徒然なるままに…なんてね。

思いつくまま、気の向くままの備忘録。
ほとんど…小説…だったりも…します。

散歩道で拾った話…第百十六「サギ・サギ劇場」

2008-01-19 17:20:17 | 生き物
 やってきました…センター試験…。
受験生の皆さん実力を発揮できたでしょうか…。
そうだと…いいのだけれど…。
doveんちも二年後…他人事じゃありませんね…。

 さて今日は…アオサギとコサギ…。
こんなふうに一緒に居ると…まるで会話をしているように見えるんですよ…。
例えば…こんな感じで…。


サギ・サギ劇場


ア:「寒いな…。」 コ:「寒い…。」               コ:「灯油…また…値上げだってな…。」 
            


ア:「えっ…そうなんか…?」                  コ:「俺らぁには関係あらへんけどな…。」
            


コ:「何処行くねん…?」 ア:「陽ぃかげってきたわ…。」   コ:「ふ~ん…。」
            


ア:「寒いな…。」                        コ:「寒い…。」
            


お粗末でした…。
寒い時に寒い話でごめんなさいよ…。

受験生の皆さん…がんばってね!






散歩道で拾った話…第百十五「カワセミ…青の世界」

2008-01-18 21:18:21 | 生き物
 今日は散歩道の川がプレゼントしてくれた画像…。
今週…わりと近いところで撮らせてくれました…。
それでもdoveのデジカメで撮ると…こんなに小さいんだけど…。

       

何度見ても…可愛いなぁ…。

 あ~ぁ…毎度の事ながら…一眼レフ…欲しい…。
綺麗なカワセミ…綺麗なまま…撮りたいなぁ…。
腕の方はどうしようもないけど…。

       

 御正月から毎日撮影に来ているという年配の男性に出会いました…。
この方も鳥を撮りに来ていらっしゃるようです…。
カワウなどの画像数枚…見せて頂きました…。
doveのカメラの場合…機能的に劣るので…カメラから遠い位置に居る鳥や小さい鳥などは…撮影した画像を部分的にカットして編集し…UPするしか方法がありません…。
余程…近い距離で大きく撮影できなければ…必然的にボケます…。

       

 この方のカメラなら…撮りたいものだけを確実に捉えることができます…。
だから…画像のボケもブレも少ない…。
画像を見せて頂いて機能の違いを改めて感じました…。

 けれど…まぁ…ある物をフルで活用するしかないボンビーなdove…。
(フル…とは言えないかぁ…。他の機能ほとんど使ってないんだからね~…。)
川のプレゼントを有り難く頂戴致します…。
これだけでもホント幸せ気分…超ラッキー…。

もう少し…腕が良ければ…もっともっとラッキーなんですけどね…。









散歩道で拾った話…第百十四「カワセミ…降下・コサギ…飛び立つ・アオサギ…あなたと私」

2008-01-17 16:22:30 | 生き物
 doveちゃんず妹がピーピー風邪を引き…三日ほどカーペットの上でのたうちまわっていましたが…医院で処方された薬が効いたのか…何とか昨日ぐらいから楽になってきたようです…。
学校を休む人も何人か出ているようで…流行っているんですね…風邪…。

     

 さて…またまた…ボケ写真で申しわけないのですが…降下するカワセミと水面ぎりぎりを飛ぶカワセミです…。
分かるかなぁ~…こんなんで…。
右はカワセミの飛ぶ影を拡大したもの…ナスカ平原の地上絵じゃありませんよ…。

つまり…本体を撮り損なった失敗作…。
的が小さ過ぎて…撮影するのめちゃくちゃ難しいんですよ…。
doveの腕と古いデジカメじゃぁね~…。

そのうちに…できるだけはっきりした画像をお見せしますから…御勘弁を…。
動いてない時の画像ですけどね~…。

                        

 これは土手の柵から飛び立つコサギ…。
ごくごくたまにですけど…わりと近い場所にとまったりすることもあるんです…。
川の中とか土手の草の上だけじゃなくて…電信柱とか欄干とかにも…。
安全な場所ではないので落ち着かないのか…すぐに…川の中へと移動します…。

                     

