髑髏フラワー

ママの口ぐせお花はドクロ!

「レーザービーム/微かなカオリ」を聴いたよかしゆか

2011-05-23 | Perfume
※5月23日現在、どちらの曲もPVを一度も見ていません。何と言いますか…そういった「プレイ」になっております…。もちろん貼ってある動画も再生しておりません!

5月18日発売のPerfumeシングル「レーザービーム/微かなカオリ」を聴いた。

2009年の「ワンルーム・ディスコ」から続いているプレイなのだが、今回も私はフラゲ日(正式な発売日の前日に購入する「フライングゲット」の日)まで新曲を聴かないで過ごした。
実際には数々の妨害工作などでイントロの3秒ほどは聴いてしまったが。
お陰さまで、公式の情報や新曲のキャンペーンなどはすべてスルーしたので、今現在でもPerfumeの情報はほとんど追えていない状況だ。

フラゲ日である5月17日は、東京では雨が降ったり止んだりのあいにくの天候になった。
今回は、店頭での予約で、特典としてポスターが付属する。そのポスターが雨に濡れてしまわないかが心配な一日となった。

私は吉祥寺のタワーレコードさんで予約をした(予約の時に聞いたのだが、今回も新曲の予約のスピードが速いらしく、店頭在庫はまだあるが、ネットなどでは売り切れが出ていたようだ)。
当日の仕事をいい加減に片付けて、夕方前に吉祥寺に向かった。
雨は相変わらずに降ったり止んだりを繰り返している。

夕方前なので、まだ空いている吉祥寺タワレコさんで、無事に初回限定盤をゲットした。
私が何も言わないのに、スタッフさんはポスターをビニールに入れて、さらに大きめの袋に入れてくれた。
地味だが確実に光る、とても良いサービスレベルだと感じた。
こういった小さな一歩が積み重なってブランドへの信頼に繋がって行く。


ここまでしてくれた吉祥寺タワレコさん。


吉祥寺タワレコさんのPerfumeコーナー。


こちらは今や「聖地」になりつつある渋谷タワレコさん。今回も巨大パネルが入り口を占拠!


そして渋谷タワレコさんの「ファンノート」に…また…描いてしまいました。


その「ファンノート」の6月上旬の状況です…。(画像撮影、提供@soramithmさん)

すぐに聴きたいので、めったに使わない武空術を使って帰宅した(ウソ)。

初回限定盤のジャケットは、黒い衣装に身を包み、指からレーザービームを発射する「大人な」3人の姿。
通常盤のジャケットは、白い衣装に身を包み、家具(日常?)に囲まれた「等身大(?)」な3人の姿。


初回限定盤は、紙のジャケットから中身を引き出すと、いきなり「レーザービーム」で打ち抜かれる!

Perfumeの魅力の大きな部分に「ギャップ」「二面性」(喋り始めると急激に個性を発揮するあ~ちゃん、「カッコいい」と「可愛い」を激しく行き来するかしゆか、ステージ上ではカッコいいが、ステージを降りると残念なのっち)というものがあるが、それをそのまま具現化したようなジャケットだ。

対照的で素晴らしい。
数年前までは某所で「性欲減退ユニット」などと失礼な呼び方で呼ばれていたものだが、本当に3人とも美しくなった…。
このままどこまで美しくなるのだろうかと心配になるレベルだ。

そして、毎度おなじみの「儀式」を執り行い、シルクハットと蝶ネクタイをビシッと決めて、ちゃぶ台の上に正座をし、目を閉じながら聴き入った。

「レーザービーム」

[PV] Perfume 「レーザービーム」 2011.5.18発売!


この楽曲は、以前の「氷結」のCMに出演したとき、YouTubeに上がっていたのを2回ほど見ただけで、それ以来一度も聴かなかった。
なので、ほぼ完全に忘れることができて、新鮮な気持ちで聴くことができた。
実は、CMの音源を聴いた時にはあんまり期待はしていなかった。

しかし、イントロからしっかりと上がり腐ることができた!
中田ヤスタカ氏お気に入りの(というか打ち込み系では必須の?)「ハイハットの裏打ち」は今回は排除され、それでも裏を感じてガシガシ踊れるリズムを作り出している。
最近の楽曲の中では圧力のあるキック音と、相変わらずのブリブリベースに天空をくるくると回るような高音。
この曲がライブハウスでパフォーマンスされたら…と考えるだけで恐ろしい!

