髑髏フラワー

ママの口ぐせお花はドクロ!

Perfume×経済

2009-10-23 | Perfume
数字が嫌いだ。

どのくらい嫌いかというと、高校のときに取った数学の最高点は13点というくらいに嫌いだ。
数学のテストなのに解答欄に「ゲルググ」と書いていた記憶はうっすらとある。
数学のテスト以外でも解答欄に「ゲルググ」と書く問題は無かったであろう。
もし、解答欄に「ゲルググ」と書く問題を作製するならば、こうだ。
「一年戦争後期に投入されたジオン軍のMSで、連邦軍のガンダムとほぼ同じ性能を誇っていたMSは?」

それでどうやって高校を卒業したのかは不明。
ただ、体育館で4時間連続縄跳びとか、ヒットラーについて100枚の原稿用紙を文字で埋めたことは記憶にある。
ちなみに、物理の教室がどこだったのかは、未だに分からない。

数字が嫌いだ。

たとえば「2」とか。

「2っぽい」とか、「1より強ええ」とか、「アヒルちゃん」ではなく、「2」だ。

そのつまらなさ。
何のひねりもしてくれないのかと絶望する感覚。

しかし、多くの人がそうであると思うが、会社員などになり、地位が上がってくると、この「数字」が仕事の背後に迫ってくる。
たぶん、大切なのはその「数字」の先にあるものだ。
だけど、その先を忘れ、気がつくと目先の「数字」のみを追いかけて仕事をしている。
今現在でも「数字」に追われて大変な思いをしている人は多いだろうが、私は着実にこの「数字」を排除する方向で人生を歩んできた。
それが功を成し、現在では誰にも「数字」のことなどを尋ねられないナイスな末端平社員の地位を得た。
結婚することはほぼ不可能だと考えられる。

そんな私だが、Perfumeの「直角二等辺三角形TOUR」に費やした数字を、適当に思いつくままに挙げてみようと思う。正確ではない。

仙台公演

・ホテル 5,000円
・新幹線 20,000円
・牛タン 2,500円
・チケット 5,000円
・飲み代 5,000円

名古屋公演

・ホテル 4,000円
・高速料金 16,000円
・ガス代 4,000円
・ひつまぶし 2,000円
・チケット 5,000円
・飲み代 10,000円

大阪公演

・ホテル 5,000円
・高速料金 18,000円
・ガス代 8,000円
・たこ焼き 500円
・チケット 5,000円
・飲み代 1,000円

横浜公演

・チケット 5,000円

さっと思いつくだけで121,000円だよかしゆか。

追記。

それにプラスできる数字を思いついた。

名古屋で紛失したメガネ 60,000円
それのリカバリー 60,000円
大阪で盗難にあった衣類 70,000円くらい
横浜で紛失したジャージ 8,000円

Perfumeのライヴの楽しさ。
プライスレス。


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みなさんもPerfumeの一員ですから!

2009-10-21 | Perfume
「みなさん、今日はライブを見に来ましたか?」

のっちが手のマッサージをし、怒りながらオーディエンスを睨みつける。

「違うでしょ?今日はライブを「しに」来たんですよみんさんはぁぁぁぁぁぁッ!」

ここでかしゆかがブログのタイトル

「みなさんもPerfumeの一員ですから!」

と叫ぶ。

以上がライヴDVD「Perfume First Tour 『GAME』」のMCの一部だ。

Perfumeのライヴに参戦するたび、冒頭の挨拶「3人合わせてPerfumeです!」の掛け声で、一緒になって叫んでしまう。
しかし、客席を見つめながら「あそこのおっさんはPerfumeじゃないだろ…」などと思っていたりする。
明らかな矛盾だ。
そして何よりも私がPerfumeの一員ではない。
36歳いて座のAB型。チビのハゲでメガネの彼女いない暦5年くらいの足の指が臭いおっさんだ。
すね毛が濃い。

しかし、今回の「直角二等辺三角形TOUR」に参戦した私は
「ひょっとして…俺はPerfumeだったか?」
と感じることがあった。

以前の日記にも書いたが、Perfumeの楽曲は、ライヴを重ねるごとに完成度が上がっていく。
すでに仕上がっている音源に、我々オーディエンスの怒涛の声援と、会場の異常な熱気が加わって、最終的な仕上がりになる。
「何か物足りないな」と感じていたアルバム「⊿」の楽曲陣は、予測どおりライヴ後に聴くと、明らかに聴こえかたが変化している。

「自分=Perfume」
という狂気じみた考えは、実はライヴDVD『BUDOUKaaaaaaaaaaN!!!!!』に付属している特典DVD「TOKUTeeeeeeeeeeN!!!!!」を見たときに思い至った。
特典DVDの最後の部分。
「アルバム『GAME』が1位になったら何でもする」
と約束してしまったマネージャーの「もっさん」が、Perfumeの「チョコレイト・ディスコ」のダンスを3人に披露する。

スポットライトを浴びながら、武道館の円形ステージにせり出してくるもっさん。
何故かスタイリストの人も参加している。

そのステージを客席から見ている3人。

すごく良い笑顔で、全身で喜びを爆発させている。
曲に乗り、声を出し、手を叩いてはしゃいでいる。
泣き出しそうなほどに笑っている。
↑たぶん、ヨダレと鼻水くらいは出ていただろう。

この3人の姿を見たときに
「まるで俺たちみたいだな!」
と感じた。
ライヴで興奮し、思い切り盛り上がっている自分たちを映されているような気分になった。
そのときに「俺たちも楽しんでいるけど、Perfumeも負けないくらい楽しんでいるのだ」と、しみじみと思った。

Perfumeが創り出す景色は、今まで見たことがなく、とても美しくて見どころが多い。
そしてその見どころの核心部は、私たちが創り出している。
その美しい景色は、Perfumeの3人も同時に見て、楽しんでいるのだ。

少なくとも、私が参戦した仙台、名古屋、大阪、横浜のライヴは、Perfumeの3人を含め、会場にいた全員は、ライヴを「しに」来たと思う。
一人一人が、「Perfumeの一員」となってライヴをした。

Perfumeのライヴを創り上げ、アルバム「⊿」の楽曲を磨き上げる最後の重要なパーツは、私たち一人一人なのだ。

「昨日は何してたの?」
「昨日は横浜でPerfumeしてました(キリッ)!」
とは職場では間違っても言えないが、横浜千秋楽に、私はPerfumeの一員として参加する。



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続・誰か私を引き止めてください。

2009-10-19 | Perfume
2007年9月22日の自分のmixiの日記から抜粋。


Perfume (;´Д`)ハァハァ
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「Sugarless GiRL」
中田氏がカコイイ。

「ポリリズム」
菊地成孔に聴かせたいw

ニコ動でPerfumeを見る。

という行動に歯止めが利きません。
誰か私を止めてください。
元々私は中田ヤスタカ氏の音楽(私の中ではモトリークルーと同列)には引き込まれやすい性質なのですが、今まではcapsuleを適当に聴いていれば抑制できていたのです。
ところがどうだ。

Perfumeの動画を見た瞬間に、34歳の肉体に電撃が疾走しました。軽くおっきしました。あのダンスはヤバイだろ。

もう一日中Perfumeに埋もれていたい。

ってゆーかありえな~い♪

はああー!もうヤバイよ俺ー!

とか思いながら座禅ボウイズを聴きつつ某巨大掲示板の座禅スレを眺めていたら、そこが何故かPerfumeの話題で盛り上がっていたので笑いました。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


この日を境に、私のmixiの日記は、ほとんどがPerfumeに関することだけになった。
「まあすぐに飽きるだろう」
と考えて、動画を見まくり、音源を漁りまくり、毎日帰宅してからPerfume関連の動画を見るのが日課になった。
追っても追っても捕捉できないほどの動画が存在していた。

それから2年。

まったく衰えない興奮状態が今でも続いている。
さすがに動画は見なくなったが、楽曲はほぼ毎日のように聴いている。
気持ちの悪いデータとして、私の再生履歴をご紹介しよう。

「Baby cruising Love」「マカロニ」を、2,000回以上再生している。

「まったく衰えない興奮状態」と書いたが、その興奮状態はPerfumeが繰り出す新しい作品や、新しい表現によって、刻一刻と変化しながら続いている。
「Perfumeと共に成長している」
といった感じだろうか?

