髑髏フラワー

ママの口ぐせお花はドクロ!

第35回 ひろしまフラワーフェスティバルに行ってきた!

2011-05-10 | ライヴレポート
5月3日、広島で開催される「ひろしまフラワーフェスティバル」に行ってきた。
目的はもちろん、私が愛して止まないPerfumeのステージを見に行くためだ。

今回のステージはたった30分の予定だが、この30分にはとても大きな意味がある。
広島出身の彼女たちが中学生の頃に上京し、長い長い下積みの期間を経て夢をつかみ、武道館、紅白歌合戦、全国ツアーや東京ドーム公演などの大成功を収めての「凱旋公演」だからだ。
会場で私の後ろにいた地元の大学生男子グループは、小学校の頃の3人を良く知っていたそうだ。
話しを聞くと、Perfumeの3人は広島ではもちろん有名だったが、「ああ、あのパフュームさん(笑)」といったニュアンスの存在だったようだ。
そんな「パフュームさん(笑)」が東京に行き、時間はかかったが全国区の人気者になって地元に帰って来るのだ。
今ではPerfumeの熱烈なファンである彼らにしてみれば、とても感慨深いことなんだろうと思う。

その30分のステージを見るために、私は東京からバイクを19時間も飛ばして駆けつけた。
まったくの計算外で、前日の朝5時から34時間も眠らずにPerfumeの凱旋公演を楽しむことになった(この地獄ツーリングに関しては別にブログに書きます)。

Perfumeの出演時間は16時。なんとか12時過ぎにホテルに到着した私は、急いでiPhoneと携帯の充電を開始してからシャワーを浴びて用意を始めた。言うまでもなく「LSG11」(Perfumeを応援するための戦闘服)に着替えた。
時間に余裕があるのに急いでいるのは、友人が私の場所を確保してくれているためだ。
今回のフェスティバルは、チケットなどはない。
「場所取り」は禁止だったようだが、それとなくそこに待機している人を完全に排除することはむずかしいのだろう。後になって分かったことだが、最前列の人たちは前日から場所を確保していたようだ。
時間が押せば圧縮してきて場所の確保もむずかしくなると考えていたので、慌ててホテルを飛び出して目の前を走る路面電車に飛び乗った(降りかたは乗りながら理解した)。
だいたいこの辺だろうな、と思われる場所で路面電車を降りて、iPhoneのマップを見ながら会場を目指す(本当に便利な世の中になったと思う!)。

ジワジワと歩いて行くと、大きな川の向こうに音楽が聴こえて大勢の人だかりが見えてきた。
東京でもこんな人だかりが出来るのは花火大会くらいだろうか…というほどの人、人、人…!
そこに行き着くまでは肌寒かったのだが、人ごみに紛れると一気に体温が上がった。暑い!
Perfumeが出演する「カーネーションステージ」を遠目に確認した私は、友人に電話して迎えに来てもらった。

ステージは「ここにPerfumeが出るのか?」と思うほどに簡素な舞台で、そこの前方に「座りゾーン(アリーナ?)」があり、その周りが柵で仕切られている。
驚くべきことに、友人は「座りゾーン」のかなりいい位置に場所を確保していた。


画像提供なきゆかさんより

元々は後方で見る覚悟だったので、ペコペコ頭を下げながら前へ前へ進んでステージの手前10メートルほどの距離に座った。
ぐるっと会場を見渡すと、所々に「LSG11」のまばゆい緑色が目立っている。
なるほどコレを着ていれば3人から見ても認識しやすい色なんだと分かった。

約一時間ほど待ち、いよいよ16時の開演時間となった。いつものワンマン公演と同じく、会場には3人を呼ぶ手拍子が始まる。ステージの上もいつものように何もない平面で、3人の出力を待っている。
きっとあ~ちゃんはこの手拍子を聞いているはずだ。

いよいよ会場のボルテージが最高潮に差し掛かったときに、再三会場に注意を促していた司会者が再び登場して全体のテンションが下がる。
開演前にもしつこいくらいに注意を促していた。それくらいに多くの人が押し寄せてきた、ということなのだろう。私のいる「座りゾーン」はいたって平和な雰囲気だったが。

そして再度注意事項を説明された後、いよいよPerfumeのための舞台が出来上がった!

SET LIST
SE FAKE IT
M01 ワンルーム・ディスコ
-MC-
M02 メドレー(不自然なガール・VOICE・ねぇ)
P.T.A.のコーナー
M03 チョコレイト・ディスコ
M04 ポリリズム

さすがに前のほうなので、音圧もまずまずだった。FAKE ITの出囃子に乗って三人が登場した。
私にとっては2月の「オンタマカーニバル」以来の「生Perfume」だ。
私たちは座ったまま麻原彰晃のように空中浮遊して三人を迎える。
「ココロの粒子」を浴びれば修行などせずとも空中浮遊など朝めし前である。
腕を振り上げながらガンガンに座ったままバウンドする。


あ~ちゃんの右手首のあたりで頭が切れているのが私です♪

M01 ワンルーム・ディスコ

あ~ちゃんが満面の笑みで「ひぃぃろぉぉしぃぃまぁぁぁ!」と叫ぶ。
それに絶叫で応える座りゾーン!
多くの人差し指が広島の曇天を突き刺す!

