昨日は強烈な寒波で日本列島が凍り付きました
我が家でも先日のクリスマス寒波の時と同じくらいに雪が積もりました
雪が降り積もった日の日中の気温上昇が１度から２度程度と中途半端だったため溶けだ
した雪がシャーベット状になっていたり雪が解けても乾ききらずにそのまま道路に溜ま
っていたまま再び強い氷点下の夜を迎え一気に凍り付いたことでブラックアイスバーン
の状態が広範囲に凍り付いたのでスケートリンクのようになっていました
屋根の雪も日中の気温が上がらないことで落ちずにそのまま残っていました普段なら次々
と軒下にドサッと落ちるのに落ち来なかったです
今朝の路面です水溜りのように見えますが氷付いています
通過する車も氷を踏むバリバリの大きな音を立てて通過します
１月２２日早朝のＣ／２０２２ Ｅ３ ＺＴＦ（ズィーティーエフ）彗星です
ちょうど彗星がある方向にＬＥＤの街灯があってたっぷり露出時間を掛けられなかったのでコントラストが低いです
高速で移動する彗星を基準に合成するメトカーフコンポジットに少々手こずったので仕上げに時間がかかりました
ステライメージで強烈に炙り出したのノイズで荒くなっています
彗星表面の氷が溶けた塵が噴出して軌道に置いて行かれる黄色っぽいダストテイルと太陽風で太陽と反対側に吹き飛ばされる
青いイオンテイルが見えていて更にそのイオンテイルが地球と彗星の位置関係で疑似的に太陽側である反対側にも伸びて見える
アンチイオンテイルも分かります
望遠鏡 タカハシ FSQ106 D:106㎜ fl:530㎜ F5
カメラ ZWO ASI294MC Pro
Astro Capure Software SharpCap4.0
画像処理Software StellaImage9
2023/1/21 27ｈ29ｍ21ｓ
Gain=300
露出時間 Exposure=60s×11
温度 Temperature=-30.9
IR/UVカットフィルター使用
ステライメージ９でメトカーフコンポジット
１０年に一度の寒波が近づいていると天気予報で盛んに言っています
１月２１日に久しぶりの惑星の撮影で木星と火星を撮影しました寒波到来の前ですがこの時期
らしい寒さでした
１６時半から望遠鏡の気温順応のため外気にさらして暗くなる前に赤道儀に組み上げて撮影開
始を始めた１８時には手元の温度計で１度でした、天気が良かったので陽が落ちると一気に気
温が下がったようですビル街の中にある気象庁のアメダスの気温とは２～３度低い値でした
その後は２１時にはマイナス１度となり更に２３時にはマイナス４度までとなったのですが深夜は
下がり方が緩やかになったようで午前３時にはマイナス５度でした
郊外ではない住宅地の自宅からの撮影ですので一時間に一度家に入って暖を取りながらの撮影で
少しは楽でした
さて、最初は南中を迎えるオリオン座の中心にあるオリオン座の大星雲Ｍ４２です
十分に暗い空ではないためたっぷりと露出時間をかけられないので星雲の浮き上がりは少々物足
りないです赤道儀のセッティングが完璧でなかったので星が追尾エラーで少し流れています
全体的に今回のＣＭＯＳカメラのＡＳＩ２９４ＭＣＰｒｏは色見が少し黄色味があるみたいで
銀河系外星雲が黄色ぽくなっています
でも感光帯域が近赤外から近紫外まで伸びているためＱｕａｄＢＰフィルターが有効に使えるの
がデジタルカメラと比較で有利です
比較のためＩＲ／ＵＶカットフィルターの画像とＱｕａｄＢＰフィルターで撮影しています
共通データ
望遠鏡 タカハシ FSQ106 D:106㎜ fl:530㎜ F5
カメラ ZWO ASI294MC Pro
Astro Capure Software SharpCap4.0
画像処理Software StellaImage9
オリオン座大星雲 Ｍ４２（オリオン座）
2023/1/21 22ｈ22ｍ56ｓ
Gain=300
露出時間 Exposure=16s×21
温度 Temperature=-29.7