まさか2年後もPerfumeを追いかけているとは想像もできなかった。

「直角二等辺三角形tour」も、追いかけて追いかけて、仙台、名古屋、大阪、横浜4公演を回った。

「そんなに没頭できることがあって羨ましいよ」
と周囲には言われるが、冷静になって考えれば、ほぼ「病気」といっても過言はない。
「Perfume」という名の病だ。

10月15日で終了した私の「直角二等辺三角形tour」だが、「Perfume」という名の病を治療するために、10月30日の横浜千秋楽にも参戦することが決定した。

モルヒネを注射されるだけなのかも知れないが。
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Perfume Second Tour 2009 「直角二等辺三角形TOUR」横浜公演レポート

2009-10-18 | ライヴレポート
以下の文章には、今回のツアーに関するネタバレがふんだんに書かれています。
これから初めてツアーラストに参戦する方は、読まないほうがいいでしょう。
あと、やたらに文章が冗長です(9000文字ほど)。詳細などは、「Perfume ウィキ」で検索すると、ライヴレポートがたくさん上がっていますので、そちらでお楽しみくださいませ。

10月15日、Perfume Second Tour 2009 「直角二等辺三角形TOUR」横浜公演に参戦してきた。
追加公演を含めて、4日間開催されるうちの2日目である。
あ~ちゃんいわく、今回のツアーの「最終日」だそうだ。
今回のツアーでは、私は4回目の参戦で、最後の参戦になる。

関東圏に住んでいる人たちにとっては、ツアー初日の戸田(埼玉県)以来、お待ちかねの横浜アリーナだ。
今回のツアーは、遠征を計画した人は多かっただろうが、関東圏の人たちは、やっと「旅行」せずに行けるライヴになる。
しかしながら、今回の横浜公演は、4日間開催されるすべての日が「平日」という厳しい日程。
私もそうだが、仕事のやりくりをするのに難儀した人は多かったのではないだろうか。

という訳で、仕事をやっつけた後、急いで新横浜へ向かった。
今回は、北海道から来るパフュオタの友人Oさんと一緒に参戦する。
チケットは、そのOさんが用意してくれた。
持つべきものは真のパフュ友である。
毎度上京するたびにアル中の私に美味しそうな北海道の幸をお土産に持ってきてくれる。
サーモン美味しいですOさん。

今回の開催地である横浜アリーナは、7月4日に
「HOT STUFF 30th Anniversary Special Live out of our heads」
が開催されたときに来た。
「木村カエラ∞Perfume」
を見るためである(詳細は「ライヴレポート」をどうぞ)。
そのころは、Perfumeにとっては「逆風」の季節で、なおかつイベントは大失敗。
ガラガラの客席でのライヴとなった。
会場に到着した瞬間に「客が少ないな」と一発で感じた。

「今日はそんなことは無いはず…!」
と信じて17時過ぎに会場に到着。
会場は多数のファンであふれ返っていた。
当たり前の話だが、ちょっとホッとした。
セブンイレブン前で、Oさんと合流。前回の代々木公演以来の再開だ。
仲良しの(笑)AさんとHさんも合流して、しばし歓談してから会場に入った。

今回の座席は、センター(一般的に言うところのアリーナ)C4ブロック。
Y字に張り出した花道ステージの右側の最前列ブロックだ。
「神席!」と叫びたいところだが、最後列なので、背の低い私にとっては背比べ勝負になる。
しかし、花道先端まで15メートルくらいだろうか?表情は読み取れるくらいには近い。
ちょっと感心してしまったのは、センター席の座席の構造だった。
座席に腰をかけると座面が前に倒れ、それと連動して背もたれが後ろに下がる。
逆に、立ち上がると座面は立ち上がり、背もたれは前方に移動する。
簡単に言うと「総立ちになると足元のスペースが広く使える」ということだ。
代々木第一体育館では、前の座席にスネを連打したので、こういったちょっとしたことが嬉しい。

前日のライヴレポをチラチラ読むと、観客のノリがいまいちだったとか、初見の人が多いので、ノリかたを理解している人が少なかったなどと、ちょいとネガティブな感想が見られた。
さてはて、今日はどんな感じになるのだろう…。
大阪公演であ~ちゃんにいじられた「ピンクメガネさん」や、名古屋ではっちゃけた「そうでないひと」の姿を確認。
コスプレイヤーさんたちも数が多い。

開演予定時間の18時半になると、BGMのバスドラを拾っての手拍子開始。
毎度思うのだが、このBGMの音量をもうちょっと上げてくれれば、手拍子もしやすいと思うのだが。
前回のツアーのときの、開演直前に爆音になったメタリカを思い出す。
すでに立ち上がって手拍子をしている人も多数。
こういうノリは良い!

諸注意のアナウンスが流れる。
ここで「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」と奇声を発したが、Oさんになだめられた。
周囲の人間には、「ここに要注意人物がいるぞ」というアナウンスになる。
ああ~。いつもながらにこの緊張感がたまらない。

暗転。
総立ち。

まとめウィキよりセットリスト。

01.Take off (ロングver)
02.NIGHT FLIGHT
03.エレクトロ・ワールド
04.Dream Fighter
05.love the world

―MC―

06.Zero Gravity
07.マカロニ
08.SEVENTH HEAVEN
09.Kiss and Music

10.Speed of Sound (着替え曲)

11.edge (⊿-mix)
12.シークレットシークレット
13.コンピューター・シティ
14.I still love U

―MC―

15.ワンルーム・ディスコ
16.セラミック・ガール
17.ジェニーはご機嫌ななめ

―声だし(パッと楽しく遊ぼうのコーナー)―

18.チョコレイト・ディスコ
19.ポリリズム
20.Puppy love

アンコール

E01.パーフェクトスター・パーフェクトスタイル
E02.Perfume
E03.願い (Album-mix)

さすがに4回目の公演なので、全曲レポは無理です。なので、いくつかの曲を。
MCの内容はずれているかもしれません。ご了承くださいませ。

センターC4ブロックは、ちょうどステージと同じくらいの高さの目線だった。
幸いにも私の前は小柄な女性だったので、視界は確保できたのだが、やはり基本的には誰かの肩越しにステージを見る、という感じだった。
小柄な女性の隣には、美しい日本人女性と、イタリア系?の男性のカップルだった。私はこの男性を「ロレンツォ」と名づけた。

01.Take off (ロングver)
しばしのお別れだ現実社会よ!私は飛び立つ!
周囲は完全に熱狂の渦となった。
私は再び「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」と叫ぶが、誰もが叫び声を上げている。
後半にくっつけられたロングバージョンに入り、3人が姿を現す。
無数の手が上がり、3人を歓迎している。

02.NIGHT FLIGHT
ここで、会場の音響を確認してみた。
やはり、名古屋ガイシホールの音圧にはかなわないが、しっかり暴れることができる音圧だった。
大きな音の河が、やや頭上を流れる感じがしたので、スタンドに照準を定めているのかもしれない。
やはり足元のスペースが広いので、飛び跳ねて踊れた。
それでもOさんの足を踏むし、隣の男性とも何度もぶつかった。

03.エレクトロ・ワールド
素晴らしい盛り上がりだセンター席!
ロレンツォも、小柄な女性も飛び跳ねて盛り上がっていた。
この時点で動悸、息切れが激しくなったが、ここで暴れないで一体どこで暴れるというのか。

04.Dream Fighter

05.love the world

―MC―

ここまでノンストップで走りきる。
私のようなおっさんも休憩が必要だが、Perfumeにも休息は必要だろう。
今日はかしゆかがセンターに出てきて、喋ろうとしたが、緊張しているのか言葉が出てこなかった。
それにのっちが助け舟を出す。
昨夜ステージで転倒したかしゆか(大事には至らなかったようで安心)がとても可愛いとのこと。
のっちは「特技」の欄に、「コケかたが上手い」と追加したいとのこと。
それくらいに美しく転倒したそうだが、ただ一回だけなので再びチャレンジをするそうだ。
なんのこっちゃ。

ツアーグッズである「傘」が、前日の豪雨で売れたそうで、大満足のあ~ちゃん。
「やっぱり、日ごろの行いが良いから」ってお前www

前回は長いと感じた客いじりは、実にコンパクトにまとまっていた。
中田ヤスタカのコスが全員残念すぎて笑えた。
「ただ金色のヅラをかぶってサングラスをしている」というレベルw
あ~ちゃんに「いったんクオリティー上げとこ!」と怒られるが、その場でクオリティーを上げられる人間はいないだろう。
「今日はカメラが24台も入っとるよ~」
とのことだが、ここでのMCが短かったのは、それが原因かも知れない。
あ~ちゃんがいじっている客が、すぐにモニターに映されるので、センター席でも十分に楽しめた。
相変わらず、曲が始まったときに「おっ!今日はライヴに来たんだっけな」と思い出す。

06.Zero Gravity
あ~ちゃんくらいに自由になれたら、と思う。

07.マカロニ
すぐ目の前にあ~ちゃん。美しすぎる。
かしゆかは左サイド、のっちは後方(センター前方)。強力な布陣だ。
この曲だけではないが、全体的にどこの客席でも楽しめるように演出やダンスパフォーマンスが考え抜かれている。

08.SEVENTH HEAVEN
間奏部分で、3人が楽しそうに笑っている。
メロディーのためだろうか、見る度に思うが、この幸せそうな三角形が、いつかフッと消えてなくなってしまうのでは?という切なさを感じる。

