超級龍熱

香港功夫映画と共に

三田真央が挑む“女の死亡遊戯”!!黒沢清監督『ビューティフル・ニュー・ベイエリア・ プロジェクト』

2013-03-30 14:18:29 | 作品レビュー
さて、昨日は都内某所で行われた黒沢清監督、三田真央&柄本佑主演による短編映画『ビューティフル・ニュー・ベイエリア・ プロジェクト』(13)の関係者試写に行って来ました。
黒沢清監督といえばもはや説明不要なほど日本が誇る名監督ですが、今回その黒沢監督が香港国際映画祭出品作品として撮った最新アクション映画がこの『ビューティフル・ニュー・ベイエリア・ プロジェクト』なわけです。
今回の試写には後述しますアクション俳優の清水一哉さんと私の友人であるエビちゃんこと海老沼宗樹君のお誘いで拝見させて頂く事となったのですが、映画は題名の通り某ベイエリアで会社を経営するドラ息子社長(柄本佑。怪演!)が同エリア内の工場で働く女性谷川高子(三田真央!彼女こそ本作の主役にして最大の注目!!)に一目惚れしてしまい言い寄るも拒絶された事に逆ギレし、高子の目の前で高子の社員名札を強奪します。
ここまでで、この『ビューティフル・ニュー・ベイエリア・ プロジェクト』の約30分の上映時間の20分が経過しているのですが、ここからのラスト約10分間は高子が奪われた名札を奪い返すためにドラ息子社長の会社に単身乗り込み、自分の前に立ち塞がる屈強な守衛たちを1人、また1人とその常人離れした格闘テクニックを駆使して打ち倒していく壮絶なる格闘アクションが延々と展開されていきます!!
ここで三田真央ちゃんが特殊警棒を手に自分に襲いかかって来る守衛相手に披露するリアルで切れ味鋭い総合格闘技テクニックは素晴らしい完成度で、特に相手の眼前で猛スピードで身体を反転させながら放つ真央ちゃんの後ろ廻し蹴りの冴えは、それこそ何の予備知識もない状態で真央ちゃんのアクションを見た人間は「こ、この女の子は一体何者!?」と唖然とする事間違い無しでしょう!
そしてドラ息子社長を目指して階段を駆け上がって来た高子をポニーテール&黒のスーツ姿で迎え討つ最強ボディガードに扮しているのが当ブログではお馴染みの清水一哉さんなんです!清水さんは倉田プロ出身のアクション俳優で、恐らく日本のアクション俳優&スタントマンで清水さんを知らない人はいない!と言っても過言ではないほど本当に長いキャリアと実績を誇る本格派のアクション俳優です。
ここでの三田真央vs清水一哉の一騎打ちは、清水さんが女性である真央ちゃんに対しても妥協なき前蹴り&膝蹴りなどの猛攻を何発も叩き込み、2人の激闘をスクリーンを通して見ている私も「こ、これはマジで清水さんに真央ちゃんが壊されてしまうのでは!?」と思うほどの激しさでした。
で、そこから真央ちゃん必死の反撃が始まり、電撃の飛び付き腕逆十字から最後は真央ちゃん渾身の絞め技で何とか真央ちゃんは強敵清水さんを倒します。この三田真央vs清水一哉戦こそこの『ビューティフル・ニュー・ベイエリア・ プロジェクト』最大の見せ場である事に間違いないでしょう。
そしてとうとう1人残ったドラ息子社長ですが、延々と高子の名札を手に逃げまくった果てに、最後は埠頭に追い詰められたドラ息子社長は高子の目の前で高子の名札に対してトンでもない“侮辱的行為”をしでかします!!それを見た高子は遂にドラ息子社長に対して最後の怒りを爆発させるのでした!!!

ミステリアスな素性を持つ美しき女性が自分の大切な物を取り戻すために一心不乱に闘う姿を、ハイレベルかつ説得力十分な総合格闘アクションというオブラートでシッカリと包み込んで仕上げて見せた黒澤清監督による『ビューティフル・ニュー・ベイエリア・ プロジェクト』、いまの日本の映画界でこれだけの意欲に満ちた斬新なアクション映画を撮れる映画人がいた事を私はとても嬉しく思いながら試写を観終えて会場のロビーに出て来ました。
と、そこで隣のエビちゃんが「あ、龍熱さん、あそこに黒沢監督がいらっしゃいますよ!」と教えてくれ、私たちはそのままロビーで黒沢監督と暫くお話する事が出来ました。