 見ていたら何だか…そこにアオサギが二羽居るような気になってきました…。
面白いので…撮ってみたんですけど…皆さんはどう感じられますかね~…?
どうってこと…ないかな…。

右のはユリカモメ…おまけです…。
大空を飛ぶのは…見た目に気持ち良さそうですね~…。
重力に逆らって体力消耗するから…ほんとうは大変なんだろうけどなぁ…。


散歩道で拾った話…第百十三「水仙・シロツメクサ・カルガモ」

2008-01-16 17:40:00 | 生き物
 こいつは…doveのブログにたびたび登場する野良猫ノラの子孫…。
doveは代々、この模様の猫を『こさめ』と呼んでいますが、その中でも最もノラの狩りの腕(猫に腕ってのも変ですが…。)を引き継いだツワモノです。
これまでに何羽…野鳥を捕まえたことか…。
でかい土鳩を含め…doveが何羽の死骸を後始末したことか…。
うちの植木はこいつと、模様違いの兄弟・姉妹・親戚『こゆき』『クロ』などの爪とぎでボロボロにされております。
困ったやつらですが…可愛いので憎めません…。

 野良猫たちはdoveんちの庭石がお気に入りで、みんなその上で日向ぼっこしていくのです。
大きさがちょうど1匹分くらい、体が収まりやすいのかもしれません。
図太いこさめは掃き出し窓を開けたくらいでは逃げません。
doveが庭に出ていても、自分に注意が向けられていなければ、そのまま居据わっていることもあります。
かつてのノラがそうでした…。
豪胆さもそっくりです…。
          

 さて…今年の散歩道では冬もまともに到来していない…というのに…すでに春が芽吹き始めました…。
散歩道のあちらこちらで水仙の花が咲き始めています…。
暖かいんですね…やっぱり…。
例年なら二月に入ってから咲き始めますが…。
雑草も植え込みの陰からたくさん顔をのぞかせています。

                 

 場所によってはシロツメクサまで花を咲かせています。
この花の花期は初夏なのに…。
ちょっと遣り過ぎ…って気もしないではありません…。


         

 これは…カルガモのつがい…。
普段は何羽かでグループを作っていることが多いですが、このところ、つがいで行動しているものも頻繁に見られるようになりました。
時期的なものかも知れません…。

 カルガモはちょっと見は灰系&茶系の鳥ですが、綺麗な青い羽を持っていて、この青がなんとも言えない美しい色をしています…。
機会があったら一度…じっくり御覧になってみてください…。

この画像で…分かりますかね…?
あんまりいい画像じゃないので…。
青いところを見て頂けるといいのだけれど…。
どうでしょうかね…?

どうも…すでに花粉が飛んでいるような気がします…。
体調不良もそこから来ているような…。

あんまり早くに春が来るのも…考えものです…。






散歩道で拾った話…第百十二「バン…その後…。」

2008-01-15 17:08:57 | 生き物
 風邪でも引いたのか、ここのところ少しばかり体調が良くないので、ちょっとだけ横になろうか…とも思ったのですが、郵便局へ行かなきゃならない用事があることを思い出しました…。
 体調が悪い日には…少しだけ寝よう…と…いつも思うのですが…思うだけ…。
実際に寝られた例がありません…。
貧乏性というか、何というか、なかなか…寝られない性質なんですね。

 帽子が嫌いなので滅多に使いませんが、もし風邪なら寒いのはよくないと思い、ニットの帽子をかぶり、できるだけ温かくして出かけました。
確かに…温かいことは温かいけれど肌に触れる部分が痒くて…なんか…嫌です…。

郵便局は散歩道の上流側、ちょうど折り返し地点までの三分の二ほどの距離にあります。
用事を済ませたらすぐに帰るつもりでいました…。
                                   

 ところが…帰り道…あの小さなバンに会ってしまったのです…。
バンはいつもは下流側に居るのですが、時々、上流側にも上ってきます。
久々に上流側に居ると思ったら、何と、つがいで泳いでいるではありませんか…。
急いでデジカメを取り出したのですが、残念なことにカメラを向ける間もなく、葦の茂みの中へ逃げられてしまいました…。
画像は先週撮ったものです。



