髑髏フラワー

ママの口ぐせお花はドクロ!

文化庁メディア芸術祭を見に行ったよかしゆか。

2012-02-22 | Perfume
第15回文化庁メディア芸術祭を見に行くために国立新美術館に行ってきた(3月4日(日)まで開催。入場料は無料です)。




Perfumeが創り上げた東京ドームの『Perfume LIVE@東京ドーム『1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11』』のステージ演出と、Perfumeが参加した「NATURAL BEAUTY BASIC 2010 秋冬キャンペーン」の映像が審査委員会推薦作品に選ばれて展示されているからだ。


国立新美術館はオシャレな建物。館内の椅子やテーブルも素敵です。


メディア芸術祭のサイトより『Perfume LIVE@東京ドーム『1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11』』についての説明文。

「テクノポップユニットPerfumeの、東京ドームワンマンライブにおけるパフォーマンス作品。5万人の観客を前に、バックダンサーもバンドも一切付けずにメンバー3人だけでステージを構築すべく、舞台演出に総合演出兼振付家のMIKIKOをはじめ、映像作家の関和亮、メディアアーティストの真鍋大度や石橋素らが参加。特殊装置による風船爆破や3Dカメラ、画像解析を用いた映像生成など、世界でも有数の最先端のテクノロジーとアイディアを用いたかつてないステージを創造した」

同じくメディア芸術祭のサイトより「NATURAL BEAUTY BASIC 2010 秋冬キャンペーン」についての説明文。

「ファッションブランド・NATURAL BEAUTY BASICの一連のキャンペーン企画。テクノポップユニット・Perfumeの楽曲『ねぇ』を採用し、NATURAL BEAUTY BASICのアイテムに身を包んだ彼女らが、ファッションモデルの「ポージング」を取り入れたダンスを披露。TV CMでは、3人がそれぞれの分身と共に踊るパターンが、Webサイトでは3人が一緒に踊るパターンが公開された。異なるアルゴリズムを用いて制作されたダンスのバリエーションは、キャンペーンを超えて話題となった。(6分24秒)」

「NATURAL BEAUTY BASIC 2010 秋冬キャンペーン」は映像作品として推薦されているが、『Perfume LIVE@東京ドーム『1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11』』はライブパフォーマンスと演出、つまり「ライブ」そのものが芸術作品として推薦されており、作品の作り手は「MIKIKO+Perfume」とだけ記されている。




東京ドームの映像は、「GISHIKI」で3人がPerfumeに嫁ぐシーンと、「Perfumeの掟」での「10人のかしゆか」「あ~ちゃんの風船狙撃」が流れていた。何度も見ている映像が、この国立新美術館で流れて、芸術に触れようとする人たちに見てもらえることがともかく嬉しいし、応援している側から見ると3人が誇らしい。
Perfumeは知っていても、実際のライブパフォーマンスがどのように行われているかは知らない人が多いと思うので、これを機に、ちょっとでも興味を持ってもらえたら素敵だ。




お客さんを楽しませる、という3人とMIKIKO先生の熱意が、こんなところまで昇り詰めたのかと思うと本当に胸が熱くなる。
特に「10人のかしゆか」の映像で、まっすぐに前を向いてダンスするかしゆかの強い目線を見た時には胸が詰まった。
東京ドーム公演が終わった後のラジオの生放送で「(東京ドームでは)全力が出せなくてみんなに申し訳ない」と泣きながら訴えていたかしゆかだが、「10人のかしゆか」で見せていたあの力強い目線は、こんなところまでに届いていたのだ。

重ねて書くが、顧客に向かって裏表なく真摯な姿勢で臨むことがPerfumeの本質であり、魅力の一つだと思う。
かしゆかの真剣な眼差しや、あ~ちゃんやのっちが楽しそうにダンスをして観客を楽しませようとした結果が、今回の作品を創り上げて、芸術の域までに達した。
また、それを指導したのが、3人が売れてからパッと出てきた演出家ではなく、3人が小学生の頃から厳しい指導をしてきたMIKIKO先生だと言う所も非常に考え深い。
『Perfume LIVE@東京ドーム『1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11』』という芸術作品を目の当たりし、参加して作品を創り上げた(と言っても許されるよね?)5万人のうちの一人で本当に良かったと思う。

結論。
かしゆか好きっス!
コメント (3)
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【ネタバレあり】JPNツアー新潟に行ってきたよかしゆか。【ご注意!】

2012-02-08 | ライヴレポート
【ご注意!】以下には公演に関する「ネタバレ」が書かれています。
まだこれから「JPNツアー」に参加される人で、ネタバレを回避したい方は読まないでください。