09.Kiss and Music
今回のツアーでは、この曲は地蔵になる人が多かった。
多かったというより、私以外はほとんどが地蔵と化していた。
「また独りでも踊るさ」
と思っていたら、なんと!ロレンツォと小柄な女性もノリノリでダンスしているじゃないか!
独りでも楽しいが、仲間が増えるともっと楽しい。

10.Speed of Sound (着替え曲)
ここで休憩する人や、トイレに行く人が多くて少し残念~。だが仕方なし。
「さあ!今宵も独りではっちゃけるぞ!」
と思いきや、ロレンツォと小柄な女性もノリノリで踊ってくれた!
シンプルで真っ直ぐな名曲だと思う。
ただ、ロレンツォはどんな曲でも同じようにダンスする。

11.edge (⊿-mix)
この曲のパフォーマンスを初めて見た武道館では度肝を抜かれたが、すでにそれを「過去」として葬り去っている。
前回のレポにも書いたが、Perfumeを越えるのはPerfumeだけだ。
来年の今頃は、これだけ衝撃的だった演出すらも過去に追いやってくれるのだろう。
そして、最新のPerfumeが最高のPerfume。

今日も究極のedgeを体験できた。

センター席周辺も、異常に盛り上がった。
私は、興奮の度合いが何度もピークに達して、ステージを観るでもなく、音楽を聴くでもなく、ただひたすらに真っ暗な天井に向かって叫び声を上げていた。本当に異常。
この演出は、後に映像で残るが、残念ながらこの異常な熱気は収録されないだろう。

「この場」に居合わせなかった連中は、激しく後悔すればいい。

12.シークレットシークレット
edgeの後に続いてもパワー負けしない曲だ。
四つ打ちの「ドッ ドッ ドッ ドッ」という音圧が地中深くから淡々と伝わる感覚。
根は太く黒々としているが、上に咲く花は軽やかで美しい。

13.コンピューター・シティ
シークレットシークレットの最後のマネキンポーズから、この曲のイントロのポーズに変換する3人のシルエットが美しかった。
edgeから引き継いだ硬いグルーヴがここで柔らかくなる。
それにしても良い曲だなあ。

14.I still love U

―MC―

初っ端からのっちが「直角二等辺三角形」と言えずに客席を沸かす。
本気になったのっちはやはり破壊力が凄まじい。
客席を睨みながらも最後に正確に「直角二等辺三角形」と言い放ったときには、暖かい拍手が沸き起こった。
今日ののっちは、私が「木村カエラ∞Perfume」イベントのイベントで見た「美人」なのっちではなく「男前」なのっちだったようである。

あ~ちゃんが、スヌーピーのおまけを収集しているということをライヴで話したら、全部で7セットをプレゼントしてくれて嬉しい、という話から、スヌーピー話を延々と引っ張っておきながら、最後にぽつりと
「私、スヌーピーそんなに好きじゃないんで」
と、プレゼントした人を地獄に突き落とすMC。
誰もが予想できない展開に。
チャーリーブラウンを、チャーリーブラウニーと発言。
細けえこたあどうでもいいんだよ!

15.ワンルーム・ディスコ
あ~ちゃんが煽る煽る!

16.セラミック・ガール
この曲では、観客がしなければならない振り付けがある。
しかし、その説明は一切なかった。
それでも、ほとんどの観客が振り付けをマスターしていたようだ。
本日が初見の人が半数近かったが、ライヴDVDを見て学習したのだろうか?

17.ジェニーはご機嫌ななめ

―声だし(パッと楽しく遊ぼうのコーナー)―
バスドラの音に乗って、声だしと身体を動かす練習をする。
二十歳そこそこの女の子に命令されて簡単に支配される1万5千人。
2ステップの練習では、センター席全員が左右に揺れていた。
Perfumeではない曲での声だし演出がツアーを重ねるたびに強化されてきた。
「ウルトラソウルッ」(ボーン!)では、ステージにスモークが噴出。
このまま行けば、本家を越える演出も時間の問題だろう。
「はみがきじょうずかな」の合唱では、「食べたらみがく、約束げんま~ん」(キラリーン)とSEも挿入されていた。
なんというか、こういった無関係な部分に必要以上にエネルギーを注ぐ姿勢が気持ち良い。
なぜ「はみがきじょうずかな」を全員で合唱しなければならないのか?などと考えてはいけない。感じるんだ。

18.チョコレイト・ディスコ
今回の公演の、どこで言ったかは忘れたが、のっちが「祭りじゃ祭りじゃあ!」と言ったので、遠慮なく暴れさせていただきます。
バレンタインデーの曲を、バレンタインデー当日に発売するPerfumeの攻撃的な姿勢が今でも受け継がれていると信じている。
ここからの3曲での会場の一体感は素晴らしい。
全力で「ディスコ!」コールをした。スタンドから見える我々センター席は美しかったに違いない。

19.ポリリズム
「edge」を一つの頂点だと考えると、もう一つの頂点はこの場所か。
「売れた曲で盛り上がる」傾向は少ないPerfumeだとは思うが、やはりこの曲のキラーっぷりは半端ではない。
普段はほとんど聴かなくなってしまっているが、ライヴでは何度経験しても楽しめる。

20.Puppy love
かつては「上下上上」の振り付けに集中しなければならなかったため、完全な無表情で参加していたが、そろそろ慣れてきたようで、ニヤニヤしながら振り付けができるようになった。
ロレンツォは、後半で振り付けをマスターしていた。
ライヴ後のオフで聞いた話では、この時点でかしゆかの涙腺が緩くなっていたそうだ。
センター席では見られない、壮大な景色が見えたのだと思いたい。
本編はここで終わる。
盛大な歓声と拍手の中、3人はステージ袖に消えていった。

アンコール
―MC―
ここで、ライヴDVDの発売が発表された。
今回のツアーの「edge」の演出が記録として残るのは嬉しい。
前述したが、会場の熱気までは収録されないと思うが、一度でも参加していればあの熱気は脳内で再現できるだろう。尿が漏れ出しそうなほど楽しみだ。

それと、ファンクラブ限定のツアーは、3~4箇所の公演ではなく、全国ツアーにするそうで、10箇所以上は回るらしい。
商売下手なPerfumeのことだから、信じられないような低価格でチケットを販売しそうで恐ろしい。
確かここで、あ~ちゃんのMCから、こちらがどう反応すればいいのか分からない「決めポーズ」を3人が披露してくれた。3回も連続で。なんなのw?

E01.パーフェクトスター・パーフェクトスタイル
Perfumeが低空飛行(墜落寸前)を続けていたころにリリースされた曲。
「考え深い」とはまさにこのこと。
秋葉原路線に方向転換しようとしていたPerfumeに、「良いものを創っているのだから、方向転換はせずに、このままの路線でいい!」とアドバイスしてくれた掟ポルシェ氏はグッドジョブ過ぎるだろう。
パーフェクトなスターになれたPerfume。本当に良かった。

E02.Perfume
私がこの曲を初めてライヴで経験したのが、前回の「GAMEツアー」横浜千秋楽だった。
「三十路越えてアイドルのライヴ来ちゃったよテヘヘ」
という体で参戦したのだが、この曲が始まったときには全力で「ぐるぐるゆー」をしていた。
半ば号泣しながらである。
それくらいの魔力が潜む危険な一曲だ。
自宅で聴いていてもなんとも思わないが、ライヴでこの曲が始まると、幼稚園児のようにはしゃぎ、誰よりも高くジャンプし、指の先から光線でも出そうな勢いで「ゆー!ゆー!」と斜め45度を指差す。
生きて現実社会に戻ろうなんて考えていない。ロレンツォ以外は皆全力だ。

「い~まひ~き~あ~う~の~」
かしゆかが苦手な歌を一生懸命に歌っている。
この曲では、かしゆか名物「YOU乱れ打ち」というイベントが発生する。
主に最前列付近に向かって、両方の手を使って「ゆー」を連射するのだ。
かしゆかは、ステージ右側の最前列付近にいたので、恐らく周辺は悲惨な状況であったと思われる。
実際の現場を見たかったが、距離があるので、私はモニターを見ながら踊り狂っていた。

そのとき。

かしゆかの顔がモニターに大写しになった。
かしゆかが下を向いて顔を腕で隠している。
「どうした?」
と思った瞬間にかしゆかが顔を上げた。

さっきまで目を▲ ▲にしていたかしゆかの顔はくしゃくしゃになり、号泣しているようだった。

突然の出来事でびっくりした。
それまでの流れが見えなかったので、詳細は分からないが、あまりにも盛り上がりすぎている客席を見て、感情が爆発したのだろうか。
すぐに笑顔に戻り、最後の決めポーズはいつものように適当にポーズを決めてくれた。

E03.願い (Album-mix)
ステージセットが夜空に変わる。
夢のようなPerfume Worldもいよいよ終わりの時間が来る。
皆、思い思いに揺れている。ロレンツォは同伴の女性を抱き寄せて揺れていた。暑いだろうなあ。

深く深く、深く頭を下げる3人。
声援と拍手で応える我々。
私は「ありがとうー!」と何度も叫んだ。
手が痒くなるほどに手を叩いた。

顔を上げる3人。
かしゆかだけ、顔をくしゃくしゃにして泣いていた。
話すことができないほどに泣いていたが、「ありがとうございました」だけはしっかりと言ってくれた。
あ~ちゃんは清清しい笑顔。
のっちも珍しく鼻を赤くしていた(もしかしたら怒っているのかもしれない)。

前回のツアー千秋楽でかしゆかは、
「正直に言って、楽しもうという気持ちよりも不安のほうが大きかった。それが、ツアーが終わるのが嫌だな、と思えるほどにまで気持ちが変わった」といった感じのことを涙ながらに話していたが、今日も同じように感じたのだろうか?