「キリンチューハイ 氷結」のCMソングに使われるだけあって、「ストレイト」や「シュワリ」などという歌詞も含まれていて、中田ヤスタカ氏の仕事のクオリティの高さも伺える。
早いところライブで聴きながら暴れたい!


ちなみに、キリンのサイトもまだ見ていない…何プレイと名付ければ良いのだろうか?

「微かなカオリ」

[PV] Perfume「微かなカオリ」2011.5.18 発売!

こちらも6月29日からキリンのCMで使用されます!

まず「微かな」を「わずかな」と読んでいたことを正直に告白しよう。
正解は「かすかな」だ。情報解禁の時に涙目で読み方を検索したのは内緒にしていただきたい。
この楽曲に対して、色々な場所で衝撃だと言う感想を見たが、私も初聴で戸惑いを覚えた。
パッと聴いた感じでは「なんて優しい(軟弱な?)曲なんだ!」という印象だった。
しばらく繰り返して聴いているうちに、今までの感覚と違う何かを感じて、すぐに歌詞カードを見てみた。
いつもは歌詞カードは見ないのだが(未だに何と歌っているのか分からない曲もある)、この楽曲から立ち上がるのは、確実に「香り」だと思ったのだ。

サビの部分を一部引用。


「微かなカオリ」 作詞・作曲 中田ヤスタカ

ねぇ ふわっと香る ヒミツの恋に
キミは気づいてくれたかな?
好きだよ さりげないこと だけしか伝えられないけど
やさしいキミの ホントのキモチ
知りたいんだけどこわいから
隠してしまうんだよ 恋してる微かなカオリ


男性に想いを寄せる女性の気持ちを、「香り」に託している。
どれだけ音楽を聴いても、決して伝わらない「香り」を歌詞のテーマに持ってくる中田ヤスタカ氏のセンスの素晴らしさに驚いた。もちろん「Perfume(香水)」というグループ名も意識してのことなんだと思う。

視覚や聴覚の瞬間最大情報量と違い、嗅覚は目に見ることができず、情報量がとても少ない(クサイのは除く)。
しかし、「香り」というものは確実に脳裏に刻み込まれる深い情報が詰め込まれている。

このシングルは、東日本大震災がなければ、4月20日に発売される予定だった。
たった一ヶ月後ろにズレただけだが、本来ならば「春の香り」に満たされた季節を過ぎたばかりにリリースされるはずだった。
そうすれば、もっとガッチリと「季節」とリンクしていたと思う。

誰もが感じることだと思うが、「香り」に季節を見いだすことは多い。
夜に窓を開けた時に、フッと「春の香り」がしてきたり、朝の目覚めに「夏の匂い」を感じたりして胸が締め付けられるようなことがあると思う。
特に「春の香り」は、樹々に新芽が吹き出してくる景色と共に記憶に優しく張り付いている。

毎日毎日感じたり思うことではないが、「香り」は遠く離れることはなく脳内や胸の中に残っているものだ。

そんな、優しくて儚い恋の気持ちを「カオリ」という言葉を使って歌っている。

この楽曲で感じられる「優しさ」が、実にPerfumeに、あ~ちゃん、かしゆか、のっちにピッタリなイメージだと思った。
ゴリゴリに押してくる「恋」ではなく、遠慮がちにそっと置いてくる「恋」。
春の訪れと共に、楽しくもあり苦しくもある、恋愛が一番輝いている一瞬の気持ちを、相手には決して見せずにふわっと香らせる。

かつては「名前だけでも覚えて帰ってください!」と観客に懇願していた3人だが、ジャケットの写真のように美しく成長した3人の「余裕」のようなものが感じられて、ホッとする感じだ。
微かに香るだけで、十分に魅力が伝わる三人娘になったと思う。

中田ヤスタカ氏の本業であるcapsuleを知らない人であれば、ギョッとしてしまう楽曲かも知れないが、着実にcapsuleで築いてきた作詞技術が、ここで活かされていると思った。
中田ヤスタカ氏の中には、しっかりとした「乙女」が住んでいるのだ。

今回の「レーザービーム/微かなカオリ」は、じっくりと歌詞を読みながら聴きたい楽曲だと感じた。

結論。
かしゆか好きっス!
コメント (12)
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