えーかげんなヤツじゃケー

いつ飽きるかわからんけどできるところまで

46年前のSMCタクマーによる星野写真

2020-08-30 17:25:15 | 写真

今から46年前にお小遣いで買った廉価版でありながら高解像度だと定評のあった

SMCタクマーでの星夜写真をやっと撮ることができました

最初は準広角レンズの35mm/f3.5です

このレンズは安いわりに星像がシャープでアサヒペンタックとトライXの組み合わせで

天の川や星座を撮影したものです

この手軽さから以後ずっと私的には35mmレンズが標準レンズの画角となったものです

なので通常の50mmや55mmのレンズはほぼ使用したことがありません

 

夏の天の川といえばこの構図になぜかなってしまいます

今から45年前にこの賑やかな構図と秋の銀河という白鳥座のデネブからカシオペア座までの

寂しい天の川の構図の写真を投稿したらなぜか同時に2枚とも入選してしまいいつのまにか

私の天の川の定番となりました

 

こうしてみるとコントラストは良いものの結構星が肥大化していますが色収差少なめで最近のデジタルカメラに向いているかな

でも極々シャープな最近のデジタルカメラのレンズに比べるといかにもフィルム写真のようで

アバタもエクボ的で味わいがありますし周辺減光もこのほうがいかにも写真ぽい感じがします

コントラストが高い分見た目が良いです

当時ニコンレンズはシャープ優先でパンクロ向き

ペンタックスレンズは色のり良くカラー向き

と思い込んでいたものです

まあ人それぞれに好みがあるのでどれが最良なのかは分かりませんがこの感じは好きです

 

夏の大三角形

35mmf3.5

2020/8/18 22h27m10s  120秒×3フレーム
NikonZ6 SMCタクマー35mm/f3.5 絞り開放 ISO1600
スカイメモRで追尾 ステライメージ8でコンポジット

 

35mmf5.6一段絞っています

星像もシャープ感が増して周辺減光も改善されますが味わいが減少します

 

2020/8/18 22h33m36s  240秒×3フレーム
NikonZ6 SMCタクマー35mm/f3.5 絞りf5.6 ISO1600
スカイメモRで追尾 ステライメージ8でコンポジット

 

次はさらに絞って35mmf8での撮影です

かなり星像も周辺減光も改善されていますがここまで絞ると現実的ではありません

 

2020/8/18 22h46m26s  480秒×2フレーム
NikonZ6 SMCタクマー35mm/f3.5 絞りf8 ISO1600
スカイメモRで追尾 ステライメージ8でコンポジット

 

 

さて次は同じくSMCタクマー望遠レンズです

赤道儀に載せてじっとアイピースを覗きながら十字線の真ん中に星を合わせて手でハンドルを回しながらの

手動ガイドするのに程よい成功率となる長さの望遠レンズでした

今は自動ガイドなので気にすることは無いですが当時はこれがなかなかの熟練を必要しました

SMCタクマー135mm/f2.5です

f2.5絞り開放では色収差が残り赤っぽくなっています

f4.0で周辺減光が改善されますし隅っこの星像も一段シャープになります

f5.6まで絞れば均一になりますが

f8.0は現実的ではないです

 

135mmf2.5

2020/8/18 25h14m59s  60秒×4フレーム
NikonZ6 SMCタクマー135mm/f2.5 絞り開放 ISO1600
スカイメモRで追尾 ステライメージ8でコンポジット

 

 135mmf4.0

2020/8/18 25h20m04s  120秒×4フレーム
NikonZ6 SMCタクマー135mm/f2.5 絞りf4.0 ISO1600
スカイメモRで追尾 ステライメージ8でコンポジット

 

 135mmf5.6

2020/8/18 25h32m38s  240秒×4フレーム
NikonZ6 SMCタクマー135mm/f2.5 絞りf5.6 ISO1600
スカイメモRで追尾 ステライメージ8でコンポジット

 

135mmf8.0

2020/8/18 25h49m29s  480秒×1フレーム
NikonZ6 SMCタクマー135mm/f2.5 絞りf8.0 ISO1600
スカイメモRで追尾 

 

 

最後は別の日に撮影したSMCタクマー200mm/f4.0による撮影です

このレンズは絞り機構が壊れていては開放での撮影しかできません

開放ではかなり色収差がでていて星があちこちで赤く写っていますが星像自体はシャープです

昔懐かしい望遠レンズによる写真そのままの気がします

藤井旭さんの星雲星団ガイドブックに掲載される写真はみんなこんな感じの写真ばかりでした

 

 200mmf4.0

2020/8/16 24h36m05s  240秒×3フレーム
NikonZ6 SMCタクマー200mm/f4.0 絞り開放 ISO1600
スカイメモRで追尾 ステライメージ8でコンポジット

 

 

アンドロメダ台星雲を135mmで撮影するとこれくらいに写ります

135mmf5.6

2020/8/16 23h53m50s  240秒×2フレーム
NikonZ6 SMCタクマー135mm/f2.5 絞りf5.6 ISO1600
スカイメモRで追尾 ステライメージ8でコンポジット