IR/UVカットフィルター使用
いつものオリオン座の大星雲の色です
ピンク色や青い色が交じり合っています
オリオン座大星雲 Ｍ４２（オリオン座）
2023/1/21 21ｈ59ｍ04ｓ
Gain=300
露出時間 Exposure=64s×17
温度 Temperature=-28.5
サイトロン QuadBPフィルター使用
少し色に偏りというか黄色いところや緑色があります
バラ星雲（いっかくじゅう座）
2023/1/21 23ｈ35ｍ56ｓ
Gain=300
露出時間 Exposure=40s×12
温度 Temperature=-29.7
IR/UVカットフィルター使用
市街地での撮影ですので色のコントラストが少々足りないかもしれませんがステライメージで
炙り出しています
バラ星雲（いっかくじゅう座）
2023/1/21 23ｈ13ｍ15ｓ
Gain=300
露出時間 Exposure=120s×11
温度 Temperature=-30.9
サイトロン QuadBPフィルター使用
バラ星雲の赤い色がオレンジがほんの少し強く出ています
この星雲は青い色が強い星雲なのでＱｕａｄＢＰフィルターの効果が少ないと考えＩＲＵＶフィルターでの撮影です
Ｍ７８（オリオン座）
2023/1/21 22ｈ35ｍ58ｓ
Gain=300
露出時間 Exposure=16s×22
温度 Temperature=-29.7
IR/UVカットフィルター使用
残念なのが画面中央付近にムラがあります恐らく知らない間に夜露がレンズに付いたと考えます
空気が乾燥していたので油断していましたが以降手製銀マットフードとヒータで暖めました
Ｍ６５ Ｍ６６ ＮＧＣ３６２８（しし座）
2023/1/21 24ｈ55ｍ55ｓ
Gain=300
露出時間 Exposure=90s×7
温度 Temperature=-30.9
サイトロン QuadBPフィルター使用
Ｍ８１ Ｍ８２（おおぐま座）
2023/1/21 24ｈ20ｍ34ｓ
Gain=300
露出時間 Exposure=60s×16
温度 Temperature=-30.9
ＩＲ／ＵＶカットフィルター使用
Ｍ５１ （りょうけん座）
2023/1/21 25ｈ17ｍ18ｓ
Gain=300
露出時間 Exposure=40s×25
温度 Temperature=-30.9
ＩＲ／ＵＶカットフィルター使用
火星です
真っ暗になると既に東から南の空にあって赤い輝きの星があります
少しづつ遠ざかっているのでその輝きも少しづつ小さくなっています
望遠鏡で拡大してもその姿が凄く小さくなっています
大シルチスがこちら側に向いています
そろそろのも火星の象徴ともいえる地表の模様も見納めになるでしょうか
2023/1/21 19h15m43s
Gain=150
露出時間 Exposure=20.7920ms
FrameCount=3809
１時間ちょっと間を開けると大シルチスが動いているのが良く分かります
2023/1/21 20h27m09s
Gain=200
露出時間 Exposure=13.3070ms
FrameCount=10267
１月２１日の木星です
年初のころの好天から一転愚図ついた天気が続きました
季節外れの黄砂の飛来や日中晴れても陽が落ちると雲に覆われたり
またその逆で日中天気良くなくても夜になると晴れだすとか冬の寒さなので望遠鏡の
気温順応させるのにまだ明るい５時前から外に出しておくのにそれが出来ないと諦め
たりで暫くぶりの木星となります周りが暗くなって木星の輝きが増すころには既に
西の空にいて沈むまでの急いでの撮影となってきてそろそろ木星もシーズンを終えます
2023/1/21 18h31m36s
Gain=150
露出時間 Exposure=38.3140ms
FrameCount=3739
2023/1/21 18h36m50s
Gain=200
露出時間 Exposure=21.3780ms
FrameCount=3208