仙台公演の2日目で、かしゆかが泣いたときにのっちが「泣かしたな?」と客席を睨みつけたそうだが、まさしくそうだと思う。
かしゆかの涙は、客席が作り出したものだろう。
「ライヴは『見に来る』んじゃなく『しに来る』もんじゃ己ら!」(やや誇張)
というのっちの有名なMCがあるが、今回はしみじみとそれを感じることができた。
私もロレンツォも、前の小柄な女性も、センター席のみんなも、アリーナ席のみんなも、スタンド、立ち見のみんなも、地蔵も、みんなでライヴを「しに来た」と思う。

Perfumeのパフォーマンスも最高だったが、俺たちだって上がり腐った。
わきの下がびちょびちょになるくらい暴れた。
「今日のライヴを作った」
と言っては大げさだろうか??
少なくとも、ここまで双方が熱を発するライヴは、私は未だに経験したことは無い。

これでもか!と言わんばかりに拍手と声援を送る。
仙台、名古屋、大阪、横浜と、4回も参戦してしまったが、本当にどの公演も楽しめた。
どの公演もPerfumeは全力でパフォーマンスしたし、オーディエンスも負けずに全力で応えたと思う。

毎度のことだが、感動が折り重なって、会場の外に出てもため息しか出ない。
受け取った情報量を脳がコントロールできない状態になっている。
恍惚とした表情でたたずんでいると、なんと!以前の「木村カエラ∞Perfume」イベントのときに、隣同士座って休憩しながら感想を述べ合っていた男性と再会できた!
こんなに人が多い状況で再会できるとは!
お互いに、再びどこかで合えることを祈って、硬い握手をして別れた。
本当にまた会いたい。

その後は、恍惚とした表情をしている顔見知りの5人が集結して、恍惚としたまま居酒屋に流れた。
そして、恍惚としながらも乾杯をして、恍惚とした表情で語り合った。
酒が旨すぎる。この時間もやっぱり楽しい。「大人で良かったなあ」と思える数少ない瞬間だ。
気がつけば、この居酒屋で居残っているのは、我々を含めて4つのライヴ後パーティーだけとなった。
全員で今日の感想を言い合い、店員さん以外誰にも迷惑をかけないので、はっちゃける。
一人、また一人と帰宅の路につく者を「wonder2」で送り出す。

きっちりと終電を逃したところで私は退席し、タクシーの運転手に気持ちよく1万円を支払った。

8月29日からスタートした私の「ツアー」は、これで終了した。

あ~楽しかった。
何度も何度も頭を下げられたし、お礼も言われたけど、礼を言うのはこちらのほうだ。

ありがとうPerfume。
コメント (8)
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危険な大阪ツーリング!逢いに行きたいよ~遠い空間を~♪

2009-10-17 | ツーリング
10月11日。
Perfumeの大阪公演に参戦するために、東京から大阪へ向かった。

結論から述べよう。

大阪のホテルで、バイクにくくりつけていた荷物一式を、すべて盗まれた。

着替え、防寒着、ライダースジャケットを失った。
以下にレポートする…。

開演時刻は11日の16時。開場は15時。
せめて、開場の1時間前には到着していたいので、到着目標時刻は14時だ。

大阪までの距離は、ざっと500キロ。
時速100キロで走行すれば、5時間で到着する。
逆算すれば、9時に東京を出発して、時速100キロで移動すれば、14時に大阪に到着できる。
しかし、そうは問屋が卸さない。

じゃあ、休憩を入れて7時間?

甘い。

前回の名古屋公演の時には、350キロの距離を、7時間もかけて走った。
渋滞や、風圧の恐怖に晒され、思うように走れなかったからだ。

じゃあ、あと2時間足して9時間?

いや、まだ甘いでしょう。

ここは思いきって、10時間見積もりましょう。

という訳で、11日の早朝4時に自宅を出発することにした。

前回の名古屋遠征では「長距離ツーリング」というものを完全に舐めきって行ったので、散々な目にあった。
スケジュールを立てないで走り出したので、進捗状況がまったくつかめずに、ペース配分も何もなく、ただひたすらにケツの骨とヒザとヒジの痛みと、疲労と恐怖との戦いだった。
今回はさすがに学習して、走行距離に対して時間を配分した行程表を手帳に記し、それにしたがって走行するようにした。
さらに、ライディングポジションもしっかりと「ニーグリップ」を意識して走ることにした(XL883Nは、ニーグリップができないのだが、心でそれを意識しながら走る)。
さらにさらに、新装備として、クルマ用の座席シートを導入したッ!(750円)
さらにさらにさらに、サイドバッグでは荷物の収納に限界があるので、リアフェンダーにくくりつけるためのバッグと、それを縛るゴムバンドも導入したッ!
そして極め付けに、似合わないライダースジャケットも着込んだッ!


ゲル状のシートは約1万円ほどだったのであきらめたが、750円のシートでもおk!だった。格好悪いですけど。


けっこう画期的で、色々と説明したいのだけれど、丸ごと全部盗まれちゃったので書かない!

さあ、これだけの新装備を導入したのだから、私のケツの骨とヒザとヒジの痛み、疲労と恐怖は軽減、されるのか??

まずは、10日の仕事を迅速に片付けた。
予定通り、仕事は昼過ぎに終了。帰宅して、荷物の最終確認、チケットの確認、自分の健康の確認などを済ませて、18時は布団に潜った。
明けて3時。言うまでも無く真っ暗な中、むっくりと起きだし、いそいそと準備を始める。
荷物をバイクにくくりつけ、各所を最終チェック、異常なし。
100メートルほどバイクを移動してから、エンジンスタート。暖気に入る。
外は、予想以上に冷えていた。

ここから大阪城ホールまで、500キロちょっと。
「どうぞよろしくお願いします」という気持ちを込めて、エンジンを触ると、ほんのりと暖かくなっていた。
タバコを一服し、4時と同時に発進。

行ってきます。

まだ誰も走っていない道を走りぬけ、東名川崎ICの手前のコンビニで、もう一度各所のチェック。
東名高速に入った。
そしていきなりの100キロクルージング。
前回の名古屋遠征では、あんなにも恐怖した風圧の影響をまったく感じない。
これがライダースジャケットの威力なのだろうか?
それと、ニーグリップ。
右足をエアフィルターにしっかりとつけて、左足はつける場所が無いので、締めて走行する。
それだけで車体との一体感が感じられて、恐怖心を薄くさせてくれる。
上体をやや前かがみにして、ヒジが伸びないようにも気をつけた。

自分としては、かなりの好感触で驚いた。
これならば、痛みと疲労と恐怖を必要以上に感じないで走れるかもしれない。

しかし、走っているうちに寒さが身体に染み込んできた。
しばらく我慢して走っていたが、全身の震えが止まらなくなってきた。
仕方ないので、ここで小休止。

足柄SAに入った。
ここで5時43分。自宅から90キロ。
さっそく行程表を見ると、やや遅れている。頑張らねば。
コーヒーを飲んで、身体をほぐす。

この小休止が効果を上げたのか、身体がほぐれて、調子が出てきた。

富士川SAに入った。
ここで6時18分。自宅から141キロ。
遅れは取り戻せた。初の給油をする。
私の朝食はまだ我慢だ。

バックミラーに、段々と白み始める空が映る。
徐々にクリアになっていく視界が気持ちよく、ぐんぐん走った。
あまりにもお腹がぐーぐー言うので、ここで大休止するかな。

遠州豊田SAに入った。
ここで7時26分。自宅から224キロ。
レストランまだやってなかったorz…。
ちらほらとバイクを見かけるようになった。

完全に日が昇り、とてつもなく気持ちがいい。
驚くべきことに、身体はどこにも痛みを感じない。
あんなに苦しんだ左ヒジも、まったく痛みは無い。
前回は6時間もかかって到達していた名古屋(豊田JKT)を、4時間で通過した。
そんなに中央道は過酷だったのだろうか?
いつかまた、中央道経由で名古屋まで行ってみたい。

上郷SAに入った。
ここで8時33分。自宅から320キロ。
私は朝食、バイクは給油をした。
ゆっくりと休みたかったが、旧車会?のバイクの人たちが大勢いて、轟音を響かせていたので、気持ちよく休むことはできなかった。
あまりにも暖かいので、防寒で着ていたスウェットパンツを脱ぐ。