 いやいや…それにしてもバンくんの御相手がこの川に居て良かった良かった…。
画像を撮ることはできませんでしたが、これで、少なくともこの川には最低二羽、バンが居ると分かりました。
つがいなら、これから増える可能性もあるわけですね。
                                   

 少し前に散歩道で出会った犬の散歩中の男性の話によると、何年か前まではバンのつがいが雛を連れている光景も見られたそうです。
この男性はバンをクイナと呼んでいました。
どうやらこの辺りでは、クイナだと思われているようです。
色や形は違えども、バンはクイナ科の鳥ですから、素人的には強ち間違いとは言えませんよね。
doveもいろいろ調べるまではクイナだと思ってましたから…。

こうなると…オシドリくんの方も期待が持てるかな…。

 人間…一旦ワクワクしてくると…体調不良など何処ぞへ飛んで行ってしまうとみえて…急いで帰宅すると鞄を放り出し…デジカメ抱えて…鳥類の多い下流方面へと向かったのでした…。
ラッキーな収穫はありましたが…それはまた今度…。
今日はここまでということで…。

浮き浮き気分で帰宅すりゃぁしたで…体調は逆戻り…。

やっぱり…風邪だろうかなぁ…?







続・現世太極伝(第百三十二話 困った癖 )

2008-01-14 18:15:18 | 夢の中のお話 『続・現世太極伝』
 助けて…などという言葉が西沢の口から発せられるのを…滝川はこれまで一度も耳にしたことはなかった…。
おふざけや遊びで…ならともかく…まともなら西沢は他人に救いを求めるような性格ではない…。

「紫苑…ちょっと横になれ…。 顔色…良くないぞ…。 」

滝川がそう勧めると、それは何とか聴こえたのか、微かに頷き、ベッドの上に倒れこんだ…。

滝川はすぐに西沢の体調を調べた…。
取り立てて身体に異常は見当たらないが…酷く混乱しているようだ…。

「慌てなくていいよ…紫苑…。 焦らず…まずは…ゆっくり呼吸を整えよう…。
大丈夫…ちょっとパニックを起こしたんだよ…。 
多分…記憶がいち時に溢れ出して…自分の中で収拾がつかなくなっているんだ…。
落ち着けば…すぐに楽になるからな…。 」

枕辺に腰を下ろして…滝川は子供を宥める時のように優しく西沢の髪を撫でた…。

祥さんの前では…ずっと気を張ってたんだろうなぁ…。
真相が分かって気が抜けたか…。
とにかく…積年溜まっているものを吐き出させなきゃ…。

ぶつ切り状態の記憶が複雑に絡み合って…何処が頭で尻尾なのか…分からない…。
浮かんでは消え…見えては隠れ…それでも少しずつ形になってきた言葉を繋ぎ合せてみる…。

「…お気に入りの場所…だったんだ…。 」

ぼんやりと天井を見つめていた西沢が…不意に呟いた…。
西沢は…自分の中で断片化した記憶をデフラグしながら…ぽつりぽつりと語り始めた…。

「恭介の…昔の部屋…あのワンルーム…。
時々…泊めてもらったよな…。
恭介が破った…あの写真を撮った部屋…。

あそこに居る間は…誰も追っては来ない…。
痛い目にも遭わないし…切ない思いもしなくて済む…。
いつでも…安心して眠れた…。

少しだけ…期待してたんだ…。
このまま…ずっとこの部屋に居られたらいいなぁ…。
恭介の傍は温かい…。

でも…だめだった…。
僕のたったひとつの逃げ場所は…あっさり閉ざされてしまった…。
あの日…扉を開けたら…和ちゃんが居たんだ…。

恭介が幸せになるのは嬉しかったけど…ちょっとだけ悲しかった…。
僕の安らげる所は…もう何処にも無いんだ…。 」

 それは滝川にとっては…後悔の記憶だった…。
初恋の紫苑ちゃんが、年下の親友紫苑に変わってからも、家門の異なる滝川は西沢の苦境を知り得ないでいた…。
滝川の部屋で楽しそうに遊んでいく西沢を心から愛しく想うものの、距離を保つべく深入りは避けていた…。
そうしなければ…滝川の方が何処までも突き進んでしまいそうだったから…。

