.1 料理レシピ載せるなら クックパッド