こんなに近距離で3人を見るのは、スタンディングを除いて、直角二等辺三角形ツアーの仙台公演以来だろうか。
3人の表情までしっかりと見える。
その時にも思ったのだが、至近距離で見る3人のパフォーマンスは、やはり切れ味が鋭く、本当のプロだけが持つ、恐怖のような感覚を覚えた。
ゾッとするようなシンクロのダンスをニコニコと笑顔でこなすのだから凄い。

曲が終わってMCに入る。
3人の最初の挨拶のときに、あまりの声援の大きさに、かしゆかの顔が一瞬だけ歪んだのを私は見逃さなかった。
そしてあ~ちゃんは広島に帰ってきたことを、泣きながら報告してくれた。
恐らく3人がいるステージからは、家族や古い友人や、お世話になった恩師などか駆けつけてくれたのが見えたのだと思う。
地元のファンの方も感慨ひとしおだとは思うが、長い間故郷広島を離れて3人だけで東京に揉まれてきたのだから、そこから見える風景は特別なものだったんだと思う。
あ~ちゃんの「ただいま~!」に対して、地元ではないが全力で「お帰り~!」と叫んだ。

「今日はなるべく多くの曲をやりたいので、MCは何も考えていません!」

との嬉しい(?)言葉もあり、次は新曲を中心としたメドレーが始まる。

M02 メドレー(不自然なガール・VOICE・ねぇ)

「不自然なガール」のイントロの美しい腕の動きを脳内に録画する。
この振り付けは、指の先まで神経を行き渡らせていないと出来ないダンスだと思う。
それと3人の「姿勢の良さ」が合わさって、本当に本当に美しく見える。
「ねぇ」の「高速ステップ」も目の前で見れて嬉しかった。もちろんあ~ちゃんは満面の笑みで披露してくれた。

P.T.A.のコーナー

ファンにとっては毎度おなじみのコーナーだが、分からない人にはまったく分からないコーナーだ。
個人的な希望としては、屋内でファン以外の人がいない場所でやってくれてもいいんだよあ~ちゃん。
しかし「歯みがきじょうずかな」をパーフェクトにこなした。
「次で最後の曲です!」
とここで言っていたと思う。

M03 チョコレイト・ディスコ

「ディスココール」が出来ることの幸せ。
かしゆかが目の前にいることの喜び。
ここで気づいたのは、かしゆかの視線がはるか遠くを見つめている、ということだ。
3人とも、視線の射程距離が遠い。
それこそ文字通り「レーザービーム」のようにはるか先にまで視線が届いていたと思う。
また、笑顔の射程距離も遠い。
パッと3人で広がったときの、なんとも言えない存在感。圧力。
やはり東京ドームの「GAME」で一人当たり1・7万人を相手にした3人組だと思った。
かつては「大舞台」だったカーネーションステージを狭く見せてしまう姿に、さすがに東京ドームを埋めるアーティストだと感心した。
素晴らしい。

あ~ちゃんの軽やかさ。
「あ~ちゃんは天使!」と言う言い回しがあるが、生で見るあ~ちゃんは、本当に背中に羽でも生えているのではないか?と思わせるほどに軽やかだ。
こればっかりは、本当に生で見ないと分からないと思う。

のっちメンバーは八の字眉毛がさらに進化していた。
至近距離で見ると、「八」を通り越してほとんど「11」に近い。これは、セブンイレブンのCMに出演するというのっちメンバーのリークだと信じたい。

M04 ポリリズム

東京ドームの最後の曲がこの「ポリリズム」だった、という意味と同じ気持ちが込められているのだと感じた。
あ~ちゃんの頬には涙が流れているのがしっかりと見えた。
この曲で3人はチャンスをつかんだ。
2000年の春以来、特に誰にも見向きもされなかった3人の姿を、この曲がつなぎ止めてくれた。
中学三年生で上京して幾多の試練を積み、この曲をもって全国区の足がかりをつかんだ。
広島の空に「ポリリズム」が鳴り響く。これが「凱旋」でなければ、何が「凱旋」だろうか。
「ひろしまフラワーフェスティバル」は今回で35回目だそうだか、今回の人出は169万2千人で、歴代3位だったそうだ。にわかには信じがたいが、Perfumeの出演時には5万人もの人が詰めかけたらしい。


Perfumeが始まってすぐにヘリが上空を旋回していたが、そこからの撮影だろうか?所々に見える緑色の点々が「LSG11」を着たPerfume戦士だッ!


5万人かどうか分かりませんが、数万人はいます!一番右端がステージ!!

「Perfumeのパフォーマンスを座って見る」という、他では味わえない経験ができて、本当に良かったと思う。

その後は、Twitterの関西クラスタの皆さんと軽く飲み、東京で計画を練って企画したオフ会(遠く九州、北海道、さらにはスイスから来てくれた方もいらっしゃいました!)に参加して、地元の美味しい食事とお酒を楽しんで、二次会を辞退して40時間ぶりに眠りについて広島の夜を迎えた。


オフ会を開いたのはこちらのお店!料理もお酒も文句なく美味しかった♪

翌日はさっそく「お好み村」に行き、3人のサインが飾ってある「あとむ」さんに行った。
開店と同時に店に入ったにも関わらず、すでに3人のPerfumeファンが席についていた!


小食な私にはボリュームたっぷり!あとむのお好み焼き「シーフード」!!もちろん美味しかった!


お店に向かって左側に3人のサインがあります。う~ん。ちょうど私がPerfumeにはまった頃のサインだな~。

その後はバイク移動でかしゆかの出身小学校「牛田小学校」に行き、かしゆかの地元を堪能しつつ学校の校門を素早くペロペロと舐めた。


私の出身小学校のほうが田舎なんですけど…。

そして次は、あ~ちゃんが幼い頃に遊んだと言われる「安神社」のジャングルジムをベロベロと舐めに。


牛田小学校から近いです。まさに「地元」という雰囲気。

安神社がとても気持ちのいい空間だったのでしばらくそこで休み、そのまま山陽道に乗って広島を後にした。

ここには書いていない前後のツーリングで地獄をたっぷり味わったが楽しかった。
最高の休暇を本当にありがとうPerfume!
コメント (8)
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