龍熱「監督はジーナ・カラーノの『エージェント・マロリー』を観てこの映画を撮ろうと思い立ったとか?」
黒沢監督「そうなんです、出来れば今度はアクションで長編を撮りたいなと思ってるんですけどね」
龍熱「僕らの世代からすると三田真央ちゃんが1人倒すと階段を上がっていって、また別の敵と闘うシチュエーションはブルース・リーの・・・」
黒沢監督「そうです、そうなんです、『死亡遊戯』と同じですね!(笑顔で)」
龍熱「いや~やっぱりそうでしたか!(笑顔で)」

初対面の私とエビちゃんにも丁寧かつ優しく接して下さった黒沢監督は、何とこの後同じく試写に来ていた主演の三田真央ちゃんにも私たちを紹介して下さったんですが、目の前の三田真央ちゃんはスクリーンの中よりもさらに綺麗で、また思ったよりもスラリと長身で本当に素敵な女性でした。

龍熱「アクションは昔からやってらっしゃったんですか?」
真央ちゃん「はい、色々な方に教えて頂いたりしています」
龍熱「僕は『エージェント・マロリー』も観ましたが、今回の『ビューティフル・ニュー・ベイエリア・ プロジェクト』の方が面白かったなぁ!」
真央ちゃん「わああああ!ありがとうございます♪」

こちらで三田真央ちゃんのプロフィールが見られます→ http://www.tukinoishi.com/a_mao.html

この『ビューティフル・ニュー・ベイエリア・ プロジェクト』、香港国際映画祭のみの上映は余りに勿体無い。是非何らかの形で日本でも上映して欲しいと!と強く願います。最後になりましたが、今回の『ビューティフル・ニュー・ベイエリア・ プロジェクト』ではアクション俳優の清水一哉さん、そして海老沼宗樹君に大変お世話になりました。ありがとうございました!
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6 コメント

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キル・ビル (ムーミン)
2013-03-31 16:35:44
女の死亡遊戯と言えばキル・ビルを思い出しました。主人公のトラックスーツは、明らかに死亡遊戯を意識してますね…グリーン・ホーネットのテーマ曲も良いね( ^∀^)
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キルビル (龍熱)
2013-04-01 12:44:16
ムーミンさん、

こんにちわ!
『キルビル』はタランティーノの香港映画への愛が詰まっていて楽しかったですね。
返信する
三田真央さん。 (ひろき)
2013-04-02 22:45:42
龍熱さん、こんばんは。
『ビューティフル・ニュー・ベイエリア・ プロジェクト』、とても面白そうですね♪
何らかの形で、日本でも、見れると良いのですが・・・。
三田真央さん、初めて、知りました。
かなりの肉体ポテンシャルの持ち主みたいですね。
水野美紀さん、武田梨奈さん、飛松陽菜さん、長野じゅりあさん、杉山綾さん以外にも、アクションの出来る素晴らしい女優さんがまだまだいるんですね♪
貴重な情報、本当に、有難うございました。
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三田真央さん (龍熱)
2013-04-04 10:57:42
ひろきさん、

こんにちわ!
三田真央さんは激しいリアルヒッティングのアクションにも
恐れずに挑む女性ですし、今後が本当に楽しみですね!
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「少女は異世界で戦った」 (ひろき)
2014-09-26 02:21:04
龍熱さん、こんばんは。
武田梨奈さんや三田真央さんらが出演される金子修介監督作品の「少女は異世界で戦った」が全国順次公開されますが、龍熱さんは、もう試写会などで、ご覧になられましたでしょうか?
あと、今後、このブログでレビューの予定はございますでしょうか?
予告編を見たのですが、アクロバットやルチャ・リブレなどの動きを取り入れたアクションを得意としているATTに所属している根本太樹さんがアクション監督を担当されているだけあって、パルクール的な動きやトリッキング(XMA)的な動きや人工衛星ヘッドシザースホイップなどのルチャリブレの技など、僕好みの華麗なアクション満載みたいで、カッコ良いと思いました。
劇中のソードアクションは、ひょっとして、今、大ヒットしている「るろうに剣心~」の線を狙ったものかもしれませんね。「るろうに剣心~」の大ヒットにより、こう言った洗練されたカッコ良いアクションが、今後、日本でも、どんどん、盛り上がりそうな気がするので、楽しみにしています♪
そして、武田梨奈さんや三田真央さんの活躍にも、期待しています。
それでは、失礼致します。
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三田真央さん (龍熱)
2014-09-27 11:39:10
ひろきさん、

こんにちわ!
情報ありがとうございます。でも残念ながらその映画は知りませんでした。とても面白そうですね。
三田真央さんにはこれからもアクション映画で頑張って欲しいです♪
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