一宮JCT周辺で初の渋滞に巻き込まれるが、それほど酷くはなかった。
というか久しぶりにたくさんのクルマに囲まれて、安堵感を感じたほどだ。
しかし、東京のナンバーをつけたクルマやバイクはもう見かけなくなった。

養老SAに入った。
ここで10時ジャスト。自宅から398キロ。
行程表を見ると、約2時間を短縮している。ニヤニヤ。

多賀SAにて給油。
ここで10時45分。自宅から434キロ。
う~ん。タンクが大きければ給油しないでもっと走れるのになあ、と感じる。



ここから先は、グッとクルマが少なくなって、快適に走れた。
走っているのが自分一人、という時間帯もあって、気持ちよかった。
しかし、100キロクルージングは厳守。
身体の痛みや疲れは感じていない。
ずいぶんと自分を最適化できたものだ。

大津SAにて最後の休憩。
ここで11時半。自宅から492キロ。
もう予定していた時間は大幅に巻いたので、ゆっくりと休める。

近畿道に入り、目的地である門真ICにて高速を降りた。
ホテルは大阪城の近くなので、ずいぶんと遠い場所になるのだが、門真ICは以前に仕事で何度も使っているのと、ここで降りればホテルまで3回交差点を曲がれば到着できると分かっているからだ。
何度も地図を開いて確認するのが面倒だと思っていた。
なんと、地図を一度も開くことなくホテルまでたどり着いた。我ながら素晴らしい。

ホテルのチェックインは16時で、公演開始の時間だった。
なので、ホテルのフロントに頼んで、ホテルの敷地内にバイクを停めさせてもらった。
大変にありがたい。
指定された場所にバイクを停める。
大通りに面していて、やけに目立つ。
ちょっと目立ちすぎるかな~と気になったが、その声を無視して、その場で着替えてライヴに備えた。
その甘い判断が後に大きく響く。
防寒のために着ていたものをすべてバッグにしまいこんで、一番上にライダースジャケットを重ねてゴムロープでぐるぐる巻きにして、私はライヴ会場に向かった。

楽しい楽しいライヴは終わった。
詳細はライヴレポートでどうぞ。

「今日は一人で大阪の夜を楽しもう」と考えていたので、ライヴの余韻に浸りながらも、ニヤニヤしつつ、ホテルに帰着した。
まずはバイクがそこにあったので一安心。
それではチェックインして、荷解きでもするか…とバイクを見ると、荷物がすべて消えていた。

「落ち着け落ち着け…」

慌てふためいても、状況は好転しないことを経験で理解している。
まずは、ホテルのフロントに確認した。ひょっとすると預かっていてくれていたかも知れない。
ホテルのフロントは、私のバイクには一切手を触れていないそうだ。

ここで「盗難」ということが確定した。

グッとこらえるが、心の乱れが急速に広がっている。
ついさっきまでの楽しかった気持ちが、一気にどす黒いものに覆われていく。
静かに3分くらい、全世界を呪った。
「罪を憎んで人を憎まず」という言葉の意味が理解できない。
罪も憎いし、それを行った人も憎い。

その一方、「後悔先に立たず」という言葉もある。
深呼吸をして落ち着き、これから先のことを考えるようにした。
荷物の中身は、下着などがメインなので、近くに捨てられている可能性が高いが、まったく知らない土地なので、それの捜索はあきらめる。
それよりも、「防寒」に関する衣服がすべて無くなったことが問題だ。

Tシャツとジャージだけでは、絶対に帰りの路につくことはできない。
気持ち的には今すぐにでも帰りたかったが、こんなに心が乱れている状態で物事に当たっても、必ず失敗をする。
「今すぐに!」という気持ちを抑え込み、今日は宿泊して帰ることにした。

失ったものを手帳に書き出して、冷静さを取り戻す。
すべて、金さえあれば取り戻せるものばかりだ。

明日の朝までに防寒着、もしくは防寒できるものを用意できればいい。

それだけを考えながら、今日は眠ることにしよう…。
とぼとぼと歩きながら、近くのコンビニでビールとカップラーメンを買ってホテルにチェックインした。
次に狙われるのはバイク本体なので、バイクはホテルの裏手に移動した。
もちろんそれでも安心はできない。

「他人を信用しすぎた」
ということが今回の反省だ。
私は、他人のバイクにくくりつけられている荷物になどは一切の興味はないが、それを見て興味が湧いてしまう人間がいる。そのことをすっかりと忘れてしまっていた。
それなのに、目立つ場所にバイクを停めて、その場を去ってしまった。
完全な自己責任である。
何度も何度もバイクを確認しながら、あんまり酔わずに眠りについた。

翌日は5時に目が覚めた。バイクはちゃんとあった。
けっきょく、10時にお店が開店するまで待つしか方法は考え付かなかった。
しかし、本当にそれ以外に方法はないのだろうか?一刻も早くこの場を立ち去りたい。
ホテルの朝食を7時に済ませて、一回外に出てみる。やはり寒いが、天気は良い。
「10時までグッと我慢して高速を移動、10時と同時に下に降りて、防寒着を買う」
というプランを立てた。

いそいそと準備をしてチェックアウト。
バイクの暖気をしている間にもぐんぐんと気温は上がっていく。
「これは行けるんじゃないか?」
という期待が湧いてくる。用意していると汗ばむほどだ。
しかし走り始めてみると、やはり全然だめだった。ジャージの上から、冷たい風が染み込んでくる。

ここで断念。

やはり、10時までは足止めだ。
もういくら考えたってアイデアは出てこない。
本当に涙目になりながら走っているときに、道具屋さんを見てひらめいた。

「そうだ!作業着屋さんがある!」

作業着屋さんの朝は早い。7時だったらもう開いているはずだ。
そしてすぐに作業着屋さんを発見した。
おばちゃんに事情を説明すると、瞬時に服を用意してくれた。ジャンバーの下にカッパを着込むと風を通さないので良いとの的確すぎるアドバイス。
早速カッパを着こんでジャンバーを着る。
うひょー!暖かい!

おばちゃんに励まされ、勇気100倍で近畿道に突撃する。
さようなら大阪。

混雑、というほどでもないが80キロ巡航でゆるゆると流れる。

手帳に残っている記録は以下のみ。

大津SA 8時44分
上郷SA 11時26分
浜名湖SA 12時30分
牧の原SA 13時15分
富士川SA 14時21分

身体の疲れは感じなかった。
ただ、SAで止まった瞬間に激しい眠気が襲ってくる。
身体は大丈夫なのに、なんだか不思議な感覚だった。

確か足柄SAだったと思うが、あまりにも眠いので30分ほど仮眠を取った。
それからコーヒーをがぶ飲みして、眠眠打破を飲んで走る。
このあたりで、肩と首が疲れてくる。

表示板を見ると、御殿場から先で事故が3件発生したようだ。

東京の首都高速の朝の事故が「おはよう」の挨拶だったら、東名の厚木近辺の休日の事故は「ご機嫌いかが?」の挨拶くらいだろうか。
「毎週恒例」といっても過言ではない。
必ず、絶対に事故が起きる。
トラックに乗っていたときから、毎度毎度この区間の事故には迷惑をこうむった。
ちょっと、書きながら怒っていますw

なぜ事故が起きるのか解説しよう。
まず、運転しているドライバーの脳内が空で満たされている。
御殿場に達するまでの空いている高速を、我が物顔で走っている。
登坂車線などをビュンビュン飛ばして走るのがこういったドライバーだ。もちろんバイクにもいる。
しかし、厚木に近づいたあたりから疲れが溜まってきて、集中力がなくなっていく。
ここで普通は気づくと思う。
しかし、残念ながら脳内は空虚で埋め尽くされているので、それにまったく気づかずに、存在しない「自分の腕前」で走破しようと試みて、事故を起こす。
交通量が一気に増えることも、もう一つの原因だ。

大井松田からガチガチの渋滞だった。
疲れが溜まってきている上に、慎重さが求められる。

恐る恐るすり抜けをするが、相当に神経を集中させなければならない。
20分もすり抜けをしているだけで疲労がピークに達する。
右側の車線には、やたらと高速ですり抜けをするバイク軍団がいくつも通り過ぎていった。
試しに、その軍団の後ろについて走ってみる。
止まっているクルマの間を、およそ80キロくらいのスピードで抜けていく。
よくもこれだけ、他のクルマを信用して走れると思う。
これには参加できない。
過去に、自転車で止まっていたトラックの横を走ったら、突然にドアを開けられて激突したことがある。
一時間くらい立ち上がれなくなった。それがトラウマになっているのだろう。

よろよろとすり抜けををしながら、そこからはすべてのSA,PAで休みながら走った。

この渋滞を抜けるのに、1時間半を要した。
最後の港北PAでは、疲労がピークに達していた。

15時過ぎには帰宅できると思っていたのだが、帰宅は17時を回っていた。

走行距離 1,127キロ(往復)
走行時間 8時間(往路)、10時間(復路)

