再度4月5日にポン・ブルックス彗星の撮影で遠征しました
今回の場所は山口県内の瀬戸内沿岸の山の山頂付近です
西の空が開けているわけでは無かったのですが、彗星の撮影の後に真っ暗な空の下春の星
雲星団を順番に巡るメシエマラソンのまねごともしてしようと考えてここに決めました
新月前の4月上旬の晴れる日に当たりを付けてこの日としました天気予報では一晩中晴れ
るとの予報で準備万端出発しましたが途中一面の曇り空が少しずつ晴れ間が出てくるもう
っすらと薄曇りのままでスッキリしない空の状態、現地に到着後もポン・ブルックス彗星
の方向はひつじ雲がずっと流れ続け晴れ間が出ません、それでも晴れ間を待っている時間
が経過すればするほど彗星は西に沈んでしまうので写るか写らないかにかかわらず撮影開
始です
夕日が樹々の中で沈んでいきます
最初に画角の位置決めで撮ったのが一番彗星らしかった写真です
構図決めの一枚なので少し外れていてISOも高い設定ですのでザラついています
2024/04/05 19h52m11s
NikonD810A AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8E FL ED VR(200mm)
絞りf4.0 9.2s ISO8000
スカイメモRで追尾
ステライメージで彗星基準メトカーフコンポジット合成
構図が決まってからの本撮影を始めるも雲がそれまで以上出初めてしまうし低い樹にも隠
れて満足な写真は撮れませんでした
2024/04/05 19h56m18s
NikonD810A AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8E FL ED VR(200mm)
絞りf4.0 30s×6 ISO1600
スカイメモRで追尾
ステライメージでポジット合成
ポン・ブルックス彗星の撮影を終了してその後に空が充分に暗くなるのを待っていました
がどんどん空が雲に覆われてまともな星空は見えずの時間がしばらく続きました
暫くして少しの晴れ間が見え始めてきてからやっと望遠鏡でメシエマラソンを始めました
その模様やメシエマラソンで巡った星雲星団や撮影のデータは後日アップする予定です
そんなこんなでメシエマラソンもどきの星雲星団巡りが続いて深夜に南の空かなり低空の
ケンタウルス座に全天で最も大きな球状星団のオメガ星団が見え始めてきました、こんな
大きな星団なのになぜかメシエ番号が振られていませんメシエカタログを作製したシャル
ル・メシエも見えるはずですがフランスでは低空過ぎて見逃したのでしょうか
この星団は日本でも超低空に見えるためなかなか撮影できるチャンスはありませんこの日
はほんの少し薄い雲があって霞んでいて写真では若干黄色味を帯びていますが昔にオメガ
星団が高く見えるグアム島で見たときは真っ白くキラキラ輝く真珠の塊に見えた記憶があ
ります
画面中央やや下にある大きな塊がオメガ(ω)星団で画面上ギリギリに見えるのがケンタ
ウルス座A電波銀河NGC5128です、この電波銀河も特異な形状の大きな星雲で合わ
せてそれよりも30度北寄りにはソンブレロの帽子に似たM104ソンブレロ銀河もあっ
て見どころが多いです
2024/04/05 25h08m20s
NikonD810A AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8E FL ED VR(200mm)
絞りf4.0 90s×9 ISO3200
スカイメモRで追尾
東寄りの空を見るとの南の空へ向かって昇って来るさそり座が見えます
さそり座は夏の星座の代表格でさそりの心臓になる赤く見える赤色超巨星アンタレスがあ
ります、以前コメットハンターの関勉さん著書の本の中で戦時中に低空にあるアンタレス
の赤い光が山の頂上と重なって誰かスパイか何かが山の頂上で火を燃やしてアメリカの飛
行機に知らせていたと勘違いして山狩りをしたという逸話が書かれていました
南中前にさそり座頭部を102mmで切り取った写真です、この夜は薄い雲があったせい
で明るい星が滲んでしまいましたが都合よくソフトフォーカスフィルターをかけたような
効果が出ました、このエリアは赤いアンタレスやその他の青い星、赤色や青色、オレンジ
色、黄色の星雲のいろいろな色が混ざり合ってとてもカラフルでカラフルタウンとも言わ
れています
2024/04/05 24h34m55s
NikonD810A AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8E FL ED VR(102mm)
絞りf4.0 90s×13 ISO3200
スカイメモRで追尾