『キリンチューハイ 氷結 Presents Perfume 3rd Tour 「JPN」』新潟公演に参加してきた。
私にとって2回目の「JPNツアー」だ。



結論から述べよう。



「これがPerfumeのワンマンライブだよ!」
と大声で泣き叫べるほどの最高のライブだった。
あまりにも感動が大きく、終了後はしばらく無言でいたほどだ。
この現象は、GAMEツアー千秋楽、武道館、直角二等辺ツアー千秋楽、ファンクラブツアー千秋楽に参加した時と通じるものがあった。
前回の埼玉公演は、座席の位置と音響の問題で今一歩楽しめなかったが、今回は埼玉と同じプログラムとは思えないほどに楽しめた。

それでは以下にレポートする。

朝9時過ぎに東京を出発する新幹線に乗り、約2時間で実にスムーズに新潟に到着した。


これらを胃袋に収納したと思ったらすぐに到着してしまった。

数日前から新潟を含む日本海側でかなりの降雪があり、在来線でさえも運休してしまうほどの交通網の麻痺があったが、さすがに新幹線は無敵であった。
生まれて初めて訪れた新潟の地は、予想どおりどんよりとした雲に覆われて、地上は見渡す限りの銀世界。





雪に慣れていない目は、到着後すぐにチカチカと痛くなった。
到着した時には雪が猛烈に降っていたが、それはすぐに止んで、しばらくすると快晴になり、再び猛烈に雪が降る。
これに時おり吹雪きをプラスしたようなスタイルが新潟の天候の特徴なのだろうか。
この日はこれをずっと繰り返していた。
充分に防寒対策をしてきたので、それほど寒さは感じなかった(もちろん、それでも東京よりは殺意のある寒さだ)。

遠征と言えばご当地のグルメ情報だが、それは最後にまとめて書こう。
ともかくすんばらしく美味しいお寿司の洗礼に出会った。

着いたばかりなのに慣れない雪道歩行で疲れ、まずは休憩するために宿泊先であるチサンホテルにチェックイン。
新潟ローカルなテレビをぼんやりと眺めながらベッドに寝っ転がって過ごした。
期待しないで訪れたチサンホテルは、駅に直通で便利だし、清潔感があって感じの良いホテルだった。

16時まで休憩し、駅前からタクシーに乗って会場である「朱鷺メッセ・新潟コンベンションセンター」に向かう。
たったの2キロなのだが、歩くのがしんどい(都会育ちのひ弱もやし男です)。
朱鷺メッセは海に面しているからなのか、ともかく風が強くて、雪が降り出すとすぐに吹雪になるような立地だった。
ヅラが高く舞い上がりそうな強風を抜けて、ガラス張りの会場に入ると、あまりの暖かさにホッとする。


生ぬるい会場の中から撮影。画像だと分からないが猛烈に吹雪いている。


会場の裏手はこんな感じ。


グッズ売り場の風景。行列してても寒くはない。


開場を待つ戦士たち。


駒沢大学の入学試験が気になる…。

前回はどこにいても寒さに震えたさいたまスーパーアリーナだったが、朱鷺メッセは訪れたすべての人がガラス張りの会場の中に入って待つ事が出来る。雪国ならではの暖かい配慮のある会場で良かった。
ここで前回購入した「LSG12」に続いて、ツアーグッズであるスニーカーを購入。
スニーカーと言うよりも、スニーカーを入れてある「箱」がカッコよくて欲しかった。
TwitterのPerfumeクラスタさんなどと談笑しながら17時半ごろまで時間をつぶした。


某巨大掲示板から画像を拝借。駐車場に鎮座する3体の雪だるま。手前にはJPNのロゴらしきものが見える。まさか3人が作ったのだろうか…?(スタッフさんが作ってくれたそうだ)


こちらも巨大掲示板より拝借。これだけのトラックが彼女たちと共に全国を走るのだ。

朱鷺メッセは、一言で言うのならば「超巨大な体育館」と言ったスペースで、すべての座席が「アリーナ」になり、2階、3階と言った座席は存在しない。
チケットが届いた時から「ひょっとして良い座席なんじゃ…?」と期待していた番号だったが、32列38番の座席は花道の先端からややかしゆかサイド寄りの中央で、真ん中に立った3人を少し斜めから見るような良好な位置だった。
この位置であれば演出も3人の表情も堪能出来る…と期待が高まる。

17時55分。
後方の誰かが大騒ぎして盛り上げ、少し早いが3人の登場を待つ手拍子が始まる。
私も奇声を発して「危険人物がここにいるよ」と周囲にアナウンスして独りで盛り上がった。
開始前から会場の一体感を感じる。
しばらく待って暗転。絶叫。

01.The Opening

メインステージに鎮座していた巨大照明がゆっくりと立ち上がり、ライトセイバー状の照明を展開する。
そして、ステージから階段が現れて3人がゆっくりと降りてくる。
東京ドーム公演に引き続いて静かな立ち上がりに、身が引き締まるような思いになる。

02.レーザービーム(アルバムver.)