つらそうに書いてはいるが、前回の名古屋と比較して、思っていたよりは楽な旅だった。
なんというか、もっとボロボロになるかと想像していた。
ハプニングはあったが、それにも上手く対処できたと思う。
試しに購入した750円の座席シートが爆発的な効果を上げていたのが面白い。
ジェルシートに1万円も使うことはない。

楽しいツーリングでした。

おしまい。

追記
大切なことを忘れていた!
私を安全に運んでくれたXL883N。
ありがとうお疲れさま。
コメント (4)
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Perfume Second Tour 2009 「直角二等辺三角形TOUR」大阪公演レポート

2009-10-16 | ライヴレポート
以下の文章には、今回のツアーに関するネタバレがふんだんに書かれています。
これからツアーに参戦する方は、読まないほうがいいでしょう。
それと、やっぱり「大阪で過ごした楽しい/楽しくない日記」になっています。
詳細などは、「Perfume ウィキ」で検索すると、ライヴレポートがたくさん上がっていますので、そちらでお楽しみくださいませ。

10月11日、Perfume Second Tour 2009 「直角二等辺三角形TOUR」大阪公演に参戦してきた。
大阪公演の二日目である。
結論から述べよう。
前回の名古屋公演では、10年間愛用していたメガネを紛失した。
しかし、今回はそれを上回り、着替えやバイク用の防寒着一式をいれたカバンごと全部「盗まれた」。
詳細は「ツーリング」の日記をご覧ください。
散々な目にあった。酷いことする奴がいるもんだなあ。

さてはて。
当日は、早朝の4時からバイクで東京を出発して、12時過ぎに大阪に到着した。
カラッとしているが日差しは鋭く、暖かい日だった。
とても腹が減っていたので、大阪城近くをうろついたが、食べ物屋さんが見当たらない。
たぶん、上手に食べ物屋さんを避けて道を歩いてしまったのかもしれない。
仕方なく14時ごろ、大阪城ホールの下のたこ焼き屋さんで昼食にした。
もっとソースをたくさんつけて欲しかった。



ホールの周りは公園になっていて、休日に開催されるのであろう、バンドが演奏するブースが作られていて、狭い空間でたくさんのバンドが演奏を披露している。
「バンドの屋台」みたいな感じだ。
もちろん、音が混ざり合って聴こえる。
ちょっとこれでいいのか?と思った。
ホール入り口、階段の下は噴水広場になっていて、ここにパフュオタどもが多数集結している。
今回は、仲良しのAさんやHさんは来ておらず、私は孤独に参戦することになった。
孤独ついでに、今日はライヴが終わったらオフ会には参加せず、独りで大阪の夜を楽しんでみようと思う。
なので、噴水のそばには近寄らずに(顔見知りに出会ってしまうので)、独りでひっそりと開演を待った。
黒地にオレンジのアディダスのジャージだったので、巨人ファンと間違えられてフルボッコにされるかと心配だったが、周囲は私がハゲだということには気づいていないようだ。
当たり前の話だが、周りの人が全員、関西弁を喋っている。
ベタな感想だけど、本当に漫才を聞いているような気がする。

孤独で凄まじくテンションが下がる。

パフュオタの男女が楽しそうにしていたりしているのを眺めていると、殺意が沸いてくる。
公園のトイレの行列が長いことに腹が立つ。
座っている石でお尻が痛い。
さっきのたこ焼きのソースが指についてべとべとしてきた。
なんて貧弱なつまようじだッ!
隣の男の彼女が可愛い。
あいつの彼女も可愛いな。
みんな幸せそうで良かったね。

がっつりとネガティブな感情を溜め込んで、15時25分、会場に入った。
掟ポルシェ氏が、颯爽とグッズ売り場に走って行く姿も腹立たしい。



本日の座席は、2階スタンドのCブロック。
そもそも、今日の目的は「edgeの演出を正面からじっくり観る」ということなので、あえてアリーナなどは狙わなかった。
ステージより高い位置で、しっかりと正面から鑑賞したかった。
実際に席に着いてみると、思ったよりも「正面」で、中々良い。
大阪城ホールは、外から見た感じよりも中は小さく、これも思ったよりもステージは近かった。
武道館の2階よりははるかに近い(高さ的に)。
むっつりとした顔で開演を待つ。
アリーナには、知った顔が何人もいる。
みんな良い席だなあ。

やっぱり今日も、開演時刻の16時と同時に拍手が始まる。
早くもニヤニヤ開始。
開演前の諸注意のアナウンスが、若干関西寄りのイントネーションになっていて萌える。

暗転。
絶叫。総立ち。

まとめウィキよりセットリスト←まあ、毎度変わるものじゃないんですけどね。検索される方が多いので。

01.Take off (ロングver)
02.NIGHT FLIGHT
03.エレクトロ・ワールド
04.Dream Fighter
05.love the world

―MC―

06.Zero Gravity
07.マカロニ
08.SEVENTH HEAVEN
09.Kiss and Music

10.Speed of Sound (着替え曲)

11.edge (⊿-mix)
12.シークレットシークレット
13.コンピューター・シティ
14.I still love U

―MC―

15.ワンルーム・ディスコ
16.セラミック・ガール
17.ジェニーはご機嫌ななめ

―声だし(パッと楽しく遊ぼうのコーナー)―

18.チョコレイト・ディスコ
19.ポリリズム
20.Puppy love

アンコール

E01.plastic smile
E02.Perfume
E03.願い (Album-mix)


01.Take off (ロングver)
これを観るのは三回目になる。
⊿の記号が絶え間なく流れ続け、その隙間から顔を覗かせる3人。
「直角二等辺三角形」は、やはりPerfumeの3人のことを指し示しているのだろうか。
3人が現れて、ロングになっている後半が上がり腐る!
このバージョン欲しいです徳間さん。
「現実」から「非現実」に簡単に移動できる導入部。
「GAME TOUR」から、毎度毎度このイントロダクションの演出は凝っていて、楽しませてくれる。

02.NIGHT FLIGHT
うん!良い盛り上がりだ!
2階から観ていると、アリーナの盛り上がりがよく見えて、さらにこちらも盛り上がる!
しかし、開始早々、この曲で音圧が少々足りないことに気づいた。
名古屋ガイシホールの音圧が良すぎたのだろうか。低音は出ているがバスドラが腹に響かない。
公演二日目なので、これ以上には音圧は上がらないだろう。

03.エレクトロ・ワールド
アリーナの皆さん凄い!
スタンディングかッ!と言いたいほどに縦に暴れていた。
もちろん2階も負けずに暴れていたけど。
私の背後の男共が威勢が良いので心強い。
前の高校生男子4人組もはっちゃけてた!
この曲は、CD音源で聴いても、完全に観客の声と共に再生されるようになっている。

04.Dream Fighter
もう駄目だ…。カッコいいよこの曲。

05.love the world
この曲はリズムだけでご飯が食べられます。
散らせているバスドラを一気に四つ打ちに集約するAメロ。

そしてMC。
初めのMCは、たっぷりの「客いじり」だった。
正直に言って、この「客いじり」はちょっと長く感じた。
毎度恒例で、あ~ちゃんがやりたがっているようなので仕方ないが、今日はあまりにもPerfumeとは関係ない、ただ単に「目立つ」格好の客が多かったと思う。
この傾向がエスカレートしないことを望む。私は客を見に来たのではない。
名古屋公演にいた、「そうでない人」くらいには我々を楽しませてもらいたい。
↑この人は表面に「そうでない人」、裏面に「彼氏募集中」と書かれたTシャツを着ていた。お見事!

それと、あ~ちゃんが話し始めているのにいつまでも声をかける人も多かった。
うーん。

前日の公演初日が3時間半を越えてしまい、Perfume最長の公演時間になったようで、「いくらなんでもそれは長い」とのクレームが主催者から入ったそうで、あ~ちゃんはコンパクトにMCを進めると宣言。
それにしてもアドリブでなんであんなに面白いことが言えるのだろうか?

