パンと珈琲日記~整形外科じゃなくて成形~

パン焼きと珈琲を趣味とするある整形外科医の日記

近所のスーパーで1斤49円で売っていた食パン

2008-06-04 06:45:20 | パン
近所のスーパーで5枚切り食パンを1斤49円で売っていた。
パン作りを始めてからというものほとんどこういったパンは購入したことがないが、あまりの安さに味に興味があってつい買ってしまった。
原材料に加工油脂と書いてあるからバターはもちろん使用していない。原材料に増粘剤(アルギン酸エステル)とあり、これはスーパーキング(こちらはアルギン酸とある)にも使用されているが、添加の量はどれくらいだろう。風味不足を補うためか香料が入っている。

塩の味はきつい感じがしたが、一枚あたりナトリウム量325mgとあり、塩に換算するのは2.54をかければよいから一斤あたりの塩は4.1g。標準だ。多分、塩はそれほど高価な塩を使わず塩化ナトリウムを使用していると思うので、塩っぱい感じはそのためだろう。ふわふわで不味くはない。

客寄せ商品とは思うが、どう考えても原価割れ。
味と値段を考えれば自分で作るより断然お得。

名前は笑顔の食卓。
49円で買えたことに対しては笑顔なんだろうが、でも、食べていて楽しくない。

パンが焼けた時のあの香をかぎながら、わくわくする心を落ち着かせ、
そしてパンもクールダウンさせて待ってから切り分けるあの喜び。
それらはない。
パンを焼き始めてからパンは自分の中で食べ物以上の意味を持つようになってきたのかもしれない。

今後、49円で売っていても買うことはほとんどないだろう。
パンを焼き始めてから我ながら贅沢になってしまったものだ。