 

 200mmf4.0

2020/8/16 24h27m34s  240秒×4フレーム
NikonZ6 SMCタクマー200mm/f4.0 絞り開放 ISO1600
スカイメモRで追尾 ステライメージ8でコンポジット

 

 200mmf4.0

2020/8/16 26h02m01s  240秒×7フレーム
NikonZ6 SMCタクマー200mm/f4.0 絞り開放 ISO1600
スカイメモRで追尾 ステライメージ8でコンポジット

 

 200mmf4.0

2020/8/16 26h22m29s  240秒×6フレーム
NikonZ6 SMCタクマー200mm/f4.0 絞り開放 ISO1600
スカイメモRで追尾 ステライメージ8でコンポジット

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

球状星団と南天の銀河系外星雲

2020-08-30 15:38:55 | 写真

7月の梅雨が明けない雨続きがお盆まで続いていたのが一転すっきりな青空の天気が続きました

連日遠征するのはちょっと体がもたないし居眠り運転しそうなので一日開けての遠征です

普通好天が続くと後半の空は靄ってくるためこの日は球状星団を中心に狙おうと決めていましたが

以外にも最高の一歩手前のスッキリ感の空だったので南天低い空の銀河系外星雲も狙ってみました

M31とM33とM45以外はどの写真も同程度の大きさに切り取っていますので大きさの比較が分かります

 

最初は三つの球状星団で経度が21時30分から40分の位置にあり同時期に見られます

 

みずがめ座にある球状星団です

球状星団 M2(実視等級6.6等 大きさ16′)

2020/8/18 22h56m32s  120秒×9フレーム
NikonD810A FSQ106EDP(D:106mm/fl:530mm F:5) ISO1600
三鷹光機GN170でノータッチ追尾 ステライメージ8でコンポジット

星団部分をトリミング

 

 

ペガサス座の球状星団

球状星団 M15(実視等級6.3等 大きさ18′)

2020/8/18 23h19m52s  120秒×8フレーム
NikonD810A FSQ106EDP(D:106mm/fl:530mm F:5) ISO1600
三鷹光機GN170でノータッチ追尾 ステライメージ8でコンポジット

星団部分をトリミング

 

 

やぎ座の球状星団

球状星団 M30(実視等級6.9等 大きさ12′)

2020/8/18 23h51m07s  120秒×8フレーム
NikonD810A FSQ106EDP(D:106mm/fl:530mm F:5) ISO1600
三鷹光機GN170でノータッチ追尾 ステライメージ8でコンポジット

星団部分をトリミング

 

ペガサス座のあたりの南天の空低くにはまばらにしか星雲星団はないけど比較的大きめな銀河系外星雲があって

マイナーですが写真写りの良いものがあります

 

ちょうこくしつ座にはNGC247とNGC253の大きな銀河系外星雲がすぐ近くにあります

銀河系外星雲NGC247、NGC253と球状星団NGC288と南に続きます

NGC247の左側北にはほんの小さな星雲が連続して連なっていて大きな望遠鏡の

長焦点の撮影だと面白く写りそうです

 

南天の銀河系外星雲 NGC247(実視等級9.9等 大きさ21′×7′)

2020/8/18 26h30m43s  180秒×8フレーム
NikonD810A FSQ106EDP(D:106mm/fl:530mm F:5) ISO1600
三鷹光機GN170でノータッチ追尾 ステライメージ8でコンポジット

星雲部分をトリミング

 

 

 

南天の銀河系外星雲 NGC253(実視等級8.0等 大きさ28′×7′)

2020/8/18 26h00m41s  180秒×8フレーム
NikonD810A FSQ106EDP(D:106mm/fl:530mm F:5) ISO1600
三鷹光機GN170でノータッチ追尾 ステライメージ8でコンポジット

星雲部分をトリミング

 

NGC253と同じ写野に写すことができる位置にあってこれは同一の写真から切り取っています

 

南天の球状星雲 NGC288(実視等級8.1等 大きさ13′)

2020/8/18 26h00m41s  180秒×8フレーム
NikonD810A FSQ106EDP(D:106mm/fl:530mm F:5) ISO1600
三鷹光機GN170でノータッチ追尾 ステライメージ8でコンポジット

星団部分をトリミング

 

 

さらにちょうこくしつ座の南の低空に

南天の銀河系外星雲 NGC55(実視等級7.9等 大きさ32′×6′)

2020/8/18 26h59m05s  180秒×9フレーム
NikonD810A FSQ106EDP(D:106mm/fl:530mm F:5) ISO1600
三鷹光機GN170でノータッチ追尾 ステライメージ8でコンポジット

星団部分をトリミング

 

 

 

明け方近くになるとおうし座の超新星残骸の星雲M1も高く昇ってきます

惑星状星雲 M1(8.4等 大きさ6′)