06.Zero Gravity
「無重力」と歌っているだけあって、重力を感じさせない振り付けが所々見れる。
こっちに向かって指差す振りが一瞬あるのだが、それが良いね。

07.マカロニ
またもやステージを見ないで踊り狂う。
ライヴで聴くたびに味が深まってきたように感じる。
このシングルのリリースは、私が絶望的な病気から復活して退院した日だった。
とても寒い日だった。寒い雰囲気にぴったりだと思う。

08.SEVENTH HEAVEN
間奏部分で3人が顔を見合わせて笑顔で踊っているのが確認できた。
どんな意味の笑顔なのかは分からない。
しかし、観ているこっちまでほっこりさせられる。

09.Kiss and Music
どうせこの曲で踊り狂うのは私一人だ。
後方から見ていると、アリーナ、スタンドの全員が地蔵になっているのが確認できて寂しいw

10.Speed of Sound (着替え曲)
アルバム「⊿」の中でも、屈指の名曲だと思っているのは私だけだろう。
ちょっと話はずれるが、活け花の世界で「マイナスの美学」という言葉がある。
「これ以上はもう引けません!」というギリギリの部分まで草花を削り取って表現をする。
私は、音楽にもこの言葉は当てはまると考えている。
パッと思いつく感じだと、ニルヴァーナなどがこの典型になるか。
ビートルズの楽曲も「これ以上は引けない」と思う。
やや冗長な展開を好む中田ヤスタカだが、この曲は歌詞も含めて見事にシンプルに作り上げたと思う。
手抜きだったりしてw
もちろん踊り狂っているのは私だけだ。

11.edge (⊿-mix)
さて、本日のライヴの「目的」だ。
この曲を聴くため、観るため、参加するために、片道550キロの道のりをバイクでかっ飛ばしてきた。
暗転した状態のまま、タッ タッ タッ タッ とスネアの軽い響きからスタートする。
スネアの音が、ダッ ダッ ダッ ダッ と変化するがまだ爆発してはいけない。
中々バスドラの音が来ないが、もう身体は完全にリズムを捉えて頭の振りが止まらない。
しっかり引っ張ってからバスドラが来る!

天井に向かって両手の拳と雄たけびを挙げたが、周りの歓声にかき消された。

アリーナも、私のいるスタンドも雄たけびダンスフロアに変化する。

緑色のレーザー光線が客席を上下に分断し、雲海が目まぐるしく変化する。

背後に控えた演出装置をすべて従えて、Perfumeが全観客と対峙する。
Perfumeのライヴでよく言われる「会場の一体感」は消し飛ぶ。
眼前で巨大な大砲を放たれる感覚か。しっかりつかまっていなければ弾き飛ばされそうだ。
この大砲の狙いは、我々観客などではなく、もっともっと遠くに標準を合わせているのかもしれない。

こんなにも度肝を抜く演出が、世間では大して話題にもなっていないことが痛快だ!
世界にはもっと自分の知らない、素晴らしいものがあると確信できる。
涙が少し出てきた。

もしも、Perfumeを知らない友人に、一曲だけ体験できる機会があれば、私は迷わずこの「edge」を勧める。
それくらいに素晴らしい。
今回のツアーの「edge」は、現時点でのPerfumeの究極の姿だと思う。
そして、何よりも楽しみなのが、その「究極の姿」を近いうちにぶち壊すのはPerfumeであるということだ。
今までがそうであったように、Perfumeは、必ずこの演出を越えるステージを我々に見せてくれるだろう。
Perfumeを越えるのはPerfumeだけである。

12.シークレットシークレット
「edge」の興奮状態を引きずったままにスタートする。
興奮が冷めずにここでも雄たけびを挙げてしまった。
あ~ちゃんのバックステップがカッコいい。
のっちが一人残って首をカックンがカッコいい。
かしゆかが3歩前へ進むのがカッコいい。
最後の「ランランラン…」のところは、徐々に徐々に「コンピューター・シティ」のポーズに変化して終わる。

13.コンピューター・シティ
2年ほど前に、この曲の振り付けを見て一発で落ちました。
私の好きなPerfumeベスト5には入る名曲。

14.I still love U
ダンスは面白いんだけどなあ。

さてMC。
ここだったかな?
かしゆかが一人で中央に登場。
端っこの人まで、全ての人に楽しんで帰ってほしいと。
やや緊張気味に見えたが、話が「ジョジョの奇妙な冒険」に流れると、水を得た魚のようにはしゃぎながら喋っていた。
「ジョジョ」は私も大好きなので(5部までしか読んでいないが)、聞いていて楽しめた。
かしゆかは、登場人物のブチャラティがお気に入りのようで、ブチャラティがいかに素晴らしいかを力説していた。確かにブチャラティは後半、主役を喰うほどにキャラクターが立っていたし、格好良かった。
そのブチャラティに、のっちが似ているという話w
客席から「のっちの方が格好いいよー!」と声援が上がるが、それは滑るだろう。
私も一人で撮影をしているのだが、「ジョジョ立ち」というものがあって、それを次のツアー大阪で披露すると約束をしてくれた。3人でやってくれるそうだ。
ステージで体育座りをしながら聞いていたのっちとあ~ちゃんが合流。
のっちとあ~ちゃんに「ジョジョ」を貸して勉強してもらうそうだ。
のっちはともかく、あ~ちゃんは絶対に読まないと思いますw

ここでついでに本日の「かしゆかポイント」を書いておく。

かしゆか愛好者の間では、ライヴでかしゆかの「ぱっつん」が乱れることを「乱れぱっつん」と呼び親しんでいる。
その「乱れぱっつん」を、ダンス中に「ぱっつん」に修正する姿が確認できた。
ダンスしながらも、頭をフルフルと振って「ぱっつん」に戻した。
なんて恐ろしい子だろう。

「Puppy love」のイントロで振り間違え。
ステージに向いていたが、肩がヒョコと上がっていた。
どんな表情をしていたのか想像するだけで恐ろしい。

アーティスト写真などでは常に眉毛が見えないので、無表情でクールな雰囲気をかもし出すかしゆかだが、その眉毛が見えると一気に優しい雰囲気になる。
したがって、ライブで髪型が乱れてくると、どんどん幼い雰囲気になってくる。
入り口ではかしゆかだが、出口ではゆかにゃん。
それがかしゆかの楽しみ方だ。

15.ワンルーム・ディスコ
イントロであ~ちゃんが手で煽り、それに続いてのっちとかしゆかも煽る。
あまりにも簡単に盛り上がる客席。
直角二等辺ではないが、のっちを先頭にした美しい正三角形だ。
人差し指が一万本くらい並ぶ光景は壮観。

16.セラミック・ガール
前回の名古屋公演では、この振り付けを真横から観たが、やはり「ガガガループ」は正面から観るものだ。
早く「見飽きた」と言ってみたい。

17.ジェニーはご機嫌ななめ
観客がオイオイ言うための曲w
全力でコールする。

―声だし(パッと楽しく遊ぼうのコーナー)―
四つ打ちに合わせて、常人の殻を脱ぎ捨てていく時間。
ここは大阪だ。間違っても近くに知り合いはいない。
恐らく私は、「この人がこんなに幸せそうな顔をしているのを見たことがない」というくらいに幸せそうにニヤニヤしていることだろう。
全力で行く。「ディスコ!」コールの用意はいいか?

18.チョコレイト・ディスコ
この曲が始まったときの「お祭り感」がうまく表現できない。
ともかく、3分46秒の「祭り」だ。
阿呆であれば、踊らないと損をする。
このあたりから、会場には酸っぱい臭いが充満してくる。
男たちのボルテージが最高潮に達している証だ。

19.ポリリズム
ははは。やっぱり凄いエネルギーだ。
しっかりと観客を煽る部分が作られていると感心する。
でも、ここまで熱狂的な観客の前で披露されるとは思っていなかっただろうな。
「ポリループ」部分でリズムを失う人が多い。

20.Puppy love
「絶対的な信頼と 対照的な行動 絶望的な運命が ある日恋に変わる」

どうでもいい情報だが、オリコンチャートでおなじみの「オリコン」とは、Original Confidence (絶対的な信頼)という意味である。
意識しているのかは分からないが、深読みできそうな歌詞だ。
すっかりと「ラストナンバー」として定着してきたようだ。
3人の「やりきった!」という表情も見れる。

アンコール

ここでのMCだっただろうか。新しい写真集の発売と…。
来春のツアーの告知が来た!
しかもファンクラブ限定だ!
すでに情報は得ていたが、しみじみと感動した。

「来春までPerfumeというグループが存在する」

という確約を得れたのが嬉しい。
どことなく「今回のツアーが最後のツアーになるんじゃないか…」という不安が付きまとっていた。
仙台公演で至近距離で見たあ~ちゃんが、(失礼ながら、クチパクなのに)本当に心を込めて歌っているのが痛いほどに伝わった。
本当に近くの人にしか分からないのに、なぜあんなにも心を込めてパフォーマンスするのだろう?
と不思議に感じた。まさか、これで最後ってわけじゃないよね…?という危惧が杞憂に終わった。

度々ブログなどで「全力で!」「心を込めて!」と言っているあ~ちゃんだが、単にそれを実行しているだけだった。
「なんだよ、ただの天使か」といった感想だ。

E01.plastic smile
この部分は、公演ごとに「パーフェクトスター・パーフェクトスタイル」と交互に披露しているらしい。
3公演に参加して2公演はこの曲だった。

E02.Perfume
かしゆかの「YOU乱れ打ち」は、ステージ向かって右側に集中的に砲火されていた。
老若男女全てが飛ぶ。
最後の決めポーズ。
かしゆかは「ジョジョ立ち」をしてくれたのだと思う。
やけにエレガントだった。

