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香港功夫映画と共に

李小龍的最佳電影〜精武門⑥ 精武英雄変幻自在!第一級表現者李小龍の魅力

2024-02-11 17:56:08 | 闘神伝説~李小龍

李小龍は本作『ドラゴン怒りの鉄拳』(72)のファイトシーンで怪鳥音、ヌンチャク、そして李八脚(8連続廻し蹴り)と幾つものオリジナリティ溢れる新感覚アクションを披露しました。
同時に『〜怒りの鉄拳』における李小龍は、アクションだけではなく俳優、いえ1人の表現者としても卓越したパフォーマンスを見せています。
それがご覧のスチールの人力車夫、新聞売りの老人、そして電話の修理工といった数々の“変装ルックの陳眞”です。
この“変装ルックの陳眞”によるある意味エキセントリックなまでの表情演技は、李小龍自身が名優李海泉の息子“小李海泉”として何本もの映画に出演した子役時代から積み重ねて来た確かな演技力でした。
特に陳眞が電話修理工として虹口道場に潜入する際、道場の入口前に立った眼光鋭い“猛龍”陳眞が眼鏡をかけた瞬間“間抜けな電話修理工”陳眞に豹変する瞬間は、まさに“表現者”李小龍による圧巻のパフォーマンスとして強烈なインパクトを残します。
長きに渡る香港クンフー映画の歴史、それはアジアの観客たちの「武打片はアクションだけが見せ場。ドラマ部分はオマケ」的な斜めった偏見との闘いの歴史でもありました。
李小龍はその斜めった偏見に対して、自分が子役時代から叩き上げた確かな表現力とアメリカ時代にハリウッド映画界で吸収した都会的かつ洗練されたパフォーマンスを見事に合致させた“変装ルックの陳眞”を何度も披露する事で「李小龍の映画はアクションだけじゃない。ドラマでも観客を楽しませる事が出来るんだ!」との確固たるメッセージを叩き着けたのでした。
つまり“表現者:李小龍”は自分の格闘アクション、表現者としてパフォーマンス、その両方に絶対の自信を持っていた人だったわけです。
最後に生前の李小龍は俳優としての自分をこう語っていました。
「僕は様々な映画で様々なキャラクターを演じる。でもいざ闘いの場面が来た時、僕は一匹の野獣になる。そしてそれこそがSUPER ACTORなのさ!」

Bruce Lee the martial artist and also super actor.Cool pic from Fist of Fury.

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