西沢のモデル仲間だった和と意気投合して、すぐに同棲を始めたのも、本をただせば西沢に変な奴だと思われないため…。
無論…和への愛情は…嘘偽りではないけれど…。

距離を置いたのは失敗だった…。
もっと早い段階で…気付くべきだったんだ…。
紫苑が助けを必要としていることに…。

「間の悪いことに…その晩…英武はすごく調子が悪くて…大暴れしたんだ…。
例の如く…僕は…抵抗できずにいた…。
いつもなら…致命傷に至らないくらいには防御するんだけど…うっかりしてあばらをやられた…。

ひどく痛んで…呼吸もままならなくて…英武が部屋を出て行った後も…起き上がれずにいた…。
痛みには慣れているはずだったんだけど…呼吸が乱れて…さすがに…自分では上手く治療できなかった…。

このまま…あの世行きなら…相庭にだけは知らせておかないと…。
仕事…キャンセルになったら…迷惑かけるし…。

ゴメン…と…ひと言…伝えるのがやっとだった…。

床に転がったまま…ぼんやり考えた…。
これでおさらばしたら…僕の生まれた意味は…何処にあるんだろう…。
まだ…何にもしてないのに…。

痛みは…どんどんひどくなってくるし…だんだんボーっとしてきた…。
このまま終わるのが…何だか…すごく惨めで…情けなくて…。

意味があろうがなかろうが…そう簡単に死んでたまるか…。
僕がこの先どうなっていくのか…ちゃんと見届けてやるんだ…。
何とか…しなきゃ…。

必死に…自助しようとした…。
痛みがさらに増してきて…息苦しくて…すぐにへたっちまった…。
あの時はまだ…僕も子供だったからなぁ…。

恭介…恭介なら…こんな怪我…すぐに治してくれるのに…。
そこから…意識がなくなった…。 」

滝川の心臓がギュッと痛んだ…。
身内の誰にも頼れない西沢が…届くはずもないと知りながら…心の中で滝川に救いを求めていたのだと思うと…思わず涙がこぼれた…。

 本気出せば…負けるはずのない紫苑…。
けれど…怜雄や英武には…無抵抗のまま…殴られても蹴られても抗う術を知らない…。
ふたりが発作を起こすのは…紫苑のせいだと思い込まされていたから…。

 始終…身体のあちこちに傷を残して…僕の部屋に来た…。
モデルのくせに…とブツブツ言う僕の治療を受けながら…友達と喧嘩したんだ…なんて笑ってた…。
あんな誤魔化しを見破れなかったなんて…。
紫苑は…あの頃まだ…高校出たか出ないか…くらいの齢だったのに…。

あのくらいの傷なら…消そうと思えば…自分で消せたはずなんだ…。
それでも誰かに…僕に…治してもらいたかったんだろう…。
そんな形でしか甘えられなかったんだ…。

「どのくらいそうしてたのか分からないけれど…急に温かくなって…呼吸も楽に出来るようになった…。
気がついたらベッドに寝かされていて…木之内の父が診てくれていた…。
相庭が急を察して…何もかも手配してくれたんだ…。

 何処かで…英武の泣き声がしていた…。
僕のことで養父から…かなり厳しく叱られたようだ…。
可哀想に…英武が悪いんじゃないのに…。
怜雄や英武がどれほど頼んでも治療を受けさせてくれない祖父のせいだ…。」

そう言った後で…西沢は少し戸惑ったような表情を浮かべた…。

いったい…何を言っているんだろう…?
言わなくていいことばかり口走って…。

「紫苑…いいんだよ…。 胸に痞えていること…みんな話してしまうんだ…。
言葉なんて選ばなくていい…。 思いつくままで構わない…。
そうすれば…気分がずっと良くなるから…。 」

滝川がそう促しても…西沢はそれ以上語ろうとはしなかった…。
代わりにそっと両手を差し伸べた…。

「ゲーム…しよう…恭介…。
それで全部忘れる…。 何もかも…忘れる…。 」

滝川の気を逸らそうとしている…。

僕の差し出す手には応えないくせに…こんな時には自分から手を伸ばす…。

「紫苑…分かってるだろう…?
溜まったものを吐き出してしまわなければ…治るものも治らないんだよ…。
けど…今すぐ全部…ってのは…無理だろうな…。 」

滝川は大きく溜息をついた…。
本当は人一倍寂しがりやの甘えっこなのに、そのことには誰も気付かない…。
能力者たちの英雄…強い西沢だけを…誰もが見ているから…。

「おまえが言ったように…英武と怜雄は完治したんだ…。
もう…ふたりから暴力を受けることもない…。
いつでも安心して眠れるよ…。
僕が間抜けだったばっかりに…ずいぶんと長いこと…助けてやれなかった…。
ゴメンな…。
何度も…おまえの期待を裏切ってしまった…。 」

西沢はちょっと眉を吊り上げて微笑むと…両手を下ろした…。

西沢の今現在の年齢がどうあれ…過去に失ってきたもの…与えられなかったもの…を少しでも取り戻させる…。
それが最良の方法だと滝川は信じた…。

それが何であるか…は…西沢の心の奥底に封印された幼い紫苑だけが知っている…。
大人になった今…西沢自身にもはっきり…これだ…とは…言い表わせないだろうけれど…。

 かつては相庭がすべてを背負い、いつ起こるとも知れない崩壊から幼い西沢を護っていた…。
相庭も誠心誠意だったには違いないが、どこかに御役目的な気持ちがあったことは否めない…。
西沢にとって無防備に甘えられる相手ではなかったのは…確かだ…。

「期待する方が間違いなんだ…。
同族でもない恭介に…甘えちゃいけなかった…。
分かってたんだ…。
ゴメン…変なこと言って…忘れてくれていいよ…。
もう…昔のことなんだし…。 」

自嘲するような笑みに…西沢の唇がゆがんだ…。

「今の僕は…裁きの一族の要人…一応…同族扱いだ…。
どれだけ甘えてくれたって構わないぜ…紫苑…。
大歓迎…。 」

いつもながらの滝川の答えに…西沢は声を上げて笑い出した…。

「甘えろったって…おまえ…僕をいくつだと思ってるの…?
いい齢をしたおじさん…二児の父親…もう…あの頃には戻れないんだ…。 」

そこまで言って…不意に…西沢の笑顔が翳った…。

「それに…恭介には…これまでだって十分…甘えさせてもらった…。
僕に力が無いばかりに…いつまでも付き合わせてしまって…申しわけないと…思ってる…。
これ以上…恭介の人生を犠牲にはできない…。
僕の為に…生涯を…棒に振るようなマネはさせられない…。 」

だから…と言いかけた西沢を…滝川は制した…。

「言ったろう…。 僕の幸せは僕が考える…。
ひとつしかない人生だ…僕の好きなようにさせてくれ…。

もし…また…おまえから離れるような馬鹿な過ちを繰り返したなら…僕はどれほど後悔したってしきれない…。
僕の生きる意味も存在の意味もなくなってしまうんだ…。
それがどういうことか…おまえが一番よく知ってるはずじゃないか…? 」

何度…話して聞かせても…西沢の中から消えない困った癖…。
他人に要らざる気を使い過ぎて…自らを孤独と不幸の中に追い込んでしまう…。
そのたびに幾度となく繰り返される説得…さすがの滝川も少し苛々した口調になる…。

その原因は未だに西沢を苛む実母の遺した言葉の呪縛…。

要らない子…。

まったく…とんでもない事を言い遺してくれたもんだ…。
あんたの言葉で…この齢になってまでも…紫苑がどれほど苦しんでいるか…見せてやりたいね…。

「紫苑…ずっと僕の心配をしてくれてたんだな…。
そんなに気を使うな…。
僕はとても幸せなんだ…。
紫苑の傍で…紫苑の為に生きられることが…嬉しいし…楽しい…。

 分かるだろう…?
僕には存在する意味があるんだよ…。
紫苑の中に居る…その化け物を封印し続けるためには…僕の力が必要なんだ…。

 それにな…何でもかんでもひとりで背負い込んで…黙って耐えていくことが男らしいなんて思い違いだぜ…。
それで世界が吹っ飛んだら…何にもならねぇ…。
弱音吐いたって…何かに縋りついたって…みっともねぇ姿曝してでも…護るべきものを護るのが真の強さだと…僕は思うぞ…。 」

何かに…縋りついてでも…?

西沢の問いかけるような眼が滝川に向けられた…。

「そうだ…。
この前の闘いだって…生きて生きて生き抜いて…人という存在…を護り抜いたじゃないか…。
 おまえはあの時の自分の姿を無様と笑ったが…おまえ以外の誰も…あの姿を笑うことはできない…。
生きることに真摯なあの姿こそが…エナジーの心を揺り動かし…人を滅びの危機から救ったんだから…。 」

そう…要らない子なんかじゃない…。
おまえにはちゃんと生きる意味があるんだよ…。
この世に存在する理由も…ね…。

さぁ…打ち砕け…紫苑…。
そんな呪縛の言葉なんか…。

おまえは幸せになるべきなんだ…。
背負い切れないほどの重荷に耐えながら…みんなを護ってきたんだから…。






次回へ

蝋梅の小枝…頂きました…。

2008-01-13 17:26:00 | 植物
 昨日、近くのスーパーまで出かけた折に、御近所の庭先に蝋梅(ロウバイ)が咲いているのを見かけました…。
この辺りでは珍しく、あまり見かけないので、確実に蝋梅であるという自信はなかったのですが、たまたま、スーパーで奥さまとばったり…。
庭の黄色い花は蝋梅では…と伺うと…まさにそれ…。
この花を育てている奥さまも、この近隣ではあまり見たことがないそうです。

                           
いいものを見た…と心楽しくなりました…。

 嬉しいことに…夕方…花芽の付いた小枝を数本…わざわざ切って持ってきてくださいました…。
緑の蔦を添えて…心憎い演出…。
有り難いことです…。

 蝋梅の名は、花びらが、まるで半透明の蝋細工のように見えるところからつけられたようです。
なるほど…精巧にできた蝋細工の花…という感じ…。
見事なものです…。



香りもなかなか佳くて、とても魅力的な花です…。

これを簪など髪飾りにして…佳人の艶やかな黒髪を飾りたい…。

何故か…そんな想いが湧いてきました。
佳人が目の前に現われてくれれば…の…話ですが…。

 蝋梅は梅の字を使っていますが、バラ科ではないようで、どうやらロウバイ科という独自の科に分類されているようです。
この蝋梅は真ん中まで同じ色なので…どうやら素心蝋梅という種類らしい…。

 蝋梅にも形や色の異なるものがあるそうで、細めの花びらで花の中央が紫っぽく色付いているものや、これと同じような形で中央が色付いているものなどがあるらしいです…。
                                  
ベニーさんに伺えば、詳しく御存知かも知れないなぁ…。

 何にしても…冬の寒い最中(今年はさほどでもありませんが…。)に…貴婦人を思わせる花を咲かせてくれる蝋梅…。
御近所の奥さまの心遣いも嬉しくて…とても心和みました…。

もし可能であれば…挿し木にしてみたいと…考えています…。







散歩道で拾った話…第百十一「カワセミ飛ぶ・コサギ戦闘飛行中」

2008-01-12 21:34:00 | 生き物
 昨日は…何だか珍妙な晩御飯でした…。
皮と骨の大嫌いな連れ合いが飲み会だったので、これ幸いにトムヤムクン(キット)を作りました…。
あやつは皮付きの海老…なんて食べてくれませんからね…。
それに何か野菜物を添えて簡単に済ませようと思ってました…。

 ちょうど…御鏡開きなのでおやつにと善哉を作っておいたのですが…doveちゃんずの帰りが遅く…結局…焼餅たっぷり善哉とトムヤムクンを同時に食すことに…。
甘いと辛い…とてつもなく珍妙な取り合わせ…。
不思議と不味くはなかったですが…トムヤムクンの後に善哉を食すと…辛さが増す…ということが分かりました…。

それでも…まぁ…doveちゃんずはなんとか完食してくれました…。
美味いけど…辛い…美味いけど…辛い…を連発しながら…。

   

 さて…今日の最初の画像は飛ぶカワセミ…。
小さくて見難いかもしれないですが…分かりますかねぇ…?
おまけに…いつもながらのボケ画像で申しわけないんだけれど…。
撮れた三枚のうち二枚…一枚はタイミングがはずれて…壁に映る影だけになってしまったので…。

             

 それと…コサギ…。
この二羽はつがいなのでしょうか…連れ立って仲良く飛んでいたもの…。
お互いに敵意がないので、わりとゆったりと楽しそうに飛んでいました…。

                

 同じ二羽でも…こちらは戦闘飛行中のコサギ…。
後ろのコサギが前のコサギを追い払っているところ…。

               

 この画像は、手前側に飛んできたコサギを追って、猛烈な勢いで追い立てに来るコサギ…。
この後、追われたコサギは木の上に逃げ、追い立てたコサギは川の護岸壁から出ている草の束の上にとまって相手を監視し続けていました…。

コサギの場合は…縄張り争い…というよりは…どうやら…嫁取り合戦のようです…。
この辺りのコサギは、通常のエサ獲り時は単独行動していますが、年の暮れあたりから頻繁に何羽かが少しずつ距離をおきながら、集まっているのを見かけるようになりました…。

候補者No.1のオスは、お目当てのメスに他のオスが近付かないように、こうやって邪魔者を追い立て続けるのでしょう…。

コサギの嫁取り…なかなかに…大変ですな…。








初詣…心から祈ります…。

2008-01-11 16:58:00 | ひとりごと
 昨日…熱田神宮へ初詣に行ってきました…。
熱田神宮は三種の神器といわれる、「八咫鏡(やたのかがみ)」・「八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)」・「天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)」(草薙神剣)のうち、「天叢雲剣」の祀られているところです…。
「八咫鏡」を祀る伊勢神宮に継ぐ格式の高さと二千年の歴史を持っています…。



 doveの住む地方の人々は熱田神宮を「熱田さん」と呼び、何か事ある時には詣でて祈願します…。
昨日は十日恵比寿…関西地方では祭事があるようですが、熱田神宮では初恵比寿は一月五日で、昨日は特に神事の日ではありませんでした…。
けれど…幾つもの会社が祈願・祈祷の為に参宮していました…。

 

 あちらこちらにこうして…奉納された酒樽や漬物樽などが景気よく高く積まれてあります…。
見ていて何だかお目出度い気分になるのはdoveだけかなぁ…?
神事の日なら…その並びにところ狭しと屋台が並ぶのですが…今日はまばら…。
それでも何件かは店を開けていましたが…。
    

 まずは本宮を参拝…。
家のこと…家族のことは…勿論ですが…ブログ仲間の皆さんのこと…も祈願しました…。
何の力にもなれないdoveですが…せめてこれぐらいは…と思います…。

 まだ小正月前であるせいか、参拝者もかなり多く、御札や御守りを受けるのにわりと時間がかかりました…。
いつもなら、おみくじを引いて今年の吉凶を占うのが習慣ですが、とてもそれ以上並んでは居られませんでした…。

             

 この樹は御神木の大楠です…。
弘法大師が植えたという樹齢千年の大樹です…。
熱田の森と呼ばれる境内には、この御神木の他にも二本の大楠があるそうです…。
この森の木々は大物揃いで幹や枝にヤドリギの生えているものが多く見られました…。

        

              

 熱田神宮境内及び境外には幾つもの御社があります…。
その中の八剣宮(別宮)・上知我麻神社・大国主社・事代主社など大小四~五箇所ほどを参拝しました…。
画像は上知我麻神社です…。

             

 参拝させて頂いた御社すべて…コインの種類をふたつに分けて拝んで参りました…。(札じゃなくてコイン…しょぼくって申しわけないけどね~…。)
ここで皆さんと巡り会い…それぞれにいろんな問題を抱えながら懸命に生きているのだということを…切実に感じました…。
doveは…ブログ仲間の存在に支えられております…。

ブログ仲間への感謝の気持ちを込めて…。
皆さまの上にも…どうか…どうか…幸運が訪れますように…。
今…心から願って止みません…。