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髑髏フラワー

ママの口ぐせお花はドクロ!

P.T.W. 「Perfumeと私」

2013-11-14 | Perfume
大げさなタイトルだが、ここ最近しみじみと感じたので記しておく。

なんか最近こんなしみじみ系の記事ばかり書いているが、死期が近いのだろうか。

ここ最近は仕事が忙しく、毎日様々な作業に追いかけられる日々を過ごしている。
処理しても処理しても頭脳労働が押し寄せてきて、片付けても片付けても肉体労働が湧いてくる。
家に帰れば息子と遊ぶのに忙しく(こちらはめっちゃ楽しくてやめられない)、落ち着いて考えを巡らせたりする時間を設けられず、ほんの少しだけ、息切れを感じていた。

あー今日もしんどいぞ…と職場で外を眺めたら…

Perfumeのラッピングトラック(アドトラック)が目の前を通り過ぎて行った。



息苦しさを感じる現実の中で、思いもよらない場面で3人に見つめられて一気に非現実に引き込まれたその瞬間に、なんと言うか、走馬灯のように今までの人生とPerfumeとのことが脳裏に思い出された。

2007年の暑い夏の日に、ふと思い立って中田ヤスタカをYouTubeで検索してヒットした「ポリリズム」。その直後に見てしまった「コンピューターシティ」の衝撃。
2008年に肺炎で危篤になってからの復活(恐らく一生忘れないだろうが、「Baby cruising Love / マカロニ」が発売された日に退院した。泣きながら聴いた)。その後のPTA加入。そして直後のGAMEツアー千秋楽参戦。

武道館。

2009年の代々木体育館。仙台、名古屋、大阪、横浜と、初めて「遠征」をして参加した直角二等辺三角形ツアー。

2010年のファンクラブトゥワー、そして東京ドーム。

ここに集結した5万人の中に、その2年後に私の嫁さんになってくれる人が来ていた。
Perfumeの磁力と引力が取りなす「縁」だ。

2011年は、その嫁さんになってくれる女性と知り合い、広島フラワーフェスティバルに出演するPerfumeを一緒に応援した。

2012年、彼女と一緒に回ったJPNツアー。
さいたま、新潟、名古屋、静岡、愛媛、北海道、武道館、沖縄…と、2人でホントに楽しくPerfumeを追いかける旅を楽しんだ。このツアーの途中で私たちは結婚した。

北海道では、MCの時に直接3人から「ご結婚おめでとうございます」との言葉も頂いた。

そしてその翌年、子供を授かった。

その子は、Perfumeの3人のようにまっすぐに育って欲しいと思ったので、Perfumeにあやかって「香」という文字を名前に組み込んだ。


2007年。
下北沢近くの環七沿い。
大型トラックが通るたびに震度3くらいの揺れがする風呂なしアパートの2階。
排気ガスが酷いので窓が開けられずに常時エアコンを全開にしてたけどまったく効かなくてクソ暑かった夏の夜。
ふと
「capsuleって今何やってるんだろ?」
ってYouTubeで検索した俺は本当に素晴らしい。

まさかそれから人生がこんなふうに転がるとは予想出来なかった。

Perfumeと出会ってから、ホントに自分の生きる道は楽しくなった(肺炎で死にかけたのは除外)。

Perfumeのラッピングトラックを見た瞬間に、ふとこんなことが走馬灯のように思い浮かび
「よし!3人も頑張ってるんだし、俺ももうちょっと頑張るかな!」
としみじみと思えたのだった。

いやはや本当に人生ってのは何がどうなるのかは分からないものだ。

結論。
かしゆか好きっス!
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ダンスの神が舞い降りた

2013-09-13 | Perfume
「芸術の神」に見いだされ、まるで神の操り人形のごとく神懸かりな芸術作品を残した偉人たち。

そう。
カート・コバーンやジャニス・ジョプリン。
フレディ・マーキュリーやシド・ヴィシャス。

彼らの作品に触れていたら、どうやら私の元にも「芸術の神」が舞い降りてきたようだ。

ちょうど良いタイミングで、その芸術欲を吐き出す場所を見つけたので、Perfumeが開催するダンスコンテスト「第2回 Perfumeダンスコンテスト ~魅せよ、LEVEL3~」に応募してみた。
課題曲は「Spending all my time」で、まあ素人の皆さんには難しい曲だっただろうが、もちろん私たちには簡単に赤子の手をひねられたようなダンスだった。

完成したダンス映像作品は、一言で言えば、研ぎすまされた日本刀…と言ったところだろうか。
触れただけでも見る者に傷を残すような、ピーキーでオポチュニティなハッピーチューンに仕上がった。

正直に申し上げれば、我々の活動は究極の芸術なので、遊び半分で応募している緩いダンスユニットなどは眼中にない。
どう考えても優勝、正義、勝利、友情、オポチュニティしか考えられない。
改めて作品を見直すと、あまりにも圧倒的なクオリティで挑んでしまい、子供の喧嘩にプロレスラーが参加するような格好になってしまって若干の恥ずかしさはある。

実は前回も応募していたのだが、恐らく国際的な圧力が働いたのだろう、一次審査を通過したのみで、本戦には参加できなかった。

「出る杭は打たれる」

を実感した厳しい戦いであった。

今回も関西のハゲと八王子のハゲと多摩のハゲの私の3人でハゲんだ。
3人とも事前に充分に時間があったにも関わらず、前回同様、ほとんど練習をせずにスタジオに集合するくらいに自分を追いつめて撮影に臨んだ。
そう。
Perfumeの基本的姿勢である「崖っぷち精神」を自らの肉体に宿すためだ。

3時間もスタジオを押さえれば余裕だろうと見積もり、2時間40分でコピーが完了し、残り20分で死ぬ気で創作部分を考えて撮影をした。

もう汗ビチョとかいうレベルではなかった。
ヒザは生まれたての鹿のように震え、酸素を失った脳は口元のコントロールを失いヨダレを垂れ流れさせ、眼球は上を向いて白目になっている。

きっとPerfumeの3人も、高い目標をクリアしたときには同じような高揚感を感じていたのだろうと思うだけで胸に熱いものがこみ上げてきた。

ともあれ、無事に撮影は終了し、YouTubeにアップロードする事が出来た。

前回同様、今回も三脚を担いで撮影に駆けつけてくれたN氏に深い感謝をする。
ありがとう。
我々の研ぎすまされた肉体運動を前にして、何度も腹筋が崩壊したことだろう。

そして、天国にいるカート、ジャニス、フレディ、シドに感謝する。
ありがとう。
君たちのお陰で我々は神の領域に近づけたようだ。

それでは、じっくりと我々の芸術作品を楽しんで欲しい。

真ん中のハゲが私ですごめんなさい。


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ブログ引っ越し。

2013-08-13 | Perfume
子どもが生まれて、今までのように自由に時間を使って長文を書けなくなった事と、Perfumeの事だけではなく、育児の事や雑感など、色々と書き溜めてみようかと思い、ブログの引っ越しをしようと考えております。

まだ実験的ではありますが、これからはTumblrにブログを引き継ごうかと思っています。
正直、「子供が生まれた」という事態が、自分にとってあまりにも大きな生活の大転換なので、毎日毎日感動するばかりで、何をどうすれば今までのように感情や思想を文章化できるのかが分かりません。
と言うか生活そのものが未だ安定しておりません。

ゆるゆるだとは思いますが、Perfumeが大好きな夫婦のPerfume応援生活や、生まれて初めて遭遇する「育児」問題など、何かしら有意義な文章を書けるのではないかと淡い期待を持ったり持たなかったりしております。

どうぞこれからも「髑髏フラワー」をよろしくお願いします!


2013年9月13日追記

しかしTumblrの使い方がイマイチ分からず笑。
やはり使い慣れたこちらに戻ろうかな~などと思いつつ。
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かしゆかのリレー

2013-02-11 | Perfume
「かしゆかのリレー」

カムチャツカの若者が
かしゆかに殴られる夢を見ているとき
メキシコの娘は
朝もやの中でタジン鍋が振り下ろされるのを待っている
ニューヨークの少女が
ほほえみながらピンヒールを待つとき
ローマの少年は
モニターを埋めるかしゆか画像にウインクする

この地球では
いつもどこかでかしゆかがはじまっている
ぼくらはかしゆかをリレーするのだ
経度から経度へと
そうしていわば交替でかしゆかに血祭りにされる

眠る前のひととき耳をすますと
どこか遠くでかしゆかに踏まれたくて「かしゆか好きっス!」と絶叫する声が聞こえる
それはあなたの送ったかしゆかへの変態的な愛を
誰かがしっかりと受けとめた証拠なのだ

結論。
かしゆか好きっス!
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雨を降らせるように

2012-12-21 | Perfume
毎年のことだが、冬が濃くなってだんだんと寒さが厳しくなると、脳内で自動的に「マカロニ」が流れ出す。
何度もここで書いていると思うが、Perfumeの中で一番に好きな楽曲だ。
「冬が好き」とどこかのインタビューで話していた中田ヤスタカの、冬の雰囲気を醸し出す最高傑作だと思う。

つい最近、YouTubeにアップされていた「直角二等辺三角形ツアー」の「マカロニ」を見て、改めて良い楽曲とダンスパフォーマンスだとしみじみと感じた。

Perfume マカロニ (Live) [HD]


このマカロニを見てて思い出したのは、かつて「ZIGGY」というバンドでヴォーカルを勤めていた森繁樹一さんが、歌うことに対する壁にぶち当たって悩んでいた時に、ヴォイストレーニングの先生に「雨を降らせるように歌いなさい」と言われた、というエピソードだ。

まさにこのマカロニのダンスパフォーマンスは、広い会場内に「雨を降らせるように」染み渡っているように見える。
それも、乾燥の季節を耐え抜いた植物たちに、生きる活力と新緑の芽吹きを与えるような、力強くも優しい春の雨だ。

ライブハウスからどんどんと会場が巨大化していって、観客との距離は離れ、その距離を詰めるためにステージセットは豪華になり、演出は派手になる。
しかし、肝心の3人は別に手足が伸びたり巨大化することは出来ず、今も昔も同じようにダンスをするしかない。

恐らく、上記した森繁樹一さんのように、3人は一度に多くの観客を魅了するための身体の動きなどに悩んだのではないだろうかと思う。
その結果が、この、春の雨のような優しくて力強いマカロニのダンスパフォーマンスになったんだと思う。
以前のマカロニとどこが違うのかは上手く説明できないが、視線のやり方や表情、ダンスの柔らかさなどに、3人の大きさ、支配力のようなものを感じる(一言でいうと「オーラ」って奴だろうか?)。

その一方で「GAME」や「edge」のように、圧倒的な火力で制圧するような、反撃のチャンスを一度も与えない夏のゲリラ豪雨のようなパフォーマンスもあるところがPerfumeの楽しさである。
ステージの上には、今も昔も同じくたった3人の女の子しかいないが、3人が発する魅力の射程距離は飛躍的に上がった。
今度はどんな雨を降らせてくれるのか楽しみである。

結論。
かしゆか好きっス!
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TOKYO DESIGNERS WEEK 2012「コンテナ展」に行ってきたよかしゆか

2012-11-06 | Perfume
11月3日、文化の日に「TOKYO DESIGNERS WEEK 2012」に行ってきた。
「Physicalizing Data by Rhizomatiks」(ふぃじかり…じんぐでーたばいりひずまてぃ…読めない)というタイトルで、PerfumeのグローバルサイトなどをデザインしたRhizomatiksによるコンテナ展示があるためだ。



感想から言うと「見に行って良かった!」と思った。
Perfumeに対する、ワクワクするような「未来」を見せてもらったような気がした。
ほんの数分の映像作品に寒空の下1時間ほど並んで待つ(恐らくこの会場の中では一番の人気作品だったのではないか?と思われる)…というだけで心が折れそうになったが、待つだけの甲斐はあった。
実に久しぶりにPerfumeに対するドキドキ感やワクワク感を味わえた。

簡単に説明すると、コンテナの奥に配置された3人のマネキンを背景にして、3Dホログラムの映像が流れるのだが、コレがとてつもなくカッコいい。
グローバルサイトの楽曲に合わせて様々なエフェクトを施された3人が弾けるようにダンスして、最後にはエフェクトを解除したいつもの3人がダンスする映像が流れる。

この、最後の演出でグッと涙腺が緩んでしまった。

実際の「素材」の映像なのかは不明だが、グローバルサイトのダンス映像を作るための「材料」としてダンスをしている3人の力強さ。

やはり、あの3人の「素」の部分というか「根」の部分が太くたくましいから、派生する枝や葉や花が美しく伸びるのだな、ということがしみじみと理解できた。

あ~ちゃん、かしゆか、のっちのまっすぐな目線の強さに、実際に目の前にいる訳でもないのに、画面からの圧力を感じてしまった。

自分で一番驚いたのは「本人不在」なのに、まるでライブに行ったような興奮を覚えたことだ(もうちょっと作品が長く作られていたら飛び跳ねていたと思う)。
まさにVirtual Reality。人工的に作られた現実を脳内に植え付けられてしまった。

Perfumeから「近未来」という冠詞がなくなって久しいが、やはりPerfumeはこういった最先端技術との親和性が高いと感じた。

そして、言うまでもなく、この最先端技術を駆使したライブの演出が俄然楽しみになってきた(色々とハードルは高そうだけど)。
Perfumeのことだから、きっと我々の度肝を抜く演出を施してくるのだろう…きっと…!

結論。
かしゆか好きっス!


コンテナの裏側もカッコいい。
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一生新参

2012-11-05 | Perfume
最近はプライベートも仕事もバタバタと忙しく、このブログも更新する時間もない。
貧乏にヒマはなく、貧して鈍している状況だ。

個人的には「Spending all my time」が今一歩胸にヒットせず(聴いた瞬間に「これはPerfumeの曲じゃない」と感じてしまって、それがずっと続いている。結局ほとんど聴いていない)、Perfumeも海外公演に照準を定め、置いてけぼりを食らって心の中にポッカリと穴が空いたような状態が続いている。

そんな中、ふと目に飛び込んできたTwitterのフォロワーさんのつぶやきに、ハッと目を覚まされた。

Perfumeの台湾公演に参加した方が、帰路につく時のつぶやきだ。


『台北市街を離れるバスの中で、エレワを聞きながら5年前の広島と全く同じ切ない気持ちになってる。もう俺一生新参!新参サイコー!』


古くからのファンでも、常に「新参者」でいさせる魅力とパワーと鮮度がPerfumeには備わっている。
「一生新参」
なんていい言葉だろうとしみじみと思った。
そして、ちょっと今の自分は、その「新参者」の気持ちが抜けてきちゃってるのかな?と感じてしまった…。
「一生新参」…「最新のPerfumeが最高のPerfume」という言葉を言い換えると、こんな言葉になるのかも知れない。
思えば、自分もPerfumeに対しては、ファンになった2007年から現在までずっと「新参者」だったと思う。

初めてPerfumeのライブを体験した「GAME TOUR」の千秋楽。
イントロを抜けて1曲目の「GAME」が始まった瞬間に「これは今までの人生の中で一番良いライブになる!」と確信し、終わって外に出てからは、しばらく立ち上がることもできないほどに衝撃を受けた。

そこから武道館、代々木体育館、直角ツアー、ファンクラブトゥワーなどなど、ライブに参加するたびに素晴らしいパフォーマンスと演出に衝撃を受け、いつでも「次のステージ」が待ち遠しい存在になっていた。
何度も何度も見ても、見るたびに新しい発見があり、生まれて初めて見るような驚きがあった。

あの3人娘は次にどんな仕掛けをしてくるのだろう?
MIKIKO先生はどんなダンスを仕込んでくるのだろう?
ステージの演出はどうなるのだろう?

という期待感に、尽きることなく打ち返してくれる3人娘。

これはライブに限ったことではなく、シングルやアルバムのリリースの時にも同じだ。
ともかく、新しい作品やパフォーマンスに触れるたびに、いつでも新鮮な切り口を見せてくれる。
それも、行儀良く空気を読みながら優しく見せるのではなく、血が流れ出ているような過激で斬新な切り口だ。

もうまさに「さすがPerfume!おれたちにできない事を平然とやってのけるッ!そこにシビれる!あこがれるゥ! 」状態で私は彼女たちの歩く先をずっと凝視してきた。

しかし現時点では、リリースされた作品に限っては「スパイス」で自分の中の斬新なPerfumeは止まってしまっている(夏のロックフェスなど参加しなかったことも影響は大きい。それにしても「スパイス」は素晴らしい!)。

「一生新参」

特にPerfumeに限った話しではなく、すべての事柄において「新参であり続ける」という気持ちは大切にしていきたい。

幸いにも、先日見に行った「TOKYO DESIGNERS WEEK 2012」のコンテナ展で、私はPerfumeに対する、ワクワクするような「未来」が見えた気がした(簡単なレポというか感想を後日書きます)。

残念ながら、年末のフェスにも参加できなそうだが、新しい作品と次のワンマンライブ(ライブビューイング?)を楽しみにしたい。

結論。

かしゆか好きっス!
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おわかりいただけただろうか

2012-09-14 | Perfume
かつてHagefumeという完成度の高いフリコピユニットを結成して、Perfumeが開催したダンスコンテストに応募したことがある。
残念ながら僅差で優勝は逃したが、とあるルートから、3人がしっかり見てくれていたことを知ったり、ダンスコンテストの開幕映像でHagefumeのダンスを1秒くらい流してくれたりした。
Perfumeを愛して止まないファンとしては、Perfumeの歴史の中にほんのちょっとでも参加できたことを、心の底から嬉しく感じていた。

自分の中ではこれが最高到達点だと思っていた。
しかし、今度はPVのエキストラとして、全国区で販売されている公式な作品に自分の姿が残ることになった。
ここまではっきりと自分の姿が残るということは、これから私が重大な犯罪などを犯した場合、間違いなくこの映像が使われるということだ。
まあ、あの映像を見た人であればおわかりいただけると思うが、あれだけの至近距離で3人から溢れ出す「ココロの粒子」を浴びれば、犯罪などに手を染めることはないだろう。
と言うかこの幸せそうな馬鹿ヅラしたおっさんに、犯罪など犯す知恵も技術もないだろう。

しかし自分で見ても「このおっさん嬉しそうだな~」と感じる…。
あ~ちゃんが言うところの「皆さんの笑顔が素敵で…」というのは、こんな気持ち悪い笑顔なのかも知れない。
「FAKE IT」本編でも映っているのかもしれないが、とりあえずメイキング映像のお話しでした。

結論。
かしゆか好きっス!










コメント (14)
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PerfumeのVideo Clipにエキストラで参加してきたよかしゆか

2012-09-13 | Perfume
7月25日、PerfumeのPV撮影のエキストラに参加してきた。
後になって知ったが、400名の募集に対して8000人の応募があったそうだ。
倍率は実に20倍である。
40手前のハゲたおっさんなんて絶対に当選しないと思い、無心で応募したのが効いたのかもしれない。

集合時間は当初は9時と発表されていたが、当選のメールには13時集合となっていた。終了の予定時刻は20時。
演出の都合上、モノトーン(白・黒・グレー)の服装で「オシャレ」をして来てくれ、とのことで、グレーのハンチング、黒無地のTシャツ、デニムパンツ、花柄のVANSのスニーカーで、上半身だけモノトーンにして行った。特にオシャレではない。

当日は猛烈な暑さで、会場である横浜BLITZに向かうまでに汗だくになってしまった。
12時30分ごろに会場に到着すると、すでに40~50人ほどの人たちが横浜BLITZ脇の歩道に行列を作っている。
自分の整理番号は360番くらいで最後のほうなので、ゆっくりと隣りのゲームセンターで時間をつぶして、13時前に行列の最後方近くに並んだ。

今回は20時までの長丁場になる可能性があるので、あまり最初からはしゃぐことは出来ない。
容赦のない日差しがガンガンに照りつけて、頭からシャツから汗でビショビショになる。
Twitterのフォロワーさんと談笑しながら静かに入場を待つと、13時を少し過ぎたところで、やっと入場のアナウンスが流れた。10番ずつに区切っての慎重な入場だった。

結果、会場に入れたのはそれから約1時間ほど炎天下の歩道で待たされた後だった。
私はここで1リットルの水分を飲み干していた。

身分証明書とPTAの会員証と、当選メールの控えを受付に見せて、そこで入場と同じ整理番号が書かれた紙きれとボルビック(水)を渡されて、横浜BLITZ内のロッカー脇に並んだパイプ椅子に座らせられる(先に入場した人は、2階の客席に座っていたようだ)。

当選メールには、廊下と2階席を休憩場所に当てると書いてあったのだが、何故かその説明は一切なく、ほぼ全員がロッカーを使用して荷物を預けることになった。
ロッカーに荷物をしまってのんきにボルビックを飲んでいたら「水もしまってください」と言われる…。
休憩時間に再びロッカー代金300円が必要なのか…と脳裏をよぎる。
結局、自分が座ってたパイプ椅子にボルビックを置き、全員が完全に「手ぶら」でステージに向かう事になった。

ここでも10番区切りで呼び出されてステージへの入場となる。

客席入り口で整理番号の紙切れを渡し、客席(スタンディングゾーン)に入場すると、なんとステージは客席に設置されていた。
直径5メートルほどの円形ステージが、横浜BLITZのスタンディングゾーン中央にあり、くの字型のLED照明がそれをぐるりと囲んでいる。
その照明のやや後方には、同じく360度ぐるりと囲む固定カメラ。
私は2008年にこの横浜BLITZで開催された『Perfume First Tour 「GAME」』に参戦したが、観客がビッシリ入っている時の印象と違って、エキストラ400人ほどの横浜BLITZは、ガランとした印象で、小さな箱に思えた。
すでに非現実感がたっぷりの情景で、なんとも言えない不思議な感覚になる。

整理番号の若い人たちが中央のステージを囲むように最前列に張り付き、私はスタッフの人に誘導されるまま、横浜BLITZの、本来のステージの手前に待機した。今回撮影に使う中央のステージまで5列目くらい。
整理番号が最後のほうとは言え、前に人が4人くらい立ってる向こうにPerfumeの3人がダンスするステージがある。この距離はどこのライブの最前列に立っても経験できない。

しかもだ。

中央の円形ステージに対して、私の右隣りには、ステージに上がるための階段が設置されている。

「ひょっとして、この階段を3人が上がるのかな…いややっぱりこれはスタッフ用で、3人はステージの真ん中からせり上がってくるのかな…!」

などと妄想しようとする暇もなく、ステージ上にいた男性スタッフさん(イケメン)がマイクで「この階段からメンバーが上がってきますよ!」などとアナウンスしている。

もう一度書くが、その階段は私の目の前に設置されている。

ここをPerfumeの3人が通るとすれば、私の目の前には何一つ障害はなく、数十センチの距離を3人が通過することになる。

これはヤバイ。

ここからまた妄想を繰り広げたかったが、やはりそんな暇はなく、スタッフさんは次の進行に入る。

まずはメンバーを入れずに曲を流して、全員の動きを把握したいとのこと。

「今日はいつものライブと同じくらいの音量で音楽が流れるので、みなさんいつも通りに乗ってくださいね!」
と言われてテンションが上がる参加者たち。
本日はこれを含めて都合3回しか音楽を流さないとのアナウンスもあった。
これはかなり早く撮影が終わりそうだ。
休憩時間の説明が無かったことも納得した。

しばらく色々と説明があって、いよいよリハーサルの開始だ。
会場が暗転し、聞いた事のないような不思議なカウントが流れて、「FAKE IT」が流れる!

本人不在なのに暴れまくる参加者たち。

音量はライブと同じくらいだったが、いつものような低音は出ていなかった。
これは、低音によるカメラのビビリを考慮してのことだったのだろうか。

1回目のリハーサルが終わり、PA卓(だったのかな?見えなかった)のMIKIKO先生と、ステージに上がった関さんからエキストラの指導。
ほとんどの人が人差し指を上げながら乗っていたが、人差し指を上げるタイミングをバラバラにして欲しいとのこと。
これは難しい。
そして、クラブで踊っているように乗って欲しいとのことだった。
まあともかく、MIKIKO先生から直接の指導を受けるとは考え深い経験だ…。

「4分間ですが、皆さん最後の方は疲れてきていますので、最後まで頑張って踊ってください!」と関さん。
ライブでは何十曲もダンスし続ける3人に対して、本当に申し訳ないが、正直、1曲全力で乗るだけで大汗をかき、横っ腹が痛くなる。

確かこの時だったと思うが、関さんが、この日にセッティングされた360度のカメラの台数が60台という事と、その費用が「うん千万」との説明があった。
また、参加者は360度カメラを固定する柱にはぶつからないよう注意する旨が伝えられた。

そして、いよいよ3人が、横浜BLITZのステージ上手から登場した…!

湧き上がる400人の歓声に包まれてニコニコしながら3人が並ぶ。

もう…なんと言いますか…。

目の…前…です…。

目の…前に…天使が…3人…います…。

もう何度も生の3人は見ているはずだが、やはり現実感がない。
3人とも恐ろしく白くて華奢で軽やかで涼しげだ。
オモテの炎天下などまったく関係がない生物のようだ。

3人と私を隔てるものは何もない。
距離にして2.5メートルほどだろうか…。
私の目線の高さに3人の黒いヒールと、真っ赤な靴底が見えている…。

スタッフさんからマイクを渡されて、あ~ちゃんのMC。

最近、重要な情報が事前に漏れたりして、その時の大人たちの落胆ぶりが凄い。
自分たちはなんにも知らずにきょとんとしてるのだけど、大人たちに合わせて落胆しているフリをしている。
それが辛いので

「みんな、(今日のことを)バラさんといてね~!」

とのこと。

その他にも、超売れっ子になった関さんが、自分たちのために時間を割いてくれることに感謝したり、特効のスペシャリストを紹介してくれたりしたあ~ちゃん。ひとしきり喋って、スタッフさんにマイクを返すときのあ~ちゃんの笑顔が光る。あれではスタッフさんもメロメロになるだろう。

関さんや他のスタッフさんたちと細かな部分の打ち合わせなどを真剣にしている3人を間近に見て、なんと言うか、上手く表現できないけれど、自分が想像している3人のままだな、と感じた。
多くの人が憧れる職業に就いている人は、楽しそうに仕事をする。

「マイクがないです~」
と本人達。
スタッフさんが慌ててPerfume専用の白いマイクを持って3人に渡す。

そして…いよいよ3人が目の前を通り過ぎてステージに上がる…。

何人かのスタッフさんが警備のために我々の前につくが、誰一人として圧縮することはなく、静かに3人の通過を待つ。
大好きなPerfumeの3人がこれから仕事をするためにステージに上がる。
いったい誰がそれを妨害するというのだろうか?

横浜BLITZのステージを降りて、目の前の数十センチを通り過ぎて、3人が中央のステージに上がった(その後、階段は撤去)。
私は3人に「頑張れー!」とだけ叫んだ。

この日に用意されたワイヤレスマイクは、ワイヤレスとしての機能はしていないようで、あ~ちゃんによる、マイクを通さない生の声による指導。
「声は出ないんですけど、私はイントロで『JUMP! JUMP! JUMP!」と心の中で叫びますので、皆さん乗ってくださいね!」
あ~ちゃんからの直接指導…!
これで反抗できる者など、この場にいるはずはない…。
足が折れてもジャンプをするよあ~ちゃん…。

ステージに上がった3人は、それぞれ準備運動をしたり気合いを入れていたりして、先ほどまでのニヨニヨして緩んだ雰囲気は急速に消えてなくなる。

何の相談かは分からなかったが、かしゆかがあ~ちゃんを呼び寄せてしばらく打ち合わせをした後に、二人とも真顔でハイタッチをして別れた時には、あまりにも格好よすぎてゾッとした。

あ~ちゃんは大きな深呼吸を一発。

そして本番一発目が始まった。

暗転と同時に、自分がステージにいる訳でもないのに心臓がバクバクしてくる。

あっという間の4分間が過ぎた。

憧れのPerfumeが目の前でダンスをしている興奮と「いや、今日はエキストラとして参加しているんだ!演者の一人として役を演じるんだ!」という興奮と「うはあ~棒立ちになって凝視してぇ!」という興奮が入り混じってウヒョゥゥゥゥゥゥ!
400名もいるエキストラの一人なのに、緊張してしまった。

本番では、特効として銀テープがステージの脇から噴出する。
ステージ上やスタンディングゾーンに散らばった銀テープを回収するために、一度3人はステージを降りる。
なんか本当に申し訳ないけど、また3人が目の前数十センチの距離を通り過ぎていったよ…。

そこからは参加した全員で銀テープの回収作業を応援。
サッと周囲の銀テープを集めてスタッフさんに手渡す姿はさすがはPTA会員だと感じた。
小柄な女性スタッフさん2名は、長い棒の先に丸めた粘着テープを貼り、それで天井の照明に引っかかった銀テープを回収。
我々の背後には、カメラが移動するためのレールが素早く敷かれていった。
スタッフさんは大勢いたが、どの方を見ていてもムダな動きを感じさせず、さすがはプロ集団だな、と思った。

ステージ上には、最初からいた男性スタッフさん(イケメン)が登場。
3人のセッティングが終わるまでなのか、適当に話しをして場を繋ぐ感じになった。
青白い顔をしたモノトーンの集団に向かって突如「海は好きですかー!」と叫んだが反応はイマイチ。きっと彼は海が大好きなんだろう。
プライベートでかしゆかを見て、かしゆかにそれを報告したら「それは別人ですよ…」と反応されたお話しなどを披露してくれた。

しばらくしてステージのセッティングは完了し、再び3人がステージに登る。
我々階段前のPTA会員は皆行儀よくしていたからなのか、警備のスタッフさんも緊張することなく、周囲の声援を受けながら、まろやかに3人は階段を登る。
目の前の3人はあまりにも神々しくて、気の利いた言葉なんて思いつくわけでもなく、ただ「頑張ってー!」としか声は出なかった。

当初は20時までの予定だったが、今日はこの二回目の本番でラスト。
もっとダラダラと3人と一緒にいたかったが、ピシャリと決めて関さんのOKを頂かないといけない。

ここで今日一日分の体力のすべてを放出する覚悟ではっちゃけた。

エキストラ同志で決めたわけでもないが、イントロの音でバウンドしまくり、歌が始まったら踊り、再びイントロの音が来たらバウンドしまくる。という感じになった…と思う。

私はいつものライブと同じように「ウヒョー!」などと絶叫しながら弾けまくった。

この後、MCがあったかは忘れてしまった。

最後、ハケて行く3人に渾身の声がけをした。
私「のっち!お疲れさまでしたー!」
のっち「いぇい!」
私「かしゆか!お疲れさまでしたー!」
かしゆか「…」
私「あ~ちゃん!お疲れさまでしたー!」
あ~ちゃん「はい~!」

さすが…俺の…かし…ゆか…!

しかし、のっちとあ~ちゃんは確実に私の声援に応えてくれた!

終了後は、スタッフさんからステージ上に落ちている銀テープのプレゼントがあった。3人が踏みつけたであろう銀テープをねだるPTA会員が一部に存在し、その変態的行為に憤慨しながら私も3人が踏みつけたであろう銀テープをくださいと、スタッフさんに強く要求した。

入場とは違い、退場はあっという間。
PTAのカメラが回っていたので軽くご挨拶をして会場を後にした。

回数にしてたったの2回だけだったが、こんなにも近い距離で3人の生のパフォーマンスと温かい人柄、素敵な笑顔が見られたことは本当に幸運だった。

蛇足だが、私は「FAKE IT」が最初はそんなに好きではなかった。
狂気に満ちたイントロは好きだが、その後の甘いメロディーが今一歩ピンと来なかった。
しかし、JPNツアーに参加して行く過程で「FAKE IT」はどんどんと化けていった。
最初に見た埼玉アリーナ公演よりも、後半で見た札幌公演のほうが確実に熱を帯びていたと思う。
Perfumeはバンドではないので、後半になって演奏や歌唱が熟成してくることはない。
その場の雰囲気で曲をアレンジしたり、想定外の出来事が起こることはない。
毎度毎度決まったプログラムが走り、プログラム通りにダンスをして予定どおりに曲を終える。

しかし、ライブを重ねるごとに、確実に楽曲から感じられる情報が増えてくる。
以前に同じプログラムを体験したはずなのに、新しい発見や感動が追加されるのだ。

初めて「FAKE IT」を体験した時には、あそこまで会場が一体になってバウンドする光景を見せられる楽曲になるとは思わなかった。

まあこの話しは「FAKE IT」に限った話しではなく、Perfumeの楽曲全般に言えることだと思う。
リリースした後に、様々なスパイスを効かせて楽曲の味付けを変化させていくことが出来る引き出しの多さこそが、凡百のアーティストとは違うPerfumeの強さなのだと思う。

結論。
「FAKE IT」とかしゆか好きっス!

早くコンピレーションアルバム初回盤のDVDが見たいです(まだ手に入れていません)。
なんだかメイキング映像に私が映っているらしいんだけど…。


当日撮った写真はコレだけだった…。


エキストラ参加の思い出。
コメント (12)
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Perfumeだけが持つ破壊力の不思議

2012-09-04 | Perfume
小さい頃からテレビを見なかったし、テレビを持たない生活が長く続いたので(10年近く?もちろん現在も持ってない。もっとも直近で見たドラマは、長渕剛主演の「とんぼ」だ)、元々芸能人や、テレビに出ている人たちに微塵も価値を見出さない人間だった。まして、アイドルなんぞには全く興味がなかった。いや、アイドルこそ大いに毛嫌いしていて、馬鹿にしていた。

そんな私が、ひょんなことから2007年の夏にPerfumeに出会った。
当たり前のように、最初は馬鹿にした目線でPerfumeの3人を見た。
出自をまったく知らないので「へぇ~最近の秋葉原に行ってる連中は、こんなのが好きなんだ~」くらいに思った。

しかし、YouTubeでいくつか動画を見ているうちに、楽曲のクオリティの高さと、3人の、切れ味が鋭く、異常とも言えるダンスの魅力に取り憑かれて行った。

当時、PerfumeはQuickJapan74号の表紙に抜擢され、特集を組まれた。
そのQuickJapanを毎日カバンに入れて仕事に行き、出会う人出会う人に「Perfumeって知ってますか?彼女たちはこれから凄いことを成し遂げますよ!これは事件ですよ!」と触れ回るくらいの衝撃を受けた(いやはや、当時のQuickJapanは壮絶にQuickで狂おしいほどにJapanだった。ある日を境に触りたくもないような雑誌に豹変してしまったが)。

そう。
元々私は芸能人やアイドルに、まったく興味が無かったのだ。
それは、今でもずっと変わりない。
お笑い芸人と呼ばれる人たちの名前も一人も知らない。
ネットなどで話題になるアイドルの記事を目にしても、「ああ、そうか」と思うだけである。
若い頃ならともかく、おっさんになってくると、興味がない分野には分厚い壁が作られ、本当に目を向けなくなる。

その分厚い壁を、いとも簡単に突き抜けて来たのがPerfumeの3人だった。
私は、完全にこの3人娘に心を奪われた。
それは、自分の人生の中で、まさしく「想定外の事件」だった。
それから5年の月日が過ぎているが、Perfumeは今でも私の中で「事件」を引き起こし続けている。

あまりの衝撃の強さに、この数年はTwitterで話題に上がるような他のアイドルの動画をちょいちょい見たりしてみたが、どうもどれもピンと来るものがない。
「あれ…自分だけ他の人たちと違って、レーダーの感覚が鈍っているのかな…?」
などと考えてみたりしたが、思えば上記のように、元々まったく興味も関心もない分野だったのだ。

自分が毛嫌いしている分野の奥底から、レーザービームのごとく私の脳天を貫いたPerfumeの3人。
この破壊力とその後の凄まじい吸引力は、他のどんなアーティストやアイドルであっても、自分は経験した事がない。
そして、Perfumeを超えるほどのパワーを持った存在が、これから出てくるような予感もしない…いや、あえて言うのであれば、Perfumeを超える破壊力を持つのは、Perfumeの3人だけなのだろう。

その一方、自分が大嫌いなジャンルにも目を向けてみることの重要さを教えてくれたのも、Perfumeの3人である。
なんという不思議な破壊力よ…。

この、Perfumeだけが持つ破壊力を、端的に現している一文がある。
もう何度もこのブログに貼り付けているが、再び貼ろうと思う。
2009年に書かれた、某巨大掲示板のレスだ。

以下コピペ。


206 名前:ファンクラブ会員番号774[sage] 投稿日:2009/03/01(日) 07:35:46 ID:RyJLWYGw

アンチ活動にあたりパフュヲタがPerfumeに惹かれる要因を考察してみた
1)幼少時の夢を初心貫徹で実現している好感の持てる真面目な姿勢
2)旬な才能との偶然の出会いから生まれた良質な楽曲・ダンス・映像群
3)体育会ノリの継続的努力から結実される精緻なダンスパフォーマンス
4)10年におよぶ強い絆で結ばれた友情への羨望
5)素朴で善良な人柄が滲み出る笑えて癒される会話・トーク
6)経験に裏打ちされた観客への思いが伝わる楽しいライブ
7)強い低音と熱狂的な観客が醸し出す陶酔感のあるライブ
8)ネットに蓄積された過去の豊富な映像素材を自ら発掘・発見する楽しみ
9)ネット上におけるファン同士の比較的良好なコミュニケーション
10)思春期の女性が遂げる成長や変容への憧憬
11)彼女たちが進行形で作り続ける物語への参加意識
12)海外ファンの映像への応答から確認できる価値の普遍性

207 名前:ファンクラブ会員番号774[sage] 投稿日:2009/03/01(日) 13:19:03 ID:RyJLWYGw

13)優しく囁くような歌唱法を用い聞き続けても疲れないボーカル
14)大衆性の高いメロディと抑揚あるベースラインを特徴とし重層的に組上げられた楽曲
15)カテゴライズによる市場限定をせず顧客側の多様なニーズを投影可能な多面性
16)思い入れの強いファンが作り出すMADと呼ばれる2次作品群の存在
17)所属事務所の過剰宣伝ではなく口コミまたは自身の気付きにより広がったブランドへの信頼
18)メンバーそれぞれが持つ素直で豊かな表情表現
19)性と金銭の結びつきから距離を置いた保守的で清廉なイメージ
20)これらを1ユニットで総合的・複合的に具現化しサービス提供している


以上コピペ

さすがに古い部分も見受けられるが、3年が経過しても強度は十分な表現だと思う。
いやはや何と素晴らしい存在よ…。

結論。
かしゆか好きっス!
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最新のPerfumeが最高のPerfume

2012-08-08 | Perfume
Perfume 3rd Tour 「JPN」も無事に終了し、一区切りついたしプライベートもバタバタしてるし、夏のロックフェスは一つも行かないしで、ひとまずこのブログは休ませようと考えていた。

しかし、この映像を見たら腰を抜かしてしまった。
つい先日、Perfumeは『LIVE DVD“Perfume 3rd Tour 「JPN」』を発売したばかりだが、正直に言ってこの映像の後だと、その迫真のライブ映像ですら少し古く感じてしまうほどの衝撃だ。
一人でも多くの人に見てもらいたいので、このブログにも貼ろうと思う。

この映像は、2012年7月23日にKIRINとPerfumeが組んで、渋谷ヒカリエで行われた「氷結SUMMER NIGHT」の様子を収めたダイジェストムービーだ。
参加した人たちのTweetや様々な書き込みを読んでも今一歩ピンと来なかったが(なんか凄い!ということは伝わった)、この映像を見たら、感動して号泣の一歩手前まで来てしまった。
なんちゅうモンを食わせてくれたんや…なんちゅうモンを…!

Perfumeという唯一無二の旬の素材を、最新の才能が料理するとこんなに驚くべき味わいになる。
Perfumeは本当に「奇跡の存在」だと思う。
数えきれないほどの様々なタイミングと、数えきれないほどの歯車の組み合わせで、現在の自分とPerfumeはこの2012年の日本に存在している。
自分はすでに旬の時期を過ぎて久しいが、Perfumeと同じ時代に生きている事が出来て、本当に幸せだ。

これどーやってんの?
と聞かれるとまったく答えられないが、ともかく現場にいる人には3Dで映像が見えていたそうだ。
モーションキャプチャでホログラフィックをどうにかしたらしい。

氷結SUMMER NIGHT [DIGEST MOVIE]


この凄まじい技術が、次のPerfumeのワンマンライブに反映されるんじゃないかと思うだけで生きていく勇気が生まれる。

黒い背景を背負ってダンスする姿は、2006年に発売された「コンピューターシティ」のPVも連想させる。

perfume コンピューターシティ



結論。
かしゆか好きっス!

追記(自慢)♪

先日行われた「Video Clip エキストラ」に当選して、横浜の某所に行き、PerfumeのVideo Clipにエキストラとして参加してきた。
その様子は9月12日の情報解禁まで封印しなければならないので、レポートは書いたがしばしお待ちを。

今月発売の「音楽と人」2012年9月号に、ツアー真駒内で3人に結婚報告をしたことを、かしゆかがインタビューで一言だけ「結婚しました!…って人もいたし」と言及してくれていた(もし別の人だったらごめんなさい)!
かしゆかの記憶の隅に残れて、ファンとして本当に嬉しい。
コメント (14)
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【再掲】Perfume×恐怖

2012-05-24 | Perfume
※2009年5月23日にこのブログで書いた記事です。
Perfumeが世界に向けて羽ばたくので、自分が初めてPerfumeを目の当たりにした時の感覚をここにもう一度記録します。遠い国の誰かも、初めてPerfumeに触れた時に、同じような衝撃に包まれたら楽しいなあ~と思います。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

私が初めて生でPerfumeを体験したのが、2008年6月1日だ。「GAME Tour」の横浜千秋楽。
2007年の夏にPerfumeを知ったので、彼女たちのことをまったく知らない訳ではなかったが、実際のライヴ会場で何が行われているのかは、あまり知らなかった。

知らなかった、と言うよりも、あまりにも簡単に「予測」をしていた。
なんといっても「アイドル」のライヴである。
「可愛い」が随所に凝縮されていて、皆ではしゃいで拍手喝采!で終わるだろうな、と予測をしていた。
「凄い!」「凄い!」と2chにも書き込まれていたが、所詮はアイドルに毛が生えたくらいのモンだろう、と考えていた。
正直に言うと「完全に舐めきった姿勢」で彼女たちのライヴに足を運んだのである。

今となっては「奇跡!」としか言いようのない運で(しかも、Aの70番台という神番号!)、横浜千秋楽のチケットをゲットした私は、超晴天の中、のんびりとした気持ちと、「うへぇ!三十路を越えてんのに、アイドルのライヴに来ちゃってる俺、終わってるなあw」という恥ずかしさを以って、同じくPerfume初体験の女性と共に会場に到着した。

最前列を充分に狙える良番ながら、ライヴジャンキーの友人に教えてもらったPA卓の横のバー最前列に陣を張った。
床がここから一段高くなっているので、背の低い私にとってはこの上なく好都合だった。
ライヴジャンキーの友人のチビっぷりなどを思い出してニヤニヤしていた。
もう一度書くが、そのときでも私は「完全に舐めきった姿勢」であった。

開演までのSEがGuns N' Rosesの「Sweet Child O' Mine」から、Metallicaの「EnterSandman」に変わった。
すると、「EnterSandman」が急激に爆音に変わり、暗転した。

すでにこの時点から、なんとも言いようのない「不安感」はあった。
上手く説明は出来ないが、頑張って解説すると、「ひょっとしたら、自分は逃れようのない大きな底なし沼に、今、飲み込まれようとしているのか?」といった感じか。
「これから先に起きる現象を見たら、自分の中にある地軸が崩壊してしまうのではないか?」という不安だ。

暗転した直後は「Perfume First Tour 『GAME』」を見ていただければ解ると思う。
「アレ」が目の前で繰り広げられたのである。

イントロダクションの映像が流れている間、私は必死になって「完全に舐めきった姿勢」を制御しようともがいた。
この先にどういった展開が待っているのかは解らないが、ともかく私には「覚悟」がなかった。
イントロが終われば、きっと想像を絶するものを見せられるのだろう。
そんなことは聞いてなかった。
そんなことは誰も言ってなかったはずだ。
2chで「凄い!」って書いていた奴!「凄い!」だけじゃなく、もっと具体的に書けよ!阿呆が!
さっきまでは穏やかな初夏の日差しの中でのんびりとビールを飲んでいただろう?
観光客相手の不味い料理に不満なんかを述べていただろう?
ちょっと前までは「平和」そのものだったじゃないか。
それが今は前後左右どこにも逃げられない、暗いすし詰めの箱のバーの最前列で、事前の了解も得ずに得体の知れない、想定の範囲を軽く超えた情景を見せられるのだ。
自分自身の制御は、もはや不能だった。

「何でアイドルのライヴに来てこんな恐怖心を抱かなくてはいけないんだよ!」

逃げ出したかった。
しつこく書くが、本当に「覚悟」してなかったから。
人間は、理解が出来ない現象に対して激しい恐怖感を抱く。
イントロダクションの手ごたえだけで充分にその先の「恐怖」は想像できた。
とっくに手遅れだったが、「ごめんなさいすいませんごめんなさいすいません!」と頭の中で念じ続けた。

そして、生まれて初めて現実の3人が目の前に現れる。
だけど、その姿は顔までマントに包まれていて、誰にも見ることは出来ない。

一曲目の「GAME」が始まった。

マントを翻し、私が生まれて初めて見た3人は、真っ黒な衣装に身を包み、完全な無表情だった。
無表情というより、怒りで充満しているかのように見えた。
チラリとも笑っていない。
その日の私のように、「完全に舐めきった姿勢」で見にきた観客に対して、「オメエら!舐めきった態度で見に来てくれたね!これから地獄に落としてやるよ!」と言っているように見えた。

気が付くと、私は泣いていた。
恥ずかしさのあまり、隣にいる同行の女性に見られていないかと彼女の顔を見たら、彼女もタオルで涙をぬぐっていた。
身体の中のあらゆる感情が揺さぶられ、崩壊してしまった。
完全に更地となった精神に、新しい芽がありふれたスピードを越えて発芽していく。
まだ一曲目しか体験していないのに、35年間生きてきた中で、最も素晴らしいライヴ体験だと全身全霊で言い切れた。
その後は見ての通り。
あんなにもクールに、突き放すようにスタートしたライヴが、大爆笑の場面もあり、最終的にはPerfumeの3人を含めてその場にいた全員が感動して泣いてしまう結果になった(動画サイトのどこかを探れば、あのライヴのあとの3人のMCが聴ける…はず)。
夏の怪談でよくある光景だが、スタート時点での恐怖感の煽りを受けすぎると、感情が高ぶり、ほんのちょっとしたことでも大笑いしたりする精神状態になる。
それと似ているのかもしれない。
ともかく、あんな体験は他のどこでも得られないことだろう。
そして初期に感じた不安は的中し、私は「逃れようのない大きな底なし沼」に飲み込まれ、「自分の中にある地軸が崩壊して」しまった。

と、前置きだけで2,000文字を越えてしまったというか、前置きだけで充分に言いたいことを言ってしまったが、これが私の初の「Perfume×恐怖」体験だった。

「初の」と書くからには続きがあるのだが、それはもちろん武道館公演でのオープニングの「顔が見えないライティング」から「コンピューター・シティ」にかけての「故障」であり、先日の代々木公演での「edge」の演出だ。

初の全国ツアーでは、特にこの「恐怖演出」に気合いが入っていたと思う。
先にも述べたが、私のように「どうせアイドルのライヴだろ?」と高をくくっている人間は多かったのではないか。
運営側、というか舞台演出側はそのことをしっかりと把握し、完璧な迎撃システムを構築した。
舞台上の演出は、Perfumeの振り付け演出家のMIKIKO先生の発案だと思うが(ソースは脳内)、MIKIKO先生自身も「アイドルのライヴだと思って舐めたら許さんぞ!」という気概を以って舞台をデザインしたのだと思う。

その結果が「Perfume×恐怖」演出なのだと思う。

「アイドル」と「恐怖」。
私は他のアイドルをまったく知らないので比較検討は出来ないが、こういった斬新な切り口もPerfumeを唯一無二の存在に仕立て上げている、重要な要素なのだと考える。

代々木公演ではその恐怖感がやや薄れた感はあったが、新しいアルバムを引っさげての全国ツアーでは、再び私たち(いや、俺だけか?)を恐怖のどん底に叩き落して欲しいと思う。
コメント (4)
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Baby cruising Love~♪Perfumeに会いに北海道に行ってきた!(遠征旅行編)

2012-05-21 | Perfume
愛して止まないPerfumeを応援するために、東京から札幌に向かった。
往路は飛行機で、復路は寝台特急北斗星による電車の旅だ(実は新婚旅行も兼ねています)。
「Perfumeのツアーで遠征すること=その地でしか会えない人に会う」というパターンが出来つつあるが、今回も北海道でしか会えない人と会うことが出来た。

4月21日(土)
羽田空港でPerfumeのマネージャーらしき人やMIKIKO先生らしき人を見かけたり、新千歳空港であ~ちゃんらしき人や、かしゆからしき人を見かけたりしたが、ここは「気にしないフリ男の子♪」で乗り切った(動悸息切れが激しくなったが)。


額を窓にこびりつけて地上を見つめていたら、CAさんが丁寧に田沢湖や十和田湖の場所を教えてくれた。

寝坊して朝から何も食べていない状態だったので、まずは新千歳空港で「味の時計台」に入る。


ホタテバターコーン味噌ラーメン1630円也。1000円を超えるラーメンなんて、こんな時にしか食べられない。もちろんメチャメチャ美味しかった。

そしてレンタカーを借りて、クラークさんのいる丘を見学してから札幌に向かいホテルにチェックイン。
その晩は楽しい楽しいPerfumeのライブとオフ会があった。


ちなみに、オフ会では大型観光バスがチャーターされてました。

4月22日(日)
翌日は旭川~富良野経由で帯広まで足を伸ばして宿泊する計画でいざ出発。

ここに来るまでは車窓から「北海道らしい景色」というものを特に見なかったが、札幌を離れるにしたがってどんどんとクルマが少なくなり、ついに念願の「延々と続く一本道」に出会うことができた。


道路の両側にある「やじるし」は冬になると意味を持つものなんだろうなと想像できた。

数十分クルマで走っても、曲がることも止まることもなくずっとずっと道がまっすぐに走っている。
これが気持ちがよくてついついスピードを上げてしまう。
こういう時こそ「空気を読む」ことが重要なので、地元の皆さんのスピードを参考にして走った。
東京は汗ばむほどの気温なのに、こちらにはまだ多くの雪が残っている。
念のために冬装備で向かったが、それほど寒さは感じなかった。


こんな景色を見るとついついクルマを停めてしまうのです。

過去に仕事で訪れた時に「旭川ラーメン」の美味しさに痺れてしまったので、今回もぜひ旭川でラーメンを食べたいと思いながらもクルマはどんどんと進んで行き、旭川を華麗にスルー。

クルマは「美瑛」(びえい)の丘に到着した。

新緑の季節ではなかったが、それでも雄大な景色が広がっていて気持ちがいい。






よーく見ると中央にキタキツネがいます。その他にも普通に道路に鹿が歩いていたりと、さすがは北の大地!と思うことしばしば。


木の枝に黒く丸っこく見えるのが「宿り木」と言われるもの。この木の下でキスをすると幸せになれるとかなんとか…。







ここはCMやパッケージの写真に使われる景色が多いようで、「セブンスターの丘」とか「ケンとメリーの木」など、有名な場所には看板が立っていた。

富良野で「唯我独尊」というカレー屋さんに入り、「唯我独尊ソーセージカレー」を食す。


なんとも迫力のある店舗外観。


牛タンカレーに自家製ソーセージ。

そして夕方に帯広に到着し、かなりお安いホテル(二人で4000円だったかな?)にチェックイン。
夜の帯広を楽しもうと街に出かけたが…人が…人がいない…。
日曜日の夜と言えば東京でも人出が少なくなるとは思うが、これほどまでに人やクルマが走っていない街の景色にはちょっと驚いた。
そして、営業している居酒屋さんも少ない。
しばらく散策して、営業している居酒屋さんを発見して酒を飲んで、この日は大人しくホテルで身体を休めた。


カラオケの音が聞こえてフラッと入ったビルの廊下。

4月23日(月)

この日は帯広で昼ごろまで滞在し、阿寒湖まで足を伸ばす予定。
「帯広と言えば豚丼!」ということで、豚丼を食べる気満々でホテルをチェックアウト。
まだ早い時間だったので「糠平湖」(ぬかびらこ)の有名な「タウシュベツ橋梁」(湖の中に現れる鉄道の橋)を見に行こうとクルマを出した。
この判断で我々は「帯広の豚丼」を断念することになった…。

糠平湖が近づくにしたがって、霧が猛烈に濃くなり、引き返す気分がなくなってしまったのだ。


まだまだ序の口の段階。


たぶんここから湖が見えるのだと思う。


思い切り萎える看板。


構わずに雪の中を進軍するPTA会員。こういった場面ではやはり女性が圧倒的に強い。


たぶんここから「タウシュベツ橋梁」が見えるのだと思う。


霧の中に突然現れた山小屋で一休み。

そこから国道241号線を走り阿寒湖を目指すところを、ナビに言われるまま国道39号線を走り、驚くべきことに約90キロも遠回りして、夕方に阿寒湖に到着した。
ナビに言われるまま走り出す自分も馬鹿だが、90キロも遠回りするところがさすが北の大地でござる…。

ここ阿寒湖には、Twitterで仲良くさせていただいている「ポロンノ亭」さんがお店をやっている。ポロンノさんは「Perfumeクラスタ」の一員だ。




これらはポロンノさんが阿寒湖で作った石像。どれだけPerfume愛(中田ヤスタカ愛)に溢れた危険な人物かはすぐにお分かりいただけるだろう。

今回の旅の目的はもちろんPerfumeに会いに行くことだが、阿寒湖の友人に会うこともまた一つの目的だった。
ネットではすぐ近くに感じている存在だが、リアルに会いに行くためには1300キロもの距離を移動しなければならない。


アイヌの入り口。寝ている間に嫁さんが運転してくれました。


ポロンノ亭外観。ここからもうPerfumeが聴こえてくる。


店内から見たポロンノ亭。ちょっと腰を下ろすと根が生えてきそうなくらいに落ち着く。


ポロンノ亭の奥にはヤバいブツが陳列されていた…。

こんな日本の北の外れに、と言っては失礼だが、この阿寒湖の地に、もう一人TwitterのPerfumeクラスタの「ナナロク」さんもいらっしゃる。誰も知らないかもしれないが、阿寒湖はPerfume熱で炎上しているのだ。

まずは軽い挨拶を交わし、紹介してくれた民宿「桐」さんに向かう。


民宿「桐」さんは、トドマツで作られた木風呂があり、源泉の掛け流しが楽しめる。朝食付きで一泊4000円!

サクッと温泉に浸かり、身体を温めてから近所の居酒屋に入り軽く食事をした後に、アイヌ古式舞踊のステージを見て、いざポロンノ亭へ。
東京から遠く1300キロも離れた湖のほとりで、美味い酒と料理をつまみながらのPerfume談義。
これがつまらないはずはない。


ポロンノさんが作ってくれた料理。どれもこれもメチャメチャ美味しい!とても贅沢な時間を過ごせた。

楽しい話しに花を咲かせ、泥のように酔っぱらって民宿に戻った。

4月24日(火)


翌日はあいにくの雨模様だったが、幻想的な阿寒湖の風景を見ることができた。


翌日にはナナロクさんのご案内で、阿寒湖を周遊する砕氷船にも乗せていただいた。

はっきり言います。貸し切りでした。






もう氷はあらかた溶けていたようだが、船が氷を割って入る音と、その氷がぶつかり合って弾ける音が美しかった。

「雪解け後でGW前」と言う、実に中途半端な季節に阿寒湖へ来てしまったが、生まれて初めて訪れたこの地は、とても暖かく私たちを受け入れてくれたように…思う。
今度は爽やかな夏に、または厳冬の季節に行ってみたい。

船の発着場でポロンノさんとお別れし、いざ札幌へ。
またもや猛烈な霧の中を数時間レンタカーで走り抜け、大都会札幌へ到着。
いよいよ北の大地ともお別れだ。

そしてこの旅の大きなイベント、寝台特急「北斗星」への乗車。
札幌発の平日なので、とてつもなく空いていた。
自分としては混雑しているよりは嬉しいが、やや複雑な気分だ。
旅の「移動する楽しみ」の時間はどんどんと削られていってるのだろうと思える。


颯爽と札幌駅に滑り込む北斗星。このディーゼル機関車は本当にカッコいい!


いざ夢の入り口へ!

今年で40歳になるが、乗り込んでからはまず車内の探検だ。
iPhoneを片手にパシャパシャと写真を撮りながらスキップして次々と車両を移っていく。
車内には同じように探検をしているおっさん達がいて、皆目をキラキラと輝かせているのが面白かった。


自分の今夜の寝床。「デュエット」という個室の二人部屋。1階と2階があり、こちらは2階なので星空を見ながら眠ることができる。


こちらはロビールーム。「乗り鉄」のおじさんたちはここでうっとりとした表情で車窓を眺めている。


食堂車「グランシャリオ」


廊下。


先頭には我々を引っ張るDD51形ディーゼル機関車が見える。「重連運転」と言って、札幌から函館の区間は2両のディーゼル車が連結して引っ張っている。

興奮しながら一通りの写真撮影を終えて、北斗星は登別に近づいてきた。
ここでもう一つの大きなイベントが待っている。登別在住のTwitterのフォロワーさん「まきんこ」さんに会うのだ。
まきんこさんもTwitterのPerfumeクラスタの一員で、夫婦共々ずっと前から仲良くさせていただいているのだが、中々会うことはできない人だった。
今回、我々の乗車している北斗星が自宅の近所を走り、登別に停車することを知って、駅まで会いにきてくれることになった。

北斗星が登別に到着するのは18時35分。停車時間は数十秒らしい…。
あらかじめまきんこさんには「3号車の前のほうに乗ってるよ!」と伝えて、北斗星はゆるゆると登別のホームに滑り込んだ。
誰もいないホームで、まきんこさんはお子さんを3人連れて待っていてくれた。

一瞬だけホームに降りて握手を交わし、お互いに笑顔で挨拶をしてプレゼント交換。
20~30秒くらいだっただろうか。
本当に短い時間だったけど、温かい交流ができたと思った。インターネットが、本当にいい意味での「出会い系」として使えた。また会いたい。

そして日はとっぷりと暮れて、我々は食堂車のディナータイムが終わるのを待つ。
ディナータイムは予約制で、フランス料理や懐石料理が楽しめるが、我々は通常のパブタイムに食事をすることにしたからだ。
客が少なかったからなのか、思いのほかディナータイムが早く終了したので、さっそく食堂車へ。


夜はやっぱりムード満点。


もちろんワインなどを飲んだりする。車内の揺れは「ワイングラスがひっくり返る寸前」といったレベルか。


食べる前に写真撮れよ。シチューセットとピザを注文しました。

ガタンゴトンと揺れる電車の中で、ナイフとフォークを使ったキチンとした食事をする。
もうこれだけで贅沢な気持ちになれる。
以前にもPerfumeを追いかけてフェリーにバイクを積んで徳島まで向かったが、やはりこういったゆったりとした時間を楽しむのは最高だ。

満腹になって部屋に戻り、次のイベントに向けてビールをグイグイ飲みながらテンションヌを高める。
次のイベントは「函館での牽引機の交代」。
北斗星は、登りも下りも函館で牽引する機関車を交代する(もう一回、青森でも牽引機を交代する…ようだ…寝てた)。
その牽引機の交代作業を見学するのだ。


函館到着を待ちながらビールグイグイ。このムードがたまらんですばい。電灯を消せば星がキレイに見える。

北斗星は函館に到着し、停車時間を告げられて、いざホームへダッシュ!


今まで我々を引っ張ってくれたDD51形ディーゼル機関車。さよなら~!ありがとう!


そして反対側には、次に我々を青森まで牽引してくれるED79形電気機関車が連結!スイッチバックします。


ドッギャァァァァァン!

ここからは車内で酒盛り。途中「これより青函トンネルに入ります」とアナウンスが流れ、また別の時刻に「旅の思い出話に花が咲くでしょうが、それはまた明日に。車内は消灯いたします」といった感じの風情溢れるアナウンスが流れた。

青函トンネルを抜けて、東京では見られない美しい星空を眺めながら眠りについた。

4月25日(水)

嫁さんが起きてこないので、一人で食堂車に。



福島あたりだと思うが、東京では散ってしまった満開の桜を見ながら朝の洋食セットをいただいた。



それからは、少しずつ少しずつ車窓は喧噪にまみれて行き、いよいよ大宮あたりになって現実社会に引き戻されて行く。
9時38分。
北斗星は約1200キロの旅を終えて上野駅に到着した。


上野駅での勇姿。

Perfumeを追いかけて北海道まで行き、北海道に住んでいるPerfumeファンと笑顔の交換をして、また会う約束をする。
Perfumeの3人が引き合わせてくれた縁と、素晴らしい旅に本当に感謝。

次は海外か?!

結論。
かしゆか好きっス!
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Perfumeの3人がお嫁さんを連れてきてくれました。

2012-04-25 | Perfume
Perfumeファンの女性と一年の交際期間を経て、結婚することになりました。

あ~ちゃん、かしゆか、のっち。
本当にありがとう。
Perfumeには本当に色々なものを頂いたと思う。

言いたいことはたくさんあるけど、それはこれからも気持ち悪い文章で記します!

結論。
かしゆか好きっス!
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文化庁メディア芸術祭を見に行ったよかしゆか。

2012-02-22 | Perfume
第15回文化庁メディア芸術祭を見に行くために国立新美術館に行ってきた(3月4日(日)まで開催。入場料は無料です)。




Perfumeが創り上げた東京ドームの『Perfume LIVE@東京ドーム『1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11』』のステージ演出と、Perfumeが参加した「NATURAL BEAUTY BASIC 2010 秋冬キャンペーン」の映像が審査委員会推薦作品に選ばれて展示されているからだ。


国立新美術館はオシャレな建物。館内の椅子やテーブルも素敵です。


メディア芸術祭のサイトより『Perfume LIVE@東京ドーム『1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11』』についての説明文。

「テクノポップユニットPerfumeの、東京ドームワンマンライブにおけるパフォーマンス作品。5万人の観客を前に、バックダンサーもバンドも一切付けずにメンバー3人だけでステージを構築すべく、舞台演出に総合演出兼振付家のMIKIKOをはじめ、映像作家の関和亮、メディアアーティストの真鍋大度や石橋素らが参加。特殊装置による風船爆破や3Dカメラ、画像解析を用いた映像生成など、世界でも有数の最先端のテクノロジーとアイディアを用いたかつてないステージを創造した」

同じくメディア芸術祭のサイトより「NATURAL BEAUTY BASIC 2010 秋冬キャンペーン」についての説明文。

「ファッションブランド・NATURAL BEAUTY BASICの一連のキャンペーン企画。テクノポップユニット・Perfumeの楽曲『ねぇ』を採用し、NATURAL BEAUTY BASICのアイテムに身を包んだ彼女らが、ファッションモデルの「ポージング」を取り入れたダンスを披露。TV CMでは、3人がそれぞれの分身と共に踊るパターンが、Webサイトでは3人が一緒に踊るパターンが公開された。異なるアルゴリズムを用いて制作されたダンスのバリエーションは、キャンペーンを超えて話題となった。(6分24秒)」

「NATURAL BEAUTY BASIC 2010 秋冬キャンペーン」は映像作品として推薦されているが、『Perfume LIVE@東京ドーム『1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11』』はライブパフォーマンスと演出、つまり「ライブ」そのものが芸術作品として推薦されており、作品の作り手は「MIKIKO+Perfume」とだけ記されている。




東京ドームの映像は、「GISHIKI」で3人がPerfumeに嫁ぐシーンと、「Perfumeの掟」での「10人のかしゆか」「あ~ちゃんの風船狙撃」が流れていた。何度も見ている映像が、この国立新美術館で流れて、芸術に触れようとする人たちに見てもらえることがともかく嬉しいし、応援している側から見ると3人が誇らしい。
Perfumeは知っていても、実際のライブパフォーマンスがどのように行われているかは知らない人が多いと思うので、これを機に、ちょっとでも興味を持ってもらえたら素敵だ。




お客さんを楽しませる、という3人とMIKIKO先生の熱意が、こんなところまで昇り詰めたのかと思うと本当に胸が熱くなる。
特に「10人のかしゆか」の映像で、まっすぐに前を向いてダンスするかしゆかの強い目線を見た時には胸が詰まった。
東京ドーム公演が終わった後のラジオの生放送で「(東京ドームでは)全力が出せなくてみんなに申し訳ない」と泣きながら訴えていたかしゆかだが、「10人のかしゆか」で見せていたあの力強い目線は、こんなところまでに届いていたのだ。

重ねて書くが、顧客に向かって裏表なく真摯な姿勢で臨むことがPerfumeの本質であり、魅力の一つだと思う。
かしゆかの真剣な眼差しや、あ~ちゃんやのっちが楽しそうにダンスをして観客を楽しませようとした結果が、今回の作品を創り上げて、芸術の域までに達した。
また、それを指導したのが、3人が売れてからパッと出てきた演出家ではなく、3人が小学生の頃から厳しい指導をしてきたMIKIKO先生だと言う所も非常に考え深い。
『Perfume LIVE@東京ドーム『1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11』』という芸術作品を目の当たりし、参加して作品を創り上げた(と言っても許されるよね?)5万人のうちの一人で本当に良かったと思う。

結論。
かしゆか好きっス!
コメント (3)
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