E03.願い (Album-mix)
現実と理想。
その二つに別れた自分をくっつけるための願い。

これで本当に最後だ。
前回の名古屋と同じく、深々と頭を下げてから、こちらをジッと見つめる3人。
「それでは…Perfumeでした!」
と叫んでステージを去る。
かしゆかが
「今日は本当にめっちゃ楽しかったです!」
と叫び、最後の最後、はけるまで手を振って声援に応えた。

大阪公演が終わった。

幸福感いっぱいでホテルまで歩いた。

まずはチェックインして荷物を部屋に放り込もう。
それから夜の大阪に繰り出す!
ニヤニヤしながらホテルに戻ると…。

バイクにくくり付けていた荷物一式が全て消え去っていた。

バイク移動するための防寒着と、着替えが全て盗まれた。
翌日の帰りの道が断たれている。
それから先への対処と心の乱れにより、大阪の夜を楽しむ余裕は消えて、その日はコンビニ弁当とビールで心を整理して睡眠に当てた。
今すぐに帰りたい。

天国から一気に地獄への急降下である。

マゾっ気たっぷりな私だが、さすがにこれは堪えた。
続きは「ツーリング」日記でどうぞ。
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誰か私を引き止めてください。

2009-10-06 | Perfume
以前の日記に書いたが、Perfumeの今年の全国ツアー「Perfume Second Tour 2009『直角二等辺三角形TOUR』」への参戦は、10月15日の横浜公演で最後になる。

今回のツアーは、人生初めての遠征を経験できた。
遠征によって、Perfumeのライヴだけではなく、遠征している期間のすべての時間を楽しむことができた。
10年間愛用していたメガネの紛失や、恐怖のツーリングも、振り返れば本当に楽しかった。
そしてもちろんPerfumeのライヴも最高だった。
その、楽しい楽しいツアーが終了してしまう。

横浜公演の前に、大阪公演があるが、それは仕事の都合で行くことができない。

土曜、日曜が休みであれば土曜日に参戦したいところだが、あいにく土曜日は仕事が入っている。

さすがに、日曜日に日帰りで参戦は厳しい。

と思いながらカレンダーを眺めていた。











あれ。月曜日が赤くなってるよかしゆか。











「月曜日が祝日」ということを知らなかった。
いかに毎日、責任感を持たずに仕事をしているのかが分かる。

それに気づいた5分後には、大阪城ホール11日のチケットを確保していた。
もう一度「edge」の演出を正面から観たいのと、身長がアレなのでアリーナには目もくれずスタンドゲット!

も ち ろ ん バ イ ク で 行 き ま す よ 
↑「初回点検(800キロ)」に出していないのに、3000キロ越えてて大丈夫なのだろうか…。
まあ、オイルは交換したので大丈夫だと思うんだけど。

という訳で、まったく予定していなかった遠征が一件増えた。
「お金がない」とか「東名高速、集中工事なんじゃないの?」とか、そんなことは些細な問題だ。
というか東名の集中工事なんてチケット買った後に思い出した(休日はお休みだそうで、助かりました)。
大阪も何度かトラックで行ったことはあるが、名古屋ほどの土地勘はない。
大阪城ホールが、どこにあるのかも分からない。

名古屋と東京を往復して、死ぬほどの恐怖を味わったばかりなのに、今度は大阪へ。
往復1000キロ越えの遠征と、大阪の美味しいもの、Perfumeの大阪公演、逝ってきます!

次の更新は、恐らく大阪公演のライヴレポートになるだろう。
もしも、それがなければ星になってPerfumeを見守っていると考えて欲しい。
コメント (14)
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サクッと富士山一周ツーリング

2009-10-01 | ツーリング
シルバーウィークに富士山へ行ってきました。
恐怖の名古屋ツーリングと前後するレポですが、書いてしまっていたのでアップしますー。
画像は、先週に行ったときの画像です。
では、以下にレポート。


基本的に天邪鬼でへそ曲がりなので、周囲の人間と共に休日を過ごすのが苦手だ(接客業が長かったという理由も)。
という訳で、シルバーウィークは3日間アルバイトをして過ごした。
2日用意した休日の一日を使って、XL883Nで富士山一周をしてきた。

「富士山一周」は、2ちゃんねるの「東京日帰りツーリング」スレッドから参考にさせていただいた。
情報を得るのに時間がかかるが、やはり2ちゃんねるは調べ物には使える。
時間は丸一日あるので、すべて下道で行くことに決定。
まーたのんびりと9時ごろに出発した。

予定ルートは
20号(甲州街道)

76号

413号(道志みち)

138号

139号

469号

138号

413号(道志みち)

甲州街道へ

出発する直前に、ハンドルの位置を修正した。
ほんの少しでも手前に来るように、ハンドルバーを固定するボルトを緩めて手前にしただけ。
それだけでも若干ハンドルの位置が下がり、肩にかかる負担が減ったように思う。

20号を八王子方面にドコドコとひた走り、渋滞もなく順調に大垂水峠に入った。
風が爽やかで、日差しも鋭く気持ちがいい。
中央道、上の原の入り口で多少渋滞した。


名古屋から帰ってきて、洗車していないのに、たいして汚れていません。


そこから先は、先行するダンプがたまにいたくらいで、かなり空いていて気持ちよく走れた。
途中の道の駅で休憩しようと思ったが、凄まじい数のバイクが停まっていたのでスルー。
声をかけられたら嫌だな、と思ったからだ。
今日は人間以外との会話で忙しい。
孤独が楽しい日。

さらにヒタヒタドコドコと走ったが、気温がグッと下がってきた。
空き地に駐車して、用意していた防寒着を着込む。
ロングTシャツに、ロングデニムシャツ、その上にジャージだったが、これだけでは限界だった。
防寒着といっても、風を通さないレインパーカーみたいなもので、非力だった。
かなり寒さを我慢しながらも138号に到達。
ここで左折する予定が、何故か右折してしまい、流れに乗って山中湖を一周。
「ふう~。俺は富士山を一周したぜ」



と感慨にふけっていたが、冷静に考えればこんな短時間(数十分)で富士山を一周できるはずはない。
案内看板を確認して、自分の勘違いを確認。
このときで確か時間は11時半ごろ。
気を取り直してもう一度山中湖を一周してから138号を139号方面へ。
河口湖ICの酷い渋滞を通過して、一気に空いた139号をひた走る。

気持ち良すぎる。


やっぱりXL883Nのベストショットは後姿だなあ。


しかし、疲労と空腹がピークに達したと判断したので、ライダーの数が少ないことを確認してから道の駅「朝霧高原」へ。
13時ごろだっただろうか。
9時に出発してから、初めての大休止。
空腹だったが軽めに「山菜そば」を喰らってタバコタバコ。
エコノミー症候群寸前の身体を休める。

何人かの休憩している孤独ライダーを観察してみる(するなよ!)。

皆、ムスッとした表情でぼけーっとしている。
「俺はぜんぜん楽しくないぜ」
「今日で500回目のツーリングだぜやれやれ」
といった表情に見える。
でもきっと心の中では全裸でリンボーダンスでもしているのだろう。
もちろん自分もムスッとしているが、心の中では全裸でコサックダンスをしている。
身体は疲労しているが、心は軽い。
私は、ハーレー初心者だということがばれないように、格好良く発進しようと心がけていた。
エンジンを始動しようとして右ウインカーを点滅させる。
まあ誰も見ていないのだけど。

気を取り直して再び出発して、気持ちの良い景色と風を感じながらスイスイと道を間違えて進み、富士宮市街に入った。
富士山のこちら側は蒸していて暑い。
今回も地図は持ってきていない。

14時ごろだっただろうか。
469号に復帰して予定通りこなすか、東名で一気に帰宅コースに入るか、微妙な判断。
しかし、目の前に「富士サファリパークはこちら」という看板を見つけたので、それを目指すことに決定。
確か、富士サファリパークは469号線沿いにあったはず。
ややスピードを上げながら、とりあえずサファリパークを目指す。
何度かルートを失いそうになったが(予想外の左折があったような)、無事にサファリパークを通過した。

東京の渋滞が嘘のように、道は空いていて、本当に快適に走れた。
ドコドコとエンジンの音も、新しいジャンルの音楽を聴いているように耳に心地よい。
それを演奏しているのが自分だ、ということも楽しさにつながるのだろう。


どこかの湖ですw忘れちゃった~。こういった写真を撮るのが楽しいお年頃です。


今回のベストショットかな。言うまでもなく後姿です。


ここは、自転車の方々もたくさん見られました。邪魔しちゃって申し訳ないです。

再び道志みちに入り、行きでは敬遠していた道の駅道志に入ってゆっくりと休憩。
このあたりで薄暗くなった。
そこから先も、自分ひとりだけが走っているかのごとく道は空いていた。
調子に乗って倒してみたら、ステップがりがり。
けっこう暗くなっているのに、自転車の人たちは頑張って走っている。

その後も、甲州街道は大した渋滞もなく、20時ごろに帰宅した。
んー。400キロ弱の走行だろうか。
このコースはかなり楽しいと感じた。
天候の良い休日にもう一度走ってみようと思う。
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