Dr内野のおすすめ文献紹介

集中治療関連の文献紹介が主な趣旨のブログ。
しかし、セミリタイアした人間の文献紹介なんて価値があるのか?

敗血症性ショックに血漿交換

2018年11月26日 | 感染
Knaup H, Stahl K, Schmidt BMW, et al.
Early therapeutic plasma exchange in septic shock: a prospective open-label nonrandomized pilot study focusing on safety, hemodynamics, vascular barrier function, and biologic markers.
Crit Care. 2018 Oct 30;22(1):285. PMID: 30373638.


20例の敗血症性ショックに血漿交換したらノルアドが減ったよ、炎症性サイトカイン濃度も下がったよ、というsingle-arm研究。

この話を聞いて、みんなはどう感じるんだろう。
僕は、わー懐かしい、だった。まだ血液浄化の可能性を、世界も僕も信じていた頃に、こんなRCTがCCMに掲載されていた。それを思い出した。

もう血液浄化で予後を改善させよう、というのは諦めたらどうかと思う。CRRTにしろ、PMXにしろ、PEにしろ。
そう考えるのに十分な情報はもうあるんじゃなかろか。
コメント
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