立ち上がりから目の前で花火が爆発したかのような光の洪水。
始まった瞬間のレーザービームの美しさに涙が止まらなかった。
埼玉ではほとんどこのレーザービームの演出は見る事が出来なかったのだと理解した。
「うわあ…」と言いながら3人を見ずに上空を飛び交うレーザーを見上げてしまう。
ありふれたスピードを超えてPerfume Worldに魂が吸い込まれていくのが体感出来た。

03.VOICE

一瞬にして照明が黄色と黒の色合いに変わり美しい。
ライトセイバー状(つまり棒)の照明は、ツアーロゴの三角形に変わり、さまざまな色に変化する。

04.エレクトロ・ワールド

「とある世界の破壊」をテーマにした楽曲だが、平和の象徴としているのだろうか。真っ青に晴れ渡ったまぶしい空の映像と共に始まる。
ここでハッと気がついたが、スピーカーから流れ出る低音の圧力が凄まじい。
イントロの「♪振り返るとそこに見えていた景色が消えた~」の部分の「べー」と言うベースで内蔵が震えた。
バスドラの聴こえ方も日常では味わえない音圧。
2006年の楽曲だが、新たに音圧が加わり、初めて聴くような2012年バージョンに感じた。

05.ワンルーム・ディスコ

もちろんこの曲のブリブリしたベースも圧力をもって迫ってくる。
あ~ちゃんの「新潟~!」コールで会場の屋根に積もった雪も溶けたことだろう。

―MC―

一人ステージに残ったのっちメンバーの汗が額に光り、この公演にかけた気合いが伝わってくる。
「今日は寒いですね!」「そーですね!」と言うタモさんのくだりから「今日はPerfumeのライブに来たんですか!」「そーです…いや…しに来た!」「あ、今日はPerfumeのライブを見に来たんですか!」「しに来た…あれ?」と言うグダグダの展開になってMCは順調に始まった。のっちメンバーはどうしたかったのだろうか。
3人が新潟まで乗ってきた「MAXとき」の天井に、マネージャーであるもっさんの持ってきたスーツケースが大きすぎて入らなかったと言うあ~ちゃん。
そのスーツケースは、あ~ちゃん曰く「ガンダムの『ザクさん』」のスーツケースらしい。


大人になっても子供の頃の純粋さを忘れないのは大切なことだ。私には無理だが。

ガンダムは呼び捨ててザクには「さん」をつけるあ~ちゃんはジオン派なのだろう。

かしゆかの風邪対策は「他人にうつすこと」らしい。
「会場でみんなに風邪をうつして、スッキリして帰りましょう」と言っていたが、誰がスッキリするのかは謎だ。
「それは推奨しちゃイカンじゃろ」とあ~ちゃんに怒られていた。
「じゃあこの会場に風邪を置いて帰りましょう」というのっちメンバーの微妙な提案も聞き流される。

MCについては、どこで話したのかは忘れてしまったのでここに集約する。
お約束の客いじりでは、私の少し前にいる「スパイス」のあ~ちゃんとかしゆかのコスプレをしたちっちゃな女の子たちがいじられていた。着席した時から「可愛いな~」と舐め回すような視線で見つめていたので、いじられて嬉しかった。
後で聞いた話だが、その時のカメラで私の顔も抜かれていたらしい。
私はすぐそばに来ていた3人を凝視していたので気がつかなかった。
その子のお母さんがとても若くてキレイだったので、あ~ちゃんが「お母さんキレイで授業参観は自慢出来るじゃろ~?『お母さんどんな化粧水使ってるの?』『いえ。石鹸しか使っておりません』『ひえ~!』みたいなことになるじゃろ~?ま、私の母のことなんですが」と言っていた。
また別の高校生くらいの女の子は、3人を目の前にして号泣。
「どうしたの~?」と聞かれて、嗚咽しながら「ずっと会いたかったの」と言った姿には自分もじんわりと来てしまった。すかさずかしゆかが「私も会いたかったよ♪」とフォローする姿にも涙腺が緩んだ。
その女の子が地元新潟の女の子なのかは不明だが、2年半もこの地に来なかったので、待ちわびたファンは多かっただろう。

中田ヤスタカ氏はあんまりPerfumeに興味が無いようで悲しかったが、最近になって率先してライブ用の音源などを作ってくれるようになったから嬉しい。とのっち。
その直後に「中田さんの出身地は長野れす」と出身地を間違えるところが最高にのっちらしい。
「お前も中田ヤスタカに興味がないだろ!」と心の中で猛烈にツッコミを入れたのは私だけではあるまい。
ちなみに、中田ヤスタカ氏曰く「いいヘッドフォンは『音漏れがする』ヘッドフォンなんだよ」と3人にヘッドフォンを意回して聴かせてくれたらしい。
私の使用しているヘッドフォンは通勤に使えないほどの盛大な音漏れをするKOSSのPORTA PROなので、ちょっと嬉しかった。

そして、かしゆかに「新潟ノ人タチト私タチダケノヒミチュデス」と言われたが書こう。

その中田ヤスタカ氏だが、最近会ったら、いつものファッションリーダーぶりは鳴りを潜めて、なんと、驚くべきことに全身ユニクロ(金髪オールバック、ヘッドフォン、グレーのセーター?、デニムの「長ズボン」、スニーカー)で登場したそうだ。
いつも究極完璧のオシャレをしている中田氏が、意外にも普通の格好で現れたことに3人は動揺を隠せず、あ~ちゃんは「長ズボンなんですね!長ズボンなんですね!」と何度も言ってしまったらしい。
結論としてのっちが「良い男は何を着ても良い男なんですよ」と、馬鹿にしているのか褒めているのか掴めないまとめをした。
そしてそれを裏で聞いていたあ~ちゃんが「それは言っちゃイカンじゃろ。中田さんは一般の人に気づかれないように変装して来たんだから!」と一喝。
その後、全員がかしゆかに口止めをされることになった。
この日のMCはバランスが良いと言うか、コンパクトにまとまったような感じでとても楽しかった。

06.Have a Stroll

ここから3人がセンターステージまで来てダンスをする。表情が読み取れるほど近い。
可愛らしい振り付けの曲なのだが、やはり凶悪な低音が響く。

07.時の針

かしゆかを凝視したかったが、のっちの動きが本当にからくり人形のようでずっとのっちを見ていた。
目の前では人形の3人が踊っているが、奥のメインステージに映る3人は優しい表情で歌っている。
これは埼玉で上から見た時の方が光の演出が美しかった。
やはり見る角度で美しさが変わる。

08.微かなカオリ

とても好きな曲だが、今回のセットリストではやや浮いたように感じた。
しかし、3人の投げキッス攻撃があるので三途の川は余裕で渡れる。
Perfumeの楽曲の中では特異なリズムなのだろうか?
生の声なのかは分からなかったが、あ~ちゃんが一生懸命に歌っていることはよく伝わった。

09.スパイス

センターステージに並んだ3人を、やや左から斜めに見ていたが、背後から当たるスポットライトが作り出すシルエットが本当に美しかった。
この楽曲の魅力は、ゆっくりとした拍子だけど確実に床をぶち抜くようなバスドラだと思うが、そのバスドラの4つ打ちが凶悪な音圧で響いていた。
地球の鼓動のような重低音の上に、きらびやかな音色と3人の華麗で緻密なダンス。
中田ヤスタカの作り出す楽曲は「可愛い」と「カッコいい」が同居することが多い。
その「可愛い」と「カッコいい」を表現するのに、Perfumeの3人は見事にマッチしている。
そのことが、この会場で「スパイス」を聴きながら充分に感じることが出来た。
MCで「中田さんのスタジオで音楽を聴くと本当に音が良くてびっくりする!」と言っていたが、ひょっとするとこんな環境で聴きながら曲を作っているのだろうか?などと思った。
あまりにも美しい景色で、一瞬でも動きと音を逃したくないと感じた。

10.JPNスペシャル(のっち曰く「仮の名前」だそうだ)

「私たちにできること」という言葉が聴こえる。
震災が日本を襲ってから、3人は必死になって「私たちにできること」を考えただろう。
その結果の一つが「JPN」のリリースであり、今回の「JPNツアー」なのだと思う。
被災地を訪れたり、募金をしたり、芸能人は色々な活動をしているが、3人の決断は「ライブをやりにいく」「いつもと変わらぬパフォーマンスを見せる」と言うことなのだと解釈した。
映像と本人が連動するパフォーマンスは斬りつけられるような緊張感が走る。

11.GLITTER(アルバムver.)

「私たちにできること」を考えてから3人は何を祈るのだろうか?祈りのポーズから始まる。
今回のツアーのセットリストでは、この「GLITTER」が一番の山場となる。
レーザービームと連携したダンスパフォーマンスに圧倒されて再び涙が出てきた。
MCでかしゆかが「私たちのライブはちょっと変わっていますが、きっと楽しいと思います」と言っていたが、「MCで見せるグダグダ感」と、この「GLITTER」で見せる「圧倒的なパフォーマンス」と「凶悪な音圧」が混在する所が「ちょっと変わっています」と言うことなのだろう。
さっきまでニヨニヨしながら広島弁で喋っていた3人娘が、一瞬にして8,000人ほどの観客を飲み込む。
今回、ちゃんと正面から見る事ができた。このパフォーマンスは遠くても正面から見るのが良いと思う。
光と音の芸術作品だと断言する。

12.Perfumeメドレー

シークレットシークレット(イントロ)
不自然なガール
Take me Take me
Baby cruising Love
575
love the world
I still love U
シークレットシークレット(アウトロ)

シークレットシークレットが始まるのかと思えば不自然なガールが始まるメドレー。
Take me Take meは繋ぎだけだが、武道館以来の登場で歓喜した。瞬時にかしゆかの妖艶な姿を見つけてシュルッと昇天。
今イチセットリストから外され気味だが、Baby cruising Loveもベースの低音がブリブリ言って踊れる。
575を歌いながらメインステージに戻り、再びシークレットシークレットで締める。

13.ポリリズム

この場面もかしゆかに「ヒミチュデス」と言われたが、お仕置きキボンヌなので書こう。
ここであ~ちゃんが感動的なMCを述べてから「ポリリズム!」と行く予定だったが、間違えて「FAKE IT!」と叫んでしまった。
その瞬間にのっちとかしゆかが「いやいやいや」と駆け寄ってあ~ちゃんは間違いに気づく。
「こーれーはー!恥ずかしい!」とあ~ちゃんは右手で顔を隠して爆笑しながら照れる。
「ライブ な ら で は のハプニングですね~」「2~3分戻してから始めましょうか!」と気を取り直してからスタート。
終わった後「私たちこの曲を4~5年やってますが、こんな『ポリリズム』は初めてですよ!」と再び照れながらあ~ちゃん。
「キーッヒッヒ!」と笑うあ~ちゃんに我々も爆笑した。
かなり貴重な体験が出来た。と言うかセットリスト間違えるなんて初めての経験だ。

―MC―(P.T.A.のコーナー) 「夏色のナンシー」

14.FAKE IT

「今度こそFAKE IT!」とあ~ちゃんが叫んで始まった。
開始2秒で、まるでフェス会場のように全員がバウンドする。
ここで気温が確実に上昇した。
外は凍えるような温度だろうが朱鷺メッセは確実に炎上している。

15.ねぇ

「3人合わせてPerfume」だが、私の眼球は主にかしゆかを凝視している。
この1曲の中に「ペロゆか」「イヒゆか」「片耳だしゆか」が肉眼で確認出来た。
特に「ペロゆか」は近い場所にいないと確認出来なかったと思われる。
「高速ステップ」の時にミスをしたのか、ペロッと舌を出してうつむいて笑ったかしゆかを見た瞬間に魂がシュルッと抜け出して朱鷺メッセの天井に当たってから肉体に戻った。
ニコニコと踊るかしゆかを見て「ダンスするのが楽しいんだろうなあ」と感じる。
「笑顔が笑顔を呼ぶ」と言うような意味のMCを、かしゆかは埼玉で言っていたが、ステージにいる3人の笑顔は確実に周囲に感染する。

16.ジェニーはご機嫌ななめ

埼玉では3人がリフトに乗って上昇したが、新潟ではそれは無し。

17.チョコレイト・ディスコ

私の位置から見える範囲では、気持ちよく全体がバウンドしていた。
私の目の前には、親子だと思われる中学生くらいの女の子とお母さんがいた。
かしゆかのアンケートによると、女の子はPerfumeのライブに「初参戦」、お母さんは「ライブ自体が初めて」のようだった。
目の前だったので時おり反応を気にしていたが、ややノリが悪かったお母さんは、この頃にはノリノリで踊っていた(ライブには行かないがずっと聴いていたような感じ。ちなみにあ~ちゃんのMCでも方をプルプルさせていた)。
初めてのPerfumeライブが楽しいものになったようで嬉しかった。
ずっと背後で奇声を発して申し訳なかったが。

18.MY COLOR

会場のすべての人が手のひらを3人に見せてから始まる。
ステージ上から見る景色はさぞかし美しいことだろう。
あ~ちゃん、かしゆか、のっちの表情が楽しそうで、見ているこちらも楽しくなってくる。
この曲では「Puppy love 」のような振り付けを3人と一緒にやるのだが、これはちょっと難しいと言うか、踊りにくいのでは?と感じた。
感じながらも隣りのおっさんと共に両手ヒラヒラさせてジャンプしながら完走したが。

アンコール

E01.Dream Fighter

埼玉公演と同じく、「私たちからのエールです!」と言う言葉で始まった。
2003年に「絶対に紅白歌合戦に出るから!」と家族に宣言して広島から上京した3人は、自力を信じて活動し、細い糸を紡ぎながらも地道に上を目指して努力を重ねた。
2008年、その夢である紅白歌合戦への初出場を目前にして、これまた大きな夢であった「日本武道館での公演」も実現し、その時に初めて披露されたのがこの楽曲だ。
前を向いて、一日に一歩ずつでも左右に足を踏み出していけば、確実に目標に近づいていく。
どうでもいい情報だが、私は通勤の一番始めに、鼓膜が破ける音量でこの曲を聴きながら歩くことにしている。

E02.心のスポーツ

気のせいか、「P.T.A.のコーナー」で練習したダンスの習得率が高いような気がした。
日中の街中などで私がこのダンスをすれば、確実に射殺されるであろうが、ここはPerfume World。
猛烈な多幸感と「ココロの粒子」を浴びながら全力で踊った。


3人がステージの背後に消えてから気づいたが、この日は「Puppy love」をやらなかった。
どういった理由なのかは不明だが、某巨大掲示板によると、雪のためにセットリストを縮めてやった。との説もあった。
大好きな曲なので、本来は「どうしてやらないんだ!」と憤慨しても良さそうだが、この日はあまりにも素晴らしいライブだったので、気になることはまったくなかった。

ライブが終了して、この後がまた良い思い出になった。
オフ会の会場がある新潟駅まで戻るのだが、会場から新潟駅までのタクシーは大行列、バスも中々来ないような状況だった。
一緒にいたO氏が「きっとこれも良い思い出になるだろうから、駅まで歩こうよ」と提案。
O氏、N氏、Y氏と4人で冷たい風が吹き荒れる中、数十分かけて駅まで歩いた。
正直、心が折れそうなほど辛かった。

30名以上が集まったオフ会にて。
Perfumeライブ後に飲むビールの美味しさは異常で、幹事さんが選んだお店もコストパフォーマンスが高く、東京では味わえないレベルの居酒屋で大満足。日本酒も堪能させていただいた。
ヘロヘロになりながらホテルに帰着。
幸せな気分のまま眠りについた。

さて。ここからは新潟で味わった食べ物の話しを書こう。

まずは到着してすぐに向かったのが、新潟駅からまっすぐ2キロほどの寄居町にある「美たか寿司」さん。



ここは「中生ちらし」が有名で、とても気になったので行くことにした。
小さな店内は湿度全開で瞬時に眼鏡が曇ったが、外の寒さを忘れさせてくれるような暖かさ。
すぐに大きな湯のみに熱いお茶を出してくれてホッと一息。
熱いお茶をすすりながらしばし待つと、ご主人さんが「うひゃ~これは美味しそうだなぁ~!」と自画自賛しながら持ってきてくれた。



もう、どこからどうやって食べれば良いのか分からないほどに海の幸が満載に盛られている。
一つ一つのお刺身を醤油にくぐらせて口に頬張りながら、下に隠れているこれまた最高に美味しいご飯を頂く。
んまい。

翌日の昼食は、駅近くの東横インの下にあるへぎそばのお店「利休庵」さんへ。



オススメの「天へぎ」を注文した。



私の地元には「深大寺そば」があり、月に一度は食べているので、蕎麦の味には厳しいつもりだったが、冷たくてツルツルとした蕎麦は最高に美味しかった。

最後は駅ビルにある回転寿司の「健康寿司海鮮屋」さんに。
イメージ的には、観光客相手のあんまり美味しくない場所と言う感じだったが、やはりそこは新潟クオリティ。
一番安いお皿でも東京の回転寿司では太刀打ち出来ないほどの美味しさだった。



元々の予定では新潟駅から少し足を伸ばして観光する予定だったが、雪の迫力に押されてしまい、バス一本で行ける「マリンピア日本海」という水族館に行って時間をつぶすことにした。


荒ぶる日本海。

しかし、この水族館の楽しさに夢中になってしまった。
小さな箱でしかも水中の様子がみえるイルカショーは、コンパクトなセットリストながらもキチンと見せ場を作った演出で、全力で楽しめた。
昨晩は3人の天使に魅了されたが、この日は3体のイルカのパフォーマンスに感動した。



日本酒やらお団子やらのお土産を購入して18時前に新潟を出て、20時には東京に着いた。
お土産の重さも嬉しく感じながら21時頃には自宅に到着。
私の「JPNツアー新潟」は無事に終了した。

素晴らしいパフォーマンスを堪能させてくれて、夜には友人たちとの楽しい宴もあり、毎食美味しさに悶絶させてくれた新潟。本当にありがとう。
そしてそこに引き合わせてくれたPerfumeの3人に感謝したい。
あ~ちゃん、かしゆか、のっち。
本当に楽しい旅だった。ありがとう。

See You Next Live!


一枚のレシートですら大切な思い出になりそうです。

結論。
かしゆか好きっス!
コメント (8)
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【ネタバレあり】JPNツアー埼玉2日目に行ってきたよかしゆか。【ご注意!】

2012-02-01 | ライヴレポート
【ご注意!】以下には公演に関する「ネタバレ」が書かれています。
まだこれから「JPNツアー」に参加される人で、ネタバレを回避したい方は読まないでください。




『キリンチューハイ 氷結 Presents Perfume 3rd Tour 「JPN」』さいたまスーパーアリーナ公演2日目に参加してきた。
私にとっての初めての「JPNツアー」の開始だ。



まずは終了してからの全体的な感想として…。
「音が小さい」と感じた。
私は、200レベルの226扉だったが(花道のセンターステージ先端辺りの距離。ステージに向かって左側)、ともかく「音が貧弱だ」と感じてしまった。音の源流が自分の方向ではなく、自分の座席から見下ろすアリーナ付近に流れている印象だった。
ヴォーカルの声は天井に流れて行くように軽く、低音は自分よりも遥かに下に響いていて、すっぽりと抜けてしまった中間の音を聴いているような感じ。
そのため、スピーカーから発せられる音よりも、付近で手拍子をしている音の方が大きく聴こえてしまい、テンションが上がりにくかった。

そして「演出の見にくさ」 も気になってしまった。
参加した方ならお分かりだろうが、 ライブは「光りと闇の芸術」だった。
開始前から諸注意で「光り物禁止」とアナウンスがあっただけに、闇の中に浮かび上がる照明、闇を切り裂くようなレーザービームが演出の重要な要素を含んでいた。
そのレーザービームが、ちょうど私の目線くらいの高さで照射されていたので、水平方向へのレーザーは、私がいる場所からはすべて「一本の線」にしか見えなかった。
アリーナからは上空が、上の座席からは眼下に飛び交うレーザービームがさぞ美しいだろうと想像するだけで終わった。

思い返せば「直角二等辺三角形ツアー」の時も初日はステージに近すぎる座席で、「edge」の演出がどうなっているのかまったく分からなかったが、それと同じ現象だろう。
私はまだこれから何カ所かの公演を回る予定なので問題はないが、一度だけの参加で今回のような座席であれば、やや消化不良なステージだったのではないか?と思う。

いつもはセットリストを載せて一曲ずつ感想を書いているが、今回は特に印象に残った部分だけを、思い出しながら書いて行く。

パフォーマンスされた全曲の中で、一番に印象に残ったのが、驚くべき事に

「時の針」

だった。

今回のツアーは、ステージ演出の都合上、公式に「光り物」(サイリウムなど)の持ち込み禁止がアナウンスされていた。Perfumeはアイドルなので、どこに行っても「光り物」を持ってくるファンは多い(他のアイドルよりは少ないのかな?)。個人的に「光り物」は非常に目障りで鬱陶しく、禁止される以前から消えて欲しいと願っていたので、この采配には喜んだ。
この日に見た「時の針」は、この「光り物禁止」が抜群に効果を発揮した演出だったと思う。

漆黒の闇の中に、3つの島が横一列にぼうっと浮かび上がり、島ごとに一つのからくり人形が立っており、そのからくり人形が「時の針」を歌う。
私が見ている座席からはちょうど3つの島を真横から眺める感じだった。
パッと目に入る空間は本当に真っ黒な暗闇で、大掛かりなステージセットが消えて、島が浮かんでいるような幻想的な景色が見えた。
まさかこの場所で、こんなウソのような演出を見せられるとは思わず、あまりの美しさにグッと涙腺が緩んでしまった。

サイリウムなどの「光り物」の存在は、見るものに距離感を感じさせてしまうが、今回はステージ上や演出上発せられる光り以外がまったく存在しないので、距離感が狂ってピントが合わず、幻想的な風景に見えるのだと思う。
同じような印象は

「イントロダクション」

でも感じた。

開演前にじっくりと見ていたステージなのに、暗転してゆっくりと持ち上がってくる照明機材(なんとも説明の出来ない不思議な照明)の輝きを見ているだけで、スケール感が狂って吸い込まれるような感覚があった。
ここまでの大舞台で「光り物」が禁止されているライブは他にあるのだろうか?
この日は見渡す限り、光る物体を持っている者は一人もいなかった。


あえて説明するのであれば、こういった照明機材。

次に印象に残ったのは、やはり

「GLITTER」

だった。

正直、よく見えなかったので何をやっているのかは詳しく分からなかったが、レーザービームとリンクして3人がダンスしていることは分かった。
「うわ、なんかスゲエ!」と思いながら眺めていた。
これは遠くても良いので、ぜひ正面から見てみたい。
そう言えば「GLITTER」も「レーザービーム」も、当然のようにアルバムバージョンを披露してくれたのが嬉しかった。これがワンマンライブというものだ。

小さいと感じていた音量は

「ワンルーム・ディスコ」

でガツンと上がったように感じた。
「おお!これぞPerfumeのライブよ!」と上がり腐ったが、MC明けには再び音量が下がり、やや残念に感じた。

アンコールでの

「Dream Fighter 」

では、ずっと気になってたPA卓後ろの、大きな卓球台のような台に3人が現れて、一番後ろのオーディエンスを熱狂させていた。見ているこちらも何だか嬉しくなった。
ここでのあ~ちゃんの「私たちからのエールです!」と言うMCがズシンと心に響く。
かつてのインタビューでは、この「Dream Fighter 」の歌詞が「今の私たちには重い」と話していたあ~ちゃんだが、今日のこのステージに立つまでに、歌詞に負けない気持ちを持てるようになったのだと感じ、実に考え深かった。
そしてその後にはまさかの「センターステージまでのかけっこ」を見る事が出来た。
見事に1位を獲得したあ~ちゃんも素晴らしいが、スタート以前からまったくやる気を感じさせないかしゆかの存在が光っていた。
「クラウチングスタートでやろうよ」というのっちの無邪気な提案に「クラウチングスタートって何の意味があるのかさっぱり分かんないんだけど」と真顔で答えたかしゆかに踏まれたい。
ちなみに、この日の公演のMCは、全体的に緩い感じで、客いじりなどで客と話す場面でも所々かしゆかが「あ、そうですか」「はい。わかりました」などと冷たく斬る場面が何度か見られて興奮した。

「P.T.A.のコーナー」

では、相変わらずダンスの練習をさせられた。
その中に、「3、2、1」と指を折っていく、明らかに老人では再現不可能な指の動きをする動作があり、私はいよいよ老人を排除しようとする3人の姿勢に、ゾクゾクとMっ気を感じてしまった。

アンコール最後の曲

「心のスポーツ」

で、「♪ほっぺたにキス(チャチャ!)キミがスキ(チャチャ!)ドキドキドキが止まらないの(チャチャ!)」と合いの手を入れている観客を見渡して、「おいおい…Perfumeのライブでそんな格好悪い手拍子するなよ…素人どもが…!」と周囲を呪う目で見渡していたが、その合いの手は「P.T.A.のコーナー」で練習したダンスで、3人が「やって~♪」と言った瞬間に全力で同じ合いの手を打った。
素晴らしい合いの手だと強く感じた一瞬だった。

その他、呼び方が決まっていないのか、「music by Yasutaka Nakata」と表示されてから始まる

「着替え曲」

がムチャクチャ格好よかった。
流れる映像の内容はキレイさっぱりに忘れてしまったが、ブリブリと踊りながら楽しめた。
こういった部分は後に発売されるだろうDVDが楽しみでならない。

感動に狂うレポートを書くのかと思ったら、ずいぶんアッサリした感想になってしまった。
しかし、これは次に続く新潟での熱狂の序章に過ぎない(座席も演出を楽しめそうな所だし)。
終演後に、初日の神戸から参加している友人から聞いた話では、各公演ごとに細かなチューニングをして演出を変えてきているそうだ(着替え曲での映像も変わってきているらしい)。
私にとっての初の「JPNツアー」初日が終わり、ガッツリ楽しめたか?と問われれば、何曲かセットリストから落ちた楽曲があり肩を落とすこともあったが、翌日にかけてじわじわと感動が蘇ってくるような感覚を味わった。

結論。
かしゆか好きっス!
沖縄で弾けるために健康を維持しなくては!



あ。書き忘れていた。

「心のスポーツ」で「♪運動不足~『なのっ♪』」と歌うかしゆかの「ぷくゆか状態」をモニターで確認した時に、シュルっと魂が飛び出して、さいたまスーパーアリーナの天井に当たって跳ね返って肉体に戻った。
コメント (8)
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