2020/8/18 27h31m34s  180秒×8フレーム
NikonD810A FSQ106EDP(D:106mm/fl:530mm F:5) ISO1600
三鷹光機GN170でノータッチ追尾 ステライメージ8でコンポジット 

星雲部分をトリミング

 

 

これからは前回撮影したメジャーで大きな星雲星団の取り直したものになります

今回は露出を多めにしてみました

 

銀河系外星雲 M31 アンドロメダ大星雲(実視等級3.5等 大きさ189′×62′)

2020/8/18 25h01m20s  180秒×8フレーム
NikonD810A FSQ106EDP(D:106mm/fl:530mm F:5) ISO1600
三鷹光機GN170でノータッチ追尾 ステライメージ8でコンポジット

ほぼノートリミング

 

 

アンドロメダ大星雲と対となるさんかく座のM33星雲です

 

銀河系外星雲 M33(実視等級5.5等 大きさ69′×42′)

2020/8/18 25h31m07s  180秒×7フレーム
NikonD810A FSQ106EDP(D:106mm/fl:530mm F:5) ISO1600
三鷹光機GN170でノータッチ追尾 ステライメージ8でコンポジット

ほぼノートリミング

 

 

最後に青く輝く姿が奇麗なプレアデス星団です

明け方になり撮影枚数が少なくなりました

 

散開星団 M45 プレアデス星団

2020/8/18 28h02m24s  180秒×5フレーム
NikonD810A FSQ106EDP(D:106mm/fl:530mm F:5) ISO1600
三鷹光機GN170でノータッチ追尾 ステライメージ8でコンポジット

ほぼノートリミング

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

朝の東の空にはオリオン座が昇ってきています

2020-08-26 17:24:00 | 写真

一晩中の天体写真を撮影した朝方の東の空にはオリオン座が昇ってきています

その下側にはおおいぬ座のシリウスも覗き始めていて近くには10月に地球に

最接近する火星もあり賑やかな冬の星座とのコラボが見ごろになっています

今年の春まで何かと話題になったオリオン座の一等星ベテルギウスの明るさは

いかがでしょうか?ニュースでは再び減光しているとのことです

 

2020/8/18 28h16m41s  30秒×9フレーム
NikonZ6 NIKKOR Z 24-70mm f/4 S(25mm) f4 ISO1600
スカイメモRで追尾 ステライメージ8で合成

 

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ネオワイズ彗星

2020-08-26 16:23:54 | 写真

ネオワイズ彗星の続きです

 

前回は望遠鏡によるの写真でしたがこれは望遠レンズによる写真です

 

2020/8/14 21h02m33s  90秒×8フレーム
NikonZ6 Carl Zeiss Sonnar 180mmf/2.8  f4 ISO1600
スカイメモRで追尾 ステライメージ8でコンポジット
彗星部分をトリミング

 

 

 

二日後のネオワイズ彗星です

センサーの汚れが汚いのを無理やりレタッチしていますがぐちゃぐちゃな結果になっています

2020/8/16 20h28m31s  60秒×6フレーム
NikonD810A FSQ106EDP(D:106mm/fl:530mm F:5) ISO1600
三鷹光機GN170でノータッチ追尾 ステライメージ8でコンポジット
彗星部分をトリミング

 

 

レモン彗星です

2020/8/16 21h25m02s  60秒×8フレーム
NikonD810A FSQ106EDP(D:106mm/fl:530mm F:5) ISO1600
三鷹光機GN170でノータッチ追尾 ステライメージ8でコンポジット
彗星部分をトリミング

 

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

セミの声

2020-08-20 09:11:00 | 日記
なんか今年の夏は異常な気がします
7月になって夏休みになるころには梅雨が明けるのですが今年は梅雨明けが月末になりそれでもスカッとせず
コロナの関係で学校の夏休みも8月になってから始まったようで夏休みが短いのと感染対策とかでラジオ体操も無し
8月お盆になろうかという頃に低い雲が取れたら今度は連日の猛暑例年だと梅雨が明けるとセミが一斉に泣き出します
最初の大合唱は午前中のシャンシャンと大音量で鳴くクマゼミこれを聞くと急に暑くなったのと条件反射により汗が噴き出てきます
ニーニーゼミは高周波の声で脳天に響きます
そして夏真っ盛りの夕方にはアブラゼミこれも暑さを感じます、油で揚げ物をする時のような鳴き声からアブラゼミと言うそうです
お盆になるころの夕暮れにはいたるところでツクツクボウシがガンガン鳴き始めあー夏の終わりも近いなと感じます
毎年セミが鳴くのはこのような順番なのですが今年は8月からになってクマゼミが本格的に鳴き始めたのでクマゼミとお盆を過ぎたことでツクツクボウシの鳴き声も一緒に聞こえてきます変な夏です
併せてひぐらしの声も聞こえてきますし
お盆過ぎたので夜は秋に虫の声も聞こえてきます

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする