髑髏フラワー

ママの口ぐせお花はドクロ!

雨を降らせるように

2012-12-21 | Perfume
毎年のことだが、冬が濃くなってだんだんと寒さが厳しくなると、脳内で自動的に「マカロニ」が流れ出す。
何度もここで書いていると思うが、Perfumeの中で一番に好きな楽曲だ。
「冬が好き」とどこかのインタビューで話していた中田ヤスタカの、冬の雰囲気を醸し出す最高傑作だと思う。

つい最近、YouTubeにアップされていた「直角二等辺三角形ツアー」の「マカロニ」を見て、改めて良い楽曲とダンスパフォーマンスだとしみじみと感じた。

Perfume マカロニ (Live) [HD]


このマカロニを見てて思い出したのは、かつて「ZIGGY」というバンドでヴォーカルを勤めていた森繁樹一さんが、歌うことに対する壁にぶち当たって悩んでいた時に、ヴォイストレーニングの先生に「雨を降らせるように歌いなさい」と言われた、というエピソードだ。

まさにこのマカロニのダンスパフォーマンスは、広い会場内に「雨を降らせるように」染み渡っているように見える。
それも、乾燥の季節を耐え抜いた植物たちに、生きる活力と新緑の芽吹きを与えるような、力強くも優しい春の雨だ。

ライブハウスからどんどんと会場が巨大化していって、観客との距離は離れ、その距離を詰めるためにステージセットは豪華になり、演出は派手になる。
しかし、肝心の3人は別に手足が伸びたり巨大化することは出来ず、今も昔も同じようにダンスをするしかない。

恐らく、上記した森繁樹一さんのように、3人は一度に多くの観客を魅了するための身体の動きなどに悩んだのではないだろうかと思う。
その結果が、この、春の雨のような優しくて力強いマカロニのダンスパフォーマンスになったんだと思う。
以前のマカロニとどこが違うのかは上手く説明できないが、視線のやり方や表情、ダンスの柔らかさなどに、3人の大きさ、支配力のようなものを感じる(一言でいうと「オーラ」って奴だろうか?)。

その一方で「GAME」や「edge」のように、圧倒的な火力で制圧するような、反撃のチャンスを一度も与えない夏のゲリラ豪雨のようなパフォーマンスもあるところがPerfumeの楽しさである。
ステージの上には、今も昔も同じくたった3人の女の子しかいないが、3人が発する魅力の射程距離は飛躍的に上がった。
今度はどんな雨を降らせてくれるのか楽しみである。

結論。
かしゆか好きっス!
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ライブビューイング行ったよかしゆか

2012-12-07 | ライヴレポート


徳間ジャパンからユニバーサルミュージックに所属レコード会社を移籍した時の話をするあ~ちゃん。
聞いて驚いたが、移籍を悩むあ~ちゃんに対し、古巣である徳間ジャパンの方から「行きなさい」と言ったそうだ。
普通に考えても会社の屋台骨であるアーティストを、喜んで放出するレコード会社はない。
つい最近でも、とある有名アーティストがベストアルバムをリリースするに当たって古巣のレコード会社と揉めたニュースがあった。

遠い海の向こうに目を向ける3人に対し、自社では夢を叶えられないと悟った徳間ジャパンは、「もう徳間ジャパンは卒業だよ」と言い、3人に新しく歩む道を切り開いてくれたのだ。
これを「愛」と呼ばずに何を愛と呼べばいいのだろうか。
これだけの大きな愛に包まれているアーティストも珍しいのではないかと思う。

泣きながら話すあ~ちゃんに歩み寄って、腰に手を回すかしゆか。
それくらいにあ~ちゃんにとって移籍は厳しく辛い問題だったんだな、と痛いほどに感じた。かしゆかは悩みに悩み抜いたあ~ちゃんの姿を間近に見ていたのだな、と。

あ~ちゃんが涙ながらに語ってくれたが、聞いているこちらの方も涙した。

という訳で、2012年11月24日、Perfumeのワールドツアー千秋楽シンガポール公演のライブビューイングに行ってきた。
全国の映画館62館で上映され、私は地元である府中のTOHOシネマズにて参加。

映画館で観賞するPerfumeは初めて。
ビールを片手に、チキン何とかと言うツマミを食べながら座席に着いた。
座席はちょうど真ん中の辺りで、通路側だったのでかなり快適にスクリーンを見ることができた。
自分から見える範囲では座席はほぼ満席。
ステージが始まった瞬間にビールを吹き出すほどの興奮状態に陥った。

SET LIST
M01 OPENING
M02 NIGHT FLIGHT
M03 コンピューターシティ
M04 エレクトロ・ワールド
-MC-
M05 レーザービーム(Album-mix)
M06 Spending all my time
M07 love the world
M08 edge(ASIA ver.)
M09 シークレットシークレット
-MC-
M10 Dream Fighter
P.T.A.のコーナー
M11 FAKE IT
M12 ねぇ
M13 チョコレイト・ディスコ(2012-Mix)
-MC-
M14 ポリリズム

EN01 Spring of Life
EN02 心のスポーツ
EN03 MY COLOR

現地を含めて、約30000人の人間がこのライブを見ているそうだ。
サラッと言うが、この数字は凄い。
武道館2杯分を軽く超えている。

3人のフォーメーションを正面から見るカメラ割りが多く、初の全国ツアー「GAME TOUR」のDVDを思い出した。
必要最低限のステージで全国を魅了した、2008年の頃のギラギラした感じに3人が戻っているように見えて嬉しかった。
「GAME TOUR」で体験した「日本を獲ってやる!」「お前らアイドル舐めんなよ!」という気概と同じく、今度は遠いシンガポールの地で「世界を獲ってやる!」と縦横無尽にライブハウスのステージでパフォーマンスする3人は、キラキラに輝いていた。

キラキラと言えば特に、汗だくになったのっちは鬼気迫る雰囲気が漂っていて、うっかり夜道で出会ったら黙って全財産を差し出してしまいそうなほどの迫力を感じた。改めて、のっちは戦場と言うか、ステージの上でフルパワーに入るのだと思った(これは、のっちがステージから降りたらまったく頼りにならないとか、ステージから降りたのっちはただのおっさんになっているとか、ステージに上がっていないと残念でならない…という意味ではない)。

恐らく照明の関係なのだろうが、かしゆかの周囲は、青白い顔をしたファンが多かったように思う。
もしかしたら息をしていなかったのかも知れない。
「なのっ♪」の場面で最前列に上がった血しぶきが美しかった。
海外においてもかしゆかの殺傷能力は微塵も落ちていないことを確認して、私も「なのっ♪」の場面で昇天した。

では、ザックリとした感想を。

M01 OPENING
グローバルサイトでは様々なエフェクトが施されていた3人のダンスパフォーマンス映像だったが、この時に初めて「生」でダンスする3人が見れる。
モニターの向こうにしか存在しなかった3人が、現実に目の前でダンスを始める。これこそまさに「ライブ」の醍醐味(まあ自分はスクリーン越しに見ているのだが)。
のっけから「うひょー!うおあー!」と叫んでしまった(ビールとツマミを買って膝の上にコースターが乗っていることを後悔した)。

M03 コンピューターシティ
M04 エレクトロ・ワールド
この並びに「本気度」が伺える。
2006年にリリースされ、未だに鮮度を失わないPerfume屈指の名曲だ。

-MC-
M05 レーザービーム(Album-mix)
ここだったと思うが、あ~ちゃんがずっと首にタオルを当てていて、曲が始まる瞬間にタオルを投げ捨てて?パフォーマンスに入ったのがカッコよかった。

M06 Spending all my time

顔を隠す動作が多く、また大きな振りも無いが、それ故に抑えても抑えても溢れ出すような色気を感じた。
「これは第二の『Take me Take me』かな…」と思った。
過去のブログで、「Spending all my timeはイマイチ」…などと書いたが、やはりライブで見ていない事の影響が大きそうだ。
Perfumeのダンスパフォーマンスを「温度」で計れるのであれば、もっとも低い温度なのではないかと思う。
それくらいに冷淡で切れ味が鋭かった。
ん~!ライブのDVDが欲しい。

M08 edge(ASIA ver.)
「edge」は生で何度も見ているのに、今日スクリーンで見た「edge」は初めて見るように新鮮で斬新だった。
現地で初めて見た人は魂を抜かれたんじゃないだろうか。
ついつい「edgeは開放的な大会場でやるもの」と思い込んでいた。
今回、ネタバレがあったのかどうかは知らないが、まったく事前に情報を仕入れてなかったので、「edge」のイントロが流れた瞬間に全身に鳥肌が立った。
初めて「edge」を見た時から「このパフォーマンスをぜひ世界に見せつけてやりたい!」と思っていたので、感慨もひとしお(ちなみに私の嫁さんは「チョコレイト・ディスコ」や「ポリリズム」でPerfumeを知って「ああ、最近オタクに人気のアイドルね~」くらいに認識していたそうだが、YouTubeに上がっていた直角二等辺三角形ツアーの「edge」を見て度肝を抜かれたそうだ)。
早く欧州や欧米の人たちにも見せつけてやりたい。

M09 シークレットシークレット
やはり「edge」の次に来てもパワー負けしないのはこの曲。
個人的な本日のハイライトは、間奏部分の、のっちセンターでの「首カックン」と、後半の「かしゆか3歩前へ」が完全に見れたことだ。カメラ割りさん本当にありがとうと言いたい。

M13 チョコレイト・ディスコ(2012-Mix)
イントロは通常のチョコレイト・ディスコで、ドラムのオカズの音が違うから「おや?」と思ったが、中盤からMixになった。
このバージョンは中々良い。

また、どこのMCの場面だったかは忘れたが、あ~ちゃんがQueenの「We Will Rock You」を歌ってくれた。
元々Queenは大好きだったが、まさかあ~ちゃんのクチからフレディの歌が聴けるなんて夢にも思っていなかったので、びっくりしつつも本当に嬉しかった。
涙目で全力コール!お前をロックしてやる(We Will Rock You!)!
あ~ちゃんは最後に、フレディの片腕を突き上げたポーズに!

今回、スクリーンを通して約30000人の観客が見たが、Perfumeの主戦場はあくまでもライブだ。
Perfumeは、生で対峙した観客をPerfumeWorldに引きずり込む。
私が参加して、頭をハンマーで殴られるような体験をした初めての全国ツアーでも、それを体験したのは全国でたったの10000人程度だ。

今回は1000人だったが、その1000人には、忘れられないような強烈な傷跡を残したであろう。
ここを発端にして、良いPerfumeが世界に広がってくれることを切に願う。

結論。
かしゆか好きっス!
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