超級龍熱

香港功夫映画と共に

第一特捜班、青山道の惨劇!劉青雲&任達華主演『デッドポイント/黒社会捜査線』

2008-01-05 00:33:57 | 作品レビュー
ここのところ大陸版の香港&韓国映画のDVDを買い捲っていて、今週だけでもう20枚近く買ったと思います。
大陸版DVDは何て言っても価格が250円前後っていうのが嬉しいですねえ。
で、どんなDVDを購入したかと言うと梁家仁がヨダレたらしまくりながら(苦笑)高雄相手に大暴れするクンフー映画のワイドスクリーン版とか、故キンフー導演の倭寇退治映画のリメイク作品とか、短刀高手が活躍する日米合作のアクション映画とか、すっかり大人になった謝苗&石天龍(!)共演の武侠アクション映画とか・・もう何せある意味著作権無法地帯である大陸のDVDなんで、権利問題なんかまるで無視の“何でもあり!”って感じがまたナイスです。
でもそこは大陸・・中には殆どジャケ詐欺もどきの“飛んだ一杯食わせ物”的DVDも1、2枚チャッカリと混ざってたなぁ(トホホ!)。

さて、昨日は何時だったか50円(涙)で救済したジョニー・トー製作、パトリック・ヤウ導演、劉青雲&任達華主演『デッドポイント/黒社会捜査線』(98)を観ていました。
タキ・コーポレーションからリリースされていたVHSで嬉しい事にワイドスクリーン仕様&広東語版でした。
これが意外?と言っては失礼なんですがかなり面白い作品で、いわゆる80年代に大量生産された李sirこと李修賢による“香港警察残酷物語”的なノリの作品で、ちょっとだけ観るか・・と思って観始めたらもう最後まで一気に観てしまいました。
映画は大陸からやってきた2組の凶悪な強盗団をサイモン・ヤムこと任達華を筆頭に劉青雲、黄卓菱などが所属する香港警察第一特捜班が追う展開なんですが、そこに蒙嘉慧演じる喫茶店の店員の女性と劉青雲との淡いロマンスなどを交えた警官たちの人間模様を丁寧に描いています。
この2組(の1組にトー組の常連である林雪がいます)の強盗団がもうひたすら極悪非道な連中で、自分達が狙った銀行の目の前にあるアパートの一室を占拠して、そこの母娘を1日中強姦し続けたり、別の母親と子供の部屋を襲撃すると、その赤ちゃんを洗濯機に押し込んで惨殺したりと・・もうメチャクチャな連中で、当然サイモンを始めとする特捜班の犯人一味に対する怒りは次第に頂点に達していきます。
でもですね、この映画の最も衝撃的なパートはやはり特捜班が1組目の強盗団を全員射殺した後に、青山道を舞台に2組目の強盗団と特捜班が壮絶な銃撃戦を展開するクライマックスでしょう。
ここは映画を観ている我々が「ええー!?」と全く予想も出来ない展開がこれでもか!これでもか!と怒涛のように繰り広げられていきます。まさに衝撃のエンディングでした。
改めて思うんですが、昔からこういう香港映画のB級ポリス・アクション系列ってこの『デッドポイント~』のように拾い物的な佳作が結構あるんで本当に侮れませんねえ。
コメント (2)
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