幼い頃天文に憧れ当時超贅沢品であった望遠鏡が欲しくてたまりませんでした。望遠鏡で月や星を覗いて見たいと小学館の当時無料でもらえた図鑑第1巻の天文を繰り返し繰り返し破れるほどめくったものです。小学五年だったか学研の科学という月刊誌の付録にあった凸レンズと凹レンズを組み合わせたガリレオ式望遠鏡があってわずか2倍か3倍程度でしたがそれを使って月や景色を見て楽しんでいました。まあ双眼鏡よりも低倍率なのせクレーターが見えて感動するとかはなかったですがずっと宝物にしていました。
そして小学六年生になって初めて望遠鏡らしい6センチコルキットを買ってもらって組み立てて見た月のクレーターや土星の輪やプレアデス星団を望遠鏡で初めて見て感動しました。単レンズだったので色収差は激しく今では見られたものではないですが幼い子供には感動しか無かったです。
それから20数年経ってこのコルキットを販売していたオルビスという会社の望遠鏡ショップから三鷹のGN170を購入したのも何かの縁でしょう。
中学生になるともっと本格的に天体を見てみたいと本格的望遠鏡が欲しくなり中学一年生から読み始めた天文ガイドの広告を穴が開くほど見たものです。親にねだってやっとアストロ製10センチ反射望遠鏡を買ってもらって見た天体は更に上級の映像で色付いていない月や土星、木星、星雲星団、彗星、太陽黒点そしてガイド撮影や拡大写真と活躍しました。
眼視観測が主だったのですがいったいどの位の暗さまで星が見えるか気になったものです広告では12.8等等級とか書かれていましたが実感が無かったです。星雲星団でも10等級ともなると見えづらいというより見えなかったと思います、詳しくは分からないのですが眼視の場合は口径が大きいほど暗い星が見えて、写真の場合は暗い場合は露出時間を伸ばせば良いので焦点距離に依存するようです。
イプシロン160の場合焦点距離は530mmですので理論上は15等等級から16等級らしいです。そこでこれまでに撮影した銀河系外星雲の中に等級が分かっている極小さな銀河系外銀河を探してみました。
これほどの小さな星雲の等級が載っているような書物はほとんど無く確認のしようが無かったのですがAmazonか「撮影や観望に使える101エリア 星雲・星団写真星図を入手して調べてみました
場所はおおくま座のメジャーな銀外形外銀河のM81、M82の近くです
そのM82の上の明るい星の上の端近くに見える小さな光芒がPGC3086325で光度15.9等だそうです、形は小さいため分かりづらいですが星雲ということははっきりと判明できます。そこに星雲が存在していることが分かっていれば見つけることは容易のようですのでこのイプシロン160では16等級までは撮影確認が出来そうです。